関西蒲公英(カンサイタンポポ)
総苞片が反り返らない在来種タンポポ
自然が提供してくれる紋様
今やセイヨウタンポポが日本中に蔓延り季節感を奪ってしまった。冬でも地面にへばりついて咲いているのを確認できる。在来種のタンポポは20種ほどあるらしいが、次第に貴重種になりつつある。大きく分けて北海道・本州北部に自生するエゾタンポポ、関東地方のカントウタンポポ、関東以西で見かけるシロバナタンポポ、九州ではツクシタンポポ、そして近畿圏ではカンサイタンポポが分布している。
そのカンサイタンポポも都市化と温暖化のせいで、都市部では見かけなくなり、環境指標植物の部類になりつつある。セイヨウタンポポとの混雑種もあると言うから素直に喜べないが、我が能勢ではカンサイタンポポが春の訪れを告げてくれる。
タンポポの効用についてはこのブログでも度々紹介しているので省略するが、薬用・食用に優れているので今年も山菜料理に利用したい。長い根っ子を掘り出すのは大変だが、根を粉末にしてタンポポ・コーヒーを味わってみたいものだと密かに思っている。
昨日から春の陽気になるとの予報だったが、風が強く体感的にはあまり春を感じられなかった。流れに目を移すと下流から上流に向かって波の紋が移動している。砂丘や雪原などで見かける風紋に似た模様が上流を目指している。強風が流れに逆らって作り出す紋様だった。そう言えば春一番になった地域もあったようだ。
「春一番 流れにアート 描いて去り」