ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待9

[801] 2万人訪問!感謝 [PC]  2012/12/07 06:59:53    [削除]


   2010年7月17日にスタートして約2年半に亘って写真俳句を続けて来ることが出来ました。沢山の方々にご笑覧戴き、励ましのメールなどに気を良くし「毎日アップ」を続ける事が出来たのは偏に皆さんの応援のおかげです。写真も俳句も「何やこれっ!」と云うものが殆どですが、偶に俳句らしいものもが出来る時があります。そんな時のロクは一茶になっています。
 最近は書家の先生が味のある書にして下さり、十三の中華料理店「楽友」さんに常設展示して下さっています。季節ごとに選んでしたためて頂いているので一度覗いて見て下さい。俳句に衣装を着せてやると見違えるようになります。
 拙い写真俳句ですが、これからも宜しくお願い致します。


「川霧の 刻々立ちて 流れ去り」


[802] コンテンポラリー・アート展 [PC]  2012/12/08 07:26:50    [削除]


   シニア自然大学校では毎年年末にコンテンポラリー・アート展を開催しています。我々の科内3グループも童謡をキーワードに、そこで詠われている情景を作品に仕上げました。自然物だけを使った工作にこだわった作品を集団で作り、毎年欠かさず出展しています。苦労は色の表現で自然物からいろんな色を探し出しています。
 天満橋エルおおさか9Fで12日(水)まで開催しています。人と自然のふれあいをテーマに色んなジャンルの作品が展示されていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。


「北風で 上気のシニア 童顔に」


[803] 積り違い [PC]  2012/12/09 08:09:41    [削除]


   山の会の忘年会で午前中は平野郷の歴史を訪ねました。平野郷は3度目になるのでロクが道案内役で妻が解説役。兎に角北風ぴゅーぴゅーで寒いこと。メンバーの中には花より団子と云う方もいて、時計を気にする方もおられます。郷内半分を散策したところでタイムアウト。
 午後から十三の「楽友」さんに押しかけました。写真俳句を書家の先生が展示して下さっているので、それを観るのも目的の一つでした。目に飛び込んできたのが「積り違い」。まるでロクのことを言っているのかなと自問自答。皆さんには覚えがありませんか。


「昼下がり 書を肴に 忘年会」


[804] 柚子 [PC]  2012/12/10 06:56:58    [削除]


   ご近所の庭先にユズが沢山出来ています。毎年この時期になると何処からともなく届くので、今まで色んな利用をしてきました。冬場の鍋や吸い物には欠かせませんが、大量に手に入った時は皮をマーマレードにして果汁でポン酢を作ります。混ざり気のない自家製のポン酢は美味しくて、添加物無しなので安心して頂けます。見てくれの悪いものはお風呂に入れてやります。
 ミカン科なので幹や枝に棘もある柚子は高知県で沢山栽培されています。同じ仲間に大分のカボス、徳島のスダチが知られています。いずれも日本料理に欠かせません。焼酎に果汁を搾っても行けますぞ!


「今日も鍋 妻の決断 柚子熟れて」


[805] 日本列島冷凍庫 [PC]  2012/12/11 07:28:17    [削除]


   冬型気圧配置が居座っています。例年になく寒い師走で、何時もより雪の訪問が早いようです。遠出の予定を立てていましたが積雪情報から、急遽交通の便が良い京都に変更になりました。京都と云ってもロクたちの行き先は謂わずと知れた京都植物園。時おり牡丹雪が降ってきます。温室では珍しい花々が咲いていて、外の寒さを忘れさせてくれます。中でポインセチア展が開催されていました。
 麦わら帽子と少女の彫刻に雪が舞います。折角麦藁帽子を持っているのだから被せてやりたくなります。雪と霙に人出も少なくゆっくり観察を楽しむことが出来ました。池には宝石と見紛うカワセミも居てくれました。植物園は冬場観察会の穴場です。


「純白の 雪が花壇を 画布に変え」


[806] アオサギ [PC]  2012/12/12 07:17:11    [削除]


   あまり青いとは感じないのですが、蒼鷺と名付けられています。英語表現のグレーの方がぴったりです。池の傍にじっと佇んでいる姿はまるで哲学者然としています。ところがこの鳥、攻撃的で同じ食性の鳥たちが餌場に近付くと追い散らすそうです。ミサゴなどの猛禽類やコウノトリなどの獲物を横取りするという云うから驚きです。
 能勢の土手道を歩いているとよく見かけますが、警戒心が強く直ぐに飛び去っていきます。その点公園にいるそれは人を怖がりません。カメラを向けても何知らぬ顔です。


「凍鶴に 似たる蒼鷺 何想う」


[807] イチゴノキ [PC]  2012/12/13 07:41:42    [削除]


   花の時期と実のなる時期が同じと云うイチゴノキです。もちろん実は1年前に受精して今年成熟したものです。地中海地方や西ヨーロッパが原産地です。冬場に可愛い花と実を付けるので、最近では園芸種として庭木に人気があるようです。京都植物園で何年か前に知り、冬場の観察会では必ず立ち寄ります。先日もお孫さん連れのご夫婦にイチゴノキを紹介してあげました。おせっかいなロクでした。
 生食も出来ますが余り美味しいものではないので、ジャムや果実酒にすると良いようです。ポルトガルではブランデーの様なリキュールにされているとのことです。


「紅き実と 童女に雪の ちらちらと」


[808] ミニ門松 [PC]  2012/12/15 06:53:29    [削除]


   12月の自然工作はクリスマス・リースを作ったり、門松を作ったりしています。今回はミニ門松を作りました。随分と以前に皆さんに提供したことがありますが、皆さんの作られたものも年々進化して立派な門松に仕上がっています。工法の特徴は孟宗竹に3本のソギを笹で固定します。デコレーションは差し込んだ笹を剣山代わりに利用します。
 玄関や床の間やチェストの上に置かれたミニ門松はちょっとしたお部屋のアクセサリーになります。贈り物にしても喜ばれます。年末の28日に新しいものと差し替えて新年を迎えます。


「極月も 半ばとなりて 忙しなく」


[809] 箕面南山山頂から [PC]  2012/12/16 06:52:14    [削除]


   先日の花曜日ハイキングは身近な箕面に行きました。妻たちの例会では月に一度は箕面を歩いていて、箕面の穴場コースなどを良く知っています。今回はロクの全く知らないコースを花曜日メンバーが案内してくれました。ガードレールをまたいで小さな谷に降り、そこから川を渡ったところにちゃんと道が付いているのです。
 知らん知らん!と付いて歩いていると以前登った南山に到着。公園管理の方かボランテァの人たちが山道に手を加えておられるのか、歩きやすく整備されています。要所要所に吊り下げられた手作りの案内板などもあり、箕面はお勧めコースいっぱいです。


「山頂に 立ちて遠望 日向ぼこ」


[810] クリスマス・コンサート [PC]  2012/12/17 06:58:09    [削除]


   豊能郡には能勢町と豊能町と二つの行政区があります。隣町ですから文化の交流もあり、我が合唱団のメンバーさんも以前から豊能町の合唱団に所属さておられます。クリスマス・コンサートのお誘いを受けましたので、混声合唱団の素晴らしいコーラスを楽しませてもらいに行って来ました。団員構成も男女比率がほぼ同じで羨ましく拝聴しました。
 団員の皆さんは音楽的素養も高く、楽器演奏などもこなされます。ハーブ・フルート・トランペット奏者など多彩です。師走の慌ただしい一日、クリスマスソングを一緒に歌い息抜きをさせてもらいました。


「負けまいと 声を限りの クリスマス」


[811] ミニコンサート(年忘れ) [PC]  2012/12/18 07:04:30    [削除]


   今年のコーラス練習も最終回を迎え、ささやかな忘年会と茶話会で締めくくりました。猪名川町に酒蔵の雰囲気を残しながらのレストラン&カフェのお店に連れて行って貰いました。酒蔵をそのままに、手作りテーブルが並び、深紅のテーブルクロスが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。ピアノも置いてあり弾いて貰ってもよいとのオーナーの配慮で、我がコーラスのピアノの先生が即興でピアノ演奏を披露、我々もエグザイルの「道」と「ふるさと」を歌って来ました。突然のミニコンサートにお客さんからは拍手喝采を浴びました。
 写真は来年の干支工作です。コーラスメンバーに差し上げようと作成しました。団員分を並べるてみると、まるでコーラスのハーモニーが聞こえて来るようです。


「酒蔵に 歌声響き 年忘れ」


[812] 今城塚古墳 [PC]  2012/12/19 07:43:07    [削除]


   淀川流域で最大級の前方後円墳と云われている高槻市の「今城塚古墳」を中心に、埴輪工場跡や古墳群を訪ねて来ました。何時もは自然探訪のメンバーたちですが、今回は地元の仲間のお世話でボランティアガイドも手配してもらったので、判り易く詳しい説明に歴史音痴のロクも5~6世紀にタイムスリップすることが出来ました。
 学術調査で継体大王の真の陵墓だと言われるほどの埋葬品が出土しています。今は貴重な出土品類は高槻市の管理下に置かれているので、歴史資料館には埴輪など実物が展示されています。天皇陵では唯一入れる古墳ですから、宮内庁の管理下になる前にせいぜいい訪れたいスポットです。


「寒風に 肩寄せ合いし 埴輪群」


[813] 冬芽観察 (ムラサキシキブ) [PC]  2012/12/20 06:58:58    [削除]


   今年最後の定コース観察会で武田尾に行きました。時折雪が落ちてくる寒い観察会でしたが、今回は冬芽観察が目的。ルーペで覗くと寒さに耐えている植物たちの春待ち顔が見えてきます。ムラサキシキブの葉は衣を付けていないので裸の状態で毛に覆われています。裸芽なので葉の葉脈が良く判ります。
 昼食は日溜まりを選んでカレーうどんを提供して貰いました。以前にも美味しいカレーうどんをご馳走になっているので皆さんお待ちかね。手作りのパンを持って来て下さる方、赤カブや田作りなども食卓に並び、お酒類も回ってくるリッチな昼食会。皆さんありがとうございました。


