秋丁字(アキチョウジ)
アキチョウジ
サクラタデ
ツリフネソウ
珍しい4弁のアケボノソウ
永らくご無沙汰している茨木市の泉原にサークル「トンボのメガネ」で訪ねる予定を組んでいる。コースなど熟知しているはずだが、3年振りと言うことなので下見をしておかなければと、準地元と言うべき方に案内をお願いしてコース確認をしてきた。泉原は茨木市の奥地で、昔は隠れキリシタンが潜んでいたという史跡も残る集落である。そんな奥地の里山は植生も豊かで、自然観察会にはもってこいのエリアである。
とりあえずは皆さんに観てもらいたい草花などを確認しながらコース確認してきた。台風か豪雨被害に遭ったのか、一部通行不能な箇所もあった。通行止めコーンが置かれたままの箇所もあったが、それは事故が起こっても知りませんよ!と言うお役所の逃げ口上用と判断して無視した。落石注意の看板と同じ扱いである。
秋を冠する植物も結構あるが、山地に出向かなければお目にかかれないのがアキチョウジである。シソ科植物特有の唇形花で樹陰にひっそりと咲いているのがいじらしい。別名で桐壺などと呼ばれるのも奥ゆかしく、源氏物語第1帖でお馴染みだからだろう。花言葉が「秘めやかな想い」だって。
コース途中にはサクラタデ群生地もあり、これも皆さんに観てもらいたい植物である。ハナタデ、ボントクタデなどタデ科植物がひしめくなか、美しさでは群を抜いているようだ。だって「楊貴妃タデ」の別名を持つから。
「奥山で 久し振りだな 秋丁字」