金木犀(キンモクセイ)
遅れて咲きだした曼珠沙華が姿を消し出すと、待ってましたと言わんばかりにキンモクセイが芳香を放つようになる。例年なら9月下旬から10月上旬に咲き出すが、能勢では今を盛りと匂い出した。我が家には植栽していないのでお隣の香りを楽しんでいる。二度咲きすると言うが確認したことがない。
キンモクセイは中国桂林から江戸時代初期に渡来してきた。桂林の「桂」というのが木犀を指し、原産地にふさわしいぐらいの林があったのだろう。40年ほど前に桂林を訪れたことがあるが、その時には植物は興味の対象外だったので見落としてきた。日本には雄株だけしか渡来していないので、結実したものを観たことがない。たぶん雌株も持ち帰っているはずだが、日本の風土では育たないのかも知れない。
花を採取して、陰干しで乾燥させたものが歯痛に効くので、煎じたものを服用したり、うがい薬に用いるらしい。低血圧や不眠、健胃の薬効もあるらしいので、お茶として香りを楽しんでも良いかも。数年前に薬用酒を造ったことが思い出される。今年も作ってみようかなと密かに思っている。でも寝床に入るとばたんきゅうだから、不眠薬効は全く必要がないので躊躇している。薬用酒を香水に転用できないだろうか?これはブログ仲間のレモンさんに聴いてみないことには判らないだろうなあ~。
「金木犀 匂い道連れ 道端へ」