凌霄花(ノウゼンカズラ)
散歩途中で農家の屋敷内からノウゼンカズラがぶら下がっているのに出会した。今でも人気があるのか新興住宅地でもよく見かける。花期が長いので好まれているのだろう。でも一日花だから落下した花を片づけるも大変だろう。
ノウゼンカズラは中国原産で平安時代以前に薬草として渡来してきたと考えられている。日本の風土に馴染み、山里に相応しい雰囲気を持つ花である。貝原益軒は毒草と判断したようだが、花の蜜に毒があるという科学的根拠は確認されていないらしい。利尿・通経の薬効を持つと言うことだが、その有効成分すら不明とのこと。大型のオレンジ色の花が次へと次へと咲き続けてくれるだけで、涼風を連れてきてくれる感じがする。
我が家でもアメリカノウゼンカズラを植栽していたが、猫の額花壇を我が物顔で威張り散らしいていたので伐採してしまった。ところが毎年芽を出し、駆除するのに数年も掛ってしまった。それほど勢力旺盛なつる性植物だった。
農家に似合う花としてキキョウも捨てがたい。ネムノキはどうだろう?少し暑苦しいかな。
「白壁に 垂らす凌霄 ゆとりさえ」