ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待11

[1001] ナツフジ [PC]  2013/07/19 08:15:11    [削除]


   足が腫れて靴を履けないので、サンダル履きで歩ける範囲の散歩途中にナツフジが咲いていました。ナツフジは日本の固有種で、この時季白い花を咲かせて楽しませてくれます。大伴家持(万葉集)に「わがやどの 時じき藤(ナツフジ)の めづらしく 今も見てしか 妹が笑(ゑ)まひを」と歌われています。我らが仲間の女史館長を務める加納美術館(島根県)にはナツフジが沢山植わっていた記憶があります。他にフジの樹瘤とか豆は胃がんに効くとのことらしいです。
 フジと云えばヤマフジとノダフジが思い浮かび、ツルの蒔き方と花の付き方で「ヤマフジだ!」とか「ノダフジだ!」と得意がっていますが、藤の仲間に白藤と云うのもあって、咲く時期がフジと同じ春ですから、ナツフジとは別種です。


「夏藤の 垣根の脇から 顔を出し」


[1002] カンナ [PC]  2013/07/20 07:29:01    [削除]


   仲間たちは大阪市大の植物園に観察会に出掛けていますが、大事を取って足を休ませていました。友人から「双六ゲームの一回休みで、神様が一回休もうってサインを出してはんねん!気持ちまで落ち込んだらアカンでぇ~!」と励ましのメールを頂きました。夜には別の友達からあんたの痛風話を肴に酒を飲んでいたという電話。
 でもロクは家でじっとして居れない性分なのです。天気も良かったのでサンダルを履いて、近くの散歩道を1万歩余り歩いて来ました。カナブンがカンナの蜜を吸いに来ていました。樹液を吸うとばかり思っていましたが、また新たな発見です。


「してみたき カンナ寝床の 一休み」


[1003] ささやき草 [PC]  2013/07/21 07:42:50    [削除]


   「痛風です!」とロクに引導を渡した知り合いの医師と一緒に山に行って来ました。痛風を気にして下さりながらの山歩きでしたが、ゆったりした古い山靴を履いて行ったので足に負担はありませんでした。医院では聞けない色んな事を聴きながらの楽しい山歩きでした。「先生お酒類はダメでしょうか?」「今日の僕は医者ではありませんから、好きなものを辞めろとはねぇ~」
 コース途中にタケニグサの群生がありました。開かれた場所には直ぐに生えてくるパイオニア植物です。竹似草とか竹煮草とかの漢字表記がされ、両方の意味合いを持っています。毒草ですが黄色い汁をタムシ・水虫など皮膚病の患部に直接塗ると効果があるようです。花が結実したら穂状に沢山の実ができて、群生地では風に揺れると人がささやいているような音に聞こえます。何とも文学的な別名ではありませんか。


「竹煮草 ざわわざわわと 和を詠い」 


[1004] 合歓の花 [PC]  2013/07/22 07:54:38    [削除]


   橋の上から見下ろす所に合歓の花が咲いています。夜に咲く花ですが投票に行く時間にはまだ閉じずに残っていてくれました。なんとも妖艶な花です。紀郎女(万葉集)に「昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓ぶの花 君のみ見めや 戯奴さへ見よ」と詠われています。名前の由来は夜に葉を閉じることから付けられたもので、漢字表記では生薬名の合歓を当てているので、何とも意味深な名前です。
 樹皮と葉を採取して煎じたり、塗布したりすると捻挫や腰痛に効き目があり入浴剤として用いると心が安らぐようで不眠症にも効くようです。貝原益軒「この木を植えると人の怒りを除き、若葉を食べると五臓を安じ、気をやわらげる。」合歓と云う位ですから強壮にも効くようです。


「投票日 嬉しき予感 合歓の花」


[1005] 国際交流 [PC]  2013/07/23 07:29:09    [削除]


   我がコーラスの指導をして下さってる先生は、以前ドイツで音楽の勉強をされていました。その時のお知り合いの家族がドイツから来られて、我がコーラス団にも短時間でしたが発声方法など教えて頂きました。イタリア的発声やドイツ的発声などユニークな教え方で、パフォーマンスを採り入れた楽しいものでした。
 練習後は有志で彼らを囲んでドイツ的雰囲気のレストランで食事会をしました。たまたまロクの知り合いが8月4日に脱原発をテーマに「ドイツのエコな町づくり」と題するエコレポートとワークショップを開催されるのでタイムリーな場となりました。


「木漏れ日を 珈琲カップに 土用丑」


[1006] 水中花 [PC]  2013/07/24 06:16:03    [削除]


   大阪の都心に出る度に風景が変わっているのを実感します。百貨店業界が競って集客競争を繰り広げ、個性的なディスプレイなどが一種の観光名所にもなっているようです。目まぐるしい位の人の流れにおっとっとと前のめりになり、能勢の片田舎に住んでいると偶には都会に出て、斬新な空気にも触れないと、取り残されそうな強迫観念すら覚えます。
 と云う事は、緑豊かな里山にはそんな必要のないゆったりとした時間が流れているという事なのです。スローライフがいま求められています。エコな町づくりに一歩踏み出したいと考えるロクの夢物語です。


「水中花 子ども時代を 彷彿と」


[1007] 夕焼け [PC]  2013/07/25 06:45:37    [削除]


   昨日は雨が残っていましたが、天気予報では回復するとのことだったので、予定していた観察会に行って来ました。途中蒸し暑さも感じましたが、渓流沿いの日陰コースなので夏場でも比較的楽な所です。定点観察しているその場所は水無瀬川の最上流部で「全国水源の森百選」にも指定されている自然豊かな場所で、植生の豊富さでは府下でもトップクラスです。
 最近は飲酒を控えているので、反省会での2杯のハイボールがほろ酔い気分にしてくれました。バスから降りるとちょうど日没時で、空全体が異様なほど茜色に染まっています。変わる色の変化を暫し見とれていました。


「夕焼けの 茜が西に 刻々と」


[1008] いとし子よ [PC]  2013/07/26 18:05:46    [削除]


   5月にマダガスカルに行った10人が蒜山の『ひるぜん自然の家』に集いました。ここは大阪の保育・学童保育の関係者が20年前に建設されたところです。セミナーハウス的宿泊施設ですが、一般の方も泊まれる自然に囲まれた静かな施設です。
 壁にかかっている詩を仲間の一人が朗読してくれました。その詩がいま新たなメッセージを我々に投げかけているように思われました。憲法を改悪して戦争出来る国にする策動が進んでいます。地球環境と子どもたちの未来のために大人たちは何をなすべきか?


「ひぐらしの 鳴く音反戦 平和なり」 


[1009] キカラスウリ [PC]  2013/07/27 07:13:32    [削除]


   蒜山で朝の散歩中にカラスウリのようなレース状の花を見付けました。沢山地面を張って咲いているのです。以前にカラスウリの蕾を家に持って帰り開花の様子を観察した事があり、今回の分は葉や花の形も少し違うので何だろうと思っていました。
 帰宅してから調べてみると同じ仲間のキカラスウリと判明しました。カラスウリ同様根や果実や種などに薬効があり、根からは天瓜粉の原料も採取出来るようです。沢山採取出来るようなら根の澱粉を取りだして無添加天然天瓜粉にチャレンジしてみようかな。


「高原に 宴を終えし 瓜の花」


[1010] 蓮とアオサギ [PC]  2013/07/28 07:00:17    [削除]


   土曜ダイヤでバス時間が早過ぎたので服部緑地公園には早めに到着した。時間がある時には蓮池の周りを探索する事にしている。カメラマンが何人か蓮を撮っている。ロクは写真俳句用だから、他の人とは違った視点でモチーフを探す。あったあった!蓮の葉の上にアオサギが止まり池の獲物を探している。
 以前にもこの池で釣りをしている人の傍で、アオサギがおこぼれにあずかろうと待っている写真をアップした記憶が残っている。彼等(アオサギ)も学習してその地にあった生き方をしているようで、そういう発見をするのが自然観察の楽しみでもある。


「青鷺も 蓮葉に立ちて 釈迦になり」


[1011] マメヅタ [PC]  2013/07/29 07:40:32    [削除]


   多肉性植物の様な葉を持つウラボシ科の常緑性シダ類です。藤の豆に似たような葉が栄養葉で、少し細く立ちあがっているのが胞子葉です。岩豆とか豆苔などの別名もあり、全て言い得て妙です。雨の後だったので本当に綺麗に胞子を付けた葉が目立ち、渓筋の石垣に沢山茂っていました。樹や岩などに着生しますが、着生生活に適応した栄養葉は水分をたっぷり蓄えています。
 昔の山村の子どもたちはマメヅタの葉を採っては指の間に挟んで、折り曲げる時にプチッ!と音が出るのを楽しんだようです。そんな素朴な遊びの中に自然とのかかわりを、知識としてではなく実体験として沁み込んでいたのでしょう。


「滴りを 我も我もと 受けし蔦」


[1012] ホオズキ [PC]  2013/07/30 07:23:30    [削除]


   「鬼灯の実熟れるまでは無垢の花」6月に咲いていたホオズキの花が実になりました。あと1週間もすると花屋の店頭に並ぶことでしょう。ハスと並んでお盆には欠かせない花材です。6月にアップした時にも書きましたが、子どもの遊びからは消えてしまいました。自然の中には一杯不思議がある事を、遊びを通じて伝えていきたいものです。
 子どもたちが自然大好き人間になってくれればとの思いから、人工物を殆ど使わずに自然素材だけを使った工作を提供しています。お盆が終わって見向きもされなくなったホオズキは、自然工作で赤色を表現したい時の恰好の材料になります。


「鬼灯の 果実覗いて 紅くなり」 


[1013] ムラサキシキブの花 [PC]  2013/07/31 07:17:45    [削除]


   紫色の実を平安時代の才女紫式部に準えて充てたと云うのが一般的な名前の由来です。冬場まで実が残るのでよく目立ちます。何時も撮れたて野鳥写真を送って下さる方から、ウソの写真が送られた事がありました。ムラサキシキブを啄んでいる写真で、嘴の周りを紫色に汚していたのが印象的でした。ロクもムラサキシキブの実を時々啄みますが、ウソが大好物の実を横取りしていたのです。
 ところが花の時期には葉が茂っているので、意識していないと通り過ぎてしまいます。葉がビロード状のヤブムラサキは花の数も少ないので、なおさら見落としてしまいます。材が強靭なのでカマツカなどと同じように道具の柄や杖にするようです。


「涼風と 小さき花が 在れば善し」


[1014] 梅シロップ [PC]  2013/08/01 06:53:17    [削除]


   知り合いが落札した梅林で沢山の梅を収穫させてもらったのが6月でした。今回は梅シロップに挑戦しましたが、すっかり氷砂糖も溶けて梅のエキスも抽出したようです。一応来年の事もあるので、知り合いのオーナーにはいの一番に持って行きました。あとは何人かに貰って頂きました。作ってみるのと、差し上げるのが好きな我が家なのです。
 出来上がった梅シロップを如何して頂くか思案中で、水で薄めて飲むだけでは芸がないと思いながら、ボトルの中の梅を見つめている日々です。そうだ!梅の実入りのゼリーにしてみようかな。


