食べられる野の植物
ヤブカンゾウの花と蕾
ウワミズザクラの実が色付きだした
ジャコウアゲハの幼虫もゲット
何時も僕はワイルド派などと粋がっているが、本心は食用になる植物たちを求めていると言った方が良いのかも知れない。特に春の芽吹き時には何十種類もの山野草を求めて歩き回っている。それらを皆さんに召し上がって頂くのが生き甲斐になっていると言っても過言ではない。季節が進み食べられる植物も限られてきた。
春の時期にもお世話になっているヤブカンゾウの新芽だが、花が咲き出すこの時期にも蕾を採取して毎年利用させて貰っている。中華料理の「金針菜」として提供されているものと基本的には同じである。河原などに群生するので直ぐにたくさん集められる。天ぷらにしたり、煮浸しで戴いたり、甘酢浸けなども箸休めになる。
樹木ではウワミズザクラが実をつけて赤くなってきた。こちらは小鳥との争奪戦になる。熟れるまで待とうと悠長に構えていたら、いつの間にか小鳥たちに啄まれて跡形もなくなっている。新潟では「あんにんご漬け」として郷土料理になっている。西遊記の三蔵法師が不老長寿の薬と求め歩いたのが、ウワミズザクラの種子や蕾である。天皇家に受継がれる亀甲占いに欠かせないのがウワミズザクラと言うから、おろそかに出来ない植物でもある。
「ごめんねと 食べる言い訳 忘れ草」