牡蛎燻製オイル漬け
水洗いした後、熱湯に潜らせる
ソミュール液を作り、漬け込んで味付け
燻製した牡蛎をオリーブオイルに漬け込む
生食用に購入した500g入りチューブ2本だが、1本はカキフライと蒸し牡蛎で堪能した。残った1本を土手鍋や酢牡蛎にしても良かったのだが、どうしても燻製にしてみたかった。燻製なら冷凍牡蛎があるので、そちらの方が割安になる。わざわざ坂越の生食用牡蛎を使うこともない。もったいないという気もしたが、にわか板長としては良い材料で作ってみたいと言う衝動を抑えきれなかった。
たっぷりの時間をかけて冷燻で仕上げたかったが、手作り燻製釜は練炭仕様で作ってあるので、火力が強く60℃ぐらいまでしか下げられない。煙突を全開にして、開口部扉を少し開けてやると炉内気温を下げることが出来るが、燻煙を逃がしてしまうことになる。
いつもは桜のチップで燻すが、今回は初試みとしてお茶っ葉を使ってみることにした。全然美味しくないティーパックがたくさん余っている。それを有効活用したいとの思いつきである。桜チップはオールマイティで肉や干物に使っている。牡蛎に合うかどうか自信がなかったのも一因である。
余り香が強くない燻製牡蛎に仕上がった。本来なら白ワインで夕餉を楽しみたいが、喉から手が出るのを我慢して、オリーブオイル漬けにすることにした。5日間は漬け込んでおきたい。最低でも3日間は寝かせたい。それまでに牡蛎燻製オイル漬け解禁のマイ記念日をでっち上げなければならない。2月は祝日が2回あるが、浮かれるほどの気持ちを持ち合わせていないので、マイ記念日が必要というわけである。
「牡蛎燻す 淡い煙の みぎひだり」