南天萩(ナンテンハギ)
今年こそ春にナンテンハギの若芽を味わってみたいと思っていたのに、すっかり忘れていた。山に出掛けた妻から夕食当番を頼まれていたので、買い物ついでに散歩しているとナンテンハギの花が咲いている。もう山菜として食べられる時期が終わっていたのだ。マメ科の葉は3枚以上の複葉が多いが、ナンテンハギはフタバハギという別名を持つように、葉が2枚で構成されている珍しいマメ科である。
飛騨高山では小豆菜(アズキナ)として栽培までしている美味しい山菜らしい。煮ると小豆の匂いがするのでアズキナとして親しまれるようになった。タラノメなどの山菜に匹敵するぐらい旨いと言われている若芽を逃したのが残念でならない。
それではと花を摘んで帰って甘酢漬けを作ることにした。もちろん我が家特製の柿酢を使ったことは言うまでもない。まだ味見していないが多分大丈夫だろう。秋に全草を薬草として利用するので、花も薬効があることだろう。
「双葉萩 姿を変えて 賞味され」