ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

肝臓茸

         幼菌はショッキングピンクだが成菌のカンゾウタケ

           手で触ってもかぶれる恐ろしいカエンタケ

                キツネノタイマツ
 旅の目的のひとつに帰省が含まれている。妻の実家が出雲市にあり、そこに95歳の母親が妹の家族と暮らしている。年一度だが3兄妹が集まり母の無事を祝う。今までは外で宴をもっていたが、寄る年波には勝てず、家でささやかな夕食を共にするだけになってしまった。それでも年老いた母親は喜んでくれる。
 義妹夫婦は家業を継いでくれているので、一緒に旅をすることが出来ない。彼たちの家族はキノコ採りが趣味になり、毎年恒例で行われている県の森林公園での茸観察会に誘ってくれる。それに合わせて帰省日程を組む。観察会に出掛ける前に、取っておきの場所へ義弟が案内してくれる。ウラベニホテイシメジを採取出来た。目的のキノコ以外に、写真サイズのカンゾウタケを見付けることが出来た。ロク板長の出番でソテーにして皆さんに召しあがって貰った。


「初茸 出合いに義弟 得意顔」

隠岐の島

 義兄夫婦と4人で隠岐の島を訪ねました。妻の出身は島根県なのですが、まだ隠岐には行ったことが無いというので特別企画です。兄は一度行ったらしいので、旅行計画は彼に任せて、宿の手配や移動時のクーポンなどはこちらが担当しました。大きな島後(隠岐の島町)には行かずに、観光スポットが集まる島前の西ノ島に宿をとりました。シーサイドホテルで外国人にも人気があり、へミングウェイかアランドロンになった気分で海の幸と酒を堪能して来ました。
 バス代わりの船で島を移動し、レンタカーを借りてくまなく島内を巡り、また船で島を移動してレンタカーを借りるというパターンです。心配していた天気も何とか持ってくれたので、雨に遭うことも無く予定の観光コースを回ることが出来ました。建武の新政で後醍醐天皇が流された隠岐の島は、予想していたよりも大きく、今までの日本の風景には無い独特の景観があり、新たな発見をした旅行になりました。


「シーサイド 音も立てずに 秋の波」

蔓穂

 秋の草花を探しに歩いていると土手道に何本かの白い花が穂状に咲いている。その時はそれがツルボだと気が付かなかった。早速仲間に写真を送って訪ねると「ツルボ」だろうと返って来た。今まで知っているツルボの概念は淡紫色で、花穂はキチジョウソウやヤブランに似ている。白花ツルボは初めての出合いだった。なんとも清楚な雰囲気である。
 ツルボは加藤清正が秀吉の命を受けて朝鮮半島に出兵した際に持ち帰った「救荒本草」に記載されており、食用・薬用として古くから人々に利用されてきた。球根が腰痛・膝痛・打撲痛に効くらしい。救荒食としては何回も水に晒して利用していたようである。球根の外皮を取り除いたところが、つるりとした坊主頭に見えるので「ツルボウズ」になりツルボになったとか。


「土手道の 野菊の脇で 白き花」

雁金草

 久し振りに花曜日のハイキングに行って来ました。リーダーの体調が優れないという事で、大事を取って近場の箕面に変更して歩き始めましたが、だんだん調子が出て来たのか、結果的には何時もより長い道のりを歩いて来ました。植生豊かな清水谷コースにも寄って貰う事にしましたが、鹿害で殆どの貴重植物が喰いつくされ、最近は防護ネットで囲ったところだけでしか植物観察が出来ませんでした。
 ネットの中にカリガネソウが揺れています。我々は傍を通るだけで独特の臭気を感じていましたが、風邪気味のリーダーに葉っぱを千切って匂いを嗅いで貰います。やっと悪臭がしたとのこと。5裂する合弁花の4つが上に付き、1つが唇弁花状に下に付いています。4つの雄蕊と1つの雌蕊が弓型に長く伸びています。何とも変わった花姿です。家紋の「結び雁金」から名付けられたようです。帆掛草の別名もあります。


「雁金を 揺らし秋風 通り過ぎ」

南天萩

 昨年はハイキング途中で見付けたナンテンハギですが、今回は運良く地元で見付けることが出来ました。コーラス練習に向かう途中で目につきましたが、先を急いでいたので帰宅してから、改めて写真を撮りに行きました。クサフジに似ていますが、マメ科の葉としては珍しく、2枚だけの複葉なのです。小葉がナンテンの葉に似ているのでナンテンハギと云われています。フタバハギとも言われているので、こちらの方が特徴を云い現わしていると思います。根元は木質化し茎には稜が目立ちます。
 飛騨高山ではアズキナと呼ばれ、美味しい山菜と云う事で栽培までされています。煮た時に小豆の匂いがするので小豆菜になったとか。地元能勢で見付けたので春の若葉を食べてみたい気がするのですが、多分忘れてしまっていることでしょう。


「再会で ハミングふふふ 双葉萩」