ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

山法師

 ヤマボウシの実が食べ頃になってきました。もちろん何粒か食べてみました。あまり知られていないのか皆さんは素通りされています。生食でも甘くて美味しいですが、ジュースにも出来るようです。特に果実酒にすると滋養強壮の薬用酒になるようです。我が家でも各種果実酒は作るのですが、いざ出来あがっても殆ど飲みません。床下収納庫に眠らせているので、妻が目に付き易い所に置いてくれましたが、飲む機会がありません。ヤマボウシの材は堅いのでカシ材の代用として下駄の葉や櫛、農具の柄などに用いられているようです。
 ヤマボウシはミズキ科で街路樹などによく使われているハナミズキの仲間です。山小屋のよっさんが以前にアップしてくれていますが、中央の丸い花穂をお坊さんの頭に、花弁に見える総苞片を頭巾に見立てて名付けられました。花の季節も目立ちますが、赤く熟れた実も山では目立ちます。ぜひ試食してみて下さい。


「実の熟れて 落果絨毯 誰を呼ぶ」

過去へのご招待16

[1701] 桂黄葉 [PC]  2014/10/03 07:01:46    [削除]


   桂並木に差し掛かると甘い香りがそこはかとなく漂っています。これから桂の黄葉が他の木々に先駆けて始まります。落葉の絨毯が出来るようになると甘いキャラメルの香りがします。タカノツメも同じ香りがします。カツラにはマントールと云う成分が含まれていて、それがキャラメリーゼの香りを発します。
 カツラもタカノツメも一雨降った後の落葉が良く香ります。山道を歩いていると湿った状態の落葉から何ともいえない甘い香りにうっとりします。因みにカツラの精油は抹香にも使われているようです。一番芳しい状態を探し出すのも楽しいかも(*^_^*)


「お土産に 拾い集めし 桂葉を」


[1702] おもちゃ館 [PC]  2014/10/04 05:42:39    [削除]


   昨日は野外観察会で小野鴨池に行く予定だった。朝が早いなと前日から準備していたが、天気予報によると雨になっており残念ながらの中止連絡が入る。急遽奈良町の「からくりおもちゃ館」に行く事にした。今年の2月に下見してあったので、要領は先刻ご存知の場所だ。雨は降らなかった。
 ここの「からくりおもちゃ館」は江戸時代のからくりおもちゃを2ヶ月毎に内容を入れ替えて展示してくれる。入館料は無料でボランティさんが案内してくる。今に通じるおもちゃもあり、伝統文化として残して行きたいという思いが伝わる。


「ばったんこ 小僧が鳴らす 仕掛鐘」


[1703] 智頭宿探訪 [PC]  2014/10/05 07:51:18    [削除]


   所属する「ひとくらクラブ」サークルからバスツアーで智頭に行って来ました。岡山との県境にある鳥取県智頭町は、過っては鳥取藩の参勤交代の宿泊地として賑わっていたようです。その後林業で栄えた町ですが、今では人口も減り過疎化が進んでいます。そこで町興しとして観光に力を入れ最近脚光を浴びています。因幡街道の小さな宿場町ですが、国指定の重要文化財「石谷家住宅」をメインに西河克己映画記念館や造り酒屋などもあり、観光客でにぎわっています。
 午後からは芦津渓谷まで足を伸ばし、森林セラピー基地に認定されているコースの一部、三滝ダムまでの散策コースを歩いて来ました。霊気を感じるほどの深い森での散策は十分に癒し効果がありました。


「古の 宿に滝音 落とす秋」


[1704] 栗まつり [PC]  2014/10/06 06:56:11    [削除]


   大阪のてっぺん能勢の恒例行事「栗まつり」台風接近で開催が危ぶまれていたが、雨も降らずに何とか開催された。企画段階からワークショップに参加したらとお誘いを受けていたが、忙しいロクは打ち合わせ会議に出れなかったので、結局断念せざるを得なかった。来年元気なら子どもたちに自然工作を提供したい。
 妻と一緒に会場を覗きに行くと、色々とつながりのある方々に出会える。家まで栗を取りに来てと嬉しい悲鳴も。今回は町の健康指導の一環として取り組まれているウォーキングメンバーにつかまってしまった。4.4キロコースを一緒に歩く羽目に。運動不足気味なので昼飯前の良い運動になった。山口町長や知り合いの町会議員けんちゃんも参加していた。


「皮剥きや 終日栗と 付き合いて」


[1705] 山に虹 [PC]  2014/10/07 06:48:49    [削除]


   台風通過と云う事でコーラス練習が有るのか無いのか、やきもきしながら待機していた。予想されていた雨も朝方には上がり、薄日も差し出している。ニュースでは気を付けてと云う事だったが、大丈夫だろうとの判断で練習会場に赴く。途中で霧雨が降って来たが、ままよ!とばかりに先を急いだ。
 霧雨に薄日が差し込み、前方の山には虹がかかっている。出掛ける時には何があるか判らないので何時もカメラを偲ばせている。山並みを彩色するような虹に出会ったのは初めてだ。おもむろに山に架かる虹を撮りまくる。綺麗だ!思わぬ台風の置き土産に満足して、練習でも声を限りに出し切った。