「梅の果汁 試飲を前の 唾かな」


[1015] アキノタムラソウ [PC]  2013/08/02 06:50:57    [削除]


   アキノタムラソウと思ってアップしていますが、自信がないのです。厄介なことに春のタムラソウ・夏のタムラソウ・秋のタムラソウまであり、それぞれが同じシソ科で花もよく似ているのです。他にタムラソウと云うのがありますが、これはアザミに似た花を付けていますので別種と判ります。
 7月から咲いているので常識的にはナツノタムラソウかもしてれません。暑い日が続いていますので、名前だけでもと思い敢えてアキノタムラソウとしました。ルーペで観ると唇弁花で可愛く、日本のサルビアと云われています。


「雷雨止み 小さき流れに サルビアの」


[1016] ヤマノイモの実 [PC]  2013/08/03 07:47:00    [削除]


   ヤマノイモはスーパーなどで売られているナガイモ(中国原産)とよく似ています。自然薯とも云われるのはナガイモに対しての呼び方です。我が家の門扉横には雄株が育っていますが、根を掘り返すのは大変なので、もっぱらムカゴだけを毎年採取しています。散歩道で雌株が実を付けているのに出くわしました。晩秋になるとよく目立つようになるのですが、葉が茂っている今の時期の青い実は見付けにくいものです。
 ヤマノイモは一個のイモが年を経る毎に大きくなるのではなく、毎年更新されて大きくなっていきます。昨年のイモから養分を吸収して、より大きなイモになっていくのです。数年かかってやっと食べられる大きさになります。昔から滋養強壮に良いと云われてきました。


「地下茎が 何処まで肥大 山の芋」


[1017] 秋の空? [PC]  2013/08/04 06:59:08    [削除]


   午前中は町の公民館講座・生涯学習の一環としての『男の料理教室』に行き、午後からはバーベキュー準備の買い出しに行って来ました。日中の歩きは汗をたっぷりかきますが、夕方になると歩きも楽になります。昨夕はまるで秋の空を思わせるような鱗雲でした。東北地方がやっと梅雨明けとの報道があったばかりなのに。
 移動手段は車を使わずに歩きを基本に置いています。風変わりな人たちと見られているかもしれません。地元の方はどんなに近くでも車で用を足しに行きますので、能勢の道で歩いているのは間違いなくあの二人だと云われたこともあります。歩くことで観えてくることも多いのに……。


「山里に さざ波らしき 鱗雲」


[1018] クサギ [PC]  2013/08/05 06:56:50    [削除]


   和名で臭木と表記されるぐらい臭い木と云われています。観察会などでは先ず皆さんに匂いを嗅いでもらって、臭いかどうか尋ねます。匂いの好き嫌いも時代とともに変化して行きます。以前にも書きましたミズメなど夜糞峰榛(ヨグソミネバリ)と云う可哀想な名前を付けられていますが、メンソールの香なので現代人には苦にならない匂いです。
 熱を加えると匂いも消えて和え物などで美味しく頂けます。古くから精進料理などに使われてきたようで、若葉を乾燥させて保存しておくことも出来るようです。美しく藍色に熟した実は浅青色の染料として用いられていたとのことです。


「脇道に 人通りなく かなかなと」 


[1019] 稔り前 [PC]  2013/08/06 07:58:43    [削除]


   稲の花が咲き出し、気の早い稲は既に頭を垂れかけています。パソコンを置いてあるロクの窓からは10枚ほどの田を見降ろせます。田植えの時期が違ったのか、品種の違いかパッチワークのようで少しずつ稲の色が違い、若草色から黄金色に近付いて行く様子が一望のもとに観てとれます。
 こんな平和で能天気なことを書いていますが、安倍・麻生・石破など右翼政治家は憲法を改悪して戦争出来る国への策動を加速さています。その表れが自衛隊の国防軍化やナチス肯定発言や軍法会議発言です。今日は広島被曝68年!平和への誓いを込めて黙祷!


「明け方の 豪雨聴いたか 広島忌」


[1020] 秋近し [PC]  2013/08/07 07:33:12    [削除]


   こう異常気象が続くと散歩も遠ざかります。出掛けようかなと準備していると急に雷が鳴り出し、傘も差せない位の雨が降ってきます。それで直ぐ涼しくなってくれればいいのですが、蒸し蒸しするのでとても散歩に出かける気になりません。昨日は夕食の準備を頼まれていたので、仕方なく買い物を兼ねて出掛けました。夏本番の暑さですが季節は着実に秋に向かっています。栗の実がたいそう大きくなって、あと1ヶ月もすると道の駅に並ぶことでしょう。
 最近は出掛ける時には紳士用の日傘を持つようにしています。もちろん晴雨兼用ですが、慣れないものでよく置き忘れて来ます。基本的に傘を差すのが好きではないのです。雨が降ったら濡れればいいさと頑張って来ましたが、直射日光には勝てません。


「青栗も シャワーを受けて 湯気の立ち」 


[1021] ドイツのエコな町づくり [PC]  2013/08/08 05:47:37    [削除]


   知り合いの方がず~と脱原発の運動に取り組まれています。時あたかも8月広島・長崎被爆68年と云う事で、この時だけはマスコミも核の恐ろしさを伝えます。NHKスペシャルでMDSと云う染色体異常の報道をしていたのを見て、核の恐ろしさを改めて認識しました。60年以上たった被爆者の染色体が破壊されて行くMDSと云う原爆病の存在。核は人間を何処まで蝕まむか全くの未知数なのです。放射能汚染水を海に垂れ流し、何の抜本的対策も打ち出せない東電と政府!「安全な原発」の輸出!?
 ドイツのシェーナウという町で、住民が脱原発運動に取り組んで、エコな発電を手にするまでの10年間の運動を記録したドキュメント映画と、ドイツを訪問した時の街の様子などスライドショーで見せて貰う報告会に参加して来ました。


「長崎の 鐘も怒りの 原爆忌」


[1022] 19時35分のカラスウリ [PC]  2013/08/09 06:50:11    [削除]


   我が家でカラスウリの花が咲き出し、写真に収めようと思っていたのに2度迄も忘れてしまいました。今夜こそはと夕方5時45分から準備していました。蕾の間はなかなか開いてくれず、ショーの始まったのはそれから1時間以上も経ってからです。三脚を据えオートで撮っているとフラッシュが焚かれ、思うような写真が撮れません。
 劇場のスポットライトを思い出し、懐中電灯で踊り子を浮かび上がらせて撮影しました。レースを纏った踊り子か歌姫は、1時間ほどのワンマンショーを被り付き状態で堪能させてくれました。


「烏瓜 レース浮き立つ 点灯り」 


[1023] 農薬散布? [PC]  2013/08/10 07:04:37    [削除]


   先日はヘリを使った農薬散布をしていたが、写真の田んぼではホースを橋渡しして二人で農薬を散布していた。この時期に散布するのはカメムシ退治の農薬かな?それとも肥料かな?暑いのを我慢して窓を閉め、家の中に薬が侵入してくるのを阻止した。我々としては無農薬のものを口にしたいがそうもいかないのだろう。二人ともマスクをしていないので、まあ大丈夫かなと安心する。
 無農薬を売り物にしている小売店など見掛けるが、果たして本当かどうかわ疑わしい。わざと虫喰いの野菜など仕入れて、「うちはこんなに安全安心な野菜を提供している」と云う話を聞いた事がある。能勢の「道の駅」に出される野菜類は生産者の名前が判るようになっている。出荷物の農薬規制もされているので、却って安心して購入出来る。


「白糸の 滝と諦め 見る作業」


[1024] 燕の塒入り [PC]  2013/08/11 08:03:11    [削除]


   「奈良の自然を観察する会」の皆さんに混じって平城京跡へツバメの塒入り観察会に行って来ました。一度観てみたいものだとかねてから興味がありました。観察リーダーの方からレクチャーを受けている間にもツバメが飛来して来ました。時間は18時40分夕暮れ時です。デジカメを構えますがスピードが速く上手く捉えられません。
 次第に多くなってくるツバメが葦原に止まり出します。空を見上げると何千、何万もの燕軍団の飛翔。この光景は脳裏に焼き付けるしか方法がありません。段々薄暗くなるとともにツバメも塒入りを済ませたのか姿が見えなくなりました。19時15分ぐらいです。ツバメに変わってコウモリが飛び出して来ました。嗚呼この感動を何と表現したらいいのだろう!


「夏燕 一直線に 塒入り」


 [1025] イシミカワ [PC]  2013/08/12 07:46:52    [削除]


   初めて出会ったのが2年ほど前の観察会の時です。何とも特徴のある植物なので直ぐに覚えてしまいました。まるで丸いお皿にフルーツでも盛っているように実が付いています。丸いのは托葉で茎をすっぽり巻き込んでいます。今が花の時期ですが、既に実を付けているものもあります。タデ科の植物で葉がミゾソバなどによく似ている上に、茎には逆向きの棘が生えていてママコノシリヌグイのようです。手を伸ばしたロクを容赦なく刺しました。
 この植物、日本に入って来たワルナスビと同じように繁殖力旺盛で、北米辺りでは悪魔の尻尾と云われて嫌われている雑草です。綺麗な実には棘があるのでくれぐれもご用心を!


