ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待10

 [901] ヤブカンゾウ若芽 [PC]  2013/03/25 07:51:23    [削除]


   ノカンゾウとヤブカンゾウは花が咲いてからでないと区別出来ません。何時もの散歩道には夏になるとヤブカンゾウが咲くので、多分ヤブカンゾウだと判断しているだけです。単にカンゾウだけだと別のマメ科植物になり、漢字表記でも甘草となり、菓子や煙草や醤油などの甘味料として使われています。ノカンゾウなどの別名は「忘れ草」と云い、憂い(心配ごと)を忘れさせてくれるといわれています。
 春の若芽は癖のない野草としてよく利用されます。天ぷらなども良いようですが我が家では酢味噌和えが定番です。若芽も花の蕾も酢の物によく合います。


「お出かけは 若草色と 妻に告げ」


[902] アセビの花 [PC]  2013/03/26 05:49:34    [削除]


   2月初旬にアセビの実が残っている写真をアップしましたが、能勢ではやっと花が咲き出しました。鹿も避けて通る馬酔木ですが、つぼ型の花は何とも可愛いものです。同じツツジ科のドウダンツツジに似ています。清楚な感じの白花と赤紫のアケボノアセビがありますが、写真の花はほんのりピンク色に染まり、お酒を召された官女のようで色気があります。
 花壇の薔薇が虫に葉を食べられてしまうので、今年は花が終わった頃にアセビの枝を採ってきて、乾燥させたものを煎じたうすめ液で殺虫しようかなと思っています。


「友見舞い 早く飲もうと 馬酔木咲き」 


[903] 春の雪道 [PC]  2013/03/27 06:51:48    [削除]


   火曜日定例ハイキングで京都大原の天ヶ岳に行って来ました。出町柳からバスで大原まで行き、そこからのスタートです。40年ほど前に登った記憶がありますが、その時は鞍馬側から歩き天ヶ岳に辿り着くのがやっとだった、というルートの判り難いコースの印象だけが残っています。今回のコースは比較的判りよく、途中で平坦な歩きもあり、時間はかかりましたが天ヶ岳に間違いなく辿り着けました。
 朝から降ったのか山道にはうっすらと雪が残っています。手袋を持っていなかったのでストックを持つ手がかじかんできます。たかを括ってアイゼンも持っていません。山に行く時は何があるか分からないので、装備だけはしっかり持って行かなければと反省することしきりです。


「山道で 先急がせる 名残雪」


[904] 烏の豌豆 [PC]  2013/03/28 07:03:32    [削除]


   能勢から一歩外へ出ると、野はまさに春の野草が花盛りだ。「赤とんぼ」さんがアップしてくれたホトケノザとヒメオドリコソウは言うに及ばず、既にカラスノエンドウまで咲き出している。仲間のスズメノエンドウも咲いていたが、花が小さくて写真に撮れない。辺りを探したがカラスとスズメの交雑種であるカスマグサは見つからなかった。
 カラスノエンドウは漢字表記で「烏の豌豆」と書かれているが、他方、野の豌豆と云う意味で「烏野豌豆」との表記もある。どちらが正しいのやら?黒くまで熟れた豆を炒ってお茶にした記憶があるが、何処にでも育っているので山菜として味わったことがない。今年は油炒めでもしてみようかな。


「紫の 羽根を拡げて 蝶が飛び」


[905] タネツケバナ群生 [PC]  2013/03/29 07:17:32    [削除]


   アブラナ科のナズナとタネツケバナはよく似ている。実の形は全く違うので判り易いが、若芽の時は茎の色で赤みを帯びた方がタネツケバナと勝手に判断している。一般的に稲の種を水に付けて発芽さす頃に、白い可愛い花を咲かすので種漬花と云われているが、細長い実が熟れると、弾けて四方に種子を飛ばし繁殖するので、種付け馬から転訛してタネツケバナになったと云う説もある。こちらが生態を表しているのでロク的には面白い。
 食べられる山野草と云うより、以前から食用として利用されてきた。生でサラダにしたり、湯がいて和えものにしたり、クレソンに似た味がするので美味しいらしい。写真の物など最高だ!


「野の草よ 少し早いか 種蒔きに」


[906] ユーカリの花 [PC]  2013/03/30 06:55:44    [削除]


   オーストラリア原産のユーカリは600種ぐらいあるらしく、その内コアラが好んで食べるのは12種類程度らしいです。日本に輸入されたのは明治10年だそうです。製紙用のパルプ材として伊豆の城ヶ崎海岸に植林されているとのことです。以前にコアラ用のユーカリも栽培されているのをテレビ放映で観た事がありました。
 ユーカリは独特の芳香があり、葉を蒸留してユーカリ油を採ります。乾燥した葉を「お香」のように焚くと、心地よい香りがして花粉症の症状を和らげる効果もあるらしいです。落ちた実はロクたちの工作材料になります。


「被写体が 空に溶け込む 花曇り」


[907] 花も団子も! [PC]  2013/03/31 07:08:13    [削除]


   今年のサクラはあれだけ寒い日が続いた冬だったので、開花も遅れるだろうと思っていたのですが、例年より早く咲き出しました。傍で観るのもよし、離れて観るのもよしのサクラです。ヤマザクラ・カスミザクラ・エドヒガンなどは山に自生していますが、花見と云えば植栽種のソメイヨシノの華やかさ艶やかさに軍配が上がります。
 花より団子と云いますが、ロク的には「花も団子も」なのです。桜餅の塩漬けされた葉の芳香が甦ります。芳香の基となるクマリンは肝毒性があるらしいので多食は控えたいものです。でも食べたい!


「尿酸値 上がって控える 花見酒」


[908] クサフジ [PC]  2013/04/01 08:07:34    [削除]


   今年は何でも早く咲き出しています。写真のクサフジは例年なら初夏の花です。園芸種のように綺麗に咲いています。野の花を探し歩くと思わぬ発見とか出遭いがあり、園芸種では味わえない楽しさがあります。それが人を野や山に誘うのです。春です一歩外へ出てみましょう!
 マメ科の植物ですから、これも昔から食用にされてきました。カラスノエンドウと同じように食べたりお茶にしたり出来ます。


「そよ風に 揺れて手招き 豆の花」


[909] タムシバ [PC]  2013/04/02 06:45:19    [削除]


   コブシ咲くあの丘北国の~♪があまりに有名なので、殆どの人はコブシが一杯咲いているなどと云っています。昨日も散歩途中で出会った人から今年はコブシが多いですねと云われました。実は同じ仲間のタムシバなのです。昨年はほとんど見かけませんでしたので、隔年毎に花を沢山付けるようです。別名のニオイコブシで想像出来るように花には芳香があります。
 コブシとタムシバの見分け方は、コブシには開花と同時に花の下に小さな葉を一枚お供に付けています。お伴を付けていないのがタムシバです。どちらかと云えば歌にも詠われているようにコブシは北国を好みます。


「白雲の ように咲きたる 辛夷かな」


[910] 背割り堤の桜 [PC]  2013/04/03 08:00:10    [削除]


   今年初めての花見に自然の仲間と行って来ました。何年か前に訪れた八幡市の三川合流個所・背割の堤です。雨予報が出ていたので混雑もなく花見を楽しむことが出来ました。企画しくれた仲間が木津川と宇治川が合流する先端まで案内してくれました。オドリコソウの群生地があり思わぬ観察会になりました。仲間の男性曰く「木津の踊り子」だって。
 河川敷にシートを拡げて花見と云うところで雨がぽつぽつ、雨もまた良しと居直ってささやかな宴の開始です。その雨も上がり、河川敷きから見上げる桜に酔いしれました。花散らしの雨にならなかったので背割の桜は当分楽しめます。


「花の下 肴持ち寄り 陣囲む」


[911] オドリコソウ [PC]  2013/04/04 06:34:22    [削除]


   三川合流地点のオドリコソウです。白色と薄いピンク色がありました。時期が少し早かったので、花を付けているのは僅かでしたが、あの群生が花をつけ出す頃に訪れると見事だろうなと思います。ヒメオドリコソウは繁茂し過ぎて厄介者になっていますが、オドリコソウを見かける場所はわずかしか記憶にありません。
 薬効もあるようですが、山菜として好まれています。根茎まで全草山菜として利用出来ます。しかし、何処でも採取できると云うものではないのでニリンソウなどと同じように、持ち帰らない、食べないように心掛けています。ロクの我慢です。


「滔々と 流れを下に 春の花」


[912] 百花繚乱 [PC]  2013/04/05 06:40:17    [削除]


   万博記念公園内の国立民族学博物館で、マダガスカル特別展が開催されているので旅行仲間たちと行って来ました。色んな種類のキツネザルやカメレオンなどが生息する独特の進化を遂げた貴重な島です。植物もバオバブの木などが島の風景を作っています。そこに暮らす人は素朴で、日本の昔を見る思いで観覧してきました。
 開園と同時に入場したので、比較的すいた状態でしたが、昼ごろには花見客の人・人・人でその空気に疲れました。園内は百花繚乱、まるで北海道の初夏のようです。早春から晩春までの花が咲き乱れていました。


「チューリップ 可愛いねえと 親娘連れ」


[913] トチノキ芽吹き [PC]  2013/04/06 07:43:20    [削除]


   服部緑地公園にあるトチノキが芽吹き始めました。活動拠点にさせて頂いている公園ですから、通りにあるトチノキは冬芽の段階からよく目につきます。日本特産で葉の形から七葉樹とも言われています。中国でも植栽されていて日本七葉樹と云われています。栃木県では県の木に指定され栃木県中央公園には栃の木が沢山植えられているとのこと。宇都宮マロニエ公園のマロニエ並木をパリジェンヌと歩いてみたいものです。
 タラノメの様な新芽ですから食べたくなりますが、食用にされるのは栃の実だけです。新芽の粘液そのままをしもやけに塗ると効くとのこと。他にも沢山の薬効があるらしいです。


「外套を 脱ぎ捨て木々の 春暑し」


[914] 地獄の釜の蓋 [PC]  2013/04/07 06:51:27    [削除]


