ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

国蝶オオムラサキ

        バナナ・カルピス・リカーでつくった餌を吸蜜中

                 6齢幼虫

              葉に似せた擬態の蛹


 我がサークル「トンボのメガネ」例会で京都大原にオオムラサキを訪ねた。自然観察を謳っているが、どうしても植物観察が中心になっていた。月2回の例会も100回を超えたので、新たな分野への挑戦も!ということで今年は野鳥や昆虫にも目を向ける様にしている。今月はシジミチョウの観察会を予定していたが、雨のために流れてしまった。さいわいにも昨日は晴れ渡りしっかり飼育現場を観察させて頂けた。
 国蝶となっているが何処でも観察できる蝶ではない。食草であるエノキや樹液を出すクヌギなどの二次林が育つ里山環境がなければ、オオムラサキは生きていけない。京都大原で生息が確認されたので、その環境を守りつつ絶滅危惧種のオオムラサキを保護育成しようと、小中一貫校の大原学院、大原里づくりトライアングル、大原のオオムラサキを守る会などが協力して取り組まれている。人工飼育用のゲージを作り、そこで育てたオオムラサキを放蝶して、国蝶の舞う大原を目指してておられる。謂わばコウノトリやトキの放鳥ならず、放蝶バージョンである。
 オオムラサキの生態なども理科の先生に詳しくレクチャーして頂いた。蝶は完全変態だが、普通4~5齢の幼虫期間を経て蛹になるが、こちらは6齢まで長い期間幼虫で過ごし、1年間のサイクルで成虫になるなど、興味尽きない話にシニア生徒は目を輝かせておられた。この時季、雄だけが羽化して、雌の出現を心待ちしている。


「飛び立ちと 雌は未だかと 夏の蝶」

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