「強かに 鳥招く実と 春待つ葉」


[814] クリスマスホーリー [PC]  2012/12/21 07:31:27    [削除]


   ポカポカとした陽射しの中を歩いていると柊の可愛い花が満開で、甘い香を漂わせています。ヒイラギと云えばクリスマスを思い浮かべますがぜんぜん別物です。日本の柊は節分に鰯の頭と一緒に入口に挿して魔除け・鬼除けに使うもので、クリスマスに飾るヒイラギは赤い実のなるセイヨウヒイラギやシナヒイラギです。柊はモクセイ科ですから実の色も黒くなります。一方セイヨウヒイラギやシナヒイラギはモチノキ科ですから赤い実が出来ます。光沢のある葉っぱと真赤な実がクリスマス飾りとして使われています。
 クリスマス寒波が来るようです。でも明日から陽射しが長くなるという希望も感じさせてくれます。“シニアは風の子”でこの冬を乗り切りたいものです。


「慣わしに 従い朝餉 南瓜喰い」


[815] アオキ(若い実) [PC]  2012/12/22 08:39:58    [削除]


   今年の4月にアオキの雄花をこの欄で紹介しましたが、冬には緑の葉と赤い実が目立つので庭木として好まれるようです。日本特産で茎も葉も緑なのでアオキバと云われていました。葉を焙っておできなどの患部に使われていたようです。山道の渓筋を歩いていても良く目につきます。何時もは赤い実を観ていますが、たまたま熟れる前の青い実が目についたので写真に収めました。
 アオキなどの葉を「押し葉」にすると黒くなってしまいます。他にオトコヨウゾメ・ヘクソカズラ・ギンリョウソウなども黒くなります。「陀羅尼助」の原料はキハダの樹皮ですが、如何にも薬効があるように見せるため(?)アオキの黒でコーティングしているとのこと。(勝手な解釈です!)


「青き実が 熟れを待たずに 冬至来て」


[816] 迎春準備 [PC]  2012/12/23 07:38:49    [削除]


   年末恒例の燻製作りです。ひと足早く庄内まで買い出しに行き、燻製の準備をします。今年は鹿が獲れたという連絡も入らないので、豚肉など大量に仕入れに行きました。手作り燻製はロクの自慢です。肉類・鮭・ほっけ・卵・竹輪・チーズ・沢庵など何でも燻製に出来ます。思い立ってからの下準備が大変です。塩干類はしっかり乾燥させ、肉類は下味を浸み込ませなければなりません。
 迎春準備などと書くと正月に備えてちゃんと準備しているようですが、我が家の正月は外に出て過ごすことになって久しいです。子どもたちの自立と共に始まった手抜きパターンが板に付いてしまいました。


「乾鮭を 道行く人の 見上げけり」


[817] ピアノリサイタル [PC]  2012/12/24 08:36:52    [削除]


   昨日は我がコーラス団のピアノ伴奏をして頂いている若手ピアニストのコンサートがあり、団員たちが挙って駆けつけました。ロクは今年の5周年コンサートに来て下さったシニアの仲間にも声をかけ、年末のお忙しい中を来て頂きました。プログラムはバッハ・ベートーベン・リスト・ラフマニノフのピアノ・ソナタなど多彩で、暗譜で演奏されているのを感心して聴いて来ました。体力がなければこれほどまでには弾けないと改めて感心することしきり。
 今年を締めくくる思い出に残る年忘れになりました。心のすす払いが出来て、来年はもっと豊かで綺麗な心になれるかな!と云う気持ちにさせてくれるのが音楽や絵画や演劇などの文化活動なのでしょうね。


「鍵盤が 心震わす 年忘れ」 


[818] 注連縄作り [PC]  2012/12/25 07:07:49    [削除]


   恒例になった注連縄作りです。朝から雪が舞いまさにホワイトクリスマス。迎春準備の雰囲気は最高です。農家の倉庫を暖房してもらっていますが、指がかじかんで藁を上手くなえません。とか何とか言いながらも先生の指導よろしく、それぞれに個性ある注連縄が出来上がりました。
 道の駅やスーパーで売られているものより立派です。材料(藁・裏白・ユズリハなど)の全てを自前で準備できると云うのが自慢です。28日には玄関に飾り、大掃除などの迎春準備に拍車をかけます。


「来客に 自慢の注連を 披露して」


[819] 燻製作り [PC]  2012/12/26 07:15:15    [削除]


   昨日は日中でも気温が上がらず北風の吹く寒い一日でした。今年最後の花曜日ハイキングでしたが、気持ちが乗らずに燻製作りを優先しました。外気温が低いので炉内温度も上がってくれません。普通なら6~7時間で出来上がるのですが、夜になっても火が通りません。まだ確認していませんがちゃんと出来ているでしょうか?炉内で凍りついているかもしれません。
 干物のホッケは大丈夫と思い、炉内から引き上げましたが、自信がないので電子レンジで再度熱を通そうと思っています。人様に差し上げるものなので安心安全なものに仕上げなければなりません。


「寒風に 羽織れるだけの 外仕事」


[820] コブシの冬芽 [PC]  2012/12/27 07:19:15    [削除]


   クリスマス寒波のせいか鬼の霍乱なのか、何故か二人ともダウンしてしまいました。昨日は終日炬燵に潜り込み雪の舞っているのを眺めながらウトウトとしていました。ノロウイルスのような症状なのですが、熱は無いので納まるまでじっと耐えていましたが、意を決して診療所の門をたたきました。処方して貰った薬を飲むと少し良くなったような気がするのが不思議です。
 コブシが暖かそうなコートを着ています。これは花芽でもう少ししたらお尻を南に向けて太陽の熱を吸収して、花を開かす準備に入ります。植物たちは色んな姿で春の芽吹きを待ちます。早く元気を取り戻して冬芽観察に飛び出したいものです。


「小雪舞う 山里独り 佇みて」


[821] 街歩き [PC]  2012/12/28 08:30:10    [削除]


   今年も色んな場所への街歩きや歴史探索を楽しんで来ました。今まで知らなかった発見があり、それはそれで価値のあった散策でした。だいたい人に薦めたい場所が見つかると、直ぐに皆さんを連れて行きたくなるのです。色んなグループの方々を案内するので、今までの山案内人と大した違いがありません。行き先が山から街に変わっただけですが、参加年齢層が高くなったのかな。そうだロクも同じように高齢化しているのだ!写真は伊丹の造り酒屋跡です。
 街歩きを加えた分だけ山に行く回数が減り、体重が増えたのが反省点かなと思っています。年末を迎えてダウンしてしまったのも運動不足のなせる技かもしれません。来年は山と街を両立させるぞ!


「酒飲めず 粥が旨いと 風邪籠り」


[822] 活動開始! [PC]  2012/12/29 08:34:33    [削除]


   3日間風邪籠りしていると旬の写真をアップ出来ずに、ロクのアクティブさをお伝えすることが出来ません。昨日も籠っていましたので家の枇杷の花ぐらいしか写真に撮れませんでした。枇杷の木は成長が早く直ぐ茂ってしまい、猫の額花壇を占領してしまうので、何度伐採してしまおうかと思った事でした。でも葉っぱは中国では3000年前から、日本でも江戸時代から万能薬として使われていたようです。特筆する薬効は癌などの自然治癒力を高めるという事です。お茶に淹れたりお風呂に入れたりしてもっと活用したい葉っぱです。
 仲間からも「どうや?」と心配の電話やメールを戴きました。今日から活動再開です!緩やかにスタートして正月に備えます。♪もう幾つ寝るとお正月、お正月には酒飲んで~早~く来い来いお正月♪


「花枇杷に 明日は治ると 独り言」


[823] 落ち葉焚き [PC]  2012/12/30 07:50:35    [削除]


   えらいこっちゃ!テレビまでダウンしてしまった。折角緩やかにスタートを切ろうと思っていた矢先の出来事です。妻がビデオに録音しようとスイッチを入れたところ「受信出来ません」とのメッセージ!ロクの風邪がテレビにまで感染しまったようです。電気屋さんに電話で相談。対処法を何点か教えて貰うが回復しない!電気屋さんが来てくれてチェックしてくれるが、どうやらプロバイダー側のトラブルのようだ。直ぐに工事担当業者が往診くれ、診断後、対症療法でなく根本治療を施してくれた。
 おかげでロクの予定は大幅に変更を余儀なくされた。それでも余った時間を5日ぶりに散歩してみた。勤め人もお休みに入ったので家の周りの大掃除をされている。落ち葉が冬の匂いを撒き散らしながら、白い煙が辺りを包んでいる。


「肥えたねと 嫌味を言って 落葉焚き」


[824] オリジナルカレンダー [PC]  2012/12/31 07:53:29    [削除]


   野鳥に魅せられて飛び回っておられる御仁から、撮れたて旬の写真が送られて来ます。写真の技術もたいしたもので、贈られた写真に何時も感心することしきりです。年末に彼が選りすぐった写真を基にカレンダーに編集したものを贈って下さいました。作者のお許しを得て年末年始のプレゼントに使わせてもらう事にしました。そのための壁掛け用フレームも作りました。
 先月訪問したインドへ赴任されている家族が帰省され、昨日我が家にも訪ってくれました。ロクの新しい孫2人を連れて。彼たちは工作部屋に入るなり目をらんらんと輝かせています。その時のロクは孫が愛おしくってたまらないお爺ちゃんになっていました。もちろん工作と出来たてカレンダーをプレゼントしたことは言うまでもありません。


「大晦日 明日を待ちし カレンダー」


[825] 初詣 [PC]  2013/01/02 17:35:07    [削除]


   皆さん明けましておめでとうございます。毎年手抜き正月をするために年末年始にはミニ旅行に行っていますが、今回は友達の知り合いが奈良の三輪に町屋ゲストハウスをオープンすることになり、下見がてらにお世話になることになりました。小さなお宿ですが心のこもったおもてなしをして下さいます。泊り客は我々のグループ5人とカナダ人のご夫妻、一人旅のピアニストの8人。住む世界の違う人々が同じテーブルを囲んでゆく年を楽しみました。
 宿のご主人の案内で近くの大神神社(三輪明神)に初詣に出掛けました。入場制限をされているのでなかなか本殿まで進みません。宿に帰ったのは深夜になっていました。写真はライトアップされた大鳥居です。