   何とも変わったおどろおどろしい名前を付けられたものです。春の早い頃から咲き出すシソ科のキランソウです。地面に這う様から名付けられたのか、春の彼岸に地獄の釜の蓋が開く頃に咲き出すから名付けられたのか、諸説あるようです。同じ仲間のニシキゴロモなどは葉の色が綺麗だからと錦衣と呼ばれています。ロクはキランソウの方が好きです。
 牧野富太郎は「肥後ではセンブリをイシャダオシ(医者倒し)と呼び、土佐ではキランソウをイシャダオシと称す」と紹介しています。それほど昔から薬効のある植物だったのです。山野で虫刺されなどに遭った時に、葉を揉んで塗ると効果があるようです。


「風光り ルージュ引くごと 唇形花」


[915] 濃霧注意報 [PC]  2013/04/08 06:39:02    [削除]


   2日間居座った春嵐が去り、一夜明けると周りの景色が閉ざされた濃霧です。因みに気温の確認に階下まで降りて行くと室内で6度、室外気温は2度です。桜も散り始め本格的な春になるはずですが、またまた期待を裏切り冬に逆戻りしたようです。
 全国的に入学式と新学年の始まりです。ピカピカの一年生を見に行こうかなと思っています。我が家にはピカピカがいません。我々二人が何時もピカピカで走り回っています。


「花散らし 去って濃霧の 朝となり」


[916] 二輪草 [PC]  2013/04/09 07:19:09    [削除]


   川中美雪で一躍有名になった二輪草ですが、自生しているニリンソウを実際に観た方はそう多くはないはずです。二輪草と言いますが実際には1~3輪とまちまちです。三輪咲いているとロクは不倫草と勝手に名付けています。気持ちの良い青空になったのでコーラス帰りに寄り道してみました。まだ一輪咲きでその横に蕾が待機しています。2~3日後には二輪になるでしょう。
 同じキンポウゲ科のトリカブトと間違えて誤食する人が後を絶ちません。葉がそっくりなので、花が咲いてから摘み取るなどして誤食を避けたいものです。葉の天ぷらにしようか、それとも花の甘酢で頂こうかと思案中です。


「三日後に 逢おうと言って 二輪草」


[917] 桜の下で [PC]  2013/04/10 07:14:23    [削除]


   子どもの頃に大人たちは通りに長椅子を出し将棋を指しているのを、傍から眺めて口を出し叱られたものです。子どもたちも見よう見まねで将棋に夢中になったものです。時代は変わって最近では公園で将棋を指しておられる高齢者をよく見かけます。仲間作りと呆け防止に良いのかもしれません。
 傍まで行って観戦させてもらいました。優劣がついているのに最後まで諦めきれないのは何処でも同じ。横からつい「そこと違う!」と声を出しそうになるのを必死で堪えての野次馬ロクでした。


「八重桜 咲いて長閑に 王手なり」


[918] 満天星躑躅 [PC]  2013/04/11 06:25:44    [削除]


   ドウダンツツジの別名で、可愛い壷形の花が咲いている様子を満天の星に見立てたネーミングです。今満開のアセビの花によく似ています。どちらもツツジ科です。混芽と言って花と葉が一緒に包まれていた様子が芽吹きのこの時期良く判ります。
 桜は既に散りかけていますが、これからは新緑の季節です。芽吹き時の軟らかい萌黄色は我々に躍動感を与えてくれ、野や山が早くおいでといざないます。という事で今日も観察会です。


「ドウダンの 白く白くと 咲きにけり」


[919] お天気次第 [PC]  2013/04/12 06:55:14    [削除]


   所用があって定例の火曜日山歩きに参加出来ませんでしたが、皆さんは小塩山のカタクリを求めて行かれました。何とか反省会には駈けつけることが出来、カタクリ情報を知らせて頂きました。一番良い時季との情報に期待を膨らませて2日遅れで行って来ました。が、あいにくの曇り空。昼過ぎには雪まで混じる雨に遭い、カタクリは閉じて垂れ下がったまま、まさにカタクリはお天気次第です。お天気が悪いと蝶や昆虫たちが来てくれないので、余分なエネルギーを使わないで天気回復まで待機しておこうと云う戦略だと思います。
 ボランティアの方たちが鹿害ネットなどを張り保護活動に取り組んでおられるので、カンパと思いましたが満足度がなかったので、少しだけのカンパですと断わりをして箱に入れると、少しだけのお礼ですとチョコレート一片を戴きました。花は開いてくれませんでしたが心が開く嬉しい対応でした。


「カタクリの 閉じて明日に 夢託す」 


[920] エンレイソウ [PC]  2013/04/13 07:01:08    [削除]


   エンレイソウはスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれている春植物の一つです。カタクリなどと同じように林内に育ち、木々が葉を落として光が差し込む間だけの短い時間、光合成をして少しずつ成長していきます。木々が葉をつけ出すと休止期に入り活動をやめます。これらの植物は根にデンプンをためそれで生き残る戦略です。
 エンレイソウは延齢草と漢字表記され、昔から薬草として利用されてきました。しかしサポニンを含む毒草ですから、素人は気を付けないと大変なことになります。北大の校章にデザイン化されています。先日人に早稲田の校章に使われていると間違って伝えてしまいました。ごめんなさい!


「林床に 肩寄せ合って 延齢草」


[921] 種籾蒔き [PC]  2013/04/14 07:30:13    [削除]


   農家の倉庫で種籾蒔き機械を使い育苗箱に籾を入れているのに出くわしました。こんなことまで機械を使ってやっているんだと驚きです。育苗箱に入れられた籾は発芽を促す囲いの中に入れられ、4~5日で発芽するらしいです。あと半月もすれば田植えが始まるのかも。最近は早生の品種を育てる方が増えています。それほど皆さん新米を心待ちにされているのですね。
 こんな農家から農業を奪い国民の食の安全安心を奪い去る、アメリカ言いなりの関税なき貿易TPPへの参加は許せません。食料自給率がいまでも39%なのに、TPP参加で13%(政府試算)に減ってしまうなんて。あたかも今日は能勢の町議会選挙、身近な能勢の農業・日本の原風景と環境を守るための一票を投じたいと思っています。


「TPP 瑞穂の国に 春寒し」


[922] ハルジオン [PC]  2013/04/15 07:18:36    [削除]


   投票を済ませた帰り道を少し足を延ばして散歩しました。ハルジオンが咲いています。よく似たヒメジョオンより早く咲き出します。どちらも北米からの帰化植物ですが、花期の永いヒメジョオンより、春だけ咲いているハルジオンの方が日本人好みです。見分け方はハルジオンは花期が4~6月、蕾は垂れ下がり、茎の中は中空、葉は茎を抱くように付いています。
 食べられる野草として春の香りを楽しめます。乾燥させた花や葉は糖尿病の予防と治療に良いようです。茶剤として、食用として利用したい野草の一つです。


「春紫苑 咲いて暦の また進み」


[923] 棚田のある景色 [PC]  2013/04/16 06:40:37    [削除]


   風は強かったが日差しがあったので、陽気に誘われて近くの三草山まで登ってきた。妻の案内するハイキングの下見も兼ねているので、「ここに寄ったらいいよ!」と云う場所などに標など付けながらの歩きだ。何回かは引き返してコース探しなどしながら……。
 才の神峠という所は7方向に分かれていて、古くからの道標も残っている歴史的な分岐点だ。下見だからフレキシブルな対応で、今回は少し遠回りコースを選ぶ。棚田を上から見下ろす所で思わずシャッターを切った。早苗が植わった頃や稔りの頃にも訪れたい。
日本のすばらしい原風景がそこにはあった!


「峰々と 眼下に続く 春田かな」


[924] ザイフリボク [PC]  2013/04/17 07:55:28    [削除]


   自然観察グループからエドヒガンを観に行こうと企画して頂きましたが、殆ど散ってしまって僅かに花が残っているだけでした。今年の桜は例年よりも早く開花して、企画者泣かせの季節の移り変わりです。それでもヤマザクラが残っていたり、コバノミツバツツジが山を染めていたり、木々の芽吹きなどが我々を楽しませてくれました。 写真は四手桜とも呼ばれるザイフリボクです。白い花がびっしり咲いているのは人目を引きます。これからはウワミズザクラなども出番を待っています。


「散り初めて なお散り足りぬ 桜花」 


[925] 田植えの準備 [PC]  2013/04/18 06:40:22    [削除]


   田植えの準備が始まりました。あちらこちらで耕運機を見かけます。棚田は既に水を張り春田の様相ですが、平野部はいまから耕し、代かきの準備です。窓から下の田んぼで作業しているのを飽きずに見ていました。偶には在宅して日がな一日のんびりしていることもあるのですよ。
 以前、お米の話を紙芝居にしましたが、完成度が低いので改めて書き直そうかなと思っています。質の高い日本のお米讃歌と、子どもたちに“すくすくとご飯で育つ日本の子”という食育に貢献出来たらとの想いです。


「草萌えの 色消しにけり 耕運機」


[926] ヤマエンゴサク [PC]  2013/04/19 07:15:38    [削除]


   ムラサキケマンと同じケシ科キケマン属の仲間でヤマエンゴサクだと思います。何種類かありますので同定が難しいのです。とりあえずヤマエンゴサクとしていますが、成育地域から判断するとキンキエンゴサクかもしれません。他に蝦夷エンゴサク・陸奥エンゴサクとか次郎坊エンゴサクなどがあります。次郎坊などはスミレを太郎坊と呼んだところから名付けられたようです。
 ケシ科の中でエンゴサクの仲間は食べられると云う事ですが、ムラサキケマンは毒草なので、誤食を避けるためにロクは食べた事がありません。以前なら毒草でも少し口に入れて毒味見をしたものですが、最近は歳の所為でしょうか、その勇気もありません。


「山寺の 脇にか細く 延胡索」


[927] 赤いブランコ [PC]  2013/04/20 06:41:42    [削除]


   君は覚えているかしら~あの白いブランコ~♪ブランコを目にするとつい口ずさんでしまいます。歌詞は若い二人ですが、写真は親子連れです。こんな風景を見ると眼を細めてしまいます。子ども虐待が信じられないロクですが、ちゃんと母親をやっているお母さんが圧倒的に多いことも確かです。中国宮殿の官女が春の一日ブランコを作り、遊んだ所から春の季語になっています。
 子どもたちが周りから大切にされ、健やかに育てられる日本になってほしいものです。子どもたちの未来を思うと黙っておれなくなるロクです。手の届く範囲で子どもたちの未来に関わっていきたいと思うこの頃です。


