蝶を呼びたい
アサギマダラ・ジャコウアゲハ・モンキアゲハ
遊んでいる田んぼ
フジバカマ
ウマノスズクサ
葉牡丹の花
大阪のてっぺん能勢町が「蝶の乱舞する町」になったら良いなと密かに思っている。今でも三草山登山道にはトラスト協会が保護育成している「ゼフィルスの森」があり、歌垣山の麓にはクリの古木に生息する「貴蝶」が確認されている。土手道を歩くとジャコウアゲハが優雅に飛び交っている。曾ては東能勢の吉野という集落でも、ギフチョウを保護する活動が活発だった。
地域の活動家などにそれとなく声をかけているのだが、ロクの本気度が伝わらず夢物語ぐらいに思われている。遊ばす土地を持っていないというのが致命的である。窓から見下ろすと田んぼの一面が遊休地になっている。そこにアサギマダラを呼び寄せるためのフジバカマを植えたらどんなに素晴らしいことだろう。以前は顔見知りの方の田んぼだったが、ご高齢になられて手放されたのかも知れない。今は誰の管理地かも定かでない、手の届かない人の土地になっている。
とりあえずは実験的に我が家の猫の額花壇に何種類かの植物を植えて、蝶たちが来てくれるかを確認してみたい。近くの開けた林にはカラスザンショがたくさん自生しているので、アゲハチョウの仲間が飛来してくる。ジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサを何本か持ち帰った。フジバカマも繁茂しすぎているというお宅から戴いて帰った。正月飾りに使った葉牡丹も、剪定して花を咲かせている。モンシロチョウがキャベツの替わりとばかりに、遠慮気兼ねなく来てくれる。コロナ禍の小さな試みだ。
「揚羽蝶 おいでおいでと お膳立て」