三椏
開花する黄色くなるミツマタ
3つに分枝しているミツマタ
愛宕山10万本の大群落(参考画像)
早春から咲き出すミツマタが満開です。3分枝しているところから名付けられました。中国ヒマラヤ地方から来ましたが、渡来時期が江戸初期だという説と、万葉集に詠われている「さきくさ」がミツマタだという説があり確定していません。ジンチョウゲ科だから花には芳香があります。早春の頃の花芽は蜂の巣が枝にぶら下がっているような特異な姿です。開花すると花が大きくなり黄色が目立ちます。紅色ミツマタもあります。紙虫などを寄せ付けない成分を持っているので、いまでも1万円札や証紙などの原料として使われています。虫に食われるほど永らく財布の中に留まってくれませんが。
何れにしても製紙材料として栽培されて来たので各地に群落地があります。2年前に篠山市丹波愛宕山に、10万本といわれるミツマタ群落を観に行きました。ところが能勢の隣町豊能町にも群落地があったのです。調べれば各地にありそうなので、ミツマタ巡りもしてみたいものです。
「我が財布 揃わぬ札を 三椏で」