ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

いのちの循環「森里海」

               川合 真一郎 先生


 こんな時期だが地球環境『自然』』講座が対面形式で開催された。リモートになじまない聴講生たちは寒風の中、厚着して教室に駆け込んだ。いつものことながら教室は換気対策として全ての扉は開放されている。足元から冷えてくるが、講座テーマが「世界の水問題を通じて考える」で、講師は以前にも登壇されたこともある神戸女学院大学名誉教授 川合 真一郎先生である。(前回は甲子園大学教授だった)
 先の世界大戦は「石油」が引き金になったと言われているが、同じように「水」を巡っての国際紛争が絶え間ない状況下で、次の戦争は「水」だろうと言われているぐらい国際的には重要課題になっている。蛇口をひねれば生水が飲めるのは当たり前、と思っている日本には想像もつかない水不足が世界の現実である。コロナ対策では手洗いが一番だと推奨されているが、手を洗う水がないというのが多くの未開発国の現状で、井戸などの掘削技術者を育てるのが急がれている。
 地球環境『自然学』では今までの講演内容をダイジェスト版として纏める作業をスタッフたちが進めてこられ、やっと出版に漕ぎ着けた。未来世代へのメッセージとして72人の先生方の講演内容が凝縮されている。そのプロローグで「地球と地域の “免疫機能” を狙っているのは森と海のあいだを循環する、すべてのいのちに不可欠な水です。私たちはあまりにも水に恵まれた環境にあるだけに、その存在の ”ありがたさ” に気づかず、悠久の時を経て巡り続けてきた循環を断ち切り、免疫機能を壊しているのです(略)」聴講生として投稿を依頼されたので少しコメントを寄せておいた。森里海連環学入門書として一読をお勧めしたい。
       いのちの循環「森里海」の現場から 花乱社(2750円税込み)


「お話で やっと心に 春が来た」

×

非ログインユーザーとして返信する