「ふらここに 姉妹の揺れて 親の笑み」


[928] クロモジ [PC]  2013/04/21 06:56:17    [削除]


   花見と山菜パーティーを地元公園で開催しました。僅かに花も残っていたので何とか格好も付き、これでもかという位皆さんに春を食べ尽くして頂きました。天ぷらを中心に提供した山菜・野草は17種に上ります。クロモジとカキドウシはハーブ茶にして喫して頂き、豊かな香りや味を五感で体験して頂きました。クロモジの枝を潰して歯磨き体験をしてもらうのを忘れました。(来年への反省点)
 低地のクロモジは花と葉が同時に開きますが、少し高地の山で咲くそれは花が先に咲き出すので、林内がパッと明るくなり薄黄色の花が目立ちます。写真は近くの散歩道で撮ったものです。


「裏方に 手拍子届く 花見酒」 


[929] 寒さお裾分け [PC]  2013/04/22 06:49:34    [削除]


   2~3日前から寒の戻りというには遅すぎる寒い日が続いています。今朝も霜が降りているので外気温を見に行きました。今の気温でマイナス1度の氷点下です。ストーブを点け写真俳句をアップしています。昨日のアクティブライフの写真をアップする予定でしたが、今日は皆さんに大阪のてっぺん能勢の寒さをお裾分けします。
 世界の海流がどうなっているのか解説がありませんので、この寒さの原因が判りません。温暖化と言いますが大きな流れとしては氷河期に向かっていると聞いたことがあります。何れにしても日本の四季が近年あいまいになっています。


「はく息の 白く仕舞えぬ 春炬燵」


[930] 花の絨毯 [PC]  2013/04/23 06:01:02    [削除]


   八重咲きの里桜も散り始めました。造幣局の通り抜けも例年より早く開花したようで、オープン初日には既に満開だっとか。久し振りに行ってみたいと仲間と相談していましたが、急な冷え込みで夜桜は断念しました。仕方なく手近かな公園の桜を観に行きましたが、ここでも終わりだよとばかりに花吹雪が舞っていました。
 定年と同時に桜の追っかけをしようと大きめのRV車を買いましたが、結局その思いを果たせぬままに、ガソリンをよく喰うので中型車に買い換えてしまいました。我々には足を使った桜見が性に合っているようです。


「先を行く 男の背中に 花吹雪」


[931] 新緑 [PC]  2013/04/24 06:53:50    [削除]


   気温とは裏腹に山笑うの季節になってきました。クスノキなどの新緑がまばゆいばかりです。天満橋に出る用事があったので、ついでに近くの大阪城に寄ってみました。新しく整備された大阪城公園の一ヶ所で、芝桜と新緑が春を堪能させてくれました。一気に夏の季語です。
 クスノキは常緑樹ですがユズリハなどと同じように世代交替をします。それは葉の中に「だに部屋」があり、その役目を終えたから新しい葉に代わるのでしょうか?ロクの興味は尽きません。薄紅くなった葉とのコントラストが見事です。


「楠若葉 蕾をのせて ゆうらゆら」


[932] ナンジャモンジャ [PC]  2013/04/25 07:26:51    [削除]


   何とも変わった名前の木です。本名をヒトツバタゴと言います。モクセイ科で同じ仲間のトネリコをタゴと云い、トネリコの葉が羽状複葉であるのに対して、こちらは葉が単葉だからヒトツバ(一つ葉)タゴと名付けられました。自生地では国の天然記念物に指定され、特に長崎県上対馬町鰐浦湾では花の咲く時期、山が真っ白になり海面に映る姿から、地元ではウミテラシと呼ばれているらしいです。
 自然大学校に入って直ぐに名前だけは覚えてしまいました。11年前の話です。万博公園や植物園で見かけますが、大阪城天守閣の前に植わっています。


「天守閣 花の間に 見え隠れ」


[933] 別府へ! [PC]  2013/04/29 20:55:35    [削除]


   親しい友人が“別府の天女”にどうしても逢いたいと云う希望から、我々も3年振りの別府にお相伴させて頂きました。お世話になった天女の家は温泉付きなので、蛇口をひねれば何時でも温泉に入れます。他の有名な温泉にも行ったので温泉三昧の3日間でした。彼女の姉妹が甘夏柑農園を持っているのでミカン狩りも体験してきました。もぎ立ての無農薬ミカンの美味しいこと!
 今回の旅は単なる観光だけではなしに地熱発電所の見学や、湯布院の近くの日出生台自衛隊の演習場まで案内して頂き、日本の平和と原発に頼らないエネルギーまで幅広く学習してきました。もちろんハイキングもしてきましたよ。


「もぎたての 酸っぱく甘き 夏蜜柑」


[934] キスミレ [PC]  2013/04/30 07:46:27    [削除]


   九重連山の麓、飯田(はんだ)高原内の「くじゅう坊がツル・タデ原湿原」や九重山の登山口辺りにはキスミレが沢山咲いていました。関西辺りではあまり見かけないスミレです。『大陸系遺存植物』と言われ、日本列島が大陸と繋がっていた証となる貴重な植物です。他に絶滅危惧種のサクラソウやハルリンドウなども咲いていて、思わぬ自然観察まで出来ました。
 九重や由布岳辺りでは大規模な野焼きが行われます。3月末には一面真っ黒になるそうです。2週間もすると新芽が吹き出し植物たちの活動期に入ります。タデ原に咲き出したキスミレは我々を氷河期へいざなってくれます。


「蝶のごと 咲きし菫の 山裾に」 


[935] 羅生門蔓(ラショウモンカズラ) [PC]  2013/05/01 06:51:57    [削除]


   花の数と付き方だけで判断してラショウモンカズラと同定していますが、タツナミソウともよく似ています。どちらもシソ科で唇形の花です。立波草は波が押し寄せてくる感じを命名の由来にしていますので納得出来ますが、羅生門蔓は源頼光の家臣・渡辺綱が羅生門で鬼女の腕を切り落とした形に似ると云う、なんともおどろおどろしい命名の由来です。
 名前とは裏腹に見入りたくなるほどきれいな花です。ミカン山の斜面にひっそりと咲いていました。下花弁の濃い紫の斑が印象的な花です。


「木漏れ日に 向い手を振る 初夏の花」


[936] イカリソウ [PC]  2013/05/02 07:50:10    [削除]


   一度覚えると忘れない位特徴のある花です。船の錨にそっくりの花がそのまま名前になりました。花弁は筒状部の4枚で後の8枚は萼片という事です。最近は余り見られなくなっていますが、昔から民間薬草として利用されて来たようです。生薬名が何ともみだらな響きで淫羊霍(いんようかく)と言い、イカリソウを食べた羊が1日に100回も交尾するほど精力があると云う事からつけられた名前らしいです。
 滋養強壮・強精などの薬効の他、健忘症に効き目があると云う事ですから、物忘れの心配が増えてきた我々シニアにはうってつけです。でも少なくなった自生のイカリソウを採るのは控えたいものです。


「よじ登り 斜面に一つ 碇草」


[937] 憲法記念日 [PC]  2013/05/03 07:33:34    [削除]


   今日は憲法記念日です。昨日NHKの世論調査で改憲か護憲かの電話による聞き取り調査結果を報道していました。年を追う毎に改憲派が増えて来ているようです。韓国・中国との領土問題を上手く利用して、安倍や石原や橋下などの右翼的輩がナショナリズムを掻き立て、マスコミを総動員して国民を扇動しています。憲法を変えるべきと答えた人の何人が実際に憲法の条文を読んだことがあるのでしょうか。ロクが10代の頃憲法学者に噛みついた事を思い出した今日は5月3日です。
 環境破壊の最たるものは戦争です。未来の子どもたちに美しい環境をバトンタッチする責務を感じます。核兵器や原発に頼らない世界にしたいものです。街の中をこんな装甲車が我が物顔で通る国したいのでしょうか?


「5月3日 夢と希望を 児ら達に」 


[938] アマドコロ [PC]  2013/05/04 06:45:50    [削除]


   釣鐘型の可愛い花が沢山ぶら下がっているアマドコロです。大東市の飯盛山には沢山のアマドコロが自生しています。よく似たナルコユリは花の時期が少し遅れて咲き出します。違いを見て貰おうとアップで撮りました。こちらの特徴は地下茎から6稜の角ばった茎を出すことです。一方ナルコユリの茎は丸いのでそれで区別します。どちらも滋養強壮などの薬効があり、アマドコロは食べると甘いと云う事から名付けられました。
 厄介なのは仲間に毒草があることです。その毒草はホウチャクソウで花が咲き出すと区別出来るのですが、若芽の時は葉っぱの悪臭で区別すると良いようです。トリカブトとニリンソウ、ギボウシとバイケイソウ、アマドコロとホウチャクソウ、いずれも気をつけたい植物です。


「鈴蘭に 似た花鈴を 揺らしけり」


[939] 金魚掬い [PC]  2013/05/05 06:41:06    [削除]


   最近の縁日では「エビ掬い」などという露天商も出ている。その子は野崎参道の何店舗かある内の一つの金魚掬いの前で足を止めた。呼び込みのおばさんに釣られたように両親を見上げる。ねだるでもなく金魚掬い用の網がその子に手渡される。「手まで浸けて金魚が来たらゆっくり掬ってね!」とおばさんが丁寧に教える。だんだん慣れて来てアルミボールが金魚で一杯になる。黒い出目金や大きめの金魚も難なく掬って得意満面。「ボクは名人だよ!」と声がかかる。紙網が破れたところでボール二つに入った金魚をおばさんが数えてくれる。「30~35~38~」


「縁日に 端午近付く 親子連れ」


[940] 歌垣山で野点 [PC]  2013/05/06 07:08:39    [削除]


