「さいめ」って?
「さいめ」と呼ばれる境界林
切支丹と邪宗門禁止の高札
5枚の苞をつけたドクダミ発見!
妻が受継いだ地元のサークル「山友会」が一番緩やかコース歩きで、何とか消滅せずに月一の山歩きが続けられている。その会も季節が夏に向かうに従って、体調不良かな?とネガティブ思考になり、参加しない方も出てくるのだが、高齢化も進んでいるので無理は禁物だ。そんな中、昨日は6人が2台の車に分乗して、高山右近の生誕地にある明ヶ田尾山に向かった。1ヶ月ほど前に下見をした明ヶ田尾~鉢伏山だが、とてもじゃないが全コース歩けない!と判断して半分だけ歩くことにした。
距離が少なくなったので時間的にも余裕ができ、歴史散策も交えながらのゆっくり歩きで頂上を目指した。下見の時には気がつかなかったのだが、地元出身の方や能勢の小学校の先生をされておられた方が、頂上近くの尾根道で「さいめだ!」と話しておられる。「さいめ」って何か?と目を凝らして林内を見渡すと、ヒノキが整然と一列に植林されている。教えて貰うまで気がつかなかった。
里山歩きをしていると境界を表す「界」と彫られた石柱や赤色の目印などに出会し、コース取りの参考として利用させて頂くが、植林で境界としているのを見たのは初めてである。帰宅してからネット検索すると「際目・境目」と出てきた。室町中期の史記抄(講義録)には「さる時は我田と人の田とのさいめは大事のことぞ」と記され、土地の境界を表す言葉として、今尚使われいるのを目の当たりにして、また一つ言葉を覚えられた。
「十薬が 際目邪魔して 五枚とは」