ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ちひろ(前進座公演)

                  舞台装置

                 出演者たち

                ちひろと善明

            ちひろの画集


 急遽、前進座公演「ちひろ」のチケットが手に入った。ちひろに関しては昔から憧れを持っていたので、自然学講座日であったが演劇鑑賞を優先したことは言うまでもない。前進座の芝居も永らく観ていなかったので渡りに舟だった。前進座は歌舞伎の世界に女性を登場させたり、世襲制を排除した劇団として、新しい演劇界の寵児的存在だった。テレビでお馴染みの中村梅之助や中村梅若を排出した劇団としても有名である。
 芝居はちひろが松本から新聞社の記者に応募するために上京。美術記者として活躍する傍ら、前衛美術会にも参加し、童画作家としても、ちひろ色を確固としたものにしていく。童画を中心に雑誌の挿絵やポスターなど幅広く手掛け、紙芝居「お母さんの話」では文部大臣賞を受賞するなど目覚ましく成長するまでが綴られる。
 後半はガラッと変わって、松本善明と結ばれるまでのいきさつがコミカルタッチで描かれ、前半の暗い生い立ち部分や、家賃支払いにも事欠く貧しい生活などを払拭させ、明るく未来に突き進む姿を、観客まで巻き込んで展開して行く。カーテンコールでは大阪公演と言うこともあり、茨木市出身の入団1年目の女優さんに挨拶させるなど、心配りがさすが前進座と思わせる。


「思い出す 黄葉たけなわ ちひろ館」

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