   毎年ゴールデンウイークに歌垣山の頂上で地元茶道会メンバーによる野点が開催され、妻が招待を受けていたので親娘3人でハイキングを兼ねて参加して来ました。昨年は「好きに飲んでもらったらいいのですよ。」と気楽でしたが、今年は先生から作法らしきものを習いながら戴きました。どうせ来年になれば忘れてしまうロクは柏餅の味だけが印象に残りました。
 風習・伝統を大切にする我が家では、昨日は菖蒲を入れた風呂に入りました。子どもの頃は菖蒲の香が鼻に付いていましたが、最近ではその香りを楽しむためにわざわざ葉っぱを揉んで匂いを嗅いでいます。


「正座して 如何に食おうか 柏餅」 


[941] 行楽日和 [PC]  2013/05/07 06:01:49    [削除]


   知人が27年前から運営しているうたごえ発表会があり参加してきました。「虹色コンサート」と言って今年は10のサークルが1年間の練習成果を披露します。以前住んでいた箕面が会場だったので、何人かの知り合いに会い懐かしいひと時でした。我々の混声合唱団とは一味もふた味も違って、うたごえ運動には平和・連帯などのメッセージが込められています。
 折角箕面まで出るのだからと少し早めに出て滝道を往復してきました。連休最終日と言う事もあり沢山の人出です。家族連れ・若いカップル・シニア軍団など途切れることのない銀座通り状です。駅前立ち飲み処に知り合いがいるか覗いてみましたが超満員。箕面を歩いた時にはしばしばお邪魔した酒屋さんです。


「新緑に 紅引く如き 花もあり」 


[942] イワウチワ [PC]  2013/05/08 07:47:40    [削除]


   滋賀県箱館山「ビラデスト今津」まで仲間と行って来ました。僕たちの所属するグループからバスを仕立てて自然観察会をするための下見です。5月と言うのにウインドブレーカが手放せない位の寒さです。日陰になっている処にはまだ雪が残っています。その分春の草花が我々を迎えてくれました。ミヤマカタバミ・ヤマエンゴサク・オオイワカガミ・イワウチワなどが寒さに震えながら咲いています。本番までもってくれるといいのですが。
 イワカガミとイワウチワは同じイワウメ科でどちらも同じ環境に育つので判り難いと云われます。花が咲いていなくっても葉っぱで見分けることが出来ます。イワカガミの葉は基部の葉柄部が裂け込んでいるのに対して、イワウチワは裂け込みがなく丸い形状の葉です。


「山頂は 人疎らなり 若葉寒」  


[943] シラネアオイ [PC]  2013/05/13 07:12:13    [削除]


   シラネアオイを求めて3度目の佐渡に行って来ました。今回は自分で案内するのではなく、山野草に詳しい先生のレクチャーを受けながらのドンデン山コースです。一度に沢山の花が咲き誇っていますので、撮った写真の多いこと。カタクリやニリンソウが群生しています。尾根道にはまだ雪が残っていて、スプリング・エフェメラルのオンパレードでした。
 メインのシラネアオイは1種1属の日本固有種です。日光白根山に自生していたのをタチアオイに見立てて命名されました。中部以北の日本海側高山や深山の陰地に自生する多年草です。


「春泥の 山道だけに 咲きし花」


[944] アオネバ登山道 [PC]  2013/05/14 06:47:55    [削除]


   3泊4日の佐渡島自然観察会ですが、実質の観察会は2日間でした。アオネバ渓谷からドンデン山への登山道に人気があり、他のグループもバスで来られていました。バスを降りた時点から沢山の山野草で、なかなか前に進めません。ニリンソウやエンレイソウがそこかしこに咲いています。先生によると観察出来た植物は60種ほどあったようです。木本類まで入れるともっと沢山になります。
 尾根筋辺りまで行くとかなりの雪が残っていて、金北山縦走路はまだ閉鎖されているようです。ドンデン山荘までの雪道では後続の方たちが歩きやすいように、山靴でステップを切りながらの歩行になり、春山歩きの感触が甦った来ました。雪の間から蕗の薹が恥ずかしげに顔を出していました。


「残雪を 踏んで山靴 清められ」


[945] ウラシマソウ [PC]  2013/05/15 07:32:17    [削除]


   サトイモ科テンナンショウ属のウラシマソウです。テンナンショウは地方名を冠したものが多く、同定するのが難しい植物です。ロク的にはマムシグサとユキモチソウと写真のウラシマソウぐらいにしか同定出来ません。ウラシマソウは紫色仏炎苞の中から出る肉穂花序の先に、釣り糸のような付属物が付いているので、一度覚えると忘れ難い植物です。
 テンナンショウ属の特徴は性転換を図ることです。栄養状態が良く根茎が大きくなると雄株から雌株に変わります。ホモサピエンスの間で話題になる「おかま」とは少し違います。


「釣り糸の 先に在りしか 桜鯛」


[946] 高山右近の里 [PC]  2013/05/16 06:34:20    [削除]


   火曜日のハイキングは豊能町の明ケ田尾山から箕面市に接する鉢伏山まで行き、そこから役小角が没したとされる箕面の天上ヶ岳方面に足を伸ばし、自然研究路から滝に出て箕面駅まで歩く6時間34000歩の長い道のりでした。
 今回のスタート地点は豊能町の高山で高山右近の生誕地です。マリア(右近の母)のお墓やキリシタン禁教を知らせる高札場跡など見学しました。彼はキリシタン大名として有名ですが、茶道を極め利休七高弟(利休七哲)の一人としても名のある方です。戦国時代の歴史に浸ってきた学習ハイキングでもありました。ゴールの駅に着けばお決まりの反省会、アルコールの量と共に勉強したことが次第に抜けてしまったことは言うまでもありません。


「新緑に いにしえ人の 跡訪ね」


[947] 春夏秋冬 [PC]  2013/05/17 05:26:37    [削除]


   木偏に春は椿、夏は榎、冬は柊までは皆さんよくご存知です。「秋は?」と聞くと「はてな?」と考えこんでしまわれます。じつはキササゲと言う落葉高木に充てられた漢字なのです。古く中国から渡来しましたが、ささげ(豆)に似た実が弾けると綿毛の種が広く飛散して全国に自生しています。何故か河畔を好んで育ちます。近くでは武田尾の河畔に自生しています。
 利尿などの民間生薬として利用されてきたようですが、変わったところでは高木になるところから、避雷針代わりに神社・仏閣・屋敷内に植えられているようです。別名をカミナリノキと言って利用してきた先人の知恵を垣間見ることが出来ます。


「四季何処 春と夏とを 行き来して」


[948] オオイワカガミ [PC]  2013/05/18 07:32:41    [削除]


   最高の観察日和になりました。バスは定刻に大阪を起ち滋賀県の箱館山「ビラデスト今津」には3時間足らずで到着。早速植物観察の開始です。下見の時には咲いていたイワウチワこそありませんでしたが、オオイワカガミの群生地には次々と咲き出す花が皆さんを迎えてくれ、「凄い!」という歓声に2度も下見をしてくれた仲間の顔がほころびます。
 近くでは観察出来ない植物を年に何回かは遠出して訪ねるのも楽しいものです。帰りのバスでは、それぞれの好みで仕入れた酒を手にお決まりの放談会、このひと時がまた楽しいのです。まるで子どもの遠足状態です。


「遠足の 行きはよいよい 帰りは恐い」


[949] ダイサギ [PC]  2013/05/19 07:30:36    [削除]


   窓から見える水田には水が張られてカエルが一斉に合唱を始めました。長閑と言うより夜はうるさいぐらいです。それに合わせたように白鷺類が集まってきます。野鳥観察をしておられる方は何サギか一目で違いが判るようですが、ロクにはその違いが良く判りません。コサギあたりだと小さな鷺だなと思う位です。おまけに夏羽の時期になると大・中・小のサギの嘴が黒くなってしまうので尚更です。
 余り農薬を使っていない田んぼには鷺類が餌を求めて集まって来ます。先日の佐渡ではトキの里に行き、放鳥までの地元の取り組みなどを見て来ました。但馬地方でもコウノトリが生息出来る環境を農家の方を中心に進められ、水田には沢山の生物が棲める環境が整っています。効率優先の農業政策では鷺も住めなくなるのでは?


「水の田に 科を作りし 鷺の在り」


[950] 苗代作り [PC]  2013/05/20 07:38:53    [削除]


   知り合いの農家の庭先では育苗箱に種から蒔かれた苗が育って来ています。出番を待っているようですが、植え時があるようで、葉の数が3枚以上になってから田んぼに植えると教えられました。よく観ると中に細く長くなっている苗が混じっています。これは病気らしっくて田んぼに植えても稲穂が出来ないらしいです。
 機械化されて随分と農作業も楽になったようですが、苗の管理や田んぼへの水の補給など見えないところで農家の方の手が入っています。手塩にかけて育てた稲を、収穫する時の喜びは言葉で言いつくせないものがあるでしょう。考えるに日本の文化や宗教などは、農耕民族としての日本人が培ってきたものなので伝統文化も守り続けたい思いです。似非開国反対です!


