昨日もサクラの追っかけをしてきた。外出自粛が要請されているので、家から歩いて行ける範囲に限定して行動するようにした。広大な能勢は歴史的、文化的、地理的意味合いにおいて東西に分れており、保守的な旧村の方たちは、お互いが「東は」とか「西は」と言って牽制し合っている。東西を隔てる峠は何ヶ所かあるが、その一つ阪井峠には宝クジからの交付金でたくさんのサクラが植栽され、知る人ぞ知る花見の名所になりつつある。大学で入学式が中止されたので、せめて写真でもと正装されたご家族が記念写真を撮るために来られた。頼まれたので何枚かの家族写真を撮ってあげた。
　知り合いの農家の前にさしかかると、金の成る木が花を咲かせたので見ていって！と乞われた。今までは日当たりの良い縁側に置いてあったが、外へ出してやったとおっしゃる。花言葉が｢一攫千金」などと言われ、一時ブームになりどこの家庭にもあった気がする馴染みの植物だ。若木の時に5円玉を枝に通し、数を増やしていくと金が成っているように育つ。そこから付けられた名前のようだ。和名ではフチベニベンケイというベンケイソウ科の常緑樹で南アフリカ原産とのこと。昭和の初期に渡来してきた。

「金回り　こいつは春で　止まったか」