「真上には オリオンの出て 年明ける」


[826] 二上山遠望 [PC]  2013/01/03 08:08:21    [削除]


   宿でお屠蘇を頂き新年を寿いだ後、三輪から天理までの山の辺の道を歩きました。天理側から来られる人たちと挨拶を交わし、穏やかな陽射しの中を汗をかきながら30000歩の歩きになりました。2013年がアクティブにスタート出来た事を喜んでいます。2日も桜井を目指して歩きました。正月両日で桜井から天理までの山の辺全コースを歩いたことになります。
 コース途中の桧原神社の境内から鳥居を通して、正面に二上山の双耳峰が望めます。何回も登った二上山は処刑された大津皇子を詠んだ万葉集などがあります。「磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに」


「初春や 二上の山に 思い馳せ」


[827] 蛇の髭  (ジャノヒゲ) [PC]  2013/01/04 08:50:05    [削除]


   今年は巳年ですから元日にアップしたかった蛇の髭です。能面の翁の髭から転化して蛇の髭と言われるようになったとか。竜の髭とも言われている常緑の多年草です。細長い葉がヤブランと似ていますがこちらの方が細いので見分けがつきます。殆どの草が枯れてしまう冬場でも、緑の葉が目立ち宝石のような瑠璃色の実が人目を引きます。何とも言えない美しさです。
 根の肥大した塊根が昔から漢方薬として用いられてきました。この欄に書ききれない位の薬効があるらしいです。滋養強壮などの薬効はヤブランやオオジャノヒゲも同じ成分を含んでいるとのことです。


「買初に 遠回りせし 翁かな」 


[828] 強かタンポポ [PC]  2013/01/05 08:14:36    [削除]


   この冬一番という日が続いていますが、ロゼット状の葉の中にタンポポの花が咲いています。確認するとセイヨウタンポポです。この生命力が日本のタンポポに優り勢力を拡げています。カンサイタンポポなどの日本タンポポは春の一時期しか咲くことが出来ません。過酷な環境でも子孫を残すセイヨウタンポポは強かです。
 ご存知と思いますがキク科の花は花弁と見えているのが一つの花で、舌状花と筒状花があり、その中にちゃんと雄しべと雌しべが備わっています。タンポポは綿帽子になって飛んで行くのが子どもたちです。セイヨウタンポポは年中咲いて勢力を拡げる戦略ですが、一つの頭花に沢山の花弁状花を付けているのも勢力拡大の戦略です。


「冬萌えの 蒲公英一つ 地を這って」


[829] 彩雲 [PC]  2013/01/06 07:07:50    [削除]


   東の空を観ているとそこにだけ太陽の光が当たっているような光景に出くわしました。彩雲と言うには色の変化が少ないのですが、これも大気光象の一つで彩雲だと思います。虹や夕焼けと同じようなもので、ごく普通に見られる現象です。以前異国の空で七色の彩雲を見た事がありましたが、その時の感動が甦ってきました。
 彩雲は昔から吉兆の徴だと喜ばれていたようで、仏教の世界では彩雲の現れるのを待って仏像の開眼に合わせたとのことです。2013年が希望に満ちた年になるように頑張らなければ!


「冬空に 向い拳で 天を突き」


[830] 霜柱 [PC]  2013/01/07 06:54:55    [削除]


   今年初めての山歩きは猪名川町の一本松山と大日山でした。かなり前に山仲間と行ったことがあるのですが、今回は確認のための下見として行って来ました。多田銀山と道の駅「いながわ」を結ぶ「歴史の道」途上に両山とも位置します。今回は下見を兼ねているので、道の駅に車を止めさせて貰いましたが、バス利用でも直ぐに山道に入ることが出来るアプローチの短いコースです。
 10時半をまわっても凍てた道はまだ溶けずに、霜柱を踏みしめるザクザク音が山の静粛を破ります。誰とも合わない貸し切りの山歩きになりました。正月の飲み過ぎ食べ過ぎが少しは解消したかな?と腹を撫でてうなずくロクの姿を想像して下さい。


「霜柱 しじまの中で 踏まれ行く」


[831] 冬枯れの山道 [PC]  2013/01/08 07:19:02    [削除]


   今日は今年初めての花曜日ハイキングです。グループの名前は「50歩100歩」と言い女性ばかりの小さな山グループです。何故かそのグループのメンバーになっています。その仲間の一人がALSという難病に罹られました。リーダーは新しい山をガイドブック片手に案内してくれますが、難病の彼女は反省会(打ち上げ)に居なくてはならない存在なのです。料理を作らせると手際良いし、舌が肥えているので美味しそうなものをテキパキと選んでくれます。
 今日のハイキングに来れるだろうか?多分早めに下山して新年会になるはずです。その時に女将がいないと座が持たないのですが……(実は彼女は白浜や蒜山の宿で年に何回も臨時女将をされていたのです)


「山道を 歩き落葉の 寒見舞」


[832] 水準点・三角点 [PC]  2013/01/09 06:56:44    [削除]


   昨日の花曜日(火曜日と読みます)の山歩きは中山連山縦走路を歩いて来ました。中山の最高峰から山本に向かう縦走路途中に水準点があります。一等~四等三角点は結構目立ちやすい山頂にあることが多いのですが、水準点は国土地理院の地形図に頼らないと探すのが大変です。意外と誤解されているのが三角点の役割です。三角点は平面上の測量に用いられているという事です。一方高さの基準に用いられているのが写真の水準点なのです。
 一等三角点は45Km毎に設置され、二等は8Km、三等が4Km、四等が2Km毎に設置されています。山案内をやっていた昔、三角点に辿り着くと得意になって説明していた頃を思い出します。


「冬山に 立ちて遠望 灘の海」


[833] 赤い蘇鉄の実 [PC]  2013/01/10 07:34:16    [削除]


   大阪城の豊国神社横に植えられたソテツが大きな株になっています。その雌花の跡を掻き分けて覗いてみると枇杷の様な形の赤い蘇鉄の実が沢山出来ています。田端義男の歌を思い出しました。三沢明美もカバーしていたと思います。♪赤い蘇鉄の実が熟れる頃…加那も年ごろ大島育ち~♪歌詞の中でも歌われていますが、奄美大島が舞台になっています。
 奄美地方では蘇鉄の実から採った澱粉を使った蘇鉄餅があるようですが、まだ食したことはありません。有毒成分を含んでいるのでしっかり水洗いした澱粉を使っているようです。薬理実験で抗ガン作用物質を多く含むことも証明されているらしいです。


「ビロードの コート纏いし 赤き実の」


[834] 山帰来  (サルトリイバラ) [PC]  2013/01/11 06:47:55    [削除]


   立て続けに山に入っています。晩秋から年末にかけては日の暮れるのが早く、山に行っても下山を急かされます。12月には忘年会などの飲み会も増え、それに比例して体重と腹周りが増えて行きます。新年になると運動不足を解消したくなり、今年も歩くぞ!と云い聞かせて歩きまわるスタイルが定着してきました。日暮れの時間がだんだん伸びて行くのを実感できる季節でもあります。
 この冬は山帰来の実をあまり採取することが出来ませんでした。頂上近くに真赤に熟れた実がひっそりと寒風に震えていました。他のハイカーたちのために「採ったらあかん!」と言い聞かせて下山しました。何故かロクはサルトリイバラと言うより山帰来と言う方が好きなのです。


「山頂を 我が物顔の 山帰来」


[835] 乙女椿 [PC]  2013/01/12 07:00:25    [削除]


   山茶花から椿の季節になってきました。写真の椿は園芸種ですが、自生種の椿仲間としてはヤブツバキ・ユキツバキ・サザンカ・チャノキなどが知られています。名前の由来は厚い葉から厚葉木とか、韓国読みから来たとかありますが、つるつる光っている葉から津葉木が転じたものと言うのが通説になっています。古くから親しまれ、霊力が宿る木として社寺などに植えられています。全国に椿神社があることでも納得出来ます。
 椿の実から採れる油は精密機械の潤滑油として使われるほか、頭髪用や食用としても質の良い油です。花を乾燥させたものに熱湯を注いで飲むと良いと言われています。


「母たちの 公園サミット 椿咲き」


[836] 大文字山 [PC]  2013/01/13 08:17:52    [削除]


   地元山友会の例会で大文字山に行って来ました。前回は山科の方から登って行きましたが、今回は蹴上から登るコースを取りました。途中には縁結びの福土神社や伊勢神宮の様に内宮・外宮まで備えた神社があり、天岩戸まであります。信心深いグループメンバーもいてなかなか進みません。何時もしんがりを務めていますので、遅れがちになるのをいらいらしながら歩いています。(ここだけの話)
 コース途中に大日山と言うのがあり今回初めて知ることが出来ました。毎回発見があるというのも楽しみの一つです。昼食は何時も京都御所を見下ろしての火床です。京都市内を一望できる最高の眺望です。


「日脚伸び 見下ろす街の 眩しくて」


[837] 左義長(とんど) [PC]  2013/01/14 06:14:51    [削除]


   毎年小正月の時期にとんどが行われます。昔は集落ごとに青竹を組んで火をともし、その神聖な火でお正月のお飾りを燃やしたり、書初めをかざして飛ばしたり、残り火で鏡餅を焼いたりしていました。火にかざした書初めが天高く舞い上がると字が上手になると云われ、また、とんどの竹が恵方に倒れると、良い年になると云われています。そんな風習が今でも大切に受け継がれている山里に住んでいます。
 関東では1月7日には鏡開きがあり、とんどは大火を引き起こすとして御法度でした。一方関西では15日に小正月を祝いとんどなどの行事で正月の幕を閉じます。そんな地域のとんどにロクは毎年参加しています。年末に作った注連縄を燃やしに行きました。


