犬樫
こんな花をつける木はイヌガシだけ!
葉には3行脈がくっきりのイヌガシ
今日も珍しい樹木を紹介します。関東南部以西に自生するクスノキ科シロダモ属のイヌガシです。葉っぱはクスノキ科特有の3行脈が目立ち、葉裏はシロダモの様にロウ質で灰白色になっています。別名でマツラニッケイと呼ばれますが、平滑な樹皮がニッケイに似ているからでしょう。精油も含まれているので良い香りがするはずです。生憎葉を千切って、香りを嗅ぐ五感観察の余裕がありませんでした。雌雄異株ですが、現地では雄花か雌花かの比較が出来ませんでした。帰宅してから、撮った写真を愛用の山渓ハンディ図鑑で確認するとどうやら雌花のようです。
昨日は「奈良の自然を観察する会」の下見でサクラをテーマに訪ねました。奈良県でのソメイヨシノ開花宣言はまだ出ておらず、多分今日あたりになるはずです。自生種のエドヒガン系とヤマザクラ系を中心に観察しました。本番は4月2日なので、その時には各種の桜を紹介できるはずです。
「三月の 終わりを告げに 赤小花」