ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

後の月(十三夜)


 今年は中秋の名月があいにくの曇り空だったので観ることが出来なかった。せめて「後の月」と言われる十三夜でもと待ち焦がれていた。昨日が旧暦の9月13日になるので、昔から中秋の名月と併せて愛でる習わしがある。中秋の名月の時期は台風シーズンと重なるので天気が安定しない。ところが一月遅らせると、秋の晴天が続き「十三夜に曇り無し」と言われるほどのお月見日和になる。そんな経験則から二度のお月見風習が生まれたのだろう。
 十三夜は収穫を祝う意味合いもあり、栗名月や豆名月とも呼ばれている。道の駅には栗に代わって枝豆が所狭しと並ぶ。丹波の黒豆があまりにも有名なので、能勢でも栽培される農家が増えて来た。ところが土壌が違うのかあの美味しさに到底届かない。先日も本物の黒枝豆を知人から頂いたが、何と美味しかったことか。
 久し振りで地元のスーパーを覗くと、鮮魚売り場に見慣れない魚を見付けた。ヨコスジフエダイと表示されている。もちろん食への好奇心が旺盛なので購入してみた。どんな料理にしようかと悩んだが、煮付け、塩焼き、刺身まで出来るほどのサイズではない。30cm見当だったので、2枚におろし片身の半分だけを試食のつもりで刺身にした。あとは白身魚なので無難な煮付けにして食した。流通に乗らない魚は安価で、思わぬ拾いものをした気にさせてくれる。月の宴としたいのだが、雲が張り出し、しばしの間だけしか出てくれなかった。急激に冷え込んだので月を愛でる気持ちまで萎えてしまった。


「気も萎える 邪魔なむらくも 後の月」

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