「もくもくと 雲になり行く とんどかな」


[838] 七福神巡り [PC]  2013/01/15 08:12:56    [削除]


   京都の泉涌寺へ仲間たちと七福神巡りに行きました。毎年恒例行事として成人の日に泉涌寺山内の七福神巡りが開催されています。あいにくの雨でしたが老若男女・善男善女が沢山押しかけていました。信仰心は薄い方なので神仏に手を合わせることは滅多にありませんが、家族と仲間の健康のために「能勢の福有で~す!」と挨拶して七福神に祈願してきました。
 初詣などではお神酒を戴ける神社に行くことにしてます。昔から振舞いには一番に駈けつけるという悪い癖があります。今回も小豆粥や柚子茶や甘酒の接待がありいやしく頂いて来ました。そんなロクに福が授かるのだろうか?いやいや既に福は有るのでした。


「そそくさと タクシー拾い 新年会」


[839] 鵜の羽根干し [PC]  2013/01/16 07:11:24    [削除]


   雪のちらつく中を旬の写真を探しに散歩に出ました。何時も通る土手道です。時間が遅かったのかカワセミには出会いませんでした。カルガモたちがゆったりと浮いています。岩の上ではカワウが羽根を乾かしています。水に潜るのが得意で魚や貝などを素早く獲ることが出来ます。羽根が浸水しやすい構造になっているとのことです。
 彼等はコロニーを作って住んでいますので、周りは糞で白くなっており嫌われる原因になっています。長良川の鵜飼いは情緒がありますが、そこで使われている鵜はウミウです。英語ではcormorantと言い海鴉と言われています。アップした内容に間違いがあるかもしれませんので“鵜呑み”にしないように!間違い探しを“鵜の眼鷹の眼”で探してみて下さい!


「寒風を 受けて鵜の羽根 輝けり」


[840] 我が家の巳~さん [PC]  2013/01/17 06:52:50    [削除]


   昨日は同じ活動仲間の工作好きが集まり干支工作の巳を何種類か作りました。以前作ったものと違って商品にも出来るな、と言う感じの出来栄えの良い作品に仕上がりました。早速以前作った巳と一緒に並べてサイドボードを賑やかにしています。
 縁起ものだと云いますが所詮は蛇ですから、可愛く仕上げなければなりません。あまりにリアルだったり、グロテスクな物は敬遠されます。巳年のロク、今年は可愛く振舞わねば!


「ふむふむと 独りごちたり 初仕事」


[841] おでん電車 [PC]  2013/01/18 05:34:23    [削除]


   地方のローカル電鉄はあの手この手で集客するための作戦を練っています。我が能勢電は月2回の沿線ハイキングが定着していて毎回300人~500人の参加者があります。この欄でも紹介しましたが、季節ごとの装飾を施したデコレーション電車を走らせ、鉄道フアンを喜ばしています。最近登場したのがポスターのようなイベント電車です。
 東北の方にはストーブ列車が有名です。スルメやお酒類も車内販売されていて、一度乗ってみたいという旅心を誘います。今回のおでん電車も興味ありますが、地元なので旅の雰囲気に浸ると云う事にならないのです。人気イベントになり恒例化されるように祈っています。


「我が家では 鍋とおでんの 威張りおり」


[842] 小野鴨池 [PC]  2013/01/19 07:10:18    [削除]


   自然の仲間たちとバスツアーで三木市の小野鴨池まで行って来ました。お目当てはコハクチョウですが、全然姿を見ることが出来ませんでした。何処かへ出張中とのこと。オナガガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・マガモ・コガモたちを間近で観察することが出来ました。オナガガモの陣移動の様子は見ていて飽きが来ません。
 写真はコガモです。名前の通り日本で見られる最小の鴨です。カモ類は草食系と肉食系に大別されますが、ドングリを好んで食べるオシドリには出合いませんでした。因みにコガモはイネ科植物の種などを食べています。


「鴨の陣 水尾曳きつつ 右左」


[843] 講座「男の料理教室」 [PC]  2013/01/20 06:52:30    [削除]


   男の料理教室を立ち上げてから間もなく3年になります。サークルの積み重ねが市民権を得て、教育委員会の生涯学習講座の一環として開催されるようになり、今回で3回目の講座日を迎えました。全5回の講座ですがもっと続けて欲しいという要望があったり、奥さんに褒められたりと皆さん大満足な様子です。
 どんな小さな組織でも縁の下の力持ちがいないと長続きさせることが出来ません。我がサークルにはそんなお方がいらっしゃるのです。場所の確保やこまめな連絡などによって支えられて来ました。


「これならば 俺にも出来る 冬野菜」


[844] 近所の爺さん [PC]  2013/01/21 06:32:12    [削除]


   写真の山羊はたまに通る散歩道で見かける爺さんだ。広い敷地に小屋と運動場まである贅沢な暮しだ。しかし独り暮らしだからか、どこか寂しそうな目でロクを追っかける。何かお土産に草でも持って行ってやればいいのだが、その運動場まで来てから「しまった!」を繰り返すほどこちらも爺さんなのだ。
 昔は乳を採るために何処の農家でも飼っていた記憶がある。なぜ紙を好んで食べるのか子ども心に不思議な家畜だった。調べた事もないので今でも判らない。


「顎髭に 小雪床屋も 遠退きて」


[845] 蝙蝠(コウモリ) [PC]  2013/01/22 07:30:06    [削除]


   最近雀をあまり見なくなったと云う話を聞きますが、もっと見なくなったのは蝙蝠です。最近の家屋の機密性が彼らの住む場所を狭くしているようです。子どもの頃は夕方になると蝙蝠が飛び交っていました。空に向けて石など投げると近くを飛んでいる蝙蝠が、獲物かと思って追っかけます。彼等は夜行性で目があまり見えないので、アンテナで音波などキャッチして餌を捕まえます。
 何時も使っているコーラス練習会場のフロアーに、うずくまっている蝙蝠を仲間の人が見付けました。多分冬眠中に巣から落ちたのでしょう。如何してやることも出来ないので、暖かい物を敷いてやってと職員に頼みました。


「生き伸びよ 冬の蝙蝠 包まれて」


[846] 星五位  (ゴイサギ) [PC]  2013/01/23 07:54:28    [削除]


   夜行性のゴイサギです。ご存知の方は「あれっ!」と思われるでしょう。川で見かけるゴイサギは灰色がかった青と白色のツートンカラーで、頭には冠毛も目立ちお洒落な鳥です。しかし、生まれて3年までの幼鳥がこんな色をしているのです。若鳥には星を散りばめたような斑点模様があるので「星ゴイ」とも呼ばれています。ゴイサギの由来は「五位鷺」という官位を授けられたことによるとか?
 最近のアップは動物などが多くなっています。カメラを携え散歩していてもなかなか春待つ草花に出遭いません。土が凍ててしまっているのです。道の駅でも青野菜が極端に減っています。


「お互いに 目を逸らしつつ 冬の鳥」


[847] 昔遊び [PC]  2013/01/24 07:04:31    [削除]


   何時も一緒に遊ばして貰っている小学校へ昔遊びのお手伝いに行って来ました。1年生が対象で独楽回し・けん玉・まりつき・おはじき・お手玉・竹トンボを全員に経験してもらおうと云うものです。6班に分け7分ずつで遊びを交替して行きます。ロクはコマ回しを担当しました。子どもたちは独楽に紐を巻く事が出来ないのです。1ヶ月後に成果発表会があり、名人になった子たちが披露してくれることになっています。
 遊びの中で子どもたちは生きる知恵を身に付けていきます。授業で昔遊びを一度経験しただけで果たして効果があるのか、疑問が残りました。体罰といじめ問題が浮上していますが、子どもから遊びを奪ってしまった、今の社会に遠因があるように思えて仕方無いのです。


「児らたちに 手取り足取り 博多独楽」


[848] 綿 [PC]  2013/01/25 06:48:28    [削除]


   綿の実がまだ残っています。実が弾けると密に生えた毛で覆われた種子が出てきます。その毛を紡いで綿を作りますが、種子は食用になったようです。最近は観賞用として植えられています。戦国時代には近畿では盛んに栽培されていたようで、河内木綿と言われています。それまでは麻やカラムシやコウゾなどで布を作っていましたが、軟らかく温かい綿が好まれるようになりました。当時は高価な繊維だったようです。
 綿には木から採れるものと、草から採れるものがあり、日本では1年草の草から採れる物を栽培していました。正確には木から採れる綿を木綿と言いますが、中国で使われた木綿がそのまま伝わったようで、今でも木綿と言っています。草綿とでも言いましょうか。


「公園の もの皆枯れて 綿残り」


[849] マサキ [PC]  2013/01/26 06:54:13    [削除]


   ニシキギ科のマサキです。この科の特徴はぶら下がった実の形にあります。ニシキギ・マユミ・ツリバナなどが仲間です。総じて花は目立ちませんが、果実は熟れて来ると裂けて中から種子をぶら下げます。冬場に可愛い実を付けるので庭木としても人気があります。園芸種もあり斑入りの葉など好まれているようです。
 今日はこの冬一番の寒さとか!家に引きこもっていても寒さは凌げませんので、寒風を付いて外へ出ようかなと思っています。写真俳句のネタ探しも兼ねて。アクティブロクの本領発揮!