「霧雨が 山染め抜きし 野分あと」


[1706] 吾亦紅 [PC]  2014/10/08 07:11:59    [削除]


   あまり野原でも見かけなくなったワレモコウです。吾亦紅と云う漢字表記は吾もまた紅いという事で、高浜虚子が「吾も亦紅なりとひそやかに」と詠んでいます。小林一茶は「吾亦紅さし出て花のつもりかな」と読み、俳句や短歌に数多く詠まれています。吾木香とも書きますが、これは吾(日本)も木香と云う意味です。インド原産の木香は線香の材料に使われているようです。ワレモコウは線香に使うほどの香りは有りません。根茎は止血に効果があり、若葉はおひたしなどの食用になります。
 ススキと並んで月見の生け花に欠かせません。野原で揺らぐ姿は秋を感じさせてくれます。目立たない花ですが郷愁を誘い何故か引き付けられます。今日は地元の観月会、コーラスで参加して来ます。今夜は皆既月食になるとか。


「土手道に 孤高が良しと 吾亦紅」


[1708] 観月の集い [PC]  2014/10/09 07:01:19    [削除]


   3年前から一緒に月を愛でましょうとお誘いがあり、我が合唱団も参加させて頂いています。今年は中秋の名月ではなく、皆既月食の日に設定されました。月見団子と抹茶の接待を受け、古代米の入った芋粥まで戴きます。主催は歌垣山顕彰会の方々で、昔から和歌が盛んに詠まれていた場所です。短歌と俳句の投稿も受け付けておられたので、俳句を三句投稿しておきました。講演は西の身延山と云われる真如寺住職の「生かされている命」、合唱団はとりを務めました。
 天体ショーの大好きなロクは、歌を唱っていても気持ちが月に飛び、早く皆既月食が観たいとの思いで、中途半端な音程になっていたと思います。もちろん急いで帰宅して空を仰ぎました。何とか間に合いましたが、写真を撮るには高く昇っていたので断念しました。


「月見会 法話と粥の 腹に落ち」


[1709] 水金梅 [PC]  2014/10/10 06:53:47    [削除]


   万博記念公園で秋の草花展が開催されているので、自然観察会のついでに覗いてみた。盆栽と同じように草花を鉢植えで育てられている。珍しい草花もあったので、名前を覚えるには役立ったが“やはり野におけ蓮華草”派のロクには馴染めない。山野草愛好家の趣味の世界だ。
 日本庭園内の水辺の植物を集めてある花壇にミズキンバイが咲いている。キンポウゲ科のキンバイソウに似ているのでミズキンバイと名付けられているが、こちらはアカバナ科である。アサザなどと同じように保護してやらなければ絶滅してしまう植物だ。2007年のレッドデータリストに絶滅危惧種として登録されている。


「草紅葉 始まりかけて 処何処」


 [1710] 桂 [PC]  2014/10/11 07:02:42    [削除]


   先日黄葉したカツラの落葉をアップしましたが、雌雄異株のカツラがバナナに似た形の実を付けているので、これも紹介したいと思っていました。桂は日本原産と云われています。各県で大木や古木の桂は天然記念物などに指定されています。材の利用価値も高く建築・家具材や鉛筆にも使われています。香が出る→香出(かづ)→「かつら」になったという謂れと、香り高い材の利用が結びつきます。
 変わった所では葵祭りの飾りに桂が使われているようです。双葉葵と桂を絡ませて髪飾りなどに使うようです。愛染カツラでも有名です。桂を神事に使うのは男女の交わりが原点なのでしょう。


「眠るには もったいなくて 長き夜」


[1711] ルート66 [PC]  2014/10/12 07:58:10    [削除]


   山友会で明智越えを歩いてきた。亀岡から歩きだし保津峡までの5時間コース。今回は参加者も少なく交通手段は車を利用した。能勢から亀岡に走っている途中で見付けたのがこのカフェ「ROUTE372」。行きは通り過ぎてしまったので、帰りに同じ道を走ってもらい写してきた。アメリカの名高いルート66を捩った意匠が目を引き付けた。ルート66は大陸横断の国道第1号としてアメリカ経済の発展に貢献してきた。9月に旧国道66に寄って来たばかりだった。
 1960年代の映画やテレビをはじめナットキングコールのスタンダードナンバー「ROUTE66」でもお馴染みだ。高速道路の開通でルート66は廃線に追い込まれたが、何とか66を残したいという散髪屋の親父など有志が集まり、ルート66協会を立ち上げて、今は国指定の景観街道になっている。この「ROUTE372」のオーナーも良き時代の66ファンだったんだろう。


「往年の ロマン一片 落葉散り」


 [1712] 蔓籠作り [PC]  2014/10/13 07:32:20    [削除]


