丸葉縷紅草
先日アップしたマメアサガオと同じように野生化したマルバルコウソウをよく見掛けます。熱帯アメリカから江戸時代末期に観賞用として入って来たものが、野生化して帰化植物になってしまいました。名前の由来は本種のルコウソウによります。「縷」と云う字は糸のように細長いという意味です。葉っぱが細く切れ込んでいるのと、緋紅色の花だから縷紅草と呼ばれるようになりました。こちらは葉が丸いのでマルバルコウソウと呼ばれています。他にモミジバルコウソウと云うのもあります。ルコウソウ三兄弟を見比べてみたいものです。
どうしても外来植物には冷ややかな目線で見る癖が付いていますが、日本に根付いてしまった帰化植物も、在来種と同じぐらいに扱ってやらなければと思い始めています。日本の風土で淘汰されるものもあれば、しっかりと生き残るものもあります。生物多様性で観察を続けたいものです。意味なく生きているはずはないと思いますので。
「白花に 秋の模様と 紅き花」