ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

木版画二人展

            牧野宗則 木版画『悠々無限』

                 作品と原板

          風鈴丸『ふたりのブリッジ』

       同じ原板で『月夜のメロディー』『夕焼けのメロディー』


 サークル活動運営のための検討会で都会まで出ていたので、ついでだからと自然学講座から案内を頂いていた「牧野宗則・風鈴丸 二人展」を拝見してきた。お二人は父娘で伝統的木版画をそれぞれの美意識の観点から現代社会に昇華させて独自の世界を築かれた。
 一時浮世絵の世界に魅せられて北斎・広重・歌麿などの全集を購入した時代があった。当時は絵師と彫り師と摺師は分業されていた。出版社と言うべき版元との駆け引きなど、絵師も食うために苦労しただろうことは、洋の東西を問わず絵描きの宿命だったようである。
 牧野宗則・風鈴丸 父娘は伝統的な木版画の多色摺り技術を継承しながら、原画を描き、版を彫り、摺るまでの全行程を自分でこなされている。自分を表現したければ当然の帰結だと思う。たぶん摺り上げた作品は、何枚もの中から選び出された最高の一枚なのだろう。写真の北斎風富士山『悠々無限』は48度摺りらしい。風鈴丸さんの『ふたりブリッジ』でも11度摺りの多色摺りである。ただただ凄いと感心して心への栄養を戴いて帰った。
 帰宅してテレビを付けると、大阪市長の下品な顔が訳の分からない「大阪都構想」を宣伝している。はっきり「俺が大阪のドンになり、カジノの胴元になりたいだけだ!」と言えば良いのに。折角の心の滋養が帳消しになってしまった。


「秋日和 心を版画で 満たそうか」

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