「庭先に 出番を待ちし 苗代の」


[951] 金銀花 [PC]  2013/05/21 06:58:14    [削除]


   スイカズラが咲き出しました。昨年はピンク色の花をアップした記憶が残っています。花の蜜を吸うとかすかに甘く、そこから「吸葛」の和名になりました。他に生薬名で茎を「忍冬」と呼び、花を「金銀花」と呼んでいます。どちらもスイカズラの別名になっています。
 涎が出るほどの薬効で、滋養強壮・強精・美容・美膚・腰痛その他いろいろ。若芽・若葉を山菜として食べたり、花を摘んで金銀酒にしたり、浴剤にするなど幅広く利用出来るそうです。今年はスイカズラ酒にチャレンジしてみようかな。


「緑陰に 人誘いし 金銀花」


[952] オオヤマレンゲ [PC]  2013/05/22 07:22:36    [削除]


   昨日は自然の仲間たちと嵐山に「百人一首と嵯峨野散策」という事で万葉の時代を訪ね歩いて来ました。嵐山は何度も歩いたところですが、地元の仲間の案内で「始めてや!」という所が結構あり、新たな発見をしてきました。百人一首の殿堂「時雨殿」などではゆっくりと時間をかけて鑑賞したい場所の一つです。
 歴史音痴のロクは神社仏閣に行っても、つい境内に咲いている植物に関心が向いてしまいます。モクレン科のオオヤマレンゲとかオガタマノキが咲き出し芳香を放っています。蕾が葉の上に乗っかっている感じが可愛くって写真に収めました。


「薫風に 揺られて眠る 幼児の」


[953] 初夏の観察会 [PC]  2013/05/23 06:59:30    [削除]


   この時期の観察会が一番楽しい。花色が早春の黄花から夏の白花に代わり、樹木の花々も一斉に咲き出す。野苺なども熟れて来くるので、つい立ち止まって口に入れる。スイカズラの蜜を吸ったりしながらの道草観察会になる。野生の懐かしい味が初老のロクを子ども時分にタイムスリップさせてくれる。 
 写真はクサイチゴと言うが、れっきとした木イチゴの仲間だ。草本の苺はヘビイチゴとヤブヘビイチゴだけで後はキイチゴ属で種類も多く覚えきれない。クサイチゴは早生苺とも言い、他の木苺に先駆けて実を付けてくれるのでお馴染みさんだ。


「野苺の ほんのり甘き 藪の中」


[954] 昼顔 [PC]  2013/05/24 06:35:57    [削除]


   ヒルガオ科の昼顔です。他に朝顔、夜顔があります。夕顔と言うのもありますが、こちらはウリ科の植物で花が似ているから夕顔と名付けられました。ヨルガオを間違ってユウガオと呼ばれることもあります。ヨルガオは熱帯アメリカ産で現地では多年草ですが、日本では春蒔きの1年草として扱われる園芸種です。
 赤とんぼさんがアップして下さった「昼咲き月見草」と花の雰囲気が良く似ています。が、ヒルガオはどちらかと云えば生命力を感じさせる逞しさを秘めています。疲労回復・糖尿病などの薬効があり、若葉・若茎・花などは食用として利用出来ます。虫刺されとか切り傷に生の葉を揉んで塗ると良いようです。


「掃き溜めに 鶴を思わす 昼顔の」


[956] 扉(トベラ) [PC]  2013/05/25 06:01:38    [削除]


   年末のリース飾りにトベラの弾けた実をよく使います。シャリンバイとよく似ている木でどちらも庭木や公園樹として植栽されています。自生のトベラは沿岸でよく見かけます。たまたま通りがかりに花を見付けました。花には芳香がありますが、葉や幹は臭気があると云う事で、節分の時に玄関に挿し鬼除に使ったようです。伊勢や出雲に残る風習です。鰯の頭と柊を挿すのが一般的ですが、ところ変わればトベラを使っていたのですね。
 名前の由来も扉に挿すので扉の木からトビラになり、それが鈍ってトベラになったようです。変わったものでは葉をヒツジの餌に使っていたようです。


「ふらふらと 旅立つ頃に 扉咲き」


[957] マダガスカル [PC]  2013/06/05 00:17:33    [削除]


   先ほど帰ってきました。タクシーを降りると蛍が弱々しげな光を放ちながら一匹飛んでいました。寝そびれたのか、あるいは恋が成就しなかったのか?日本だなと思う出迎えです。24日から今日まで「生物たちの楽園マダガスカル」に行って来ました。
 写真はお馴染みのポインセチアですが、こちらは鉢植えではなく庭木として植えられているものです。かなり立派な木に育っています。自生の物も沢山見て来ました。マダガスカルの国旗(緑・赤・白)に準えてマダガスカルと呼ばれています。葉を半分にたたむとマダガスカルの形になり、疑問だった白は樹液だと解説して頂きました。


「異国より 帰りし我に 初蛍」


[957] ワオキツネザル [PC]  2013/06/05 07:44:58    [削除]


   ガラパゴスと云えばイグアナを想い浮かべ、マダガスカルと云えばキツネザルを思い浮かべます。この島でしか見られない固有種の内の7種類のキツネザルを観て来ましたが、群れで行動するワオキツネザルが可愛いので沢山撮ってきました。リーダーは雌で一部の雄や子どもたちを連れて移動している様子を観察出来ました。
 昔はキツネザルを猫と間違えて○○キャットと名付けられましたが、現在では霊長類の原猿類に分類されています。ワオキツネザルは体温調節が苦手なようで、太陽に向かってお腹を温めている姿がなんともユーモラスです。


「六月の 風を感じる 今朝の肌」


[958] バオバブ (逆さまの木) [PC]  2013/06/06 07:45:28    [削除]


   見るからに根っこが上に出ていて、幹が地面に突き刺さっているように見える事から、逆さまの木と呼ばれたりするバオバブだ。アフリカの乾燥したサバンナ地方やマダガスカル第2の地方モロンダバが有名だ。今回の旅では3種類のバオバブに会って来た。食用としての果肉・種からの油・野菜としての若葉・解熱剤になる樹皮・編んで強靭なロープになるなど用途は様々。
 『星の王子様』でお馴染みだが『逆さまの木』と言われる小話がある。バオバブに遅れてスマートなヤシが登場。バオバブは背が高くなりたいと神様にお願い。次に美しい花を持つ火焔樹が登場。その次にはイチジクがフルーツを付けて登場。全てを欲しがるバオバブに神様が怒って、根を引き抜き地面に逆さまに挿したと云う話。


「蒼き星 南半球 秋の空」


[959] 漁村の人たち [PC]  2013/06/07 07:27:05    [削除]


   プライベートビーチの前に我々が泊ったロッジが立っていて、夜通し中ガードマンがビーチを見張っています。何処でもそうですが旅行者の泊るところは別世界なのです。もう少し若かったらバックパッカー的旅をしたいものですが、そんな勇気も体力もありませんので旅行社任せで甘えています。
 ロク的旅のもう一つの好奇心は現地の人たちの生活です。女性たちは顔に白や黄色の顔料を塗って日焼け止めにしているようですが……。荷物は頭に乗せているので姿勢はすごく良いです。そして子どもたちは素朴で目が輝いています。カメラを向けると「撮って撮って!」とせがみます。


「灼熱を 背負い輝く 人々の」


[960] ムラサキシキブ [PC]  2013/06/08 05:34:50    [削除]


   時差ぼけしている間もなく出掛けています。一昨日はビルの谷間に作られた「大阪里山」の観察会。昨日の午前中は森・里・海の連環の講義を受け、午後からは上町台地の七坂巡りで歴史探索。写真のムラサキシキブは「大阪里山」で撮ったものです。ちゃんと管理されているものですから、野生味は少ないですが樹木の勉強にはなります。
 平安の才女紫式部に準えて名付けられたと云うのが一般的です。今まで知らなかったのですが、南太平洋のパラオ島などでは熟れた実を潰して、川などに流し魚を獲っているようです。エゴノキの実を使って魚を獲っていた日本と似ています。ムラサキシキブの実は魚には有毒で人には無毒です。実を焼酎に浸けるとハーブの香り高いリキュールが作れます。ロクなどほのかに甘い実を小鳥のように啄みます。


「夏日避け ビルの谷間を 艶やかに」


[961] 太神山~矢筈岳 [PC]  2013/06/09 06:54:25    [削除]


   久し振りの地元山友会例会に行って来ました。最近はいろんな事情で、月に何回も行っていた山行機会が少なくなり、足の筋肉の衰えを少し心配しながらの山歩きでした。行き先は滋賀県の太神山から矢筈岳コース。矢筈岳は山の案内をしていた頃に訪れた懐かしい山のはずでした。ところが……
 記憶の欠如を思い知らされた今回の山歩きでした。以前に行った矢筈岳は和歌山県日高地方の矢筈岳だったのです。コースを歩いていても可笑しいなと思いながらの矢筈岳???……。帰ってから地図を調べてやっと矢筈違いが判った始末。36000歩の歩きでした。


「空梅雨に 悲喜交々の ハイキング」


[962] 栗の花 [PC]  2013/06/10 06:58:40    [削除]


   6月の声を聞くと能勢中で栗の花の青臭い匂いが鼻に付くようになります。慣れてきたのか最近では季節の匂いと諦めています。雄花の下の雌花がイガの赤ちゃんになるまでのほんの少しの辛抱です。3ヶ月もすると「道の駅」には栗が並び、町外からの客でごった返します。栗の花の匂いが漂う今が静かな時なのです。
 栗の葉や樹皮には火傷を抑える効果があるようです。イガの黒焼きを頭に塗ると脱毛を防げるようです。縄文の昔から食用にされてきましたが、頭にも使っていたのかな?黒々としたロクの頭には必要ありませんが、何方か試してみませんか。


「けだるさは 蒸しむしさせる 栗の花」


[963] ウツボグサ [PC]  2013/06/11 07:43:38    [削除]


   何年振りかの「北摂の山を歩く会」のハイキングに参加、多田銀山コースを歩いて来ました。我々と同じ時期に自然大学で学んだ仲間たちが立ち上げたサークルです。月1回の例会ですが10年を超えたようです。余り参加しないので名簿からロクは抹消(除名?)されていましたが、皆さんから温かく迎えて頂き、リーダーは以前提供したロクの案内資料を持っておられて、皆さんに回覧披露して下さり面映ゆい思いをしました。
 コース途中にはウツボグサの群生がありました。シソ科の多年草ですからどんどん拡がっていきます。花が終わる夏に花穂が枯れるので、夏枯草(かごそう)とも言われ利尿などの生薬になっています。暑気払いの茶剤としても効果があるようです。シソ科の紫花は可愛いですね。


「ため池の 土手で一服 靱草」


[964] エゴノキ [PC]  2013/06/12 07:39:54    [削除]


   台風接近で天気予報では雨という事だったので、50歩100歩という火曜日(花曜日)の山の会は早々中止を決めてしまった。運動不足解消を目指しているロクの体はうずうずしている。一か月ほど前に豊能町の高山右近生誕地を訪れた時に、近くに戸知山という山がある事を知ったので、一度訪れたいと思っていた。妻と二人でビニールテープを持ち下見気分で登って来た。あまり歩かれていないようで山道は荒れている。小雨降る中、ブッシュ状態の山道をズボンの裾を汚しながら頂上にたどり着けた。
 雨に濡れたウツギやエゴノキの花が林内を明るくしている。今年はエゴノキが沢山の花を付けている。山道もエゴの花絨毯を踏みながらの贅沢歩行。未熟な実を潰して小魚を獲るのは有名だが、センタクノキと云われ洗濯にも使われていた。地方名の多さも昔から人々に親しまれていた証だろう。