   今年から会員として参加させてもらっている「ひとくらクラブ」の活動日で、今月はツルカゴ編みをお客さんを交えて作った。午前中は一庫公園内の蔓類を採取して回る。山に創った公園なのでサンカクヅルが自生しており沢山採取出来た。他にフジやクズなども採取して、あらかじめ用意して頂いていた蔓も使い、個性豊かな籠が沢山出来あがっていた。
 ひとくらクラブは公園内でエドヒガンの保全や生育調査活動などもしている。森の整備も併せて取り組んでいるので、絡み付く蔓類を取り除くのも大切な活動の一環だ。過っては山林所有者はフジの花を咲かせていると、手入れが出来ていない証として嘲笑されたものだ。


「芭蕉忌に 三角蔓の 篭を編み」


[1713] 口紅茸 [PC]  2014/10/14 07:03:53    [削除]


   別名オッパイダケとも云われているクチベニタケ(クチビルタケ)を妻が見付けた。少しむかごを大きくしたぐらいのものが地面に転がっている。ジャガイモの収穫時に残された小さな芋のよう。鹿の糞が乾燥したようにも見える。意識しなければ通り過ぎてしまう小さなキノコだ。
 手持ちの図鑑で調べたが掲載されていない。良く似た仲間にキツネノチャブクロ(ホコリタケ)があるので同じ仲間かもしれないが、図鑑で確認出来なかったので同定できない。それにつけても赤い紅を注すなんて、誰を招くのだろう(*^_^*)


「口紅も 遠くにありて 冬支度」


[1714] 本物の滝 [PC]  2014/10/15 06:59:06    [削除]


   台風一過と云うほどの秋晴れにはなりませんでしたが、予定を変更して箕面の山を歩いて来ました。実は3グループを案内しなければならないのです。目的は様々ですが箕面歩きを計画されているので、其の下見を兼ねての歩きです。もちろんロクの運動不足解消も含まれています。時折時雨混じりの冬かと思う肌寒い一日でした。
 何時もは立ち寄らない箕面滝にも行って来ました。箕面森町の宅地開発と新御堂延長工事で、トンネルを掘ったために水脈が切れてしまいました。観光の目玉だった滝の水量が減り、仕方なく他から水をポンプアップして流しているのです。ところが昨日は台風が大量の雨を降らしてくれたので、迫力ある本物の滝を見せてくれました。虹のおまけまで付けて!


「十月の 山に滝音 轟々と」


[1715] 権萃 [PC]  2014/10/16 07:07:35    [削除]


   昨年の夏にアップしたゴンズイです。前回は実そのものでしたが、秋に入るとその実が弾けて中から種が飛び出します。その色が何ともいえないぐらい綺麗な赤色をしています。鳥に種を食べてもらいたいための戦略なのでしょう。ゴンズイと云うのは役立たずの木という事で付けられた名前ですが、別名で狐の茶袋とも呼ばれています。このページの下に検索欄があるので「ゴンズイ」を検索してみて下さい。用途など紹介しています。
 彼(彼女)の名誉のために一言。花は地味で目立ちませんが、実が弾けたこの時期本当に綺麗です。春の新芽も食用になるという事ですから、一度食べてみたいと思っています。良く似た木に「ミッキーマウスの木」と云うのがありますのでネットで検索して見比べて下さい。


「木の実裂け しじまを破る 如く在り」


[1716] 禎祥草 [PC]  2014/10/17 06:17:15    [削除]


   武田尾定点観察でテイショウソウが自生している場所を教えてもらっていた。前回の観察会では葉だけの確認しかできなかったが、今回は運良く花の時季に観察することが出来た。環境省のレッドリストに登録されているが、六甲山系では珍しくもないらしい。キク科でモミジハグマ属、花は確かにハグマやコウヤボウキに似ている。3つの筒状花の集まりが一つの花に見える。
 観察会で楽しいのは初めての植物に出会えることだ。特にそこにしかないとなると尚更だ。今週は3日間続けての観察会で、今日は神戸森林植物園、どんな植物に出会えるかな(*^_^*)


「秋草に 三顧の礼で 巡り逢い」 


[1717] 秋丁字 [PC]  2014/10/18 07:14:09    [削除]


   アキノタムラソウが終わり、よく似たシソ科のアキチョウジが目立つようになりました。近似種にセキヤノアキチョウジと云うのもあります。どちらも日本固有種です。アキチョウジは西日本に分布し、セキヤノアキチョウジは愛知から東に分布しています。「関屋」と云うのは関守の家の事で、箱根の関所辺りにたくさん生えていたので、関屋を冠されています。
 秋の七種は有名ですが、一方アキチョウジの群生などはより秋の深まりを感じさせてくれます。茎や葉は除虫剤や香料として使われているようです。


「青空と 秋の深さを 競い合い」


[1719] 薄(芒) [PC]  2014/10/19 07:43:59    [削除]


   秋の七草の代表的なススキです。和名表記では「薄」の字を使い、中国の漢字表記では「芒」を使います。他に「尾花」や「茅」も使われます。十五夜の月見に団子や収穫物などと一緒に供えます。日本全国に伝わる風習で秋の風物詩です。俳句では秋の季語ですが「末黒(すぐろ)の薄」は春の季語、「青薄」は夏の季語、「枯薄」は冬の季語で、年中俳句に詠まれています。
 イネ科の花は目立ちません。しかし穂全体が時々の顔で楽しませてくれます。奈良の若草山の野焼きは有名ですが、樹木の侵入を防止してススキの原を守るためのものです。夕日を浴びて銀色に輝くススキは人々を魅了します。


