おばあちゃんが丁寧に育てられてきた稲を、息子が休日を利用して新しい稲刈り機で刈っておられる。以前は老夫婦で管理されていたが、おじいちゃんの姿を見掛けなくなってしまった。偶にバス停に向かう時に会釈するぐらいだから、何処の集落の方かもわからない。農機で刈り取ったあとの藁が整然と並んでいるのを観ても、丹精込めて育てられた大切な田んぼだなと思う。
　何面もの田が窓から一望出来るのだが、農薬をしっかり使っている田かどうかまで推測できる。真下の田には水田雑草が茂り、それを鎌で刈り取った跡が歯抜け状態で残っている。これは自宅消費用の稲かなと推測してしまう。白鷺も寄り付かない田もある。こちらは出荷用かな？などと穿った見方をしているが、当たらずとも遠からずだろう。

「新藁の　並びに見ゆる　愛着が」