ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

岩梨(イワナシ)

             山の斜面に群生するイワナシ

       「億両」と言われ出したミヤマシキミの群生(日本原産)


 山歩き途中に見付けたら跳び上がるほど嬉しくなるイワナシである。淡紅色の花も可愛いが、名前の由来にもなっている果実が美味しい。果皮が緑色で中の果肉が甘酸っぱく、梨の味がするところから名付けられた。
 イワナシはツツジ科イワナシ属で10㎝~20㎝の常緑の小低木。急な山の斜面などに這うように自生している。原産地は北海道から島根県までの日本海側に自生する日本特産種である。特に多雪地帯を好むようでたくさんの自生があるようだが、まだ巡り会っていない。
 登山途中にイワナシに出合った山道は印象に残っているが、何処の山だったかまでは覚えていない。多くは斜面に自生するのだが、尾根筋の細い山道に自生していたので、踏みつけないように避けて通ったのを思い出す。それでも何ヶ所かイワナシが自生している処は知っている。奈良県で桃源郷と言われた平群にも咲いていたが、いつの間にか盗掘されて姿を消してしまった。保津峡の岩肌にへばりついて自生しているのは大丈夫だろうか。
 関西では貴重なイワナシの群生地を教えて貰った。盗掘されると困るので場所までは明らかに出来ないが、先日登ったコースの一角に群生していた。花は終わっていたが、初夏に実る果実を求めて訪ねてみたい。健康酒としてのイワナシ酒を作ってみたいが、貴重種などで独占したくない。一粒口に入れるだけで山の精気を頂けるだろう。
 10年ほど前に福寿草の自生地を得意げに案内したことがある。我がサークルメンバーは、決して盗掘などしないのだが、福寿草は正月の縁起物だと思っている程度の方は、内緒で持ち帰って庭などに移植される。そんな経験をしてきたので、サークルメンバー以外には貴重植物の自生地を漏らさないようにしている。


「岩梨の 花も散り散り 萼のみに」

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