「エゴの花 敷き詰められし 山道を」


[965] マタタビ [PC]  2013/06/13 07:43:04    [削除]


   昨年のこの時期に葉を白くするハンゲショウをアップしましたが、同じように虫たちを呼ぶ戦略なのか葉を白くするマタタビがよく目立つようになりました。手の届かないところにあったので花までは撮ることが出来ませんでしたが、葉陰に隠れた花は梅のように上品な花です。マタタビの語源は諸説ありますが、長旅に疲れた旅人がマタタビの果実を食べて元気になり「また旅」を続けたと云うのがロク好みです。
 サルナシと同属のマタタビの実を集めて果実酒を作りましたが、他にも若い実の塩漬け、茎葉の入浴剤、若葉の山菜なども利用することが出来ます。ロクもマタタビ酒を飲んで「また旅」に出ようかな。


「万緑の 森に白葉の そこかしこ」


[967] 鬼の霍乱 [PC]  2013/06/14 07:18:45    [削除]


   雨の火曜日の下見山歩きの後から足の小指が腫れて、痛くなり靴が履けなくなってしまった。昨日も山に行こうと思っていたが断念して病院に行くことにした。ひょっとして骨折かなと思い整形外科に行くことにした。レントゲンを撮ってもらうと骨には異常がないと云うこと。あと考えられるのは痛風と細菌の侵入、一番思い当るのが痛風。尿酸値の値が高めなので半年ぐらい前からビールの量を控えていたのに。活動の終わりに参加する反省会も、先日は喫茶コースのケーキセットで我慢していた。嗚呼何と言う事!夏場はビールでなければ美味しくない。阪神タイガースが勝った明くる日はビールだったのに。負けてもビールだったな!
 写真の薔薇は一重の素朴なスペイン系の花。皇太子がスペインに訪問しているからアップしたわけではないが、薔薇を愛するスペイン人と薔薇好きの方に小指の痛いロクより!


「足痛し 貴族気取りで 薔薇の香を」


[967]絶滅危惧種アサザ [PC]  2013/06/15 07:05:53    [削除]


   今日は小林一茶の生誕250周年記念日らしい。彼の句が佳いかどうかは判らないが、直ぐに何句かは思い浮かべられる位お馴染みの句がある。藤沢周平の『一茶』を読むと数奇な生活をしていたようで、人間一茶に親しみを感じる。ロクも一茶を真似て俳句らしいものを作っているが、後で読み返してみて、もっと他に表現があったのにと後悔することしきりだ。間もなく千句に達する。
 写真のアサザは環境省のレッドリスト絶滅危惧2類にランクされている。日本には61個体が残存しているが、その内の20個体が霞ヶ浦で確認されていて、環境悪化で絶滅が危惧されている。アサザも数奇な植物で繁殖の仕方が変わっていて、植物好きには興味が尽きない。一つの群落は一個体のクローンらしい。一茶もアサザもロク(?)も数奇な存在だ。


「河骨と 競う如くに アサザかな」


[968] ピザ窯 [PC]  2013/06/16 07:03:48    [削除]


   何でも自分で作ってしまう友達がいて、ピザを焼くから食べにこないかとお誘いがあった。手作りのピザ窯で写真の分は3作目になる。彼にはこだわりがあるので試行錯誤して段々素晴らしいものになっていく。機織り機も自分で作って仕舞う位の御仁だ。今日は父の日、日曜大工も出来ないロクの羨望の的になっている。
 昼はたっぷりのピザを戴き、お土産にも1枚貰って帰ったので、夜もピザを戴きイタリア人になってしまった。家ではビールも他のアルコール類も控えているロクだが、体重計に乗ってみると着実にオーバー気味!オーマイゴッド!


「父の日に 日曜大工の 案を練り」


[969] 火垂る袋 (ホタルブクロ) [PC]  2013/06/17 07:03:58    [削除]


   3日坊主になるかなと始めた写真俳句ですが、よく続いたもので千句に達しました。被写体探しも大変で、アクティブライフの紹介という形を採っていますが、そんなにしょっちゅうは出歩けないものです。20年も若かった頃はカヌーやマウンテンバイクで走り回っていたものですが…。最近では植物の写真が多くなっているなと感じています。
 ホタルブクロも昨年のこの時期にアップしました。食用になると紹介した記憶が残っています。名前の由来で火垂る袋と書くと、野坂昭如の「火垂るの墓」を連想します。今日本を危険な方向に進めようと云う輩が暗躍していますが、未来の子どもたちのためにも平和な日本を残して行きたいものです。


「誘いし 平和の道へ 提灯花」


[970] 大吟醸 [PC]  2013/06/18 06:04:31    [削除]


   コーラス練習から帰宅すると、テーブルに贈り物が届いている。父の日に娘から贈られた日本酒で、しかも自分では決して買わない大吟醸酒!家では飲酒を控えているロクだが、こういう嬉しい日は別だ。妻も一緒に飲みたいのか、日頃は決して買ってくれないマグロの中トロやホタテの貝柱、剣先イカなど散在してくれた。
 柳刃の包丁が手の中で切れ味を試したがっている。イカ素麺は小鉢が良いかな、貝柱は半開きにしようなどとロク板長の独り言。少し冷やした日本酒は空梅雨の夕餉にぴったりだった。


「夏野菜 添えて夕餉の 酒を酌み」


[971] 三塔巡り [PC]  2013/06/19 07:54:59    [削除]


   自然のグループから斑鳩三塔めぐりに行って来ました。法起寺・法輪寺・法隆寺です。法輪寺では尼さんから講堂の仏像についての説明を受け、法隆寺ではボランティアガイドさんの案内で夢殿などを鑑賞。藤の木古墳にも寄り道して、斑鳩文化財センターではさながら歴女・歴男の集団らしく出土品の説明に「うんうん!」とうなづいていました。
 流石に奈良です。修学旅行の子どもたちがひしめいています。暑さと賑やかさに疲れました。静かな季節ならもっと奈良を楽しめたことでしょうに。打ち上げの反省会ではビールを「早く早く!」と急かすほど、皆さんの喉が渇ききっていたようです。


「仲間より 抜け出て啜る かき氷」


[972] 鬼灯(ホオズキ) [PC]  2013/06/20 06:00:56    [削除]


   ホウズキはお盆のころの花材として馴染みがありますが、花が咲いている頃は地味な感じなので気が付きませんでした。葉は寄り添って同じ方に付いています。子どもの頃に女の子などが紅く熟した液果を指で揉んで、破れないように種を出し、口の中に入れて鳴らしていたのを想い出します。花が終わると萼が大きくなり液果を包むようになるという変わった植物です。
 古事記に素盞鳴尊が退治した八岐大蛇の目は鬼灯のようだったとの記述があるとのことです。最近では食用ホウズキというのもあり、ミニトマトに甘みをプラスしたような味で結構美味しいものです。子どもがホウズキを鳴らす遊びは廃れてしまいました。


「鬼灯の 実熟れるまでは 無垢の花」


[973] オグラセンノウ [PC]  2013/06/21 20:16:58    [削除]


   一昨日から台風に刺激された梅雨前線が集中豪雨を局地的に降らしているので、バスでの一泊研修が危ぶまれていました。聞くところによると岡山は余り雨が降らないとのこと。一行は岡山県西粟倉の若杉天然林への観察会を決行することになりました。標高1000メートル地点はガスで煙っています。ガイドは雨の若杉が一番綺麗ですと常套のあいさつ。確かに雨に濡れた木々は瑞々しく、杉苔などが生き生きしています。
 今日も大雨警報が出る中、倉敷市へ移動して医療法人が運営する「重井薬用植物園」にお邪魔して来ました。傘をさしての観察会になりましたが、博学の園長の案内は丁寧で楽しい観察会になりました。写真は絶滅危惧種のナデシコ科オグラセンノウです。


「荒梅雨を 憎しと思えぬ 花ならば」


[974] 菖蒲 [PC]  2013/06/22 06:54:18    [削除]


   これが本当の菖蒲なのです。あまり花を見る機会はありませんでした。花穂は葉に隠れているので、意識して探さないと見落とします。淡黄緑色の小花が密に付き果実は出来ないようです。アヤメや黄花菖蒲などがショウブと勘違いされる方が多いと、薬草園の園長がおっしゃっていました。かく言うロクも花菖蒲や黄花菖蒲を総称してショウブと呼んでいるのだろうなと思っていました。よく似た植物にセキリョウがあります。
 菖蒲と云えば端午の節句です。ショウブ湯に入る習わしは江戸時代から続いているようです。鎮静・鎮痛・鎮咳・去痰・血圧降下作用などの薬効が精油を含む根茎にはあるようです。元気に育てとの親心だったのでしょう。最近は女児も一緒に祝うようになり、めでたしめでたしです。


「傘を差し カメラ片手の 菖蒲かな」


[975] 野花菖蒲 [PC]  2013/06/23 07:36:37    [削除]


    昨日アップの菖蒲はサトイモ科ですがハナショウブはアヤメ科アヤメ属です。写真のノハナショウブはハナショウブの原種です。園芸種として改良を重ね現在のハナショウブに辿り着きました。アヤメ属にはアヤメ・カキツバタ・ハナショウブ・キショウブとノハナショウブがあります。梅雨を代表する花菖蒲は日本人好みの花です。雨に濡れた瑞々しい姿はロク好みでもあり、蛇の目傘を差した和服姿の女性がいれば云う事無しです。
 アヤメ属の違いは外花皮(外側の花弁)の基部の色で見分けます。アヤメは網目状の模様になっています。カキツバタは白い斑紋で、ノハナショウブは黄色の斑紋です。園芸種のハナショウブはもちろん黄色です。


「湿原の そぼ降る雨に 花菖蒲」


[976] 鹿角座公演 [PC]  2013/06/24 06:36:10    [削除]


   昨年も同じ時期に人形浄瑠璃「鹿角座」の公演があり、能勢での浄瑠璃の歴史を写真俳句で紹介しました。今年の出し物は能勢バージョン三番叟・伊達娘恋緋鹿子(八百屋お七・火の見櫓の段)・絵本太功記(明智三日天下を描いた10段目)で文楽座でもお馴染みの出し物です。
 特筆すべきは子ども浄瑠璃です。太夫・三味線・囃し・人形遣い(重い人形だけ大人)など全て子どもたちの舞台です。出し物は八百屋お七を演じ、拍手喝采の舞台でした。


「浄瑠璃を こくりこくりと 夏至過ぎし」


[977] 梅の収穫 [PC]  2013/06/25 06:50:51    [削除]


   地元の知人から梅林を落札したので、採りに来ませんかとのお誘いを受けました。もちろん喜び勇んで、友達を誘って採りに行きました。脚立に上って採ったり、高枝バサミで摘まんで採ったり、枝をたわめて採ったりと結構大変です。下にシートを敷き、竹竿で叩いて落としている家族の採り方を感心して見ながら、来年はシートと竹竿を用意して来ようと、来年まで誘われた気になっているロクの極楽トンボ振りでした。
 梅酒をよく作ったものですが、溜まる一方だから最近は作っていません。梅干作りは忙しい二人には大変なので端から考慮外。そこで今回は何もしなくっても出来る梅シロップを作ることにしました。出来上がったシロップをどう戴くか?までは考えずに見切り発車!