「紅き実の 垂れて蒼天 日脚伸ぶ」


[850] 低山歩き [PC]  2013/01/27 06:39:53    [削除]


   川西能勢口から登れる釣鐘山~石切山~万願寺~最明滝~山本駅コースを歩いて来ました。釣鐘山頂までは階段ばかりの嫌なコースです。時々振り返り景色を見る位の楽しみしかありません。200mそこそこの低い山ですが一気に汗をかきます。石切山頂上付近では眺望も開け、天気が良かったのでポカポカと気持ち良い休憩が出来ました。
 春の被写体を探しに行ったつもりですが、今年は例年よりも花の時期が遅れそうです。コース途中で若い山ガールに道を聞かれたので、そこまで行くからご一緒にと誘いました。辛うじて華に巡り合えました。


「寒波きぬ 六甲山を 遠く見て」


[851] 平和ならばこそ [PC]  2013/01/28 08:48:19    [削除]


   友人から誘われて大阪の中之島・淀屋橋地域の戦跡を訪ねるハイクに行って来ました。ボランティアガイドさんに戦跡と史跡などを案内して頂きました。今まで何気なく通り過ぎていた所に戦争の傷跡が残っていたり、重要文化財や昭和初期の近代建築物などが、これでもかを言うくらいに残っていることに驚きました。
 何回も行ったことのある中之島中央公会堂、その屋根にローマ神話の像が2体乗っていることを教えて頂きました。右側がミネルヴァという学問や芸術の女神で、左はメルキュールという商業の神です。戦争中に金属類は供出させられましので、これらも持ち去られたとのことです。最近になってやっと元通りに修復されました。中之島に寄ることがあれば屋根に目を向けてみて下さい。


「冬空に 平和を願う 像の在り」


[852] アコーディオン・コンサート [PC]  2013/01/29 07:58:44    [削除]


   アコーディオンと云えばうたごえの定番楽器です。サークル仲間の中にアコを演奏出来る人が必ずと言ってもいいほどいたものです。街では歌声喫茶が若者たちのたまり場になっていました。今から50年近く前の話です。若者を取り巻く社会が健全だった時代です。
 今回初めてアコーディオンの演奏会を聴きに行きました。合奏あり独奏あり他楽器とのコラボありの楽しい演奏会でした。定期演奏会が33回目と言うから凄いです。楽器を奏でることの出来る人を、何も出来ないロクは羨望の眼差しで見ていました。


「旋律が 青き時代と 春を呼び」


[853] ツグミ [PC]  2013/01/30 07:26:42    [削除]


   お隣の柿の木に沢山の鳥が入れ替わり立ち替わり集まってくる。取り残した柿の実がまだ枝にぶら下がっているのでそれを求めてやってくるのだ。何時でもいるのはヒヨの群れ、メジロも沢山寄ってくる。ヒヨと見紛うぐらいの大きさのツグミが柿の実を啄んでいる。
 現在は野鳥の捕獲は全面禁止になっているはずだが、昔は雀とかツグミなどは何処でも食べられていた記憶がある。焼鳥屋のメニューに確かあったはずだ。ロクなど何でも喰ってみたい方だから昔が懐かしい。


「外は雪 日がな一日 鳥を追い」


[854] サンシュユ [PC]  2013/01/31 06:55:24    [削除]


   長居公園の観察会に行って来ました。今までは植物園の中の観察ばかりでしたが、散策も兼ねて公園の外周を歩きました。始めて歩いた道途にはアオダモ木立があったり、梅林やハナモモが植わっていたり、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)やジャカランタ、菱葉デイゴなど珍しい木も植わっています。桜の種類も沢山あり、まだジュウガツザクラが花を残していました。
 目に留まったのがサンシュユの赤い実です。太陽の光を受けてルビーのように輝いています。一粒摘まんで口に入れてみましたが、甘さより苦さと渋さが優り吐き出してしまいました。ところがこの実は1800年の歴史を持つ八味地黄丸に処方されている高齢者向きの良薬なのです。果実酒にすれば良いとか。


「紅き実の そこだけ光り 冬木立」


[855] オオイヌノフグリ [PC]  2013/02/01 07:13:39    [削除]


   冬型が緩み穏やかな日が続いているので散歩を兼ねた歴史探索に出ました。以前から地元関取の碑を資料に基づいて探し歩いています。資料では四股名と碑の所在集落が記録されていますが、大雑把なもので現地に行き探し出さないと見つかりません。古くからの地元の人に訪ねるのが早いのですが、自分の足で訪ね歩くのも興があると云うものです。
 昨日は宝山与市・龍田川重太郎・要石一左エ門の3つの碑に辿り着きました。前に確認した2つの碑も写真に収め、関取の碑写真集の夢が膨らみました。路傍にはオオイヌノフグリが春もそこまで来ているよと教えてくれました。


「日溜まりに 星を散りばめ 春隣り」


[856] 黄金柊サニーホスター [PC]  2013/02/02 08:28:35    [削除]


   ナンテンの仲間の園芸種でしょうか、柊の仲間なのでしょうか?最近よく公園などに植えられています。葉の形からしてナンテンの仲間だと思います。ちょうど今が花盛りで放射状に黄金色の花穂が拡がり、遠目にもよく目立ちます。わざわざロクを引き寄せる位なのですから。
 中之島へ冬薔薇(ふゆそうび)を求めに行きましたが、公園中が改修工事中で芝生が敷き詰められ、薔薇園でも薔薇の根元だけを残して刈り取られ、随分と様変わりしています。ヨーロッパ風の薔薇園にでもするでしょうか。


「公園に 春呼ぶ如し 黄金色」


[857] 癒しのコンサート [PC]  2013/02/03 07:22:27    [削除]


   公民館生涯教育の一貫として取り上げられた「男の料理教室」も4回目を迎えました。皆さんの包丁遣いもだんだん慣れて、レシピに○○切と書いてあってもちゃんと対応出来るようになって来ました。毎回4~5種類作るのでそれを完食するのが大変、体重管理をしているのが一気に崩れます。
 夕方は「癒しのコンサート」のお誘いを受けていましたので、聴きに行って来ました。韓国から来日した「キングス・アンサンブル」と言う男声コーラスです。これが凄い!と思えるほどの素晴らしいハーモニーを聴かせて頂きました。まるでオペラかミュージカルを観ているような高鳴りを覚えました。


「寒明けに うたごえ高く 轟きて」


[858] 節分(立春前夜) [PC]  2013/02/04 06:53:45    [削除]


   暖かな日が続きました。節分寒波も今年は置き忘れてきたようです。節分と言うと立春の前日を指していますが、本来は立夏・立秋・立冬の前日も節分と言うらしいです。謂わば節分とはそれぞれの季節を迎えるにあたっての前夜祭、もしくは晦日的意味合いでしょうね。人々は寒い冬が終わり陽光に満ちた春を待ち望む気持ちと、種を蒔き農作物が育ちだす季節でもあるので、農耕民族としては春の節分には特に重い入れが強かったのでしょう。
 予報に反して穏やかな日差しが降り注いでいるので、鷹爪城址と言う山城に登ってきました。頂上で今年の恵方はどちらだろうと探しながら、巻き寿司を丸齧りしてきました。夕飯時にはイワシの塩焼きや大豆も頂きました。流石に入口に鰯の頭を刺した柊を飾ることまではしませんでした。


「山頂で 名実共の 春立ちて」


 [859] 馬酔木(アシビ) [PC]  2013/02/05 08:11:55    [削除]


   アセビは古来にはアシビとも言われていました。有毒成分を含み誤って口にすると足がしびれると云うところからアシビになったとか、馬でも酔ったようになってしまうから、和名表記の馬酔木になったと云われています。ツツジ科と云う事ですが、確かにドウダンツツジの花とよく似た釣鐘型の可愛い花を付けます。全草毒草ですが野菜の殺虫剤用として煎じた液を使われているようです。
 アセビは仲間のネジキと樹皮まで似ています。両方とも日本固有種なのです。何時も花が咲くと写真に撮るのですが、あまり果実を観察したことがなく、少し扁平な感じの果実がたまたま蕾と一緒だったので写してみました。


「膨らみし 蕾の馬酔木 山に在り」


[860] 男の玩具 [PC]  2013/02/06 07:07:59    [削除]


   散歩途中で見つけました。クラシックカーかスポーツカーかの区別はつきませんが、男ならセカンドカーとして持ってみたいと思います。男と云う生き物は何時の時代でも玩具を欲しがるものです。財力に合わせて持つ玩具が変わります。女性の場合はお洒落に関わる物や生活に役立つ物などに限られているようですが、男性のコレクションなどは男の独占欲や収集癖の現れです。切手やコインやマッチ箱など集めた経験をお持ちでは?
 一昔前には人が持っていて憧れる物で、実際自分で持つと大変なものが別荘・庭・妾と云われていました。最近でも田舎暮らしに憧れる男性は多いようで、古民家を買いたいと奥さんに駄々をこねている方がいるのでは?


「誰を乗せ 春を探しに 行く車」


[861] イヌの調教師 [PC]  2013/02/07 07:07:10    [削除]


   女性がイヌの調教に合うのでしょうか、調教師は若い女性ばかりが目立ちます。調教と云うと警察犬・介助犬・盲導犬などを思い浮かべますが、ペットのしつけとして預けられる犬も多いようです。ヨーロッパの犬は本当にしつけ良く育てられています。ペットとして飼う条件に義務付けられているのか、家族の一員としてちゃんとした訓練を受けさせる事が当たり前になっているのか。
 散歩しているとイヌの糞が放置されたままになっています。飼い主にもタイプがあるようで、ちゃんとビニール袋で持ち帰る人、スコップなどで糞を川や道脇に捨てる人、人が見ていたら持ち帰るが見ていないと放置する人、全く意に介さない人など様々です。


「犬ふぐり 欧州産が 幅利かせ」


[862] ブナ親父 [PC]  2013/02/08 07:13:52    [削除]


   寒の戻りが雪を運んで来ました。昨日の朝は冷たい雨が山に行きたい気持ちを萎えさせましたが、10時前には雨も上がり薄日が射してきたので、急遽身支度して妙見山を目指しました。一番きつい登りコースの新滝道から妙見山頂に行き、裏側の本滝寺方面に下山して、野間の大ケヤキまで行き、そこで引き返し再び大堂越まで登り黒川まで降りる5時間コースで汗を流しました。コースをご存知の方ならよく歩くなと感心する歩きです。何とか4時ごろには山から脱出することが出来ました。
 途中にブナ林があり葉を落としたブナが森を見下ろす如くそびえ立っています。だいたい標高1000m辺りがブナの成育環境ですが、ここ妙見山では662mで天然のブナ林が在り、それだけ気温が低いと云う事です。貴重な天然ブナ林は大阪府下では和泉葛城山と並んで自然保全地区に指定されています。