「草市の 立つ毎盆に 石見川」


[1026] 星朝顔 [PC]  2013/08/13 07:11:05    [削除]


   朝顔は奈良朝の終わり平安遷都の頃、中国から遣唐使が持ち帰ったと云われています。熱帯アジア原産で当時は花も小さかったようですが、江戸時代に改良を重ね、今日の様な大輪の朝顔になりました。今に受け継がれている朝顔市は風物詩です。ヨーロッパでも日本の朝顔に人気があり、ジャパニーズ・モーニングローリーと呼ばれ愛されているようです。
 星朝顔は北アメリカ原産で日本に帰化しました。同じような小さな朝顔が野生で育っているのをよく見かけます。我が家の星朝顔は植物園の友達から頂いたものですが、野生化するぐらいの繁殖力があるので毎年花壇を覆いつくしています。一緒に頂いたメキシコアサガオは姿を消してしまいました。写真の朝顔はホシアサガオではなくアメリカアサガオだと思うのですが……。


「一輪で 暑さ忘れる 空の色」


[1027] 夏にチャレンジ! [PC]  2013/08/14 06:52:41    [削除]


   永らくご無沙汰していた花曜日のハイキングに久し振りに参加しました。今月に入って初めての山歩きです。暑さにかまけて楽な過ごし方を選んで来ましたが、何もしなくっても暑さで参ってしまう8月の猛暑です。弱音を吐いていてもはじまらないと、筋力の低下を気にしながらの山歩き、一か月足らずのご無沙汰はそれほどの筋力低下までにはなっていませんでした。
 下山してからの打ち上げビールが一番の楽しみですが、尿酸値が気になるロクはかき氷で我慢、同行の女性たちはビールを注文、なんとも様になりません。写真は中山頂上で撮った秋の花です。写メールで確認してもらったところヤマハッカかもと云う事でした。


「山頂に 涼風受けて 山薄荷」


[1028] 雁草   (カリガネソウ) [PC]  2013/08/15 07:36:45    [削除]


   「むしの目展」と銘打った写真展が京都府立植物園で開催されているという事で、観察会を兼ねて訪れました。人の目には見えない紫外線だが、虫には見えているのではとの仮説から、紫外線を照射した写真を撮られて、花粉や蜜の部分が青白く光っている写真を、普通の可視光線写真と比較展示されていました。香川大学名誉教授福井宏至さんの遺作写真展でした。
 園内には珍しい初秋の花も咲き出しています。なんとも清楚な青紫のカリガネソウです。雄しべと花柱が飛び出している様を家紋の雁金に見立てた名前だそうです。別名の帆掛草の方がぴったりと思うのですが。英語では「青ひげ」だって。


「ゆらゆらと 行方定めぬ 帆掛草」


[1029] 墓参り [PC]  2013/08/16 07:31:22    [削除]


   お盆の墓参りは堪える。かといってお彼岸などに行っているかというと、行っていないので、年一回の墓参はお盆と決めている。昨日は親娘3人で行って来た。草引きをしたあとはタワシと歯ブラシで苔を洗い流し、お花と線香を手向けて親孝行らしいまねごとをする。「もうちょっとしたら正ちゃんが一緒に入るから」と余計な冗談を妻と娘が墓に向かってつぶやいている。そんな平和なひと時だが今日は終戦記念日。
 今年は13日に蝋燭を焚いて迎え火を灯した。灯など何でもいいとお寺の住職から教わっていたので、何の飾り付けもせずに和蝋燭だけの迎え火だったが、夕暮れ時の灯りは幻想的でほっこりした気分に浸れた。


「お隣と 挨拶交わし 墓洗ふ」 


[1030] 蓮華升麻 [PC]  2013/08/17 08:06:17    [削除]


   オダマキに似た優雅な薄紫の花を付けているのにショウマの名前が付いている。○○ショウマというとサラシナショウマやトリアシショウマなど穂状の花のイメージがあるので「あれっ!」と思ってしまう。図鑑で調べると写真のレンゲショウマはキンポウゲ科、トリアシショウマはユキノシタ科となっていて、他にバラ科のヤマブキショウマまであるので、何が何やらこんがらがってしまう。
 ロクの疑問虫が目を覚ます。升麻という名前である。サラシナショウマから採れる根茎を漢方で升麻と云うらしい。という事は他の○○ショウマにも薬効があるのだろうか?とりあえずはキンポウゲ科のショウマには赤升麻とか黒升麻の違いはあるが漢方に使われているらしい。


「俯いて 木蔭選びの 秋探し」


[1031] ハグロソウ [PC]  2013/08/18 08:00:21    [削除]


   林内に可愛い花が咲いています。キツネノマゴ科のハグロソウです。葉が暗緑色だから葉黒草と名付けられました。2枚の唇弁花で下唇が大きく、上唇は少し細く反り返っています。その間から2本の雄しべが出ている様は白蛇がちろちろと舌を出しているようです。
 多年草ですから人が邪魔をしなければ、来年も同じ場所に咲いてくれるはずです。何とも省エネ感覚の花ですが誰が花粉を運んでいるのだろうかとロクを悩ませます。実の時期にちゃんと結実しているか確認してみたいものです。


「秋草を 主役にしたく 跪く」


[1032] マルミノヤマゴボウ [PC]  2013/08/19 07:46:45    [削除]


   一昨年の5月に奈良の観察会で始めてこの花に出会い、マルミノヤマゴボウと知りました。そして神戸市の絶滅危惧種になっている事を知ったのでアップしました。春の蕾は清楚な白花でしたが、今回の箕面滝道で出会った花穂には実が付き、よく目立つ真紅になっています。花弁の様な萼が赤くなっているのです。実のなる時期に鳥たちに知らせるための戦略なのでしょうか?
 北アメリカから来た外来種のヨウシュヤマゴボウは所かまわず繁茂していますが、中国原産のヤマゴボウや日本特産のマルミノヤマゴボウも減ってきているようです。環境の変化で住み処を追われているようです。


「唐黍に 似たる赤穂の 崖に在り」


[1033] 酔っ払い草(スベリヒユ) [PC]  2013/08/20 05:34:23    [削除]


   久し振りのコーラス練習に向かう途中にスベリヒユが咲いていた。この花は朝のうちだけ開花しているので、帰り道では見落としてしまうかもしれない。葉の形がトンボに似ているので蜻蛉草の別名がある。万葉集にも詠われている昔からの在来種。農家の方々には嫌われ者の雑草だが、肝臓病などの薬効もあり、葉と茎は茹でてから油炒めや和え物や汁の実として食べられるのでもっと利用したいものだ。
 酔っ払い草というのは、根ごと引き抜いて擦ってやると、白かった根が紅くなってくるので付けられた名前。その酔っ払い草が肝臓に効くと云うから面白い。スベリヒユの改良種があの可愛い花を咲かせるポーチュラカというから園芸種でも親しみを感じる。


「畦道に 暑さに耐えし 蝋細工」


[1034] 高野山大門 [PC]  2013/08/21 21:33:48    [削除]


   自然(じねんと言っている)の仲間たちと世界遺産高野山に行って来ました。仲間の中に公認ガイドの資格を持っている方がおられて、宿の手配から移動用の車の手配まで一手に引き受けて頂き、2日間歴史的好奇心と心が満腹になるまで案内して頂きました。それにつけてもよく勉強しておられるものだと歴史音痴のロクは感心することしきりでした。仏教伝来の双璧である最澄と空海、その空海が開いた高野山をガイド付きでたっぷり歩く事が出来ました。
 写真は高野山本山の入口にある大門です。幾度となく雷などで焼失した門は1705年に再建されたとのことです。山門には金剛力士像が迫力ある姿で我々を見降ろしています。またここから見える夕日は得も言えぬほど美しいらしいです。


「悠久の 色なき風に 身を委ね」


[1035] 山路のホホトギス [PC]  2013/08/22 07:20:38    [削除]


   高野山内にひっそりとホトトギスが咲いていた。ヤマジノホトトギスだろうと判断しているが、ヤマホトトギスかもしれない。同じような仲間に出会うと同定が難しい。鉢植えされているものは花の数も多いのでホトトギスに括ってしまえるが、自生のものは他にもタマガワホトトギスなどもある。若葉が山菜として食用にされるようだが、山道で出会う一輪二輪は愛おしくってとても食べる気にはならない。
 宿坊で般若湯を飲み過ぎたのか、膝を酷使したからかは定かではないが、膝が腫れて熱を持ち歩けなくなってしまった。湿布を貼って頂き、リーダーからはサポータまで貸して頂き、足を引きずりながらの歩きになり、皆さんにご迷惑をかけてしまった。もしかしたら痛風が膝に来たのかも!


「我が膝に ひと足早き 秋の風」


[1036] 悩ます苺? [PC]  2013/08/23 06:05:14    [削除]


   綺麗なルビー色の実が出来ています。何時も山道で出くわすフユイチゴのようです。植物に詳しい仲間がミヤマフユイチゴかもしれないと教えてあげていました。ところがどちらも花期はこれからで、実のなる時期は冬場の11月から1月なのです。真夏に実を付けているから難儀なのです。
 フユイチゴの葉は先が丸みを帯びていますが、ミヤマフユイチゴは葉の先が尖っている。ミヤマフユイチゴの茎には下向きの棘があると図鑑で知りました。これで同定出来るのですが、季節外れの実には悩まされます。


「今は夏 実を付け惑わす 冬苺」


[1037] ミズトラノオ [PC]  2013/08/24 07:21:44    [削除]


   バス野外観察会で福井県敦賀市の中池見という所まで行って来ました。以前は田んぼだったようですが、上と下は開発されて、中だけは開発から免れて湿地として残ったようです。湿性植物は言うに及ばず、生き物の種類は豊富で観察中も色んなカエルなどを見かけました。カヤネズミの巣も初めて見ました。生物多様性を実感できる場所です。そこに新幹線を通す計画があるとか……。
 写真はミズトラノオとカンガレイです。虎の尾にはヌマトラノオとかオカトラノオなどがありますが、ミズトラノオは環境省のレッドリスト絶滅危惧種2類に登録されている貴重種です。図鑑で調べていて知ったのですが同属にミズネコノオ(水猫の尾)というのもあるらしく、一度訪ね歩いてみたい好奇心に駆られました。


「木道を おいでおいでと 秋の花」


[1038] ヤブツルアズキ [PC]  2013/08/25 08:31:05    [削除]


   中池見観察会でノアズキに似た花が咲いていた。案内してくれた人がヤブツルアズキと教えてくれたので、そのままノートにメモして帰り、図鑑で確認して納得した。以前ノアズキをアップした事があるので、特徴ある花の形は覚えていた。大きな違いは実になるとよく判るらしい。ノアズキはキヌサヤ・エンドウに似た豆果になり、ヤブツルアズキはアズキに似た豆を付けるとのこと。それもそのはずヤブツルアズキはアズキの原種と教わった。アズキ・ノアズキ・ヤブツルアズキの花はそっくりで、実はアズキ・ヤブツルアズキ・ササゲがそっくりなのでややこしい!
 漢字表記でダイズの事を大豆とかき、アズキは小豆と書く。労を惜しまず、気楽によく動くさまを「こまめ」というが、こちらは小豆と書くのではなく「小忠実」と書く。フェミニストのロクは仲間から「こまめやなぁ~」と言われている。


「道端に 捻くれものの 小豆花」


[1039] 町ぐるみ応援団 [PC]  2013/08/26 07:07:02    [削除]


   予定していた観察会も中止になり、一日中パソコンのお守も大変なので、地元高校の「町ぐるみ応援団」に仲間と一緒に行って来た。能勢には高校が1校しかなく、これが橋下前大阪府知事の号令で整理される要件(生徒数が3年連続で定員割れになる高校は整理する)に該当して危機的状況にある。少子化を食い止める行政の施策が大前提でなければならないのに、全てに亘って経済効率優先の価値判断しか持てない彼のやり方には大きな疑問を抱く。
 しかし、能勢高校の先生や生徒たちは少しでも特色ある良い学校にと頑張っている。「全国高校生観光甲子園」で2年連続で優秀賞を受賞した。それが評価されて京都の旅行社が「大阪のてっぺん能勢」と能勢高校の農業体験をセットにバスツアーを企画してくれて現在お客さんを募集中だ。頑張れ能勢高校!