「穂芒の 一際高き 丘にあり」


[1720] 古代米 [PC]  2014/10/20 07:30:44    [削除]


   大阪みどりのトラスト協会ボランティア組織として「みどりすと」といのがあり、その活動地域を限定した「能勢みどりすとクラブ」が正式に発足した。活動領域は三草山ゼフィルスの森の保全、地黄湿地の再生保全、タガメの田作り(里地里山保全)の3個所で活動していく。昨日は「能勢みどりすとクラブ」の発足総会の後、赤米の刈り取りと稲架かけまでを行った。
 赤米と云うのはいわゆる古代米の事である。稲の野生種でタンニン系の赤色色素をたっぷり含んでいる。昨日アップのススキも始めは赤色である。最近は赤米・黒米・緑米などを混ぜた五穀米が健康志向の人々の間でもてはやされている。赤米は野生種なので粘りがなく、全然美味しくないので、もち米と混ぜて食べると良いらしい。


「刈り取った 稲束作り 遅々として」


[1721] 赤蜻蛉 [PC]  2014/10/21 05:59:13    [削除]


   秋の風物詩赤トンボです。赤トンボと云うのはアカネ属の総称ですが、この時季の赤トンボはアキアカネを指しています。一般的に赤トンボ=アキアカネと思っていいのでしょう。アキアカネの赤い色は気温と共に変化するようです。体温調節昆虫と云われている事を初めて知りました。一般的にオスのほうが赤みが強いようですが、寒冷地だとメスの方が赤くなるようです。と云う事でオスの婚姻色ではなさそうです。縄張り説が有力です。
 写真での止まり方を観て頂くと、翅を下げて休んでいます。これはアキアカネの特徴らしいです。カメラを近付けても逃げようとしません。安心して休息しています。ロクが「極楽とんぼ」だから仲間と思ってくれているのでしょうか(*^_^*)


「赤とんぼ この時だけの 二度わらし」


[1722] 大和三山 [PC]  2014/10/22 07:08:21    [削除]


   じねんクラブと云うサークルから大和三山を訪ねました。と云っても山に登るのではなく麓の歴史散策です。橿原神宮を皮切りに大福と云う駅までの10キロ余りの散策でした。仲間に詳しい方がおられ、たっぷりの資料を準備して下さり、万葉人の歌碑巡りなど飛鳥時代にタイムスリップして来ました。
 途中の本薬師寺跡(橿原市城殿町)の水田にはまだホテイアオイが綺麗な花を咲かせていました。地元のうねび北小学校生も毎年株を植える手伝いをしているようです。彼方に畝傍山を配したこの水田のホテイアオイは観光スポットになっています。


「秋の日の 大和三山 見え隠れ」


[1723] 丁子蓼 [PC]  2014/10/23 07:15:08    [削除]


   刈り取られた田んぼにチョウジタデの花と紅葉が目立ちます。タデと名前が付いていますが、葉が似ているというだけで、こちらはアカバナ科です。黄色い4弁花はアカバナと似ています。たまに5弁花もあるようです。萼付きの細長い実が丁子に似ているので丁子蓼と呼ばれています。
 別名をタゴボウとも言われます。実際に確認した事がないのですが、牛蒡の様な根なのでしょう。田んぼの雑草として扱われていますが、花は可愛いものです。


「陽を受けて ほっこり咲きし 秋の田に」


[1724] 殿様飛蝗 [PC]  2014/10/24 07:00:09    [削除]


   久し振りに会ったトノサマバッタです。淀川の河川敷でバッタのオリンピックをして以来ですから、もう10年になりますでしょうか。子どもの頃からトノサマバッタはオニヤンマと並んで憧れの的でした。それぐらい捕まえるのが難しいバッタだったのです。飛翔力抜群で警戒心も強いので、捕虫網で捕まえることが出来ません。試した事は無いのですが、バッタ釣りで捕まえることが出来るようです。
 このバッタは単為生殖機能を持っているので、雌単独で産卵できるらしいです。しかし、昨日は運よく道路上で雄が雌の上に乗るマウント中のトノサマバッタを見付けました。近寄ってカメラを構えても逃げません。バッタの世界でも恋は盲目なのでしょう(*^_^*)


「ポカポカの 小石褥の 飛蝗かな」


[1725] 川床料理 [PC]  2014/10/25 07:39:44    [削除]


   紅葉には少し早いですが、遠足シーズンか小学生から高校生までの団体が、わんさかと箕面に押し寄せていました。我々シニア自然大学校の講座生時代の仲間も箕面に集まりました。いわゆる同窓会です。箕面の滝まで子どもたちに何回も追い越されながらの散策でした。後で我々の平均年齢を聞くと75歳強だって。さもありなんというお年寄りグループの歩きでした。ロクが一番若いと聞いて俄然張り切りました。
 今回のメインは少し豪勢な川床での食事です。往復2時間の散策は出された会席料理の味をグレードアップしてくれました。アルコール類も進み秋の1日を堪能して来ました。例にもれず駅前で2次会まで……。足には弱いが酒には強いシニアグループです。