「青梅の 少しませたる 奴もいて」


[978] 講座生の自然観察会 [PC]  2013/06/26 06:59:45    [削除]


   シニア自然大学校では毎年夏季に宿泊研修があります。7年ぐらい前から行き先が固定され、兵庫県猪名川町の『奥猪名健康の郷』で実施されています。そこでの自然観察ガイドは、猪名川町野外活動指導者会が担当しています。ロクはそこに所属していませんが、人手不足のとき度々引っ張り出されます。
 講座生は4班編成になっているので、その内の1つの斑を担当し案内して来ました。2時間余りの案内ですが、熱心に聴いてくれたのか、各班からの発表会では上手くまとめられ、意図することが伝わったようで、良い観察会になったようです。(手前味噌)


「泰山木 花の姿と 香も放ち」 


[979] エゴノキの実 [PC]  2013/06/27 07:01:16    [削除]


   6月12日にエゴノキの花をアップしましたが、半月も経つと実が沢山ぶら下がるようになりました。実に虫が入るとネコの足によく似た形になるので「エゴノネコアシ」と言います。秋になると果実が裂けて2つの茶色い種が出てきます。この種がヤマガラの好物で、啄みに来ますから、野鳥好きの方はバードウオッチングに来られます。
 エゴサポニンは魚毒植物の一つで、他の動物には毒性がないようです。かといってロクが口に入れることはありません。果皮は洗濯に、絞り汁は川に流して魚獲りにと昔の人は植物を上手く利用していました。材も白くて床柱などに使われるようです。


「梅雨曇り 洗濯物も 生乾き」


[980] 早乙女花 [PC]  2013/06/28 07:13:18    [削除]


   ご存知ヘクソカズラです。余りにも気の毒な名前を付けられているので、あえて別名のサオトメバナを使いました。万葉の時代から付けられた名前なのでどうしょうもありません。同じようにミズメなども夜糞ミネバリと名付けられています。全草に悪臭があることから糞蔓なり、更に屁を冠して最高の悪臭だと表しました。
 秋になると小さな実が沢山ツルに付きますが、しもやけ・あかぎれに果実を潰して市販のハンドクリームに練り合わせて用いると驚くほどの効き目があるとのこと。化粧水にするとお肌しっとりになるようです。


「巻き付きし 早乙女花の ネックレス」


[981] お邪魔虫 [PC]  2013/06/29 07:31:42    [削除]


   ハスの花が閉じる時間の少し前に中までお邪魔してしまいました。ハスの花は朝早く開き、午後3~4時頃には閉じてしまいます。それを4日間繰り返した後、花弁を落とします。日本にも古代バスが地質時代にあったようですが、現在のハスはインドから中国に入り、その後日本に渡来してきたものです。花弁を落とした後の花托の形がハチの巣に似ているので、万葉の時代にはハチスと呼ばれていました。
 お釈迦さんがハスの葉の上に鎮座しています。古くから有用な植物だったようです。ヒンズー教でも「聖なる植物」として大切にしているようです。古くから食用・薬用に利用されてきました。生活習慣病に薬効があるとのことですから、もっと食卓に採り入れたい植物です。レンコン大好きのロクからの提案です。変わったところではキノコ中毒にも効くようです。


「蓮の花 閉じて開いて また閉じて」


[982] 弥十郎ヶ嶽 [PC]  2013/06/30 07:03:29    [削除]


   お世話になっている地元診療所の先生に篠山の弥十郎ヶ嶽を案内してもらいました。猪名川町と篠山市の境に位置します。登山コースは何箇所かあるようですが、夏場という事でせせらぎを横に聞きながらのコースを案内してもらいました。尾根筋に入っても杉の植林や雑木林で直射日光を受けると云う事はありませんでした。
 麓に篭坊温泉がありますが、寂れてしまって、今では三軒の旅館だけが営業しているようです。昔からの老舗旅館も今の格安リゾートには太刀打ち出来ないようです。ロク的には顔の見える昔ながらの旅籠に憧れるのですが……。


「滴りを 耳に留めつつ 尾根目指し」


[983] 千本松渡し [PC]  2013/07/01 06:57:23    [削除]


   NPO法人シニア自然大学校20周年記念式典の一環として、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんの記念講演を聴きに行って来ました。朝日新聞科学記者尾関章氏との対談形式で進めらたトークで、コーヒー好きのエピソードなど交えながら、湯船から出る時にひらめいた素粒子理論などの話をコーディネーターの尾関氏が旨く引き出していました。益川さんの良い所はちゃんと社会に自分流の言葉で発信されていることです。憲法9条に関しては「反戦とかじゃなしに、普通なら虫も殺せぬ人を殺人の加害者してしまう戦争が嫌いなのです。」
 会場が此花区だったので隣の大正区まで足を伸ばし、区民の足になっている渡しに乗って来ました。木津川と尻無川に囲まれた大正区には、今なお7か所に渡しが残っています。写真は千本松渡しです。


「木津川を 6月締めの 渡し船」


[984] ふれ愛コンサート [PC]  2013/07/02 06:21:39    [削除]


   救護施設三恵園(能勢)での「ふれ愛コンサート」は年に一度だけですが、入所者の方からは心待ちされています。産経新聞社が事業主体になっていて他の行政区にもいろんな施設を持っています。知的障害などの程度に合わせたカリキュラムなどあり、農作業組や軽作業組などに分かれてボランティさんの援助も得ながら活動されています。
 あらかじめアンコール曲を決めていくのですが、その曲が終わってからもアンコール・アンコール!の声がホールに響き渡ります。出演者としては嬉しいことです。アンコール希望曲はエグザイルの「道」でした。皆さんなかなかの音楽通とお見受けしました。


「施設にも 薫風届け 愛届け」


[985] 藁葺のある風景 [PC]  2013/07/03 07:54:06    [削除]


   奈良県郡山市の大和民族公園に行って来ました。静かな公園で奈良県立民俗博物館もあり、園内には奈良の古い民家集落も地域ごとに展示されていて、嬉しいのは無料で拝観できることです。他に菖蒲園・梅林・里山や湿地などもあり、季節には花を求めて来られる方も多いようです。
 そこから矢田山遊びの森を目指し、自然観察をしながら歩いて来ました。2年ほど前に若草台住宅地から子ども交流館までの観察会に来た事があるので、今回でコースがつながったことになり、新たなハイキングコースとしてロクの引き出しにストックが増えました。


「集落の 空に一刷毛 合歓の花」


[986] ギンバイカ [PC]  2013/07/04 06:43:35    [削除]


   ヨーロッパ辺りが原産なのでしょうか?マートルとも言われています。日本での別名は銀香梅とも言われて、香りのよい木で、花は梅に似た白花です。雄しべが長いのでよく目につきます。以前、何処かの植物園で観た事があるのでかすかに記憶していました。
 実を食べた事はないのですが、ブルーベリーのような実が出来るようです。色も良く似ているので同じような味かなと勝手に想像しています。一度食べてみたいのですが、植物園などでは薬を散布されるので、口に入れる勇気はありません。


「梅シロップ 浸かり具合を 見る日課」


[987] 擬宝珠  (ギボウシ) [PC]  2013/07/05 07:12:10    [削除]


   橋の欄干にタマネギを逆さにしたような銅製の飾り物を擬宝珠(ぎぼし)と云いますが、花の蕾が似ているので其のまま擬宝珠(ギボウシ)と名付けられました。強い日差しと暑さが苦手なようで湿り気のある所を好みます。雨のため観察会も中止になったので、濡れることを覚悟で何時もの散歩道を歩いてきました。ずぶ濡れになりましたが、梅雨時に活き活きとしたギボウシは、一時蒸し暑さを忘れさせてくれました。
 若葉が山菜として美味しいと云う事で、毒を持つバイケイソウと間違って誤食される方が後を絶ちません。しっかり覚えてから食したいものです。ロクは間違えやすい山野草には手(口)をつけません。


「里道に 雫もゆかし 梅雨の花」


[988] 本日休業 [PC]  2013/07/06 07:05:19    [削除]


   午前中は「森里海連環学」の講義を京都大学教授吉岡先生から受け、午後は施設見学と云う事で朝日新聞の大阪工場を見学して来ました。森里海の繋がりは近年関心が高くなり、漁業組合が森林整備などに乗り出している話などよく耳にします。終日勉強でしたが、頭を休めるための反省会はちゃんとこなして来ました。
 我々の反省会は何時も3時過ぎから始まります。たいがいの居酒屋は5時ごろオープンなのでお店探しが大変です。目星を付けたお店にこんな看板が出ていると目も当てられません。でも「本日休業」よりも「睡眠中」なんて看板は笑いを誘います。


「日は高く 急かすシニアの 生ビール」


[989] コンサート会場 [PC]  2013/07/07 07:48:50    [削除]


