広葉杉(コウヨウザン)
今年のスギ花粉:ご用心を!
コウヨウザンは日本の杉に対して、葉が広いと言うことで名付けられている。中国原産で台湾、ベトナムなどにも分布する杉である。江戸後期に渡来して来たようである。愛用の山渓ハンディ図鑑ではスギ科とされているが、最近ではヒノキ科に再分類されている。成長が早く30mもの高木になるので材は粗く脆い。日本では用材としてはあまり使われていない。社寺や公園樹として植栽されている。白アリの害を受けないと言うことで、中国や台湾からの輸入木工品にはコウヨウザン材が使われている。
自然工作をしていた頃は、枝ごと落とした球果を拾い集めて持った帰ったものだが、最近では工作材料の断捨離をしなければならないので、できるだけ木の実などは持って帰らないように心掛けている。観察会参加者などには、この球果はリースなどに使えますよと紹介だけはしている。
コウヨウザンもスギ・ヒノキの仲間だから、雄花からたくさんの花粉を飛ばすことだろう。絶対数が少ないので花粉症の対象木として紹介されないだけである。春が眼の前にやって来たので、天気予報でも花粉情報が聞かれるようになってきた。その兆候がある方はくれぐれもご用心を!
「ハックション 風邪か花粉か 悩ましい」