「友集う 洒落て川床 子持鮎」


 [1727] 黒枝豆収穫 [PC]  2014/10/26 07:08:46    [削除]


   京丹波町の知り合いの方から黒枝豆が出来ているよ!とお誘いがあったので、お言葉に甘えて行って来ました。引き抜いて頂いた株を、僕が押し切り機で根を切り落とし、皆さんの所まで運びます。集まった仲間は慣れているのか、用意されたコンテナにむしって行きます。全部持って帰って下さいよとのオナーの言葉に、欲も絡んでその仕事の速いこと。小芋も沢山の株を切って頂き、スコップで掘り起こして小芋をばらして行きます。かなりの重労働でした。
 丹波の黒豆は粒が大きくブランド品です。黒豆と云うのは大豆の品種で、この地方は夏の気温差が大きく、日中の蒸し暑さと夜の冷え込みで、霧が出やすくその環境が黒豆の生育に合っているらしいです。「丹波黒」や「和知黒」などと云う品種が作られています。早速帰ってからビールで戴いたのは言うまでもありません。


「茹であがる 黒枝豆の 馥郁と」


 [1728] 林檎 [PC]  2014/10/27 06:53:56    [削除]


   林檎は秋の季語で、林檎の花は春の季語です。そんなリンゴの花が狂い咲きしています。バラ科の花は目立つのでついカメラを向けたくなります。林檎が市場に出回るようになりました。最近の主流は西洋リンゴで和林檎にはめったにお目にかかりません。でも日本で作られるリンゴは立派です。西洋の旅先で食べるリンゴの小さなこと。日本はリンゴに限らず果物の改良が進み、美味しい果物は世界中から需要があるようです。
 今年は妻がリンゴ酢にチャレンジしました。ロクはあまり醤油を使わずに酢を多用していますので、リンゴ酢の出来上がりが待遠しいです。真赤な紅玉を使っていますので、酢の色が綺麗な紅に染まってきています。


「もう一度 咲いてみたいと 林檎花」


 [1730] 掃溜菊 [PC]  2014/10/28 07:28:09    [削除]


   有名な話です。大正時代に植物学者牧野富太郎が世田谷区の経堂にある掃溜でこの植物を見付けてハキダメギクと名付けました。小さな花であまり目立ちませんがルーペで見ると可愛い花です。よく似た花で一回り大きくしたタカサブロウと云うのもあります。ハキダメギクは熱帯アメリカ原産の帰化植物です。明治の終わり位に渡来してきたのでしょう。
 色んな植物図鑑に可愛そうな名前を付けられたものだと書いてありますが、実はハキダメギクは好窒素性植物で、有機物が捨てられる場所を好んで生えるらしいので、牧野さんはその性質を研究した上で名付けられたのだと思います。彼の名誉のために付け加えておきます。


「草の花 顔近づけて 愛でてやり」


[1731] 紅葉始まる [PC]  2014/10/29 14:00:27    [削除]


   昨日から泊りがけで奥猪名の郷に松茸を食べに行って来ました。年金者組合と云う全国組織の、能勢支部が主催した行事です。安く泊まれて松茸のすき焼きが食べられるという事で、近隣の支部からも参加して下さり、恒例の年中行事になっています。今年は参加者が多かったせいか、一人当たりの松茸が少なかったような気がします。獲れる絶対量が限られているので止むをえないのかもしれません。
 この辺りは気温も低くもみじの紅葉が始まっています。既に桜などは葉を落としてしまい、替わってナンキンハゼなどが綺麗なグラデーションで秋色を演出しています。例にもれず皆さんと自然観察しながら散策を楽しんで来ました。


「かくれんぼ する木せぬ木の 紅葉かな」


 [1732] 茶の木 [PC]  2014/10/30 07:43:37    [削除]


   ツバキ科の仲間チャノキです。サザンカと同じ時期に花を咲かせます。低木で花も下向きに咲いているので目立ちません。茶は聖武天皇の奈良時代に中国から渡ってきました。当時は薬としての利用でした。その後、鎌倉時代に入り日本でも栽培されるようになり、室町時代になって茶道として広まりました。庶民に飲用として普及したのは何時頃からでしょうか、多分江戸時代と思いますが、愛用の山渓ハンディ図鑑ではそこまで紹介していません。
 毎朝お茶を入れるのはロクの役割になっています。今まではベッドまで持って行きましたが、最近はテレビ体操が毎朝の日課になっているので「お茶を淹れたで!」と声をかけるだけにしています。美味しいお茶を探し求めていますので情報提供して下さい。


「茶の花に 似たる女性の 今いずこ」


[1733] 茶臼山 [PC]  2014/10/31 07:31:10    [削除]


   天王寺公園の自然観察のついでに、来年の大河ドラマが「真田丸」と決まり、合戦の舞台になった天王寺の茶臼山にも寄って来た。天王寺公園内は真田十勇士の一人、猿飛佐助など忍者が動き回る様子を電飾で表現している。夜に行ってみたらさぞかし綺麗だろう。茶臼山を囲むように河底池があり当時の陣所としては防御に優れていたのでは。
 夏の陣では3分の1の布陣で徳川勢と戦い、家康を窮地に追い込んだものの、あと一歩と云うところであえなく討ち死にした真田幸村は、大阪人の反権力好みと判官贔屓に今も生き続けている。秋の陣で巨人を打ち破り、あと一歩まで迫った「和田幸村」知略に欠けたか……ご苦労様でした。来年は期待してまっせ!