   日に複数回の予定が入ります。それに慣れると、予定のない日は手持無沙汰で空虚な気持ちになります。昨日も午前中は男の料理教室があり、ピザ・ミネストローネ・グリーンサラダ・人参ジュースを作って来ました。夜はザ・シンフォニーホールでの豊中混声合唱団の演奏会を楽しんで来ました。第53回の定期演奏会と云うから、我々の合唱団とは歴史も規模もレベルも格段の違いです。
 午前中は俄かイタリア人になり、夜は敬虔な俄かクリスチャンになり、今晩あたりはワインでも飲んでフランス人になろうかな。あるいはスコッチでイギリス人になっているかも。痛風が気になっているロクは、当分の間はドイツ人にはならないでしょう。


「雷鳴が 心に届く コンサート」


[990] 原水爆禁止国民平和大行進 [PC]  2013/07/08 06:57:13    [削除]


   日本全国から広島・長崎に向けての平和行進が毎年10万人規模で開催されています。既に5月から行進が始まり8月には広島・長崎に集結します。それに呼応して豊能郡では自動車パレードと云う形で参加しています。今まではマイカーで参加していましたが、今年は宣伝カーの運転を頼まれました。2時間の時間配分と後続車にも気を配りながら運転をこなして来ました。
 ノーモア広島!ノ―モア長崎!ノーモア福島!を掲げての行進。核も基地もない非核の日本、原発をなくし、自然エネルギーの推進をとの思いで行動に参加しているのは、傍観者でいられないと云うロクの生き方です。


「炎昼に 体も心も 熱くなり」


[991] ガクアジサイ [PC]  2013/07/09 06:59:52    [削除]


   アジサイと云うと梅雨を代表する花ですが、今年の梅雨は早く空けてしまいました。千年以上の歴史を持つ能勢の山寺にガクアジサイが今を盛りと咲いていました。霊に満ちた雰囲気の境内に咲くガクアジサイはロクの心をしばし癒してくれました。
 昨年もアジサイをアップした記憶がありますが、多分シーボルトとお滝さんの話と学名の由来を書いたように思います。有毒植物だったと云うのは記憶に新しい話ですが、花が風邪と解熱の薬になるので、紫陽花(しようか)と呼ばれ、そのまま漢字表記で紫陽花になったようです。


「紫陽花の 日陰に在りて なお光り」


[992] 閻迦井(あかい)神泉 [PC]  2013/07/10 07:18:06    [削除]


   高代山の頂上近くに今でも湧き出している井戸があります。閻迦井(あかい)神泉と云われ、空海が960年(天徳4年)に庵を生すんでいた頃からとの伝説が残っています。説明板には「衆病悉除の霊泉御供水で現在もこんこんとわき続けております」と書かれてありました。日本仏教のさきがけ、最澄の天台宗と空海の真言宗、役小角と並んで何処にでも登場する空海伝説。史実は如何に?
 そんな事とは関係なしに、好奇心のかたまりロクが試しに飲んでみた事は云うまでもありません。汗をかきながら登って来たロクの喉を潤すのには冷たくって美味しいと感じました。


「神泉に しばし忘れる 玉の汗」


[993] 竹風鈴 [PC]  2013/07/11 07:56:59    [削除]


   竹林を活動拠点にしている仲間が竹炭を持って来てくれました。ドラム缶で竹炭作りをされているとのこと。燃焼温度が低いので音が出るほどに炭化するのは1割ぐらいと云っていました。彼たちは竹の和紙作りなども手がけているとのことで、竹藪を竹林に戻す活動を続けておられるようです。
 竹炭を使って風鈴作りをしました。ベランダに吊るした竹風鈴の炭の音が心地よく届いて来ます。カラカラカラ……炭の発する音をどう表現すればいいのでしょう?


「風吹けと 竹風鈴の 音を待ち」


[994] 菩提樹 [PC]  2013/07/12 07:33:38    [削除]


   お釈迦さんが菩提樹の下で悟りを開いたと云う事から、お寺などによく植えられています。ところが釈迦が悟りを開いたのは印度菩提樹で全く違う科なのです。インドボダイジュはクワ科で、写真のボダイジュはシナノキ科です。紛らわしく満州菩提樹・ベンガル菩提樹・栴檀葉の菩提樹などもあるそうです。
 シナノキ科の特徴は、へら形の苞の下に10~20個の花を吊り下げていることです。その内の幾つかが実になり、まるで傘をさしているようです。落果する時はプロペラ状で風に乗って飛ばされます。


「夏木立 傘をさす実の 風に揺れ」


[995] 猿回し [PC]  2013/07/13 06:53:04    [削除]


   大道芸の筆頭「猿回し」をしていたのでしばしの時間覗きこんでいました。奈良時代に中国から伝わり、悪魔祓いや厄病除けとして武家の間に広まりましたが、室町時代に入ってからはだんだん宗教性がなくなり、大道芸として普及して行ったようです。江戸時代には猿回し師の集団が組織され、地方に巡業に出かけていました。江戸・紀州・周防の3系統が中心でしたが、昭和に入り一旦は廃れてしまいます。
 あの小沢昭一が消え行く日本の放浪芸を残そうとキャンペーンを張り、一旦は絶滅した猿回しが1978年(昭和53年)山口県光市で「周防猿まわしの会」として新たにスタートを切りました。大切にしたい庶民の楽しみです。動物愛護協会の御仁の反応は如何に?
寅さんのような啖呵売もどこかで聞きたいものです。


「大道の 君も落ちるか 百日紅」 


[996] 鹿剥ぎ [PC]  2013/07/14 07:35:59    [削除]


   地元山の会(山友会)の定例会があり、高山右近生誕の高山を出発点にして、明ヶ田尾山~鉢伏山~箕面駅まで歩いて来ました。他の山の会で使ったコースですがメンバーには初コース。夏場の山歩きはコース選びが大変ですが、基本的に曇り空だったので長い距離を歩くことが出来ました。頂上での爽やかな風は、汗を流した者にしか経験できない爽快なものです。下山後は汗を鎮めるために掻き氷店に駆け込みました。
 リョウブが沢山植わっている二次林ですが、鹿剥ぎに遭った木がたくさん目につきます。写真の木などまだ剥いだばかりで青さが残っています。「リョウブの木は塩分を含んでいるので鹿が好んで食べるのです」と皆さんに説明して来ましたが、甘味があるからとか諸説あります。単に樹皮を剥がし易いからかもしれません。今後の研究課題で一度味見してみようと思っています。


「頂上の 風を再び かき氷」


[997] 化石の展示 [PC]  2013/07/15 07:33:29    [削除]


   兵庫県の一庫公園を活動拠点にしているグループの方からお誘いで、化石と岩石のレクチャーを受けて来ました。講師の方はお仕事で世界各国の石材を訪ねられ、ついでに化石も集めて来られたようです。三葉虫が化石のキングで、アンモナイトがクイーンだと教わりました。次の氷河期にはホモサピエンスも化石になっているとの壮大な話。ロクも化石だと云われないように軟らかい思考を持ち続けたいものです。
 午後からはエドヒガン保全活動の一環として、鹿害(樹皮剥ぎ)からエドヒガンを守るためのサプリガードを付ける作業を体験させてもらいました。作業は簡単ですが順序があるようで、周辺の土を耕し根に空気が入るようにしてやり、幼木を覆うネットを支柱に固定して、腐葉土を敷き詰め、たっぷりの水を与えてやって完成です。


「女王様 ダイヤモンドは 熱き石」


[998] 原因(ビール) [PC]  2013/07/16 06:42:48    [削除]


   晩酌を始めたのは何時頃のことだろう。結婚した当時は余り習慣化していなかったように思うが、それでも良く飲んでいたのは確かだ。約50年間は酒税を払ってきた勘定になる。最近でこそ家では飲まないようにしているが、いったん外へ出ると最後まで付き合うと云う悪癖がある。
 外で飲む殆どがビールだったから、何軒でもはしご出来た。今でも人のせいにして遅くまで飲み歩くのは変わっていない。最近は尿酸の値が高くなりそろそろ薬を飲んでもらいますよとの医者の脅かしで、やむなくウイスキーの炭酸割りや、焼酎のお湯割りを飲むように努めている。同じ飲むなら薬よりアルコールの方が好いに決まっている。


「夏の酒 探しあぐねて ハイボール」


[999] 結果(痛風) [PC]  2013/07/17 06:52:10    [削除]


   6月11日に山から下りる時に右足が痛くなり、帰ってから確認すると小指が凄く腫れていた。しばらく様子を見ていたが、腫れが引かないので近くの整形外科を受診してレントゲンを撮ってもらった。骨には異常なく医者の云う事には痛風かもしれないと云う事だった。1週間後に結果が出るので来て下さいと云われていたが、腫れも痛みも収まったので、医者嫌いのロクは自分で判断して行かなかった。痛風だったら困るからとビールだけは控えてきた。
 あろうことか1ヶ月後の一昨日、今度は親指の付け根が腫れてきたので、完全に痛風の症状と確信出来た。生憎の連休で休診日、痛風で救急車を呼ぶほどロクも無神経ではない。昨日になり痛い足を引きずりながら医者の門をたたいた。云う事が憎い!アルコールはダメだって!


「夕食で かさねるグラス 麦茶なり」


[1000] アカヤマドリ [PC]  2013/07/18 07:39:48    [削除]


   土曜日の山歩きで出会った大きなキノコです。帰ってから図鑑で調べるとアカヤマドリと同定出来ました。名前だけだと野鳥と間違えそうです。このキノコを洋風に料理すると美味しいらしいのです。他の場所にも幼菌が出ていましたので見付けやすいキノコです。大きさが桁外れていますので、毒キノコと間違って採取する事はないと思います。茎の部分にはよく虫が入っているので、採取の時には気を付けなければなりません、と云う事です。
 イグチ科のキノコは大丈夫という固定観念から、ヌメリイグチなどよく採って帰って利用したものです。人まで巻きん込んで茸中毒になった経験があるので最近は見向きもしません。でも美味しいと云うことなら一度チャレンジしてみたいものです。


「八万円 高嶺(値)の茸 早松かな」

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