庭石菖(ニワゼキショウ)
芝生広場などでよく見かけるアヤメ科のニワゼキショウが目立つようになってきた。バーミューダ諸島の原産らしいが、明治20年ぐらいに渡来してきて、今では全国に分布を広げて帰化状態になっている。別名で南京アヤメと呼ばれているのだが「野草の名前」図鑑で調べても由来は載っていなかった。
葉っぱがサトイモ科のセキショウに似て、芝生の庭に咲くところからの命名だが、花姿が日本に合うのか邪魔者扱いされていない。多年草だから毎年勢力を拡大しているように見受けられる。花は日没には閉じてしまうが、受粉出来なかった花は翌日も開き、実を結ぶまで強かに数日間の開花を繰り返す。花色は白と紫系の2色で、水色もあるが別物として分類されている。他にオオニワゼキショウというのもある。そちらの方が花が小さい。
歯科医の予約がお昼だったので、アクティブロクにとっては終日行動制限をされたような中途半端な1日になってしまった。医院までの往復だけの歩きである。行きに畑でニワゼキショウを見つけたのだが、予約時間までに行かなければならないので先を急いだ。帰りに写真を撮ることにしたのだが、それだと同じ道を引き返さなければならない。散歩のパターンは周回コースにこだわっているロクとしては不本意な歩きだった。でも可愛いニワゼキショウに逢えたのだから良しとしておこう。
「虫よ来い 小さきアヤメの 群れとなり」