「冷やかに 事を進める 人もいて」


[1040] ゴンズイの実 [PC]  2013/08/27 07:08:40    [削除]


   海釣りをやっている頃、夜釣りで鈎にかかってきた魚がゴンズイという魚で、形はナマズのようだが背ビレに棘を持っており、刺されると飛び上がるほど痛い嫌われ者の毒魚だ。写真のゴンズイも材は脆くて使い物にならないので、魚のゴンズイを充てたとの説がある。春先に枝を切ると樹液が溢れ出してくるので、四国・九州ではショウベンノキという方言で呼ばれているらしい。他に別名でゴゼノキとも云う。
 役立たずの木という事だが、琉球では新芽・若芽を食用として利用していたという。また材はキクラゲ栽培のほだ木として活用されているらしい。この青い星に生きる全ての生き物は何らかの役割を持っているはずだ。


「山里の 開ける窓から 秋の声」


[1041] センニンソウ [PC]  2013/08/28 06:57:47    [削除]


   痛風が膝に来て1週間になります。痛み止めを服用しているので、腫れも引き熱もとれ、階段の上り下りも随分と楽になりました。膝の具合を確かめたくて花曜日のハイキングに行ってみました。アルコールも絶っているので息も上がらず快調そのもでした。反省会ではロクに気を使う女性たちのビールの量が少なかったようです。
 空気が乾燥して青空にセンニンソウが映えていました。可愛い花ですが、汁液に肌が触れるとかぶれますので、気を付けたい有毒植物です。別名のウシノハコボレは牛が他の草と一緒にセンニンソウを食べてしまうと歯が抜けると云う事から名付けられました。まさしく綺麗な花には毒がありますので用心用心!


「豊穣を 尻眼に避けて 秋高し」


[1042] ヨコグラノキ [PC]  2013/08/29 07:55:21    [削除]


   武田尾の定点観察会に行って来た。幾分暑さも和らぎこれから秋にかけて観察も楽しくなる。武田尾には兵庫県の絶滅危惧種Bランクに指定さているヨコグラノキの幼木が沢山自生している。今まで花にも実にも出逢った事がなかったので、貴重種なんだぐらいの認識しか持たなかったが、実際に実を付けている木に出くわすと、よしよしとロクの箪笥の引出しに入れ、仲間名簿に加える。
 1884年に牧野富太郎が高知県の横倉山で発見し、そのままヨコグラノキとされたらしい。何とも単純な命名の由来である。まだ実が少ないが沢山出来るようになったら、一粒啄んでみたいものだ。


「山葡萄 一粒ずつを 味見して」


[1043] 0.00% [PC]  2013/08/30 06:37:58    [削除]


   ビールにはプリン体が含まれているから尿酸値を上げるものだと思い、もっぱらウイスキーの炭酸割りと焼酎ロックなどを飲んでいた。ところがかかりつけの主治医の話ではアルコールがよくないと言われてしまった。膝への痛風発作で痛い目にあったので、以後禁酒に努めている。アルコール類がなくっても苦にならず、毎日美味しく食事を頂いている。
 が、である。女性群がビールを飲んでいるのに、横でかき氷を啜っているのはなんとも様にならない。便利なものが出来たもので、ノンアルコールビールが助けてくれる。今までの認識では、車の運転手が仕方なく飲むものだと思っていたが、ロクのような反省会好きにもひと時の場を持たせてくれる0.00%。これってプリン体も0かな?


「たこ焼きを 少し多めに 脱ビール」


[1044] 楓野老  (カエデドコロ) [PC]  2013/08/31 07:32:35    [削除]


   葉の形が楓(蛙の手)に似ているヤマノイモ科のカエデドコロです。今を盛りと黄色い花を咲かせています。「野老」という漢字表記に興味を持ったので調べてみました。オニドコロの事を別名で「トコロ」と言い、漢字で「野老」と表記されています。エビを「海老」と書くごとく、トコロを「野老」と書いたのは、根茎にひげ根が出ることから、長寿を願う正月の縁起物としての「蓬莱飾り」に使われたのが事の始めだそうです。
 雌雄異株で雄花は直立し、雌花は垂れ下がるというヤマノイモ科の特徴です。他にイタドリも同じように雄花が元気よく立ち、雌花は垂れ下がります。ヤマノイモ科の花は風媒花なのでしょうね。3翼の実も変わった形です。


「観察の 足止めさせる むかごかな」


[1045] 鉛筆画展 [PC]  2013/09/01 07:20:24    [削除]


   台風崩れの鬱陶しい天気だったので、妻がお世話になっている郷土史研究会の知り合いの紹介で鉛筆画の個展を観てきた。京都新聞に掲載された地元作家の明智光秀シリーズや彼の出版本に鉛筆画で挿絵を書いておられる方の作品展。まるで写真をそのまま模写したような精密な出来栄え。作家の家村耕も来ていた。もちろん画家の山田さんもおられる。両人とも妻の顔馴染みだから、何となくロクまでが知り合いの様な気持になる。
 絵の上手さもさることながら定年退職後、独学で鉛筆画を始められて、独自のスタイルを確立されたことに頭が下がる。現役時代に齧っていた油絵にしようか、ボタニカルアートにしようかと迷った挙句、何も出来なかったロクの気持ちは沈みっぱなし。


「里の秋 モノクロ世界に ひれ伏して」


[1046] 山里の秋 [PC]  2013/09/02 05:02:26    [削除]


   9月の声を聴いて心なしか暑さも和らぎ、幾分凌ぎやすくなってきたようです。窓から見下ろす田んぼや散歩道の田んぼが、日を追うごとに黄金色に変わっていく様を見て、近くまで秋がやって来たんだと感じます。早生の稲もそろそろ刈り入れが始まることでしょう。こんな風景を何時何時までも残したいものです。気掛かりなTTP交渉!
 台風が熱帯低気圧に変わったものの、時折強風が吹き、所々で稲を一直線になぎ倒している光景に出くわしました。聴くところによると肥料のやり過ぎだというのです。他より早く成長して稲穂が重くなり倒れやすくなったようです。素人には判りませんが、長年培った農家の知恵があるのですね。


「おらで持つ 瑞穂の国の 美味し米」


[1047] 三内丸山遺跡 [PC]  2013/09/05 22:09:39    [削除]


   青森県に行き海の幸をたっぷり頂いてきた。とは言え少しは脳の方への栄養も付けてやりたいので、遺跡にも立ち寄り、それなりの勉強もしてきた。ここ三内丸山遺跡は江戸時代からよく知られているところ。縄文前期の5500年前から中期の4000年前の埋蔵物が沢山発掘されている。日本の考古学史上類を見ない縄文時代の集落だったことが判っている。いずれも木造建造物だから、石の様な訳にはいかない。保存状態が良いものだけが腐らずに残っていた。今は考古学者の推測により建物が復元されている。
 歴史音痴のロクにはアバウトな時間の、古代ロマンあふれる縄文時代辺りの歴史が性に合っている。何年に何があったなんて言う歴史にはあまり興味がない。大きな流れの中で歴史を捉えたい。それにしても当時の寿命は僅か30年と推測されている。


「沸々と 縄文遺跡 秋の雨」


[1048] 国道339号線 [PC]  2013/09/06 06:44:24    [削除]


   階段になっている国道があるという事を、かなり以前にテレビかラジオで聞いた事があった。へえ~!と驚いていた記憶がある。青森県の津軽半島の竜飛岬にR339が現存している。小さな漁村と岬の突端に通じるその階段は、今でこそ観光客用に手すりまで付け整備されているが、当時は住民の便利な連絡道だったのだろう。それにしてもなぜ国道なのか?
 何でも観てやろう!やってやろう!という好奇心の固まり夫婦は、段数まで数えなかったが、兄夫婦を待たしてその階段を漁村まで降り、小さな湊の塩の香を嗅いで戻った。往きはよいよい帰りは恐い階段国道だった。


「階段を 登れば蜻蛉 行き来して」


[1049] 恐山信仰 [PC]  2013/09/07 08:01:03    [削除]


   下北半島の中央部に位置する恐山は高野山、比叡山と並んで日本三大霊場といわれています。最澄の弟子である円仁が863年に開いたと伝えられています。本尊は地蔵菩薩です。霊場は宇曽利湖を中心とした外輪山に囲まれています。火山岩と硫黄の煙が沢山ある「○○地獄」の雰囲気を醸し出しています。地獄の写真を沢山撮りましたが、今回の紹介は「極楽浜」といわれ宇曽利の湖岸です。
 東北地方に伝わる『イタコの口寄せ』が今も残っている恐山。実際にその現場を見ることは出来ませんでしたが、資料によると、目の自由な女性が修行を積み、死者(祖霊)と生きている人との交感を口寄せという方法で仲介してくれるので、信仰心の強い人には今なお信じられているようです。いま流行りの心理カウンセラーの様なものです。


「極楽と 言うも九秋 風の音」 


[1050] 食欲の秋 [PC]  2013/09/08 06:38:28    [削除]


   青森報告の最後は豊富だった海の幸でのもてなし。津軽半島竜飛岬のホテルでも、アワビの陶板焼きが出て来て舌鼓を打った。翌日渡った下北半島の下風呂温泉の旅館ではもっと凄い量と種類だった。アワビの陶板焼き・たっぷりのムラサキウニ・大間のマグロ赤身とトロ身・茹でタラバガニ・イカの陶板味噌焼・アワビのグラタン・アワビの和え物・ホヤ貝の酢の物・サラダ・他には吸い物代わりのそうめん・香の物・メロンなど多分抜け落ちているものがあるかもしれないが、アルコールを断っているロクは完食を目指した。結果はイカの味噌仕立ての陶板焼きを残してしまった。
 昨日は男の料理教室で、煮込みハンバーグと具沢山の根菜スープとデザートにパンプキンケーキを作った。ロクの分担はケーキ作り。ここでも完食!まさに食欲の秋来るを実感!


「喉元を 過ぎて反省 食の秋」


[1051] ベニヒガサ [PC]  2013/09/09 07:04:32    [削除]


   キノコの名前には上手く名付けたなと思えるものが結構あって、なるほど!と感心する。兵庫県一庫公園を拠点に活動されている「一庫くらぶ」という会の定例会が、キノコ採取と同定会をするとの案内を頂いたので、独学でキノコを齧り、キノコ中毒を経験したことのあるロクは、また勉強したくなり参加させて頂いた。先生から簡単なレクチャーを受け、公園の芝生でキノコを探す。こんなところにキノコがと思えるほど沢山採取出来た。
 採取後の同定会では40種以上のキノコが集まり、先生がおさらいとして名前を付けて下さる。今回、名前を覚えたのは白魚に似ているシラウオタケ、傘の縮み具合が脳に似ているノウタケ、猿の腰掛の仲間のウチワタケ、写真のベニヒガサ、香辛料の丁子の香りがするチョウジタケ辺りが印象に残った。ロク的には可食キノコに興味がつきないのだが。


「雨上がり 茸探しを 虫の目で」


[1052] 秋晴れ [PC]  2013/09/10 06:35:42    [削除]


   出掛けに空を仰ぐと、飛行雲が青空をキャンパスにして抽象画を描いています。今年の夏は異常気象が続き、記録的猛暑日と局地的に大雨を降らし、秋口には竜巻まで連れて来ました。やっと山里にも落ち着いた秋が訪れました。奇しくもロクの誕生日前夜祭を祝ってくれるような秋晴れになりました。
 今日が72歳の誕生日なのです。一般的には老人といわれる年でしょうが、ロク的にはまだまだという気がしています。アクティブに出歩いているので青春真っ盛りと思っています。優先座席でも足腰の不自由そうな方や妊婦の方々には席を譲るのですよ。本当は若者達が競って譲ってあげて欲しいのですが!


