ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

高田郁の世界

            発芽実験中の「マザーリーフ」

   青い赤トンボ:ナニワトンボ(知人から送られた画像がデスクトップを飾る)


 「あきない世傳」をとある愛読者からの紹介で読み出した高田 郁 (かおる)の作品だが、市井の庶民が主人公という作風に嵌まってしまった。引き続き大ヒットした前作の「みおつく料理帖」を読み始めている。準地元という言うべき北摂地域の宝塚出身作家という身近さが影響したのかも知れない。
 彼女の経歴が面白い。大学の法学部を卒業して司法試験に幾度かチャレンジするが、夢は果たせなかった。その後、漫画作家としてデビューされたようだが、幼少期から山本周五郎を読み親しんできた彼女は、50台を前に一念発起して時代小説の世界に進む。僅か20年ほどの間に3つのシリーズものを世に送り出し、色んな賞を受賞し、その内のいくつかはテレビドラマ化されている。
 かく言うロクも法学部で学び、弁護士にでもなるかと安易な気持ちでいた時代があった。といっても大学は通信教育である。憲法などはしっかり学んだつもりだったが、刑事訴訟法で躓いてしまった。その時代から「極楽とんぼ」だったのである。
 話は戻るが、高田 郁作品には花鳥風月を慈しむ描写が度々登場する。彼女の自然賛歌がワイルド派のロクの心をくすぐる。料理に関しても、日本の食文化がたっぷり紹介され、たまに板長になる僕のアイデアを膨らませてくれる。浪速言葉と江戸言葉などが駆使されているあたりも、江戸時代から昭和まで続いた庶民文化の一端に触れさせてもらえる。


「牡鹿鳴く 朝4時過ぎは 読書中」

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