ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

野間城と支城巡り

       涅槃像に描かれた生き物に「抜けている動物は?」探し


 先日下見に訪れた野間中城を、山友会のメンバーに案内することになった。そこだけだと1時間もあれば降りてこられる。一応山の会を名乗っているので、本城としての野間城にも立ち寄ることにした。いつも通り最後尾からついて行くだけだが、最近は歴史にも興味を持ちだしたので、野仏や宝篋印塔などにも目を向けるようになってきた。
 野間中城の麓は地元の寺社林で栗林だったが、そこを薪炭用のクヌギ林にして活用されるようになった。台場クヌギ場として復活されるようだ。炭用として伐られた材を運び出すための道まで作られた。そのおかげで山城までの取り付きが簡単になった。ところが道造りの時に、長い間眠っていた石仏がたくさん露出してきたのだろう。新道の脇に無残な形で積まれている。一体づつ安置してやればどんなにか心安まることだろう。
 山城への取り付き口にプレハブ様の建物がある。それが地元のお寺だったらしい。外見上とてもお寺とは見えないのだが、地元住民たちの信仰心から堂内を改築され、立派な伽藍まで再現された様子を拝見させて頂いた。お寺の宝物と言うべき各種の軸まで開帳して頂いた。能勢では妙見信仰が厚く、殆どの寺は日蓮宗に改宗された苦い歴史を併せ持つ。そのお寺も日蓮宗だった。
 無宗教のロクだが文化としての宗教遺産や伝承行事などは、農耕民族の歴史を振り返る上で欠かせない遺産である。別に神仏に手を合わせることはないのだが、自然にまつわる神や仏に心惹かれる。


「春光を 浴びて野仏 お目覚めか」

舎羅林山(しゃらりんさん)

             台場クヌギ

                まるで城壁風

                広大な開発跡地

                  展望大岩
                  
 10年振りぐらいになるだろうか、地理的には隣町にあたる川西市の舎羅林山を歩いてきた。山の名前が仏教伝来に関わりがありそうで興味を惹く。ところが歩き回ってもそれらしい遺構などは見つからない。新興の神道らしき神社がハイカーの目に止まるだけである。なかなか立派な神社でかなりの費用をかけて建立されたと推測出来る。
 山の麓をバブル期に1万人規模の住宅地にしようと開発されたが、金融機関の倒産などで計画は頓挫してしまい、債権問題で世間を賑わせた曰く付きのエリアである。それが長らく放置されていたが、物流拠点にしようと言うことで折り合いがついたようで、間もなく工事が始まるらしい。
 妻が「2木会」で地元の人に案内してもらった初めてのコースを、是非とも連れて行きたいと案内してくれることになった。低い山だがコースはたくさんあり、なかなか覚えきれない里山である。過去に何度もチャレンジしたが、何時も誰かに案内してもらわないと、お決まりコースから離れられない。お馴染みの山だが、初コースでは驚きの連続である。以前に開発された跡地があまりにも広大だったのが一望でき、兵どもが夢のあとを垣間見たような気分になる。変化に富んだコースで楽しい里山歩きが出来た。当分は禁酒しようかと思っていた矢先、早々「明日からにしよう!」と言うことになってしまった。山歩きの後のビールは何ものにも代え難い「甘露」の味がする。


