何とか踊りの輪の中に「十七夜月」も

　　　　　　　　　　　　　　輪投げに興じる子ども

　年々寂しくなる区内の盆踊りに参加してきた。参加者は50人もいただろうか。農家では都会に出ている孫たちが帰ってきたりして、一時村が賑やかになる。しかし新興住宅からの参加者がほとんどないというのが残念だ。我が班からは僕たち2人だけで、他の班からも数人を数えるだけである。旧村でも歴代区長は勢ぞろいしているが、後は民生委員や世話役をしている方々が目立つ。一般の農家の方たちの顔が見えない。時代の流れなのかもしれない。
　櫓は青竹を組んで幕を張ってあるだけの質素なものだが、手作り感があり素朴な雰囲気が良い。山の端には十七夜の月も姿を見せ雰囲気を盛り上げてくれる。果して写真に写ってくれるか心配だが。入れ替わり立ち替わりビールを持って来てくれるが、踊りの輪にも加わりたいし、写真も撮りたい。頂いたビールをこっそりクーラーに返しに行ったりと忙しい。歌作りを趣味にしている方がおられ、地元を詠んだ歌をたくさん作られ、レコード化されている。そんなローカル曲に合わせて振付も考えられているが、年一度の盆踊りではなかなか覚えられない。ワンテンポ遅れて着いて行くのが精一杯だった。

「ふらふらと　テンポ遅れの　盆踊り」