ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

風媒花

       ヤシャブシの雄花が垂れ⇒雌花が花粉を待っている

           ヒトリシズカに似たカンスゲの雄花


 スギ花粉の飛散も収まり、ヒノキにとってかわりつつある。在職中は花粉症で悩まされたものだが、退職してから能勢に移り住んだのが功を奏したのか、ここ数年は花粉症など他人事になっていた。ところがこの春は症状こそ緩やかだったがくしゃみと洟水に悩まされた。果してヒノキも影響するのか悩ましいところである。
 植物好きのロクとしては、花粉の媒介は彼等の子孫を残す営みだから、その戦略をつぶさに観察する。ツバキの観察では、花粉を運ぶのは鳥だとばかり思っていたが、結構昆虫たちも吸蜜にやって来ている。だから一概に鳥媒花と決めつけられない。
 花粉の移動を風に頼る風媒花植物もこの時季によく観られる。大陸からの黄砂など様々な要因で春霞という気象現象が避けられないが、風媒花も一役買っていそうだ。
 ヤシャブシやハンノキなどの雄花が長い尾っぽ状の花を垂らし、風の力を借りて花粉をまき散らしている。一方地面に眼をやるとカンスゲがヒトリシズカの様な雄花を咲かせている。彼らカヤツリグサ科植物も花粉を散らす。カンスゲの場合は風だけではなく、小動物が触れて花粉を飛ばしたり、持ち帰ったりすることもあるので、何媒介としたらいいのだろう。そんな事を考えながら観察していると花粉症を忘れてしまう。


「内閣の 上向き指標 春霞」

×

非ログインユーザーとして返信する