白木蓮
ヒヨドリにかじられたハクモクレンも
モクレン科オガタマノキ
能勢ではまだ蕾が膨らんだぐらいですが、都会の公園ではハクモクレンが盛りを迎えています。別名で紫モンレンと言われるモクレンには少し早いのかもしれませんが、間もなく開花することでしょう。基本的に白系の花が好きなロクはハクモクレンやコブシが好きです。特にハクモクレンは、小鳥たちが北に向かって一斉に飛び立ちそうな雰囲気も持っています。ところで関西の山に自生しているのは殆どがコブシに似たタムシバです。
似たもの同志の見分け方は、タムシバには付かないが、コブシには花の下に緑色の葉芽が1枚付いています。一方ハクモクレンとコブシの違いは花の付き方で見分けます。ハクモクレンは枝から天に向かって花を咲かせ「磁石の樹」と言われるように、花先を北に向け南側にお尻を膨らませています。コブシは枝の向きに合わせて、枝の延長上に花を付けているので直ぐに見分けられます。
モクレン科の植物を括ってマグノリアと呼ばれていますが、たくさんの雄しべと雌しべをらせん状に付ける起源の古い植物です。総じて芳香を放ちます。ヒヨドリも大好きなようで花びらを啄みます。
「曇天に 白蓮思案 飛び立てぬ」