菊咲立金花(キクザキリュウキンカ)
いかにもキンポウゲ科と納得できるキクザキリュウキンカ
一般的にヒメリュウキンカと呼ばれているキンポウゲ科の光沢ある花が野辺に咲き出してきた。我が家の花壇に繁茂しているのもこの種である。普通リュウキンカと言えばミズバショウの咲くような限られた湿地に育つ植物である。関西ではあまり見かけることもない。
以前このブログで紹介したときのタイトルは「ヒメリュウキンカ」だった。今回は和名の漢字表記「菊咲立金花」がよりこの花の特徴を表しているようなので、これからはこちらを使いたいと思う。早春の花でスプリング・エフェメラルでもお馴染みのキクザキイチゲなどを彷彿させてくれるからである。
キクザキリュウキンカは地中海沿岸が原産地とされている。オウシュウキンポウゲと言う別名もうなずける。ヨーロッパ各国に勢力を拡げ、北米では帰化状態にあるらしい。日本に渡来してきた年代は愛用の山渓ハンディ図鑑にも掲載されていないので、園芸種として渡来してきたものが籠脱けして野生化したのだろう。いずれにしても最近拡がりつつある植物である。間もなく日本でも帰化状態になることだろう。外来種特有の生命力旺盛だが、早春を彩ってくれる植物なので大目にみてやりたい。
ツルで作った餌籠にバナナを入れているのを、ヒヨドリが首を突っ込んで啄んでいる。まず餌台に刺してあるバナナを平らげてから、ツル籠に向かうようである。どうやら自分専用と勘違いしているようだ。
「早春の 妖精になりたい 媚びて咲き」