ホエール・ウオッチング
せめてこれ位の船だったら
イルカの群れ
突然小舟の下を通過する子クジラ
前日に丘の上からウオッチング
解禁日の亀漁師
この時季小笠原で見逃せないのがザトウクジラのウオッチングです。毎年繁殖のために小笠原の近海に訪れます。特に2月中頃には、生まれて間もない子クジラと母クジラが寄り添って泳いでいるのを観ることが出来ます。ザトウクジラはヒゲクジラの仲間で体調12~14mになる大型クジラです。今年生まれた子クジラでも4mもあります。海洋センターでは30年前から尾の裏の模様で識別をして、訪れるクジラの1200頭までを個体識別出来るまでになっています。昔はこの島でも灯油のための捕鯨をしていましたが、現在は個体識別と回遊先調査など生態調査に重点が置かれています。捕鯨こそしませんがアオウミガメを捕獲する食文化は残っています。年間135頭までの制限があり、銛で捕獲する亀漁師は3人だけだそうです。たまたま解禁日が3月1日だったので、その漁船も目撃することが出来ました。
我々のツアーにも当然ホエール・ウオッチングが組み込まれていました。ところが最悪の条件で、台風2号の影響もあり波が荒く、永らく渇水状態だった小笠原に雨が降ったのです。見通しのきかない小舟で暗い海を探しますが、写真に収められるほど姿を見せてくれません。ブロー(潮吹き)を探すのですが、遠くてピントを合わせている内に見失ってしまいます。そうかと思うと我々の小舟の下を潜り抜けて行ったり、儘にならないホエール・ウオッチングでした。
「春雨が 鯨の潮を 寄せ付けず」