「悠然と 春待ち顔の 橅親父」


[863] ホオノキ冬芽 [PC]  2013/02/09 07:09:34    [削除]


   名前の由来になったホオノキの冬芽です。この形ほほむ(含む)からホホガシワと云われホオノキになりました。カシワとは飯などを包む葉を指しています。高木になるので目の高さで冬芽を観察することはなかなか出来ませんが、橋の上から一番高い幹に出来た冬芽を捉えることが出来ました。
 ホオノキは材として版木・下駄・マッチの軸・鉛筆などに使われるほか、朴炭にも利用される有用材です。飛騨の朴葉味噌は有名ですが、樹皮は漢方に処方されています。朴の落ち葉がほんとんど裏向きで落ちているのを「はてな?」の眼で観察してみて下さい。


「一筆で 雲に描きし 春便り」


[864] ハニワ工場跡 [PC]  2013/02/10 07:13:03    [削除]


   昨年末に自然の仲間が企画してくれた高槻の古墳群を、今回は山友会メンバーで訪ねました。ボランティアさんの案内で4~6世紀の世界にタイムスリップしてきました。マンション建設用地に18基もの登り窯跡が見つかり、中からは沢山の埴輪が出土し、貴重な遺産だと云う事で、高槻市が用地を買い取りハニワ公園として残すことになりました。
 隣接のマンションも当時の雰囲気を壊さないように屋根の形を復元工房の形に合わせました。某不動産の粋な計らいです。


「如月に 熱きロマンを 古墳群」


[865] ツバキ油 [PC]  2013/02/11 07:07:04    [削除]


   一庫くらぶの会員に誘われて椿油絞りの体験会に行って来ました。椿の実をクラッカーで潰して中の脂肪部が詰まった部分を取り出す作業から始めます。選り分けられた実はミキサーで細かく砕き、布に移し替えて油を抽出しやすいように蒸します。蒸し上がった椿の実を手作り自家製のプレスで圧搾して油を絞り出します。普通は3週間ほど寝かせるようですが、今回は体験会ですからプロセスを全部体験させて頂きました。
 椿油は軟膏の基礎剤・頭髪用・食用・灯火用・精密機械用などと利用範囲の広い高級油です。椿は薬効に優れた花や葉と並んで、油も古来から利用されてきました。


「作業場に 椿油の 灯が点り」 


[866] 炭焼き [PC]  2013/02/12 06:15:36    [削除]


   里山が色んな意味で見直されていますが、豊能郡では里山環境が今に引き継がれ、日本一の里山だとも云われています。昔から能勢には三白三黒と云う言葉があり、特産品を表した言葉です。三白とは米・寒天・高野豆腐を指し、三黒とは栗・炭・牛を指しています。銀寄栗は能勢のブランドで人気のある栗です。温暖化のせいか高野豆腐は廃れているようですが、後の白黒は今に受け継がれ人気ある特産品です。
 中でもこちらの炭は菊炭とか池田炭とも呼ばれ茶道に欠かせない炭です。その炭焼きを伝承して行こうと炭焼き講座を開催したり、公園の定例イベントとして体験してもらったりして後継者作りにも取り組まれています。


「窯周り 熱き親子に 冬霞み」


[867] 愛宕山へ [PC]  2013/02/13 06:44:29    [削除]


   月2回の花曜日ハイキング。雪を求めて愛宕山に登りました。今回は一番長いコースで清滝から首なし地蔵まで登り、愛宕山に行くコース。予想していたよりも雪が少なく、アイゼンを装着することもなく登りきることが出来ました。下りは月輪寺経由コースで往復とも正面参道を外しました。下りコースは安全確保のためにアイゼンを装着してコースタイムの3分の2ぐらいで下山しました。
 今回から山仲間の男性が参加してくれるようになり、やっとハーレム状態から抜け出すことが出来ました。おかげで打ち上げが楽しくなり、昨夜は日本酒の好きな彼と飲めたので何時もより酒量が過ぎたようです。


「雪道に 息絶え絶えに 黙々と」


[868] 紅梅 [PC]  2013/02/14 07:27:09    [削除]


   活動拠点に使わせてもらっている服部緑地公園の梅が膨らんできました。既に開花している紅梅もありやっと春が来たと思えます。鶯の初鳴き便りも聞こえるようになりました。梅は万葉の古来から親しまれてきました。野梅系・紅梅系・杏系・果樹としての豊後系の4種があり、それぞれに品種改良を加えたものがごまんとあります。
 果実には色んな薬効があるようで、梅干しは日本固有の健康食品の代表格です。年末にダウンした時には随分とお世話になりました。梅酒はアペリティフとして食欲増進に優れています。


「急ぎ道 足止めさせる 梅開花」  


[869] スプリング・エフェメラル [PC]  2013/02/15 07:24:22    [削除]


   春の妖精(スプリング・エフェメラル)を訪ねて京都府立植物園に行って来ました。天気が良く日差しはまさに春です。キンポウゲ科の妖精たちが揃って迎えてくれました。節分草・福寿草・雪割草・ミスミソウ・セリバオウレン・バイカオウレンなどです。ユキノシタ科のモミジチャルメルソウも咲き出し、早春の草花たちに出会えて、一足早い春を満喫出来ました。
 写真はセツブンソウです。旧暦の節分の頃に咲くので節分草と名付けられました。自生種のセツブンソウが山の林内で雪を掻き分け出てくる様はまさに春の妖精です。


「春の使者 離れ難きと 膝をつき」


[870] チャルメルソウ [PC]  2013/02/16 07:51:02    [削除]


   花に特徴のあるユキノシタ科のチャルメルソウです。写真はモミジチャルメルソウでコチャルメルソウ、オオチャルメルソウ、マルバチャルメルソウなど葉の形状などから分けられたものや、ミカワ・ツクシ・コシノ・シコクなど地方名を冠するチャルメルソウも何種類かあります。それだけ成育範囲が限られている証でもあります。
 モミジチャルメルソウは滋賀県の高島や京都北部などに自生しています。普通は4月頃からの開花になります。花穂が伸びて魚の骨のような花弁が特徴の花が下から順次咲いて行きます。


「せせらぎに 水芭蕉も 角を出し」


[871] 縄文遺跡 [PC]  2013/02/17 07:12:15    [削除]


   雪のちらつく中を山辺と云う集落を散歩中に発見しました。碑には縄文前期と彫られています。帰ってからネットで調べてみると5000~6500年前の縄文時代の遺跡だそうです。縄文土器や矢じりなどが大量にその平野部から見つかったと記されています。チャート以外に能勢では産出しない黒曜石やサヌカイトや粘板岩の石器などが見つかっています。
 今でこそ大阪や京都から離れた陸の孤島ですが、当時は海水面が相当に高かったので狭い陸地を縄文人が往き帰したのでしょう。ロマンが拡がります。


「ひっそりと 遺跡盆地に 小雪舞う」 


[872] アジサイ冬芽 [PC]  2013/02/18 06:52:56    [削除]


   陽射しもなく寒かったので怠惰な時間を潰していましたが、腹周りが気になるので午後から散歩に出掛けました。外気温は2度。何処かに春の兆しがあるはずと2時間あまり歩きましたが、まだまだ冬本番と云う感じです。アジサイの冬芽が少し膨らんでいたので撮って帰りました。幹のてっぺんに出来る頂芽はコートを纏っていないので裸芽と呼ばれ、小さいながら葉そのものです。葉を落とした跡の葉痕も可愛いものです。
 紫陽花と云えば長崎に来たシーボルトと日本人妻のお滝さんを思い出します。学名のハイドランジア・オタクサはお滝さんから付けられた名前と云うのは余りにも有名な話です。植物学の創世記には新種を発見した時に自分の妻や娘の名前を付けるのが流行っていたとか。


「冬芽には 未来に託す 希望あり」


[873] スイバ [PC]  2013/02/19 06:46:09    [削除]


   多年草のスイバです。この時季ロゼット状の根生葉が赤くなり、凍結するのを自ら防ぎ、寒さから身を守っています。昨年の冬に仲間の皆さんにスイバのジャムを提供したことを思い出しています。レシピを紹介すると何人もの方がジャム作りにチャレンジされました。蓚酸を多く含んでいますので多食は出来ません。でもびっくりするぐらい綺麗で美味しいジャムが手軽に作れます。
 木質化した根茎は下剤作用があり小便不利にも効くらしいです。花穂や葉は癌にも良いと云いますから、用法さえ間違えなければ薬効があるし、多食は肝臓を痛めるもとになり、毒にもなりかねないと云う薬草植物の典型です。


「冬越しの ロゼット一際 紅くなり」  


[874] メリケンパーク [PC]  2013/02/20 08:47:48    [削除]


   自然サークル定例会で神戸の街歩きを案内してもらいました。歴史的建造物や異国情緒が色濃く残るお洒落な街です。有名ブランドのお店も並んでいます。我々シニアはそれだけでは飽き足らず、今なお鮮明な阪神淡路大震災の傷跡なども訪ね歩きました。2年前の福島がより身近に感じられます。
 神戸市役所横の東遊園地には震災で亡くなられた方全員のネームプレートが我々に無言のメッセージを伝えます。メリケンパークの海岸には震災の状況が一目でわかるように当時のままを保存されています。今なお原発を推進しようという輩に見て貰いたい場所です。


「港町 余寒を残し 何想う」


[875] 神戸らんぷミュージアム [PC]  2013/02/21 07:36:10    [削除]


   神戸歩きのゴールは灯りの歴史館「神戸らんぷミュージアム」です。関西電力が1999年にオープンさせ50万人余りが訪問したことをHPで紹介しています。今年の4月から閉館すると云う事なので、この写真俳句に取り上げました。古代人は火を手にしたことで食文化と生活様式に画期的な変化をもたらしました。松明やかがり火などから油を使った灯明を経て、蝋燭を作るようになり、やがて電気に辿り着くまでの灯りの歴史を多彩なコレクションによって実物展示されています。
 閉館のきっかけは東北の震災と福島原発事故に端を発します。関電の原発がフル稼働出来ないので電気料金を上げざるを得ない、そのために無駄な出費を省くと云う名目からです。何処かの市長と同じ発想です。