「秋色が わが世の春を 謳いあげ」


[1053] 色付く桜 [PC]  2013/09/11 06:52:46    [削除]


   72歳誕生日の昨日は、六甲摩耶山のハイキングでスタートを切りました。月2回の花曜日ハイキングです。何時も妻たち女性グループの最後尾を歩いて行きますが、最近は酒類を断っているので、頂上近く旧天上寺跡摩耶史跡公園への330段余りの階段も、息が上がることなく楽に登りきることが出来ました。痛風騒ぎでアルコール類を断って既に21日、打ち上げは居酒屋で誕生を祝ってくれるはずでしたが、ノンアルコールのロクは静かなもの。騒がしい彼女たちの話を聞いていました。
 史跡公園では桜が色付き始めていました。季節は確実に秋に向かっています。ハイキングや野外での自然観察の季節到来です。言いかえるならロクの季節がやって来ました。


「訪れし 山の上から 薄紅葉」


[1054] 葛の花 [PC]  2013/09/12 06:47:26    [削除]


   クズは繁茂し過ぎて厄介な植物の一つになっています。全草有用なので、もっと利用したい植物とこの欄で書いた記憶があります。秋の七草のひとつで、この時期になると散歩道や山道に花弁を落としているのでクズの在りかが判ります。赤紫の花穂を見ると本当に綺麗なのですが、マメ科の花にしては葉が大きく茂り過ぎ、花穂が隠れて目立たないので忙しい現代人には見過ごされがちです。
 昨年の夏に葛の花をアップしましたが、今年は綺麗に撮れたのでまたアップしたくなりました。デジカメで写す時、あまりフラッシュは焚かないのですが、花を浮かび上がらせたい時などに時たま使う事もあります。


「幕を開け 主役にしたき 葛の花」


[1055] 巨石巡り [PC]  2013/09/13 07:14:26    [削除]


   妻たちのグループにお邪魔して兵庫県猪名川町にある大野山の巨石巡りに行って来た。資料によると元禄12年(1699年)摂津と丹波の国境争議があり、奉行所より裁許が下り、国境を明示するために「界○○」と刻まれた岩が35番まであったが、今は界九岩から界十九岩まで現存している。他にも花立岩とか夫婦岩や不動岩などあり往時をしのぶ事が出来る。
 半月ほど前に妻と一緒に下見をしたいきさつから、巨石の写真を撮りたくて便乗させてもらった。オリジナル案内図を作ってみようかなと密かに思っている。何でも記録に残したいロクのいちびり癖だ。


「歴女往く 巨石の道に 暑残り」


[1056] ○○アオガエル? [PC]  2013/09/14 07:19:22    [削除]


   ハイキング途中の尾根筋で見かけたアオガエル。ロクの腹周りと比較して随分とスマートだ。モリアオガエルかシュレーゲルアオガエルかの区別が付かない。目から鼻筋にかけてアイシャドーが無いのでニホンアマガエルではないのは確かだ。3種類の比較検討を画像で出来ないが、鳴き声の違いをネットで紹介していたので拝借させて頂く。シュレーゲルアオガエルは「キリリリリ、カララララ」と綺麗な鳴き声。モリアオガエルは「コロロロロ、コロロロロ」と可愛く鳴き、ニホンアマガエルは「クワッ、クワッ、クワッ」と鳴く。
 何と間が良いのだろう。昨日の我々の活動は「鳴り物工作」作りでバードコールとゲロゲロガエルを皆で作った。カエルは糸電話の応用で、棒を回すと振動が連結した竹筒に伝わり「ゲロ、ゲロゲロゲロ」と鳴き出す。童心に返ったシニア仲間の嬉しそうな顔・顔・顔。


「痩せガエル 一茶の境地 ふむふむと」


[1057] 鴻応山 [PC]  2013/09/15 07:09:03    [削除]


   地元診療所の先生に案内してもらって、豊能町と亀岡市の境に位置する鴻応山(678.9m)に登って来た。我が能勢町からも近くなので、車を走らせれば直ぐに行ける山だ。能勢町の歌垣山から眺めると、山容が富士山のように見えることから豊能富士の愛称もある。昔コウノトリが棲んでいたという伝説から鴻応山と名付けられた。「鴻」の字を冠する山は珍しいとのこと。
 かなり前に別のグループで登った山だが、アプローチなどすっかり忘れてしまっていた。頂上に着いて初めて「ここで昼飯を食ったな!」と思い出す始末。山自体にあまり特徴がないので記憶に残っていなかったのかもしれない。飯を食ったところだけ覚えているという可笑しな夫婦。


「台風の 連れ来る風に 救われて」


[1058] ウメモドキ [PC]  2013/09/16 08:34:45    [削除]


   ハイキング途中の道端にウメモドキがたわわに真赤な実を付けていました。実が綺麗なので庭木として人気があり、生け花としては最上級の花材として尊ばれています。近辺では裏六甲から表六甲までの広い範囲で点々と自生していますが、山形県・千葉県では絶滅が危惧されているとのことです。名前の由来は葉が梅に似ているとのことですが、葉だけではややこしいですね。花も似ていると云えば似ていますが5弁の梅に比べてこちらは4弁です。
 似た名前にツルウメモドキがありますがニシキギ科なので、モチノキ科のウメモドキとは別種です。モチノキ科は常緑樹が多いのですが、ウメモドキは落葉樹です。葉を落とした後の真赤な実が晩秋から目立つようになります。


「落葉を 待たず鳥呼ぶ 赤き実の」


[1059] 台風被害 [PC]  2013/09/17 06:17:50    [削除]


   今回の18号は雨台風で近畿地方に大きな被害をもたらしました。今日は仲間たちと保津峡に行く予定でしたが、桂川が氾濫して嵐山へのコースが歩けないようです。テレビのニュースで観ていると、反省会で予約して貰っていた嵐山のお店辺りも水に浸かり、当分営業できない様相でした。能勢でも突風が吹き荒れ栗が沢山落ち、枝が根元からなぎ倒されているのをあちこちで見かけました。
 栗農家の方に聞くと、落ちた栗は使い物にならないようです。あと1週間もすると出荷できるようになるのですが、いがの弾けていない栗はまだ中の鬼皮が白くって駄目なようです。台風などで落ちた若い栗の使い道を考えておられるようで、栗焼酎に使えるぐらいかなと仰っていました。能勢ブランドの「銀寄」は接ぎ木で育てているので、実生の栗に比べて弱いようです。


「青栗を 落とし何処へ 去ったやら」


[1060] 徒渉? [PC]  2013/09/18 06:22:00    [削除]


   台風一過!全国的に晴れ渡りましたが、予定していた観察コースが大きな傷跡を残して行ったので、急遽行き先を変更して実施しました。2ヶ月毎に定点観察している川久保渓谷の美女谷コースです。今回のグループメンバーでは一部の方しか参加されていないので、皆さんにとっては新鮮な所です。見慣れたコースをガイド役の方の案内で歩きましたが、道には土砂が流れ込み雨が凄かった事を見せつけられました。
 何時も昼食を食べるところまでは、足元に注意しながら行くことが出来ましたが、オタカラコウ・ミカエリソウ・アケボノソウなどの群生地に向かう奥地までは辿り着けませんでした。途中の小さなコンクリート橋の上を、川が流れているのです。一ヶ所目は仕方なく裸足になり渡りましたが、次の徒渉は諦めて引き返しました。


「台風の 名残を足に 感じつつ」 


[1061] 仲秋の名月 [PC]  2013/09/19 07:30:51    [削除]


   今夜の十五夜名月は何としても愛でたいものです。「月月に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」(作者不詳)は誰でも知っている短歌ですが、月が8回も詠まれている事に意味があるらしいです。旧暦8月の月が一番ですよと詠われているのです。韓国・中国・ベトナムなど広い範囲で月を愛でる風習があるようです。月は東洋人に合うのでしょうね。でもイタリアの歌にも月をテーマにしたものがあったな~♪ティタレーラディ・ルナー♪
 観月会の定番に薄と団子は欠かせませんが、この時期のホウズキも飾ってみたら如何でしょうか、群雲の中の月にそっくりな雰囲気を持っています。お盆のころのホウズキとは違って、なんとなく物想う秋を感じさせてくれます。


「ころころと 中で遊べる 月も有り」


[1062] 出番待ち [PC]  2013/09/20 05:54:28    [削除]


   写真の彼岸花は16日の散歩時に写したものです。今年の異常気象にも惑わされずにちゃんと秋のお彼岸に合わせて咲いてくれます。「此岸」ではなく「彼岸」というからこの世の花ではないという意味だそうですが、他に曼珠沙華とも言われています。こちらも仏教用語の梵字から赤い花=天国の花という意味合いです。「狐の松明」など狐を冠する別名も多い花です。命名の由来の奥底には、毒だから近寄るなという戒めを含んでいたのかもしれません。
 根茎をすり潰してインキン・タムシの患部に塗ると効くようですが、ロクは試した事がありません。痛風に効くというなら試してみますが。人が何と言おうが好きな花の一つです。なんとも優雅に咲いているではありませんか。


「にょきっと 季節たがわず 曼珠沙華」


[1063] 秋の七草 (フジバカマ) [PC]  2013/09/21 05:35:40    [削除]


   グループの野外観察会で神戸森林植物園に行って来た。園内でボランティアをしている仲間に、秋の草花などを中心に案内してもらった。最近では秋の七草の一部は植物園に行かないと見る事が出来なくなってしまった。その代表格というべき藤袴。桔梗や撫子、女郎花もあまり見かけない。
 フジバカマは中国からの帰化植物で、古くから香草として日本人に親しまれ、薬草としても人気があった。そのままでは匂わないが、採取して生乾になってくると桜餅に似た香りがするらしい。香が良いので中国では女の子の簪に使われたらしい。


「秋草の 七つ探して ティータイム」


[1064] 秋色蒜山 [PC]  2013/09/22 06:32:04    [削除]


