岩梨(イワナシ)
なんとも可愛いイワナシの花
愛用図鑑では写真掲載だけ(右下が果実)
山でしか出会えないイワナシの花が平群で観られるので、毎回無事かどうかを訪ねることにしている。昨年は見つからないように周りの枯れ草などで隠しておいた。心ない人に盗掘されてしまいそうだからである。別にその所為でもないのだが今年は少し株が拡がっているように見受けられた。
ツツジ科の小低木で亜高山地帯の岩場にへばり付くようにして自生している。島根県以北の日本海側の山で見かける日本固有種である。山で見付けると嬉しくなる花と果実だ。シラタマノキなどにはたくさんに実を付けるので果実酒用に失敬するが、イワナシは葉裏に隠れているのでなかなか見つけられない。見付けても種の保存のために残しておきたい貴重種である。滋養強壮や健康酒に出来るようだが、とてもとてもそんなに採取出来るものではない。どこかで栽培していたら果実を購入したいものだ。
愛用の山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花」では=亜高山帯~高山帯に生息する小低木たち=として括られ、写真紹介だけで解説は別売の「高山に咲く花」に譲られている。あいにく持っていないので詳しい説明は出来ない。コマクサと並んで山男憧れの花である。
「わざわざに 会いに来たよと 岩梨に」