蛇結茨
武田尾の駅を降りるとジャケツイバラの鮮黄色が真っ先に目に飛び込んできた。ここは過って活動していたシニア自然大学校研究科グループで、定点観察を何年も続けて来た馴染みのエリアだ。今回はそのグループとOBたちで作るサークル合同で観察会を行った。懐かしいメンバーたちとの観察会になったが、どうしても先輩風を吹かす雰囲気があったように思い、しゃしゃり出た部分は反省点である。そうした気持ちも込めて、合同の反省会ではいっぱい反省した(ビールで一杯)ことは言うまでもない。
ジャケツイバラもパイオニア植物で、河原などに勢力を拡大して行くので、別名で「河原藤」とも言われれいる。土木工事でブッシュなど出来るとそこに芽を出す。武田尾では数年前の豪雨で山崩れを起こしたので、その跡地のかなり高い斜面まで拡がり、景色を一変させている。全山ジャケツイバラで埋め尽くされたら綺麗だろうなあ~と無責任な事を言っていた。花は綺麗だが棘は鋭く近寄れない。種(豆)は下痢止めやリューマチ熱などの薬効があるようだが、有毒なので食用には出来ない。
「手を出して 毎度の痛さ 河原藤」