   某旅行社主催の「さわやか蒜山ウォーキング」に地元山の会が便乗して参加して来ました。毎年催行されていたようです。今年は10周年記念ウォークという事で、駐車場にはバスが87号車までが順序良く止まっていました。日帰りツアー参加者が2700人で、宿泊での参加者が1000人というからかなりのイベントです。5キロ・8キロ・13キロコースが設定されていたので、我が山の会メンバーの大半は13キロコースを選びました。
 コースは蒜山三山の麓に設置されているサイクリングロードです。道端には白花のゲンノショウコやツリフネソウなどが群生していますが、ゴールまでの時間制約がありゆっくり楽しむ余裕がありません。しかし秋色に染まった蒜山高原の景色は十分満喫出来ました。


「高原を 抜きつ抜かれつ 尾花咲き」


[1065] 鹿の子 [PC]  2013/09/23 06:33:35    [削除]


   「奈良の自然を観察する会」の観察会にお邪魔させていただき、春日原始林まで行って来ました。午前中は、原始林が自然などの影響で倒木した後の「ギャップ」(日当たりの良い空間)を観察しました。ギャップに育つ実生のコジイ・カシ類が鹿から食べられずに残ると原始林は永続できるが、イワヒメワラビなど鹿の嫌いな植物が繁茂し過ぎると、原始林は消滅して行く様子を観察しました。
 午後からは雄鹿について教えて頂きました。間もなく発情期を迎える雄は夏毛から冬毛に変わり、胸のあたりがかたい毛で覆われ貫禄が出て来るようです。春から初夏まで残る袋角は秋には立派な角になり、雌にアプローチ出来る勇ましさを備えるようです。


「早々と 雌呼ぶ鹿の 声聞こゆ」


 [1066] アオツヅラフジ [PC]  2013/09/24 06:12:18    [削除]


   粉を吹いた様な青い実が印象的なアオツヅラフジです。その実を指で潰すと、中からアンモナイトのような緑色の種が飛び出します。U字型をした種は幼虫のようにも見えます。全草が薬草になり、特に根茎は木防己(もくぼうい)という生薬で強い鎮痛作用があるようです。リューマチ・神経痛・関節炎のむくみなどに効くとのことです。
 生の果実を5粒ほど絞って飲んでもいいという事ですから、山で痛風が出た時に試してみようかなと思っています。上手く痛風が出てくれるか、出た時にアオツヅラフジが有るかは時の運です。ロクの好奇心は「華岡青洲の妻」的でとどまる事を知りません。


「野葡萄と 青さを競う 葛藤」


[1067] 狸の置物 [PC]  2013/09/25 06:45:07    [削除]


   花曜日ハイキングはまだ暑いだろうと標高の低い飯盛山(318m)をリーダーは選んでくれました。何回かは登ったことのある飯盛山。今までは野崎観音から登っていたですが、今回は四条畷側からの登りで、階段ばかりの急な登りが最後まで続きしんどい事。所々の眺望は良かったので、遠くの箕面山や茨木市の建造物などを眺め、息抜きをしながらの山登りになりました。
 四条畷の神社に行く参道に大きなタヌキの置物が目を引きました。タヌキと言えば信楽焼と相場が決まっていますが、このタヌキは石造です。水商売のお店などの入口に置かれてあるタヌキの置物。縁起物らしいですが、その意味合いは「他抜き」という事です。他に「前金でお願いします!」という意味も有るとか、無いとか!?


「狸腹 ベルトの穴を ずらす秋」


[1068] 根の露出 [PC]  2013/09/26 06:36:17    [削除]


   月1回の定点観察会で高槻市の川久保渓谷に行って来ました。1週間前に別グループで訪れて、途中から引き返したところです。道もかなり整備されて歩き易くなっていました。今回は目的地まで辿り着く事が出来て、お目当てのオタカラコウ・ミカエリソウ・アケボノソウの群生を観察することが出来ました。しかし渓筋を覆いつくしていたオタカラコウは、濁流に呑まれてしまい見る影もありませんでした。
 対岸では杉の根元の土が流されて、根がむき出しになっています。左の根はしっかり大地を掴もうと、もがいているように見えます。助けてくれ!という声まで聞こえてきそうです。自然に力に抗う術を我々は持ち合わせていないのです。


「颱風過 自ら招いた 温暖化」 


[1069] オオイヌタデ [PC]  2013/09/27 07:07:48    [削除]


   白花のタデが咲いていました。子どもの頃からアカマンマの愛称で親しまれているイヌタデより大型です。昨年も他の観察場所で見かけたので、図鑑で確認してオオイヌタデと同定していたのです。すっかり名前を忘れてしまい、また帰ってから調べ直しです。そんなことが増えてきました。
 鮎の塩焼きに欠かせないヤナギタデ(ホンタデ)をはじめ、タデの仲間は食用になる物が多いといいます。若葉が食用として利用できるようです。観察会ではヤナギタデの葉を皆さんに味見してもらいます。“蓼食う虫も好き好き”と言われますが、タデの苦味を好く虫はいるのかな?ロクも自称苦み走った男なのですがね……。


「高瀬川 犬蓼写し 足早に」


[1070] シリブカガシ [PC]  2013/09/28 07:38:05    [削除]


   シリブカガシは近畿以西の花崗岩帯の尾根筋や岩場に自生するらしいのですが、まだ出会った事がありません。活動拠点にしている服部緑地にはシリブカガシがあり、何処にあるか知らないという方を案内しました。近くまで行くと栗花特有の嫌な臭いが漂っています。何時もは冬になってからシリブカガシを拾い集めるので、この時期に花を咲かせるんだと初めて知りました。樫の名前が付いていますがマテバシイの仲間で、あまり渋みも無いのでマテバシイ同様に炒って食べる事が出来ます。
 粉を吹いた様な実を布などで拭ってやると光沢のあるドングリになります。マテバシイとシリブカガシには何故か虫が付きません。綺麗なドングリなのでネックレスなどの工作材料として重宝しています。今回はクヌギとマテバシイを拾って帰りました。


「レジ袋 団栗集め 帰路急ぐ」


[1071] 洋種朝鮮朝顔 [PC]  2013/09/29 07:50:14    [削除]


   ヨウシュチョウセンアサガオと和名が付いていますが、北アメリカが原産地です。里山観察会で初めてお目にかかりました。案内役の先生からも今年初めて出現したと言われました。1年草ですが実の中にはゴマの様な種がびっしり入っています。タケニグサやタカサゴユリのように種が拡がるので早めの駆除が望まれます。本来里山に育つ植物ではないので、土木工事の車が運んできたのだろうと推定されています。
 華岡青洲の妻でお馴染みの朝鮮朝顔と同じように全草毒草です。種をゴマだと思ったり、根っこをごぼうと思って誤食した中毒例が報告されています。かなり毒性の強い植物なので“見掛けたら駆除する”で臨みたいですが、これもホモサピエンス側からみたエゴです……。


「秋あはれ 殺生与奪 人のエゴ」


[1072] ウラジロノキ [PC]  2013/09/30 07:42:59    [削除]


   『…ながらハイキング』というユニークなネーミングの自然観察ハイキングにゲスト参加をさせて頂きました。ちゃんと下見をして観察出来る植物などの資料も準備されています。コースに実のなっているウラジロノキがありました。葉裏が白いので名付けられたバラ科の木です。よく似た仲間にアズキナシという木もありますが、山で見かけた事はありません。ウラジロノキは分布域も広く、海岸から深山まで自生出来る適用力のある樹木です。
 グループリーダーの中にロクと同じように好奇心旺盛な方がおられて、五感で観察することを大切にされておられる方です。エゴの実まで食べたという兵なので話が合います。ロクはまだ熟れていないウラジロノキの実を味見してみました。熟れていなかったからかもしれませんが美味しくはなかった!


「食てみたき 姿かたちの 梨に似て」 


[1073] 笑い栗 [PC]  2013/10/01 06:52:24    [削除]


   道の駅にも栗が並び始め、都会から栗を求めての車が連なります。団体で栗拾いに来られる方も増え能勢は一時賑わいます。能勢に住まいを移した頃は、散歩途中、道に転っばいるクリを拾って帰ったものでした。しかし、栗だけは公道に落ちていても所有者の物だから拾ってはダメだ!という事を随分と経ってから知りました。栗林の近くで靴の紐を結びなおしても、栗泥棒と間違われるという話も聞きました。
 コーラス練習に向かう途中に栗林があり、先日の台風で落とされなかった栗がたわわに稔っています。毬が弾けて今にも落ちんとする姿は、まるで笑い顔のようです。俳句の季語では笑栗(えみぐり)と言う表現で使われています。


「コーラスへ 往きと帰りの 笑い栗」


[1074] ツリバナ [PC]  2013/10/02 07:41:19    [削除]


   花は地味であまり目立ちませんが、秋になると可愛い果実が目立つようになります。熟れて来ると果実は5裂して、中から仮種皮といわれるものに包まれた種子を垂れ下がらせます。その姿が何ともいえない位に可愛いのです。樹全体に実がぶら下がっている光景に出くわすと、思わず感嘆の声をあげてしまいます。日本庭園や茶庭に好まれる所以です。
 山にも自生しているので、一度特徴を覚えると忘れられない木になります。よく似たマユミは4裂しますが、ツリバナは写真のように5裂します。果柄が“くの字”に折れ曲がっているのも特徴の一つです。


「庭園に 吊り花揺らす ビルの風」


[1075] 酔芙蓉 [PC]  2013/10/03 07:07:56    [削除]


   朝は優雅な白で、昼ごろには淡いピンクになり、夜には紅色に変わ様を、まるで酒を飲んでいるようだと名付けられた事は皆さんよくご存知です。中国では酒に頬を染めた楊貴妃の美しさに例えられているようです。古く平安時代から親しまれてきた芙蓉の園芸品種です。芙蓉の花は一重咲きですが、酔芙蓉は八重咲きが多いので華やかです。アオイ科の同じ仲間であるハイビスカスが南国的なのに対して、こちらは東洋的美人の雰囲気です。
 写真は殊更美しさを誇示している楊貴妃と、酔い潰れて二日酔で起き上がれない彼女の姿です。翌日の萎れた姿も「枯れ芙蓉」と呼ばれるぐらいの色香を持っていますね。


「たまさかに 夜まで白き 酔芙蓉」


[1076] ジイソブ (ツルニンジン) [PC]  2013/10/04 06:17:26    [削除]


   昨日は同じグループの仲間と観察会の下見に行って来ました。下見となると出来るだけたくさんの植物を記録したいので、写真の撮影はほどほどに時間たっぷり観察して来ました。コバノガマズミ・カマツカ・ツリバナ・クロモジなどの実も目立つようになり秋を実感出来ました。中でも薄紫の綺麗なアケビが沢山開いていたので、何個かは失敬してほのかな甘みを楽しみました。山小屋のよっさんは食べたのかな?
 最近余り見られなくなったツルニンジンを、帰り路で見付けて小躍りしながら撮りました。因みにツルニンジンの別名をジイソブと呼ぶのは同じ仲間のバアソブに対しての名前です。山菜・薬草として利用されてきましたが、個体数が減ったいま採取できません。バアソブの方がより貴重種になっています。バアソブの花はジイソブより小型ですが、ソバカスが沢山あることで見分けます。シニア世代には身につまされる植物です。


