鵜殿ヨシ原観察会🔍
ハナウド・オドリコソウ・ノウルシ・シロネ
憧れのトネハナヤスリ
5月第1週のトンボのメガネ観察会は高槻市「鵜殿のヨシ原」を訪ねた。皆さんかなり期待しておられたようで23人もの方が「上牧」駅に集まられた。
高槻市の風物詩にもなっているヨシ原焼きは、コロナ禍で2年間は中止を余儀なくされていた。そこへもってきて高速道路の橋脚工事が進められたので、ヨシ原を壊滅的な状態にしている。幸い今年は3年振りにヨシ原焼きが復活したが、その間に今まで保持されてきた生態系が崩され、蔓草類がはびこりヨシの成長を妨げている。
今回の観察テーマはヨシ原に自生する貴重植物を皆さんと共有したかった。3月に下見したときにはノウルシの成長過程だけを観ることが出来たが、ヨシは角ぐみが始まったばかりだった。此処でしか観察出来ないだろうトネハナヤスリが、果たして何処にあったのか探せ出せないままの下見になった。
これでは観察目的が果たせない、と仲間の伝手を頼って、鵜殿の保全活動に携わっておられる専門家を紹介して頂いた。快く案内役を引き受けて下さり、ヨシ原の現状まで細かく解説して頂けた。生い茂ったヨシ原を掻き分けながら、貴重植物群の在処までたどり着く。おかげでオドリコソウ群生地、ハナウド群生地は言うに及ばず、たくさんの貴重種を観察することが出来た。後はちいさな植物であるトネハナヤスリだけである。生い茂ったヨシ原内で探し出すのは至難の業である。今年の鵜殿観察会に参加したことのある仲間の記憶も参考に、やっとトネハナヤスリに巡り会うことが出来た。案内人に感謝!
「ふた月も せぬ間に葦の 背伸びして」