「引き鶴に 残せ残れと 無理を言い」 


[876] ヒカゲノカズラ [PC]  2013/02/22 07:19:14    [削除]


   山道でよく出くわします。手持ちの図鑑を調べても載っていないので、シダの仲間かもしれません。ところが神話にも登場する古来から親しまれてきた植物なのです。別名をカミダスキ(髪襷)と云い、天岩屋戸に隠れた天照大神の前でヒカゲノカズラの茎を襷(たすき)にして天鈿女命(あまのうずめのみこと)が舞を舞って慰めたとの記述があるらしいです。
 ヨーロッパでは腎臓結石などの利尿薬としても使われるらしいです。他に「へえ~そんなんや!」と驚くのは爆発的に発火するために花火の原料に使われるとか!一度試してみたいとロクの好奇心をくすぐっています。


「爆竹の 煙も届く 春節祭」


[877] 昔遊び発表会 [PC]  2013/02/23 07:30:48    [削除]


   1ヶ月ほど前に昔遊びの伝承と云う事で地元小学校を訪れ、子どもたちと遊んできたことをアップしましたが、昨日はその成果発表会に招かれました。参観日の一環として一年生は昔遊び。まりつき・お手玉・おはじき・独楽まわし・竹トンボ・けん玉の6種の上達具合を見せてくれました。
 独楽の紐も上手く巻けなかった子どもたちがちゃんと巻けるようになり、独楽も回せるようになった姿に拍手を送りました。子どもたちのお礼の挨拶は「早く名人みたいになりたい」だって!学校支援のロクたち伝承者は遊びの名人に祀り上げられました。


「教室に 弾ける笑顔 春うらら」


[878] 吉川城址 [PC]  2013/02/24 08:21:23    [削除]


   豊能町妙見の高代寺山に登って来ました。今回は下山コースと所要時間の確認のための下見山歩きです。2時間余りで巡れる比較的楽なコースですが、歴史的には古い面影が色濃く残っています。源満仲の臣・藤原仲光築城と云われる吉川城址を通るコースを選びました。3月になれば妙見口駅前から八幡神社辺り一帯に「花折街道雛巡り」の催しが繰り広げられるので、それを鑑賞するためのコース設定です。
 歴史音痴のロクに疑問が湧きます。表示には吉川城址となっていますが、城址と城跡とはどう違うのだろうかと云う素朴な疑問です。「しろあと」を漢字変換すると城址・城跡と出てきます。城址は土台で、城跡には何かの痕跡が残っている違いだと知りました。


「城址の 徴も薄き 名残り雪」


[879] 只今0度! [PC]  2013/02/25 07:02:26    [削除]


   大阪のてっぺん能勢はラジオの天気予報の時間にも度々登場するぐらい寒い所です。周りが山に囲まれ小さな盆地が道路でつながっています。標高も200m~500mに位置しています。活動日の帰りが何時も夕方になるので、能勢電山下駅でバス待ちしますが、バスで能勢に入ると感覚的に寒いと感じます。
 NHKニュース夜の時間に今日の最低と最高気温が伝えられますが、大阪の気温より数度低いと云うのが能勢の気温です。一般道で通行止めやタイヤ規制の出るのも能勢の天王に向かう途中の国道です。そんな環境が能勢の産物を生みだしているのです。


「ジャンパーの 雪掃いつつ 帰路急ぎ」 


[880] 春探し!花壇のチューリップ [PC]  2013/02/26 07:16:31    [削除]


   今年ほど春が見つかり難い能勢はありません。東北地方は観測史上初めてという積雪量になっています。平野部で150㎝、山間部の温泉場など5mを雄に超えていると報道されています。実は積雪の多い新潟県や富山県がチューリップの栽培に良いようです。ミニオランダの長崎ハウステンボスのチューリップにも思いが飛びます。
 日本に初めてチューリップの球根が入って来たのがフランスからと記されていますが、大量輸入はもちろんオランダからです。江戸から明治にかけて日本での育成を研究し、20世紀にはアメリカに24万球、中国満州に10万球を輸出するぐらいになったらしいです。


「長崎の 息子は如何に チューリップ」


[881] 優しい標 [PC]  2013/02/27 07:30:48    [削除]


   月2回の火曜日ハイキング、今回は船坂から清水谷を登り、六甲縦走路に合流して、下山は赤子谷を通る難易度の高いコース。前回からベテラン山仲間の男性が参加してくれているので、リーダーの女性もかなり心丈夫な様子。赤子谷コースは標のテープをしっかり読んで歩かないと道を外してしまう危険性が付きまとう。
 感心した標が目に付いたのでハイカーに紹介したいと思い写真に。広告の紙を細長く折りたたんで両端をビニールテープで留めてあるだけのものです。半分におったものを木の枝に掛けるだけだから木を痛めない思い遣りを感じました。


「雪解けの 渓に優しき 標在り」


[882] 生背水路 [PC]  2013/02/28 07:47:00    [削除]


   苦労の甲斐あってやっと赤子谷を降りてくると水路の案内が出てくる。リーダーに付いて行くと農業用水かと思われる小さいが水量豊かな流れに出くわす。これが生瀬の水路だと云われ、その横の細い道を歩く。始めてのコースだ。JR生瀬駅近くまで歩ける静かな雰囲気のあるコースだ。途中には休憩場所のベンチがあったり、掃除用のネコ(一輪車)が常備されていたり、水路をちゃんと管理されているようだ。散歩中だろうと思われるご婦人たちともすれ違う。
 そこでまたロクの疑問の虫が湧いてくる。何のための水路なのか、何処まで続いているのだろうか?帰ってから調べてみると、千苅ダムに端を発する神戸水道の跡だと判った。明治・大正・昭和に繋がる水道施設だった。


「春泥の 汚れを洗い 帰路に就く」


[883] 野焼き [PC]  2013/03/01 07:12:05    [削除]


   雲一つない穏やかな春の日が突然訪れました。散歩していても汗をかく位の温かさです。農家の方が田んぼに出て野焼きをされています。汗をかきながらの作業です。少し立ち止まって話し込んでしまいました。「明日は雨になるから今日中に燃やしてしまいたい」と仰られていました。
 田んぼの畦はこれから一斉に雑草が芽吹くので、先手を打っての雑草退治です。多年草の根っこまで燃やしつくすことは出来ませんが、枯れ草や種などを焼くことで繁茂を抑えたり、害虫を駆除したりすることが出来ます。


「風下に バトンを渡す 野焼かな」


[884] 春燦々 [PC]  2013/03/02 06:42:53    [削除]


   散歩道にはオオイヌノフグリが一斉に咲き出し、タネツケバナも田んぼで芽を出しはじめました。季節の移り変わりを実感できる麗らかな春の到来です。これからの季節は三寒四温を繰り返し、木々は早春の花を咲かせてくれるようになり、マンサク・クロモジ・ダンコウバイなどが黄色い花で艶やかさを競い合います。
 アクティブロクの出番です。福寿草も咲き出したと教えて貰ったので、天気の回復を待って訪ねて見ようとそわそわうきうきしています。


「こんにちは 交わす言葉も 春うらら」 


[885] ちらし寿司 [PC]  2013/03/03 07:59:47    [削除]


   生涯教育として取り上げて頂いた「男の料理教室」も昨日が最終回。5回の講座で皆さんかなり自信を持たれたようだ。毎回食事後に感想などを話し合うが、自分で台所に入り復習されている方もいて、家族から喜ばれているなどの話を聞くと、意義ある講座だったんだと思う。来年度も続けて欲しいとの要望が出され、我々「男の料理教室」サークルも一役買う事になった。
 最終回は少し豪華に国産ウナギを使ったちらし寿司がメインで、後は茶碗蒸し、菜の花と人参の和え物、能勢高校バージョンのロールケーキ。地産地消にこだわった食材選びも先生の思いが伝わる講座だった。


「あな嬉し 春の苦味が 食卓に」


[886] 福寿草 [PC]  2013/03/04 06:52:27    [削除]


   毎年楽しみにしている福寿草がやっと咲き出しました。朝方は陽が射しているので観察日和だとワクワクしていましたが、出掛ける頃には雲に覆われ北風ぴゅーぴゅーの寒い堤防歩きになりました。勢い込んだ気持ちも萎えていきます。福寿草は陽射しがなければ福寿草じゃないのです。輝いてこその福(小判・幸福)寿(長寿)草(旧正月の祝い花)なのです。江戸時代前期には促成栽培された鉢植えの福寿草が、新年を祝うめでたい花とのことで出荷されていました。
 太陽が照るとパラボラアンテナ状の花弁を拡げて熱を吸収し、数少ない虫たちに「暖かいよ!」と誘います。春の妖精の子孫を残す戦略なのです。


「縮かんで 肩寄せ合いし 福寿草」


[887] 伊根湾 [PC]  2013/03/05 17:30:40    [削除]


   昨日午後から丹後半島の伊根町にカニを食べに行って来ました。その民宿とは20年位のお付き合いがあり、毎年寄せて頂いています。間もなくカニ漁が終わるので、それまでにとやり繰りして時間を作りました。食べきれないほどのカニをご馳走になり、食べ残した茹でカニは土産に持って帰りました。
 NHKの連続テレビドラマで一躍有名になった舟屋の郷は、訪れる人も少なくなり閑古鳥が鳴いています。道の駅「舟屋の郷公園」の展望デッキから湾内の舟屋を一望出来ます。


「春光を 受けて輝く 伊根の海」 


 [888] 蕗の薹 [PC]  2013/03/06 06:49:30    [削除]


   伊根町の海岸べりの山裾に沢山のフキノトウが群生していました。日当たりのある所の分は伸び出して花を咲かせています。雄花か雌花かは蕾のうちは判りにくいものですが、花が咲き出すと白が雌花で黄色い方が雄花だと区別出来ます。
 毎年フキノトウを食べないと春を実感出来ません。あのほろ苦さと香りを口に入れて始めて春らしさを感じます。大好きなフキノトウ、以前、文集の表紙にフキノトウのイラストを描いて、文集名も「フキノトウ」として編集したことを思い出しています。


「一片を 浮かし味噌汁 蕗の薹」


[889] 啓蟄 [PC]  2013/03/07 08:00:41    [削除]


   今までは誰にも出逢わなかったロク専用の土手道を女性グループが歩いています。一気にコートを脱いで外へ出たくなる陽気です。啓蟄ですから!女性グループを虫に例えて悪かったかな!橋を渡って対岸に移動する時に手を振る方がいます。人を識別する距離ではありません。「よく判ったね!」と云うと相手は「能勢で歩いているのは正ちゃんしかいないもの」だって!
町議会が開かれていたので、その傍聴のために出掛けていた帰り道の出来事です。
 学校統廃合問題に関心があるので一町民として傍聴して来ました。昨年町長選挙があり、学校統廃合問題は住民の意見を聴いた上で進めたい、と公約して選ばれた尻から、その公約を投げ捨て6小学校2中学を廃校にして、新たに建設する1小1中案を飲んでしまったのです。能勢の将来まで頭が回らない虫どもが暗躍します!