「ただ一つ 蔓人参の 寂しげに」


[1077] バス停から [PC]  2013/10/05 07:38:44    [削除]


   刈り入れの終わった田んぼと我が家をバス停から撮りました。何時も出掛ける時には洗濯物を干すついでに、妻が両手をあげて「大丈夫か?」と合図を送ります。僕もそれに呼応して両手で丸を作ります。バスは何時も2分遅れで来るので、それに合わせて家を出る習慣が付き、バスに間に合ったかを確認する我が家独特のチェック方法なのです。時たま意地悪な運転手が時間通りに来ることもあり、乗り遅れた時には車で駅まで送ってもらう時もあるからです。
 田んぼの稲藁は農家によって処理方法が違います。農機で一気に切り刻んでそのまま田んぼに蒔いて行くところや、稲を天日干しするところや、写真のように稻藁ロールにして牛の飼料にするところなどがあります。今朝は牛糞が蒔かれ臭くって窓を開ける事が出来ません。山里の秋の風物詩はのどかだけではありません。


「朝に見た 稲藁ロール 何処へか」


[1078] ジャコウソウ [PC]  2013/10/06 07:56:56    [削除]


   金剛山への観察会で出会ったご夫婦にジャコウソウが自生している場所を教えて頂きました。ロープウェイで上がった観察路一帯の植生は、自生ではなく植えられたものが目立ちます。いわゆる植物園的遊歩道なのです。ロク的には自然に自生しているものに惹かれますので、ロープウェイで下ってから横道にそれて、ジャコウソウを探しに行きました。渓筋の斜面に咲いているのを、ジャコウソウの特徴を覚えていた仲間が見つけてくれたのでラッキー!自生のジャコウソウやモミジガサなどを観察出来たのでやっと満足出来ました。
 残っていた花が少なかったので、茎を折って匂いを嗅ぐ事までは出来ませんでした。本当に麝香の香りがするのだろうか?麝香の香りを知らないロクには判る術がありません。帰りのバス車内で、撮ったばかりの画像を得意げに見せびらかしたのは言うまでもありません。


「抜け駆けて 探し当てたる 麝香草」


[1079] 栗祭り [PC]  2013/10/07 07:00:55    [削除]


   毎年この時期になると栗祭りが開催されます。今年から「大阪のてっぺんフェスティバル」と銘打って催行されました。それに伴い規模も大きく内容も盛りだくさんになりました。目玉イベントは「さかなクンのお魚トークショー」です。行列(魚列)に並ぶのが大嫌いな我々は、さかなクンを諦めて、子どもたちの笑顔をひたすら追っ駆けました。
 イベント会場では知り合いの方が出店している前を素通り出来ません。立ち止まって話し込んだり、ご苦労様と声をかけながら、あれこれ余分な物を買って帰りました。これが地域の祭りなのですね、来週は鎮守の秋祭り!


「毬栗の 弾ける如き 子どもたち」


[1080] ミョウガの花 [PC]  2013/10/08 06:21:53    [削除]


   何時の頃からか定かではないが、猫の額庭を埋め尽くすほど茗荷が茂る。部屋から見える花壇には季節の花など植えるが、そこは放置庭なので茗荷のジャングルになる。今年も2~3回蕾を採取してして天ぷらや甘酢漬けや汁の実にして香りを楽しんだ。古来中国から渡って来たようだが、当時はメカと呼ばれていたようだ。蕾が芽(め)のように見え、香(か)があるところかららしい。メカが江戸時代にメウガになり現在のミョウガになったとある。
 茗荷を食べると物忘れすると言い伝えがあり、古典落語のネタにもなっている。番頭が客に茗荷をふんだんに振舞い、あわよくば胴巻きを忘れさそうという策略だ。落ちは客が預けた胴巻きを持って来て貰い、いざ旅立ちという段に勘定を忘れてしまうという話。


「薄衣 纏い儚き 茗荷かな」


[1081] 台風の爪痕! [PC]  2013/10/09 06:43:41    [削除]


   花曜日の50歩100歩から滋賀県の信楽方面の飯道山に行って来ました。草津からローカル線に乗り換えて、終点の貴生駅から歩き始めます。登山口まではかなり長いアプローチですが、懇切丁寧な案内板に助けられました。コース途中でハイカーに出会い、道がかなり荒れているので気を付けて!とアドバイスを頂きました。林道は土砂で埋まり何箇所も崩落してるではありませんか。足元に気を付けながらの慎重登山になり、トータル40000歩近くの歩きで膝が悲鳴を上げています!
 下山の林道も通行止め個所が所々に有り、18号台風の雨がもたらせた自然の力に慄きました。橋の下を信楽高原鉄道の線路が通っていますが、そこも土砂で埋まっています。多分どこかで線路が崩落しているのでしょう!貴生駅には高原鉄道の運行停止と代替バスの案内がありました。


「初嵐 爪痕巡りの 山になり」  


[1082] ヨシノアザミ [PC]  2013/10/10 07:00:52    [削除]


   アザミの種類は多いので○○アザミと同定するのが難しい。春に咲いているアザミはノアザミぐらいしかないので判り易いが、アザミの多くは秋の花なので観察者泣かせの厄介な植物になっている。だいたい地方名を冠しているようだが、それの変種が結構ある。似た花にタムラソウやボクチとかヒゴダイ系やハグマ系もあるのでややこしい。
 写真の花はヨシノアザミと同定しているが自信はない。岩手県のナンブアザミの変種という事で、岡山県の植物学者吉野善介を記念して名付けられたようだ。分布域が近畿・中国地方・四国の一部というから、ヨシノアザミに括ってしまっている。


「紫の 数で競いし 草の花」


[1083] アオギリの実 [PC]  2013/10/11 06:51:56    [削除]


   長居植物園の一ヶ所にアオリギの林がある。幹が緑色で葉っぱも大きいのでよく目立つ木だが、この時季、何とも不思議な実(種)を付けているので殊更目立つ。まるでカヌーの様な7~8センチ位の実の縁に、数個の種を付けている。これは風に乗せて遠くまで運んでもらうアオギリの戦略だ。地面に落ちたカヌーに風が吹くとさらに遠くまで移動できる。
 葉っぱや種には薬効があり、血圧降下や動脈硬化に効果があるらしい。(コウカを3つ並べたロクの駄洒落)戦時中は種を炒ってコーヒーの代用にしたとか。因みに種をかじってみたが、脂肪分たっぷりで香ばしい味がした。


「一休み 木の実を揺らす 風の来て」


[1084] 秋風 [PC]  2013/10/12 06:49:32    [削除]


   大阪駅が新しく改装された当時は、ちょっとした観光スポットになっていたが、今は落ち着いてきて市民のオアシスになっている。最上階には屋上農園があり、そこまっで登って行く人もめっきり少なくなった。11階の「風の広場」は気持ちよく休憩できるスポットで、何時行っても買い物帰りの人や、サラリーマンとか若いカップルなどが利用している。我々シニアグループもそのひらけた空間で、暫しの時間を喫茶店代わりに利用する。
 写真は大阪駅の構内を見下ろす5階部分にある空間で「時空の広場」と名付けられ、季節ごとのデコレーションで飾り付けられ目を引いている。知ってか知らずにか、カメラを持った人たちの姿が目立つ。風車が秋風を演出し、旅人たちを送り迎えしているように見える。


「送迎を 秋風に乗せ 旅人に」


[1085] 秋祭り [PC]  2013/10/13 07:03:09    [削除]


   山友会の定例日で亀岡の半国山に登ってきました。夕方から能勢の野間神社で4年に一度、6ヶ所からのだんじりが集結してお宮入リをします。グループメンバーから教えて頂いていたので、それを観に行くために今回は近くの山を選びました。早く下山出来たので、車で能勢中の神社の秋祭り風景を梯子してきました。農業破壊につながるTPPを何としても阻止しなければ!との思いを秋空の下で感じました。
 収穫を喜び合う秋祭りは瑞穂の国に欠かせない神事です。最初に「松だんじり」が先導します。後に6台のだんじりが順次続きます。曳き回しは前後左右3人づつの12人でかじ取りをします。狭い参道を一気に曳き回して境内に滑りこませるところが圧巻です。


「夕暮れに 鐘の音響く 村祭り」 


[1086] 蔓編み工作 [PC]  2013/10/14 07:28:24    [削除]


   一庫くらぶにお邪魔させて頂きました。日曜日という事でファミリーが数組参加してくれるなど賑やかな活動になりました。午前中はツルの採取です。見付けたツルを子どもたちが綱引きの要領で引っ張り出します。フジ・アオツヅラフジ・サンカクヅル・アケビ・クズなど大小様々なツルを採取できました。太いツルを大きな輪っかに纏めて、フラフープ代わりに上手に回している子もいます。斜面を利用してリースを転ばすなど、自然の中で子どもたちは遊びを発見していきます。
 持ち帰ったツルと、あらかじめ用意されていたツルで籠などを作ってもらいます。皆さんの指導が良かったのか、個性あふれる作品に仕上がり、参加された方に喜んで頂きました。子どもたちの笑顔がボランティア活動者への一番のご褒美です。


「黙々と 編みあげられし 通草籠」


[1087] 千刈ダム [PC]  2013/10/15 07:40:25    [削除]


   北摂の山を楽しむ会に久し振りに参加して来ました。1週間前の花曜日に酷使した膝に違和感が残っていたので、気を付けながらの歩きになりました。行き先は大岩ガ岳、JR道場駅から千刈ダム下まで歩き、そこから登り始めます。384mの低い山ですが結構な距離で、頂上に辿り着くまでに2時間半ほど掛かりました。頂上からは三田方面の峰の連なりが望めます。
 下山は丸山湿原方面から武庫川に出て武田尾駅を目指しました。途中の渓流沿いで「5mの岩をよじ登らなければならない」とのリーダーの説明に怖れをなした方たちと2グループに分かれての行動になりました。僕がリーダーなら絶対に採らないコース設定です。


「シニア属 年がら年中 体育の日」


[1088] 白花夾竹桃 [PC]  2013/10/16 06:59:37    [削除]


   キョウチクトウはインド原産で1724年に渡来してきたそうです。暑さや塩風・公害に強いので緑化植物として街路樹などに植えられています。学校の校庭などでも見かけますが、毒性が強いので最近では校庭から排除されているようです。子どもなら葉一枚で致死量に相当するぐらいで、青酸カリよりも強い毒性らしいです。フランスでバーべキューの串に使ったところ、11人中7人が死亡したという話は有名です。日本では飼料に混ざっていた葉を食べた牛が死亡したと聞きます。
 植えられているキョウチクトウの殆どは八重咲きですから、結実したものをあまり見る機会がありません。写真のシロバナキョウチクトウは一重咲きだから結実します。横にさや状の実が付いているのが確認出来ます。花を観ていると清楚な雰囲気ですが、猛毒を隠し持っているのですね。恐ろしや恐ろしや!


