ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

馬酔木(あせび)


 通常2月下旬から3月になって咲き出すアセビが、まだ1月だと言うのに咲き出してきた。暖冬を喜んでいいのか温暖化を危惧すべきなのか。そんな事とはかかわりなく春告げ花だから、春の使者としては歓迎したい。アセビは日本固有種で福島以南から九州まで自生している。万葉の時代から人々に愛され歌に詠まれたり植栽されアセミ呼ばれていた。古今集ではアセボとか馬酔木(ばすいぼく)といわれ、漢字表記が今に伝わっている。
 名前の由来は馬がアセビの葉を食べて中毒を起こし、酩酊状態になったから馬酔木と言われたというのが一般的に知られているが、人が誤って花や葉を食べて中毒になり足がしびたので、足シビレから転訛してアセビになったという説もある。
 毒性分はかなり強くシカなどは決して食べない。能勢の山にはたくさんシカが生息しているが、アセビだけはこの世の春とばかりに繁茂している。奈良公園でも緑化のために公園樹としてアセビを植栽しているが健在である。奈良の鹿は毒草でも食べる傾向にあり、植物もそれに合わせて更に毒性分を増やす進化をしている。でもさすがにアセビとナンキンハゼだけは食べない。
 鹿にまつわるファンタジー小説「鹿の王」文庫版をいま読みかけている。本屋大賞受賞作だが、何時頃から生まれた賞だろう。


「花介し 雪解けしずく 伝い落ち」

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