ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

近江商人

                日牟禮八幡宮

                  八幡堀

                旧西川家住宅

                 見越しの松


 近江八幡2日目は沖島に渡る予定を組んでいた。素朴な漁師町とそこに伝わる精神文化にも触れてみたい。お昼はおばちゃんたちが作るお弁当と、ブラックバスを使った「よそ者コロッケ」を味わってみたいと密かに思っていた。ところが雨の止む気配がない。初日に濡れ歩いたので、もう勘弁願いたいと近江八幡市内観光に切り替えた。
 休暇村の送迎バスは基本的には途中下車出来ないシステムになっている。駅まで送って貰うと、またバスで観光エリアまで引き返さなければならない。無理を言って途中で下車させて頂いた。運転手も心得たもので目的地で下ろしてくれた。白雲館という近代歴史建造物が観光案内所になっているので、そこで地図を頂き、とりあえず日牟禮八幡宮の見学からスタートする。八幡堀も外せないので石畳の堀沿いを歩くが、雨脚が強くなってくる。屋形船が舫ってあったので乗れるか電話すると、水量が増えて無理かもしれないので船頭に聞いてくれとのこと。白雲橋の上から帰ってきた船頭に声をかけると、増水しているのでダメだと断られてしまった。
 あれもダメ、これもダメとなると、後は近江商人の足跡探索である。新町通りという通りに近江商人が財を為した時代を今に伝えている。そこに行く前に近江兄弟社のメンターム資料館に立ち寄った。一家に一缶のメンソレータムというほど、どこの家庭にも常備薬として置かれていた時代もあった。新町通りに入ると塀の外に飛び出す松が散見できる。これが「見越しの松」というもので、成功して財をなした豪邸に植栽されていたらしい。その一つ旧西川家住宅を見学した。近江商人は行商を生業としていたので、店舗は座敷と土間で仕切られた場所に小さく作られている。西川家は蚊帳を商い各藩からの御用達もあったようで、今でこそ敷地が切り売りされ縮小しているが、当時は蔵も4つありかなりの豪商だったらしい。遅い昼食は駅近くまで歩き、旅の雰囲気とはまったくかけ離れた「王将」で済まして帰路についた。


「財為した 偉人のかけら 梅雨と消え」

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