白糸草(シライトソウ)
24人もの参加者
群生地に到着、先ずスマホ
六甲山系に多いヤブウツギ
昨年の5月にシライトソウ群生地を訪ねる予定にしていたが、蔓延防止の外出規制が掛っていたので、サークル例会は自粛して、お散歩観察会として少人数で訪ねることにした。ところがあいにくの大雨注意報が出る悪天候に見舞われたので、急遽中止連絡を流して、一人で集合駅の武田尾まで足を運んだことを思い出す。
是非ともサークル仲間にシライトソウ群生地を観てもらいたいと、今年の年間計画に組み込んだ。2週間前の鵜殿ヨシ原観察会には23人の参加で賑わったが、今回はそれを上回る24人もの方がJR武田尾駅に来られた。皆さんの逸る気持ちを抑えて、群生地までの道中を豊かな植生をじっくり観察しながら歩を進める。平坦なコースだと案内してあるので、足腰に自信のない方も気軽に参加された。サークルでは「歩く植物図鑑」として尊敬されている女史に、あれこれ説明してもらいながらのゆっくり観察会である。
シライトソウ群生地はかなり知られるようになり、自然大学系の仲間たちの姿も散見された。急峻な崖一面に今を盛りと咲き誇る幽玄な雰囲気に、初めて接した方は声も出なかったようだ。スマホに収めてそれで満足されているが、香りも良いので足下の花に顔を近付け確認してもらう。五感で記憶に留めてもらった。
手持ち図鑑ではユリ科だが、シュロソウ科に再分類されている。4枚の花弁と2枚の仮花弁で構成され、それがブラシのように配列された集合花になっている。本州中部以南に自生する植物である。
「五月風 心くすぐる 花ブラシ」