ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

谷空木(タニウツギ)


 タニウツギが山道で目立つようになってきた。渓筋の斜面などでよく見かける落葉小高木で、日本固有種である。仲間のニシキウツギ・ハコネウツギ・ヤブウツギなども日本固有種で、公園などにも園芸種として植栽されている。一般的に “卯の花” といわれるウツギとは別種である。ウツギはユキノシタ科で、タニウツギはスイカズラ科である。しかし「卯の花」の方がお馴染みで万葉集などの詩歌に詠まれ、こちらの方が日本固有種と思ってしまうが中国にも分布している。
 まだ食べたことは無いのだが、タニウツギの若葉は山菜として利用出来るようで、過っては「糧」として使われていたようである。若葉を摘んで日干しし、それを蒸し、乾燥させたものを二重俵に詰め込んでおくと、何十年も味が変わらずに保存できるらしい。砕いてご飯に混ぜ込みウツギ飯として利用していたと言うから、昔の日本の食糧事情まで彷彿させ、米文化をおろそかに出来ない気持ちになる。白米食が当たり前になっているが、ほんの70年前ぐらいまではそれすら庶民の口に入らない時代もあった。
 日本の米は世界中から称賛され、ブランドとして輸出もされている。そんな素晴らしい米を、主食として摂ることを食育の中で伝えられないのだろうか。ロクは手作り紙芝居で伝えるようにしているのだが。


「卯の花に 先駆け咲きし 紅空木」

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