ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

芒(ススキ)と力芝(チカラシバ)

               彩りに真っ赤だな!


 秋の七草を代表するススキが陽を受けて銀色に輝くようになってきた。イネ科の花は目立たないが穂で楽しむことが出来る。中秋の名月に欠かせない脇役である。今年はあいにくの曇り空だったので月見も出来なかったが、後の月と言われる今月の十三夜に望みを繋げたい。ススキを外して日本の風情は得られない。
 ススキは尾花と呼ばれ万葉の昔から親しまれてきた。ススキと言えば森繁久弥の枯れススキが頭をよぎるが、どうしてどうして「くと立つ」からススキに転訛したと言われている。根茎に薬効があることまでは知らなかった。イネ科植物には高血圧などを下げたり、利尿・解毒する物質が含まれているらしい。
 能勢にはまだ茅葺き民家が残っているが、屋根葺きにはススキが使われていた。最近は屋根葺きできる職人がいなくなったので、殆どが屋根に帽子を被せて屋敷を保っている。今や屋根葺きなどは匠の仕事になっている。
 ススキに負けじと繁茂しているのが、見るからに強靱な雰囲気を持つチカラシバである。力持ちが引き抜こうと思っても抜けないので力芝になった。別名で「道芝(みちしば)」とも呼ばれている。指でしごいてやると「いがぐり」のようになる。これも子どもたちへの自然観察の誘いに使える。


「尾花咲く 土手道しばし マイウエイ」

×

非ログインユーザーとして返信する