「プロ野球 ビールの不味く 秋の陣」


[1734] 障子張り替え [PC]  2014/11/01 06:54:09    [削除]


   有馬富士公園の福島池の畔に茅葺民家が立てられていますが、そこでの対応や管理はボランティアさんが交代でされているようです。観察会や有馬富士ハイキングなどに行った時に立ち寄ってお茶の接待など受けます。水曜日は秋晴れで、障子の張り替え準備中でした。昔は何処でも誰でもやらされたものです。
 最近の住宅は概ね洋風建築仕様になっているので、障子や襖なども見掛けなくなりました。クローゼットなどと云って箪笥なども部屋から消えてしまいました。機密性が良くなり雀たちの住まいもなくなり、「日本昔話」に出てくる風景は本当に昔話になってしまいました。


「縁側で 懐古に浸る 冬仕度」


[1736] 鵯上戸 [PC]  2014/11/02 07:31:43    [削除]


   赤い実が綺麗なヒヨドリジョウゴです。古い本に鵯が好んで食べるという記述があり、真赤な実は酔っぱらった赤い顔から上戸になったようです。万葉の平安時代には保呂之(ホロシ)と呼ばれていました。今でもヤマホロシなどよく似た植物があります。違いは毛の有無です。ヒヨドリジョウゴには茎や葉に毛が生えているので直ぐに同定出来ます。ヤマホロシの名前は同行した方に教わりました。
 実にはソラニンと云う毒性分が含まれています。ジャガイモの芽の所にある毒性分と同じです。熱を加えると消えるらしいです。全草毒になっていますが、薬効も優れていて帯状疱疹や急性肝炎、さらに腫瘍にも効き目があり注目されているとのことです。


「紅き実の 陽射しに熟れて 冬近し」


[1737] 亥の子 [PC]  2014/11/03 06:54:49    [削除]


   あらかじめチラシが配られていたので、今か今かと亥の子の来るのを待ち構えていた。「亥の子」については毎年の恒例行事なのでこの欄でもたびたび取り上げた。史実の程は定かではないが、1000年以上前から能勢では収穫を喜ぶ神事して伝承されてきたらしい。稲の刈じまいとして伝わる子どもたちの行事だ。
 ピンポ~ン!「こんばんは。あっロクさんや!」何時もの声が懐かしい。一昨年までは我々の区でも男児だけの行事だったが、子どもの数が減り女の子も参加するようになった。今年度の大将は中学1年生がまとめ役になり、大人は表面には出ずに裏方で子どもたちをサポートしている。年々子どもの数が減り何時まで続けられるか?少子高齢化に輪をかけるような、小学校の廃統合など限界集落化が先行き不安を掻き立てる。


「トントンと 地面打つ音 刈収め」


 [1738] 文化祭 [PC]  2014/11/04 07:40:16    [削除]


   恒例行事の文化祭に合唱団として参加してきた。11月にはコーラス交流会にも出演しなければならないので都合2回の発表になる。今年の課題曲はカノンの輪唱、ハロー・ディアンゴの振り付けつき合唱、カッチーニのアヴェ・マリアのハーモニー、それとゴンドラの唄の4曲だった。照準を文化フェスティバルとコーラス交流会に置いていたので、やっと出来上がったという感じだ。今年の発表では一番上手く歌えたという達成感をやっと持てた。
 写真はオープニングを飾る箕面高校ダンス部の演技だ。全国高校ダンス大会で栄えある優勝を果たした演技は、思わずうなってしまうほどの出来栄えだった。能勢の和太鼓サークル「絆」もオープニングを飾るにふさわしい演技だった。ダンスもしたい!太鼓もしたい!と仲間に云うと、骨折するから止めとき!と云われてしまったロク……。


「勲章は うたごえ胸に 文化祭」


[1739] 燻製教室 [PC]  2014/11/05 06:45:40    [削除]


   昨日はコープ委員会からの依頼で、家庭で出来る燻製作りの教室を我が家で開催した。中華鍋を使って簡単に出来る燻製類を作ってもらう。燻玉・シシャモ・秋刀魚開き・竹輪・チーズなどを用意した3つの中華鍋で手分けして作ってもらう。殆どがあまり熱を通さなくってもいいものだから、10分~20分で仕上がる。本格的な豚バラブロックのベーコンや沢庵の燻製(いぶりがっこ)は時間がかかるので、ロクが事前に窯に火を入れ、皆さんの燻製が出来上がる頃を見計らって準備しておいた。
 試食会で出来たての燻製を食べた参加者は、口々に美味しいを連発。ロクも赤ワインを持って来て頂いたので、それを頂きながらひとしきりの燻製談義をのたまう。生憎妻は山登りで不在だったので、接待役も兼ねた燻製教室だった。


