ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

決して忘れない!

      サクマのドロップが脳裏から離れない

                    橘


 山本一力作品の図書室在庫も少なくなって来たので、読書は江戸時代から昭和を含む100年前の激動期に移してみた。というのも立て続けにその時代の映画を観たり、その時代を生きた方の末裔と接したからである。映画「福田村事件」と「風よ あらしよ」では関東大震災に乗じて沢山の社会主義者や朝鮮人が虐殺された。理不尽な権力者からの弾圧に抗った人々の命の積み重ねが、今の民主主義の礎になっている。
 村山由佳の「風よ あらしよ」はかなりの長編で、読むのに時間が掛かってしまった。日本の文化に関わってきた幾多の文人墨客が登場するので、何時ものような斜め読みが出来ない。ノートでも取りながら読まなければならないと思うほどである。平塚らいてふは言うに及ばず、与謝野晶子や高村光太郎なども大杉栄に関わってくる。
 今年は年始めから日本中を震撼させた能登大震災で明けた。100年前とは違い流言飛語が飛び交うことはないが、速やかな被災地への援助は後回しにされ、政府は傍観というより自分たちの裏金問題のもみ消しに躍起になっている。大阪では危険極まりない「夢洲万博」でカジノの土台作りを急いでいる。何れも庶民そっちのけの暴走である。
 サークルの下見で西宮を訪れた。当日は廣田神社のコバノミツバツツジ観察以外に震災記念碑公園もコースに組み込んでいる。その一角に野坂昭如の「火垂るの墓」の記念碑もあり、誰が置いたか知れないがサクマのドロップ缶が置かれていた。震災と戦争を風化させないと言う西宮市民の思いが伝わる。僕たちも決して忘れてはならない!


「朝市を 再開したよと 能登の春」

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