「啓蟄に 虫ども墓穴を 掘りに行き」(川柳)


[890] 早春賦  (葦の角) [PC]  2013/03/08 06:49:12    [削除]


   淀川の観察に行って来ましたが、水辺の葦は既に角を出し、春の訪れを告げています。まさに早春賦の世界です。2番の歌詞の中に♪氷解け去り葦は角ぐむ~♪と歌われているのでつい口ずさんでしまいます。水の中から角を出している状態を写真に撮りたいので、次回の観察会にお預けです。タケノコと同じように食べられると云う事ですから、沢山出ていたら試してみたいものです。
 アシとヨシは同じものと認識していますが、背の高くなるのがヨシ(善し)で短いのがアシ(悪し)と書かれているものを見付けました。「善し悪し」ってここから来た言葉なのかな?


「淀川の 流れもどこか 春めきて」


[891] 珊瑚樹 [PC]  2013/03/09 08:08:17    [削除]


   服部緑地公園駅に向かう遊歩道に植わっているサンゴジュです。初夏に白い花を付け、晩夏に実が赤く熟れて珊瑚のようだと云う事で名付けられました。特徴のある木だから直ぐに覚えますが、今の時期に葉が赤くなっているのがどうにも解せません。サンゴジュハムシと云う害虫がよく付きますのでその対策かな?それとも葉の含水率が高いので凍結予防かな?
 含水率の高い葉と云う事で防火樹として垣根などに植えられています。また沖縄などでは葉をすりつぶして、水に流し魚を獲るための毒だったようです。エゴの実と同じ方法です。ところ変わればです。


「公園の ベンチにシニア 木の芽風」


[892] 再びのインド訪問 [PC]  2013/03/16 07:33:41    [削除]


   ビザの有効期限が半年しかないと云うことと併せて、訪問先の知り合いが日本に帰国すると云う事になったのでこの機会にと、まだ行っていなかった世界遺産を訪ねました。昨年はあれほどカルチャーショックを受けたのに、今回は完全にインド人になっていました。我々二人は直ぐに溶け込んでしまう特技を持っています。ホテルのドアーマンもよく覚えていてくれて、ゼスチャーたっぷりで迎えてくれました。
 昨年も散歩した公園は花盛り。1987年ソビエト連邦が設立70周年、インド独立40周年を記念した行事の一環としてレーニン像が贈られ、今なおネルー公園に設置されています。青空に映える火焔樹が往時を偲ばせています。


「花だけが 春だ春だの 35度」


[893] 石窟寺院 [PC]  2013/03/17 06:58:38    [削除]


   世界遺産に登録されているインドの三大石窟の2つを訪ねて来ました。エローラとアジャンタ石窟群です。中でも世界最大石造建築と云われている寺院がエローラの16窟(カイラーサターナ寺院)です。殆どの寺院は石窟の中にありますが、この寺院だけは殆どが露出しています。35℃もある暑い日差しの中を丘の上まで上がり、その寺院を見下ろすと、余りの立派さに眩暈を起こしそうになります。
 あろうことか、旅の途中でデジカメがストライキを起こしてしまいました。世界最大の寺院を撮る前に動かなくなってしまったので、脳裏にしっかり焼き付ける事にしました。イタリアではスリにデジカメを掏られるし、今回はデジカメのストライキに遭うし、まさにトラベルはトラブルです!


「石窟の 素足に春を 知るばかり」


[894] ハクモクレン [PC]  2013/03/18 08:45:23    [削除]


   花だよりが聞かれるようになり、春本番を思わせる陽気に誘われ長居公園に行って来ました。公園には一気に春の花が咲き出しミツバチやチョウたちが春の訪れを喜び、花から花へと吸蜜しています。ソメイヨシノはまだですが他の桜も各種咲き出し、老若男女が桜をバックに写真を撮り合っています。
 白・紫のモクレンが咲き出しました。公園などで単にモクレンと表示されることが多いですが、植物図鑑では紫色の方がモクレンで白色はハクモクレンと区別されています。貝原益軒の「花譜(1694)」には「紫白二色あり。花大なり。紫は花良からず。白を優れりとす」との記述がありハクモクレンが好まれていたようです。


「白木蓮の 二つ並んで るんるんと」


[895] 紫木蓮  (モクレン) [PC]  2013/03/19 06:51:20    [削除]


   昨日の続きでモクレン(紫木蓮)をアップします。モクレンは中国原産ですが、既に飛鳥・天平時代には日本に渡来していたようです。当時の僧衣はモクレン(紫木蓮)で染めていたと云います。今は絶滅危惧種であるムラサキの根茎(紫根)で染めたものが高貴な色だと云われていますが、モクレンも使われていたのですね。
 白木蓮の清楚さに比べると、こちらは妖艶な感じがします。それでも蕾のうちは舞妓さんのようで可愛いものです。ロクは白木蓮が好きですが、紫色が好きな方もおられ、人それぞれですね。


「はにかんで 媚を売るごと 紫木蓮」


[896] 花折街道雛巡り [PC]  2013/03/20 08:30:53    [削除]


   昨年好評だった妙見の雛飾りが、今年はさらに規模を拡げて開催されています。我が自然愛好グループの定例会として、山歩きとセットで訪れました。近くの高代寺山まで登り、吉川城址を経て雛飾りの「花折街道」を歩くと云う趣向です。街道筋には竹筒に入れられたお雛さんが沢山飾られ、雛段を飾るお家は玄関にのれんを掲げ、自由に鑑賞させて頂けます。田んぼの土雛も増えていました。
 もう一つは遅めの昼食として「しし鍋味噌煮込みうどん」を戴くと云う贅沢な企画です。山歩き後の空腹を十分に満たしてくれました。空腹は最大の調味料を実感!


「街道に 男雛雌雛の 微笑んで」


[897] 小米花  (ユキヤナギ) [PC]  2013/03/21 07:17:10    [削除]


   桜の時期に合わせたように咲き出すユキヤナギ。枝垂れて咲いている様子は春本番の風景です。日当たりのよい公園で気の早いユキヤナギがちらほらと咲き出しました。雪柳と云うと公園樹のイメージから園芸種だとばかり思っていましたが、実は日本原産とも言われ石川県や関東近辺の海岸線に自生しているとのことです。しかし、石川県では近年絶滅危惧類に指定されているといいます。
 今までは咲き揃って、枝垂れた状態のユキヤナギを見慣れているので、間近で観ることがありませんでしたが、傍でつぶさに観察してみるとなんとも可愛い花です。別名の小米花いいネーミングです。花言葉は「愛嬌」


「お日様に 愛嬌振りまく 小米花」


[898] モクレン属 [PC]  2013/03/22 06:47:46    [削除]


   モクレン科は花に特徴があります。総じて芳香を放ちます。オガタマノキ属とユリノキ属も同じモクレン科ですが、中でもモクレン属は馴染みのあるものが多いです。モクレンを筆頭にハクモクレン・コブシ・タムシバ・ホウノキ・タイサンボク・オオヤマレンゲなどです。同じような構造の花の形と甘い香りまで浮かんできます。
 モクレン属の果実にも共通点があり、コブシに代表されるように袋果が集まった集合果で、熟れて来ると中から赤い種が顔を出します。写真は開花したモクレンに少し侵入してお邪魔したものです。花托侵入罪!?


「木蓮の 褥に蜜を 求め来て」


[899] 樒(シキミ) [PC]  2013/03/23 08:41:34    [削除]


   関西ではシキビと云う方が通りが良いようです。山陰ではハナノキと呼ばれ墓参りの時には必ず持って行きます。彼岸の中日も過ぎこれから本格的な春が訪れます。忙しさにかまけて墓参りをしていないなと反省だけしています。結局はお盆までご無沙汰することになるでしょう。
 昨年のこの時季にシキミをアップしましたので、名前の由来などは書いた記憶があります。「悪しき実」と云う事ですが、昔は実を煎じて牛馬の皮膚に付いた寄生虫の駆除に使われていたようです。


「ご無沙汰を 詫びて仏に 花樒」


[900] 鼓草(タンポポ) [PC]  2013/03/24 07:36:53    [削除]


   山菜好きになったのは随分と昔の話です。ホエーブス(石油コンロ)を持って野山を駆け回っていた頃、タンポポの花を摘んで天ぷらに揚げ、皆さんに供しました。「こんな物が食えるのか?」と云った仲間の顔を想い出します。昭和40年代のことで「山菜記」(片岡博)という本がきっかけです。それ以後ロクのバイブルになっていました。
 カンサイタンポポが咲き出しました。全草が薬草として利用されています。ヨーロッパでは健胃薬として重要な薬草らしいです。薬理実験でも抗がん作用が証明され、もっと利用したい山野草の一つです。乾燥させた根を粉末にしたタンポポコーヒーはまだ作ったことがありません。


「短くて 地熱頼りの 鼓草」

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