竜胆(りんどう)
日陰では開かないリンドウ
ツルリンドウの実も出て来た
トンボのメガネ例会で秋を代表する花リンドウを求めて、茨木市の泉原集落を訪ねた。他にセンブリとウメバチソウなども観察出来たらと言う思いもあった。今回は参加者が女性ばかりだったので、端から帰りの打ち上げが望めない。ロクとしては辛いところである。阪急バスのダイヤ改正で減便と路線も変更され、皆さんとの反省会の場所探しも困難にしてくれた。
目的のリンドウは陽射しがあったのでコースのあちらこちらに咲いている。太陽の光を受けないと開いてくれない。初参加の方もいたので目的の花が咲いているとホッとする。センブリも小さなものだが見付けることが出来た。残念ながらウメバチソウには出合えなかった。種類まで同定していなかったが立派なアザミや、コウヤボウキの群落などもあり、里山の植物を堪能して貰えた。
リンドウに竜胆(りゅうたん)と言う生薬名を充てているが、根っこを健胃薬として使っている。「クマの胆」より苦いという事で「竜」を充て、そのまま竜胆になった。まさに “良薬は口に苦し” である。リンドウの葉が細いほど苦味が強いらしい。ヨーロッパでも紀元前からリンドウの仲間ゲンチアナ・ルテアを健胃薬として使っていたようで、日本に西洋医学が伝わり、洋薬として竜胆が使われたようである。
「一重脱ぎ 二重脱ぎして 竜胆に」