「小春日に 我が家を包む 燻煙の」


 [1741] 東山トレイル [PC]  2014/11/06 07:22:01    [削除]


   東山トレイルのさわりを地元の方に案内してもらった。全部で17人の参加だったが、なにぶん高齢者とか足腰に自信の無い方もおられて、JR山科から出発したものの、毘沙門堂で4人が脱落して別行動。比較的元気な13人で歩いてきた。大文字山へのコースは何度か歩いているが、今回は行者道の様な宗教色の強いコース設定。途中に不動尊や滝の行場などがあり、霊気漂うハイキングだった。最後は同志社霊園内の新島襄と八重のお墓まで。
 お昼休みの場所は七福思案処と云うところ。七福神詣りの休憩所として、誰言うともなく呼ばれたのかなと思うが、思案処と云うのは何故だろうか?5差路になっており、どちらへ行ったものだろうかと思案すら場所だったのかな?ロクのどうでもいいような探究心が頭を持たげる。


「不動尊 政治の冬に 憤怒して」


[1742] 大待宵草 [PC]  2014/11/07 06:04:20    [削除]


   淀川の河原にまだ花を付けたマツヨイグサが残っていました。多分オオマツヨイグサだと思うのですが、他にアレチマツヨイグサとか、メマツヨイグサなどがあるので、同定するのが難しいです。竹下夢二が詠った「宵待ち草」はマツヨイグサで岡山に群生していたようです。最近ではオオマツヨイグサなどに押されてあまり見かけなくなりました。
 秋に根を掘りだしたものが風邪薬になるようです。根には葡萄酒の様な香気があり、ギリシャでは野獣が好んで食べると云われています。小さな種を風に乗せて沢山バラまきますが、月見草オイルの原料になっているとのことです。「種子たちの知恵」多田多恵子著によるとメマツヨイグサは何十年でも発芽の出来る環境を待つらしいです。まさに“私待つ~わ~何時までも待つは~♪”の世界です。


「寄せ書きを 友へ届けし 冬枯の」


 [1743] 竜の髭 [PC]  2014/11/08 06:16:07    [削除]


   ジャノヒゲですが別名のリュウノヒゲにしました。過去に二度ほど紹介しましたが、蛇に髭があったかなと云うのが可笑しくって、竜なら納得出来るのです。観察会も冬場に入りあまり花も咲いていない時期に青紫色の実が目立ちます。果実のように見えますがこれは種だという事です。弾玉とも呼ばれています。ジャノヒゲは草本だと思っていましたが木本だという記述がありロクを悩ませています。
 肥大した塊根は蛇が卵を飲み込んだように見えるとことからジャになったようです。この塊根が漢方で麦門冬と云われ優れた薬草だという事です。その塊根だけを採取して残った根を植えておけば毎年採取できるようです。


「宝石に 目ざとい人の 竜の玉」


[1744] 西山古道 [PC]  2014/11/09 06:47:13    [削除]


   地元山歩きサークルから、最近脚光を浴びている西山古道を歩いて来ました。西山古道と云うのは長岡京市にある善峯寺・光明寺・柳谷観音を結ぶルートです。過っては善男善女で賑わっていたらしいですが、道路が整備されてからは忘れ去られていました。最近の健康ブームでハイキング道として見直され、道標などが整備されました。
 今回のコースは西山天王山駅から小倉神社の方に回り、柳谷観音までの古道を歩いて来ました。三山には寄りませんでしたが、標高差250m位のアップダウンがあり距離こそ長いが、余裕の持てるコースでした。


「行く先の 古道一片 枯落葉」 


 [1745] 落葉拾い [PC]  2014/11/10 06:54:27    [削除]


   雨の一日になりましたが、ひとくらクラブの活動日に参加して来ました。自然観察路の整備活動の予定でしたが雨のために予定を変更。落葉を拾って葉っぱの標本作りをしました。公園内には各種の樹木が植えられているので、短時間で落葉を拾い集められます。雨に湿った落葉は新たな命を貰ったように輝いています。
 拾って来た落葉はそれぞれの感性でパウチして保存していきます。観察中は葉っぱの名前も覚えたようですが、いざラミネートする段になると「この葉っぱ何だった?」雨の日の観察会をこんな形で楽しんで来ました。ミレーが頭をかすめます。


「誰も来ぬ 雨の公園 落葉だけ」


[1746] 紅花襤褸菊 [PC]  2014/11/11 07:52:09    [削除]