「裸木も そろそろ芽吹く 山の道」

とりあえずの解禁日🍶

                買い過ぎた食材

              キハダマグロの漬け

              アジは刺身と吸い物に

                茎ワカメは佃煮に


 本来なら「2木会」山歩きの日だが、あいにく年4回ほどの検診日と重なってしまった。採血をしてもらいその結果を聞いて帰るだけのお決まりコースだが、毎度高い肝臓数値だけが気になっているので、検診前の何日かは休肝することにしている。年末年始に飲み過ぎたので一旦はアルコール断ちをしたが、すっかりアルコール分が抜けきったと判断して、再び晩酌生活に戻した。今回は禁酒開始が遅れてしまい、13日間だけの連続休肝しか果たせなかった。その結果かどうか判らないが、異常に肝臓数値が高くなっている。酒を目の敵にする主治医からは飲み過ぎですねと釘を刺されてしまった。
 しばらくは禁酒を続けなければとの気持ちになったが、取りあえずは解禁日と決めておいたので、スーパーへの買い物も引き受けて酒に合う食材を調達しに行った。山から帰ってきた妻をびっくりさせようと、手の込んだレシピを考え鮮魚や海産物を料理しておく。画像紹介以外ではイカの刺身とバター炒めなども作った。久し振りの黒霧お湯割りでほっこり。
 「明日から止めたら良いか!」というパターンが当分続くことになるだろう。


「熱湯を 潜って変身 茎若布」

大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)


 今年の野の花画像紹介の皮切りはタネツケバナだったと思う。春探しで散歩しているのだが、植物たちもあまりの寒さで顔を見せてくれない。フクジュソウもまだ蕾の状態だった。やっと寒気団も大陸まで後退する気圧配置になってきた。
 昨日はねんてん先生の俳句教室だったが、春らしくなってきたので帰宅してから近所をそぞろ歩きしてきた。春の陽光を待っていたとばかりにオオイヌノフグリが開花しだした。もともと2月初旬から4月頃までの花期で、もう少しすれば宝石をまき散らしたような群生状態を観ることが出来る。
 最近は日本固有種のイヌフグリを見かけなくなってしまった。殆どがヨーロッパ生まれのオオイヌノフグリに置き換わっている。少し遅れて出てくるタチイヌノフグリ、よく似た仲間にフラサバソウと言うのもあるが、これらはすべてヨーロッパから渡来してきた帰化植物である。これらの植物は手持ち図鑑ではゴマノハグサ科になっているが、最近ではオオバコ科に再分類されている。
 それにつけてもかわいそうな名前をつけられたものだ。別名で「星の瞳」と言うほどの可愛い花なのに。でも子ども相手の観察会では「イヌフグリ」の方が断然興味を持ってくれる。子どもたちはおちんちんやうんちなどの話が好きなのだ。


「待ってたぞ 星の瞳の 開くのを」

トンボ教室

             ベスト温度でもくもく燻し中


 子どもの居場所作りの一環としてのアフタースクールが、昨今の状況から実施できるのか?が気になっていたので教育委員会に問い合わせした。学年閉鎖など余程のことがない限り、中止の判断はしないとの回答だった。
 とは言え従前通りのコロナ対策で望みたい。かなり広い図工室を使うので、20人の児童を4つの島にわけて密を避けたいと考えている。となるとロク1人では対応できない。そこで地元の方お二人にお手伝いをお願いした。工作の手順を把握して頂きたいので、我が家にご足労願った。
 ところが蓋(玄関)を開けると見学させて欲しいというご主人まで同伴されたり、散歩途中で届け物をして下さったご夫婦までが参加して下さり、予期せぬ工作教室になり楽しい時間を過ごすことが出来た。今回は子どもたちに「虫除けトンボ」としてのオニヤンマを提供する予定である。時間に余裕があれば可愛い「カモの置物」も考えていたが、3年生から6年生までの児童では難易度に差が出たりするので、トンボ工作だけに絞ろうとの結論に達した。残り時間は紙芝居を披露して締めくくることにする。
 提供紙芝居を決めるために、今年の大雪に絡めて「ブナの不思議」と、間もなくシーズンをむかえる「竹のふしぎ・竹ちから」を見比べて頂いた。読み手は上手な方だったので、どちらを選んでも、子どもたちの心を捉えてくれるだろう。
 工作教室の合間に、ロクは早朝から火入れした燻製釜の温度管理もしなければならない。お手伝い願った皆さんにお裾分けを考えていたが、間に合わなかった。出来上がった燻製をお届けすることになり、残業手当をもらわなければというほどの忙しさだった。


「工作で 春の息吹を 先取りし」