ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

金糸梅と美容柳

            キンシバイの園芸種ヒドコート

            雄しべと葯が目立つビヨウヤナギ


 キンシバイとビヨウヤナギが同時に咲き出した。どちらもオトギリソウ科の仲間で近似種である。中国原産で観賞用として1700年代に渡来してきた。庭木、公園樹として植栽されているのでお馴染みの花木である。キンシバイは暖地では一部野生化しているらしい。見分け方は簡単で、キンシバイはカップ状に咲き、ビヨウヤナギは5弁が平開し心もち巴型に捩れている。何よりも美容柳と言われるぐらい、花弁よりも飛び出した雄しべともどもが美しい。観賞用として渡来して来たが、色んな薬効があるので薬用としても利用されているのかもしれない。因みに薬効を列挙すると、むくみの利尿・B型血清肝炎・風邪の解熱・止血・腰痛・入浴剤・虫刺されなどに効くらしい。
 どちらも葉っぱを透かして見ると白い線点が散在している。これがオトギリソウ科の特徴で、草本のオトギリソウは赤い色素を持つ黒点が散在している。オトギリソウは薬草で、鷹の傷を治す秘薬として鷹匠が使っていたのを、弟が他の人に漏らしてしまった。怒った兄は弟を切り、飛び散った血の跡が黒点として残っていると言うことで、オトギリソウ(弟切草)と命名された哀しい伝説が残っている。流石に木本のオトギリソウ科には黒点は無く明点だけが観察できる。


「甘露でも 集め乾したき 金糸梅」

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