「移ろいを 焦らすか咲いて 夾竹桃」


[1089] クヌギ [PC]  2013/10/17 06:25:16    [削除]


   クヌギは里山に欠かせない木で古くから人々の生活に関わってきました。縄文遺跡などからも重要な食料だったことが窺えます。国の木(クニノキ)から転じてクヌギになったと言われています。有用な木で今でも椎茸の原木(ほだ木)として活用されているほか、地元での台場クヌギは里山の景観を形作っており、茶道に欠かせない菊炭用や薪用として栽培管理されています。葉・樹皮・実は染料にもなるようです。
 樹液に集まるカブトムシやクワガタをはじめ色んな昆虫が集まってきます。クヌギのドングリは大きくて子どもたちも大好きな木です。ロクたちも自然工作の材料としてドングリや殻斗を拾い集めます。


「団栗が 我が物顔の 冷凍庫」


[1090] 彦根城 [PC]  2013/10/18 06:16:47    [削除]


   バスで「戦国の城跡巡り」ツアーに参加して来ました。滋賀県の彦根市にある佐和山城跡と彦根城です。元大阪城天守閣館長の渡辺先生の案内です。以前にも先生のお話を聞いた事があるので、期待を持って参加しました。大阪を出発直後から佐和山城の歴史講話が始まります。「鎌倉時代初期に近江源氏・佐々木定綱の六男時綱が佐和山の麓に館を構えたのが始まりで……時代は下って信長も近江制圧の拠点として……秀吉の代になり石田三成が入城して……」そんな話がサービスエリアの休憩まで続きました。
 詳細にわたる佐和山城の話でロクの頭は「歴史酔い」状態だったので、佐和山城跡に着いてやっと生き帰りました。たかだか233mの山城ですがそこからは彦根市内が一望出来る要所です。眼下には写真の彦根城も見降ろす位置にありました。


「鬱蒼と 茂れり山の 一葉落つ」


[1091] 出雲大社大遷宮 [PC]  2013/10/20 17:28:11    [削除]


   妻の実家出雲へ帰ってきました。今年は大変な人出です。60年に一度の出雲大社大遷宮の年で、観光客がわんさと押し寄せています。我々は出雲大社には何回も行っているので、物珍しくはないのですが、ぜひ行っておいでと後押しされたので訪ねてみました。若い女性観光客が目立ちました。いわゆる女子会・歴女という人たちかな?
 今回は義兄も一緒だったので、歴史ある北島家にまつわるところも案内してもらいました。代々出雲大社を護って来た北島家とその教団「北島教」国造館の見学。ちょうど結婚式が終わったばかりで、境内では幸せそうな新郎新婦の写真撮影が行われていました。


「あら尊と 神在月に お供して」


[1092] お・も・て・な・し [PC]  2013/10/21 06:55:19    [削除]


   出雲の義弟が家業で頑張っています。休みになると居ても立ってもおれなくなるほどキノコに逢いに行きたくなるらしいのです。自営業なので基本的に休みはありませんが、少しゆとりのある日曜日には朝早くからキノコ探しに出掛けています。
 僕たちが帰省するという事でタマゴタケを冷凍でストックしておいてくれました。一度食べてみたいという好奇心を十分に満足させてくれるキノコでした。さすが皇帝キノコといわれるぐらいのキノコです。姪がクリタケ、ハタケシメジと一緒にパスタ料理にして供してくれました。


「取り合って 箸出すキノコの 宴かな」


[1093] 狗尾草 [PC]  2013/10/22 06:55:36    [削除]


   散歩道の土手にエノコログサが群生している。此処だけでもエノコログサ・アキノエノコログサ・キンエノコロ・ムラサキエノコロを見比べられる。他にオオエノコログサやコツブキンエノコロがあり、名前が違うが仲間にアワやイヌアワがある。写真はムラサキエノコロだと思う。
 狗尾草というのは仔犬の尾に似ており、別名のネコジャラシは、花穂を猫の前で揺らしてやると戯れるところから名付けられた。東日本ではネコジャラシと呼び、西日本ではエノコログサと呼ぶ傾向があるようだ。


「狗尾草 拳に入れて みたくなり」


[1094] 檻の外 [PC]  2013/10/23 07:12:35    [削除]


   越冬準備のカメムシが家の周りをうろついている。隙あらば潜り込みたいと侵入口を探しているようだ。何処から侵入するのか、嫌われ者のカメムシや蜂が室内に入っているのを見掛けることがある。我が家に侵入した害虫駆除方法は、紙ガムテープで貼り付けて退治するようにしている。叩いて殺したりするとあと跡まで悪臭が残ってしまう。南アフリカやラオスなどではある種のカメムシを食用にしているようだ。蛋白源としての昆虫食が話題になる昨今、いずれカメムシを探しまわっているかも。
 標準和名でカメムシという昆虫は存在しない。○○カメムシなどと種別に呼ばれている。それ位種類が多い事になる。サクラという表記で図鑑に載っていないのと同じ扱いだ。カメムシは不完全変態で、卵から蛹にならず直接羽化してしまう。羽根の模様が順次変るので同定が難しい昆虫だ。


「昆虫も 住まい探しの 冬支度」


[1095] 石蕗(ツワブキ) [PC]  2013/10/24 07:21:39    [削除]


   福島以西の海岸べりの岩盤地帯など、比較的に険しい所に自生するらしいが、自生しているものにはあまりお目にかかったことがない。殆どが公園や庭に植えられている園芸種のツワブキなので、野草というイメージがロクの頭の中には無い。名の通り葉の形はフキによく似ており、和名表記で石蕗と表示されている。フキに比べて葉が厚いので何となく雰囲気が読み取れる。葉につやがあるので艶蕗から転じてツワブキになったらしい。出雲大社近くで撮った写真のツワブキは野生か園芸種か?
 若い葉と茎(葉柄)は食用になり、自分で採取して食べた事がないが、調理したものを食べさせて頂いた事がある。九州辺りではよく利用されているようだ。葉や根茎には薬効があり、魚の食当たりなどの中毒を治す力もあると知った。安心して使える民間生薬だと思える。


「石蕗咲いて 大社の浜に 人の無く」


[1096] 野菊 [PC]  2013/10/25 07:25:17    [削除]


   台風接近で雨予報になり、2日間も観察会が流れてしまった。実際はあまり降らなかったのに……。アップする写真の在庫が無くなったので、近くを散歩がてらにミニ観察会。いたるところに野菊が咲いている。多分ヨメナだと思う。似た花にノコンギクがあるが、花弁を引き抜いて冠毛があるかどうかまでは確認しなかった。この場合ロク的には野菊で括ってしまってもいいのだ。野菊という響きが秋らしい気持ちにさせてくれる。
 ところで嫁菜というぐらいだから、婿菜もあったはずと調べてみると、シラヤマギクの事を婿菜をいうとのことで、どちらも食用にされてきたが、シラヤマギクは嫁菜ほど美味しくは無いらしい。必殺仕事人に思いが飛び、婿殿は厳しかったんだなあ~とつい思ってしまう。


「秋色に 心も染まる 野辺の花」


[1097] 山茶花 [PC]  2013/10/26 06:32:58    [削除]


   比較的暖地を好む植物ですがサザンカはヤブツバキ、ユキツバキと並んで日本固有種です。ツバキ同様に油を採っており、軟膏用として利用されています。写真の花は園芸種として改良された八重咲きですから実は出来ません。山茶花の葉はお茶に似ているというので、古く鹿児島や宮崎地方ではお茶の代わりとして利用していたようです。名前の由来も山に生える茶という事で山茶花となったようです。
 我が家にも新築祝いとして山茶花の幼木を頂き、20年ほど花を咲かせて楽しませてくれましたが、3年ほど前の日照り続きの夏に枯らしてしまいました。自分たちは痛風になるぐらいよく食べ、よく飲んでいたのに、庭木への水やりは怠っていたのです。


「お隣の 山茶花咲きし ぽってりと」


[1098] 金木犀 [PC]  2013/10/27 06:54:01    [削除]


   一度咲き終わって2度目の花でしょうか。刈り込まれたキンモクセイの木には沢山の花を付けて芳香を放っています。以前中国の桂林に行った事がありますが、そこが原産地で日本には江戸初期に渡来してきたようです。因みに中国で桂とは木犀のことらしいです。何故か日本には雄株だけで雌株は無いようです。古い文献にも「この花は必ず実を結ばない」と書かれているようです。
 以前から金木犀酒を作りたいものだと思っていましたが、花を採取できる場所に巡り合わないのです。だいたい庭とか公園に植えられているからです。花を乾燥させて熱湯に入れるだけで歯痛やうがい薬にもなるようです。容易に花が手に入る人は試してみたら如何でしょうか。


「木犀の 小花をそっと 仰ぎ見て」


[1099] コンサート [PC]  2013/10/28 07:50:21    [削除]


   同じ合唱団仲間の方が所属されている隣町の混声合唱団のコンサートに行って来ました。団創立20周年コンサートという事で、日本の抒情歌・ロシア民謡・ベートーベンのミサ曲集の3部構成で2時間余りを楽しませて頂きました。ベートーベン作曲のミサ曲は始めて聞いたもので、管弦楽団も付き、質の高い演奏会でした。
 我が合唱団は男性が少なく、よほど頑張らないと影の薄い存在です。先生からも叱咤激励が飛びます。今回の混声合唱団は男性と女性の構成比も半々で羨ましい限りです。何時も足を引っ張っているロクは、人数が多いと手抜き出来るのになぁ~と好からぬ考え!年末に向けてミニコンサートをはじめ文化祭など3度の出演予定があり、今日も練習日です。


「朝霧が 不出来の声を 包み込み」


[1100] 小さい秋 [PC]  2013/10/29 07:52:38    [削除]


   ♪誰かさんが見つけた~小さい秋 小さい秋 小さい秋見つけた~♪最近は秋を感じる間もなく夏から冬に代わってしまい戸惑いすら覚えます。10月の前半は30度を超す夏日があるかと思えば、昨日の能勢の気温は7度まで下がりました。異常気象現象が続きこの先どうなるのやら心配になってきます。大陸からは汚染された空気が遠慮なく入って来るし……。
 ハゼノキの幼木が一丁前に色付いています。ハゼは木蝋を採るために中国から沖縄を経由して渡来したものが野生化して広まったようです。江戸時代には鹿児島で栽培していたようで、今でも開聞岳の山麓にはその当時の巨木があるようです。初めて開かれたパリの万博に和蝋燭が出品されたとの記録が残っています。


「足下に 此処だここだと 櫨紅葉」

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