ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

鷲と鷹

            天狗伝説はイヌワシだった!?


 昨日は月2回の地球環境「自然学」講座日だった。今回のテーマは猛禽類、中でも激減しているイヌワシと、増えつつあるクマタカを取り巻く環境変化についての興味深い講座。講師はアジア猛禽類ネットワーク会長の山崎亨先生で「渡り」の研究でも第一人者である。びわ湖周辺でのイヌワシ生息調査を皮切りにクマタカの調査、更にサシバの渡りルートの解明や保護活動などに取り組まれている。時間軸(植生の変化)と空間軸(繁殖地・中継地・越冬地)の視点は、鳥屋でなくっても引き込まれるロマンに満ちた話だった。イヌワシは風の精で、クマタカは森の精と捉える氏の観点だけでも惹きつけられる。
 日本の林業政策の行き詰まりが猛禽類などに重大な影響を与えているとのこと。国土の70%が森林と言う世界に類を見ない環境が、生物多様性を産みだして来たが、林業の衰退で環境が著しく変わってきた。放置された植林地では多様性が損なわれ、イヌワシが住めなくなり、変わってクマタカが増え続けている。猛禽類は食物連鎖の頂点に位置するので、環境変化の影響を一番受けやすいところから自然環境の指標生物になっている。
 サシバは春に日本に渡って来て里山で繁殖するが、個体数を減らしている。原因を追跡するとフィリピン北部で伝統的に密猟されていることが分かった。ココヤシ林に大発生するコガネムシを捕食するためにサシバが訪れ、それを現地住民は捕獲して食用などにしていたらしい。ココヤシをコガネムシから守る役目をサシバがしていることを教育して、今では密猟が根絶して、サシバ観察のエコツアーまで出来るようになったなどの経験談は、環境保全活動の方向性などを示してくれた。


「オスプレイ 飛ぶな渡りの 邪魔になる」