   ベニバナボロギクは熱帯アフリカ原産の帰化植物です。日本で発見されたのは1949年と云うから、日本に来て間がありません。特徴は垂れ下がった筒状花が紅色をしている事と、花後にボロの様な白い毛に包まれている事です。同じようにボロに包まれているのは、ダンドボロギク・ノボロギク・ボロギク(サワギク)があります。
 香が春菊に似ているので、戦時中は兵士が春菊の代用として食べていたようです。何時も観察会に行くと葉を千切り、香りを嗅いで貰ったり、味見をして頂きます。山菜の類いは春の芽ぶき時ですが、ベニバナボロギクは冬場に採取できる貴重な野草です。機会があれば採取して春菊同様に召しあがって下さい。


「湯豆腐に 野草の香り 満ちあふれ」


 [1749] 仙人草 [PC]  2014/11/12 08:10:02    [削除]


   センニンソウの花が終わり、あとは風が吹けば飛んでいける状態になっています。名前の由来は花後の実から出て来る花柱を、仙人の髭に例えたもので、今がまさにその状態です。何とも変わった髭の付き方です。風に乗り易い形を進化の過程で獲得してきたのでしょうね。同じように風に乗って漂うガガイモをアップして頂きましたが、子孫を増やす植物の戦略にはただただ驚くばかりです。
 「馬喰わず」とか「牛の歯こぼれ」と呼ばれるのは、キンポウゲ科で毒草だからです。ところが薬効もあるようです。素人が手を出すとかぶれたりしますが、ちゃんとした処方で利用すると有用植物になります。毒草と言われるものに薬草が沢山あります。


「木枯らしを 今か今かと 待ち侘びて」


 [1750] 柚子 [PC]  2014/11/13 08:06:29    [削除]


   青かった柚子の実がだんだん黄色くなってきました。そろそろ採り頃かなと思っていますが、我が家に届くのは何時頃かな?と獲らぬ狸の皮算用をしています。この欄でも柚子の効用など紹介してきましたが、本当は今一番欲しいロクなのです。実は数日前から風邪気味で元気がないのです。こんな時、柚子を絞って蜂蜜を加えて、熱湯を注いで飲むと発汗を促し解熱効果もあるのです。
 あまり風邪など引かないのですが、連日の活動でかなり体への負担があったのでしょう。妻からも若くないのだからと釘を刺されました。一日たりと家でゆっくりすることが出来なかったので、これからは予定を減らして週に一度は休養日を作るかなどと、今だけ思っています。喉元過ぎれば~?


「たわわなる 柚子を横目に 通り過ぎ」


[1751] 木立ダリア [PC]  2014/11/14 07:27:09    [削除]


   皇帝ダリアの別名を持つコダチダリアの季節になりました。晴れ渡った冬の青空に凛と咲く姿は、人々に元気を与えてくれるような勢いを持っています。見上げるほどの背丈になりますので仰ぎ見る感じです。メキシコやコロンビアなどに分布しているようですが、日本にはつい最近入ってきたのだと思います。花の作りはコスモスと同じで花弁と思われている舌状花は8枚で、中央に黄色い筒状花の塊があります。
 もちろん草本ですが、大輪の花を支えるために茎は木質化しています。我が家にも植えて観察したいものだと思っていますが、猫の額花壇にはその場所がないので諦めています。ご近所で育てておられるので、楽しませてもらっていますが細かい観察までは出来ません。


「冬空に 背筋伸ばせと 叱咤され」


[1752] 紫青鶏頭 [PC]  2014/11/15 06:05:20    [削除]


   何時も散歩する土手道に一際目立つ赤紫の草が咲いていました。帰ってから図鑑で調べてみましたが、手持ち図鑑には掲載されていません。仲間の方に写真を送り調べて頂きました。その結果ムラサキアオゲイトウだと探し当ててくれました。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。ホソアオゲイトウと同種だとするものと、分けているのものがありますが色の違いは歴然です。持つべきは友達ですね。特に興味を共有できる(*^_^*)
 13日、咳が止まらないので診療所に行きました。時々山を案内して頂いている先生です。風邪より山の話をして帰りました。帰り路に再びこの植物を写しましたが、それ以前に撮ったものの方が綺麗だったのでそちらを使いました。


「野鶏頭 足止めさせて 咳一つ」


[1753] 冬将軍 [PC]  2014/11/16 05:57:34    [削除]


   13日の夕方から冬型の気圧配置に変わり、翌14日は何処へ出しても恥ずかしくない位の冬将軍が能勢をすっぽり包みこみました。初霜と氷点下と云う家来まで連れてやってきました。暖房器具などまだ用意していなかったので、とりあえずは着こんで対応しました。
 ラジオのニュースでも能勢の寒さははたびたび取り上げられます。14日も例にもれず「能勢町では氷点下になりました」と報道され、仲間から寒中見舞いが寄せられます。この寒さを半分自慢したくもあり、半分は覚悟を決める「大阪のてっぺん」の長い冬が始まりました。


「身構える 間もなく来たり 初霜の」


 [1754] 安息中! [PC]  2014/11/17 06:49:52    [削除]


   カタツムリが桜の幹の窪んだところを占拠、あたかも休息しているようです。彼がその場所を居心地いいのか良く判りませんが、湿ったことろの好きなカタツムリは、そこが乾燥から免れ湿っているのでしょう。外敵に見つかり難いという地の利があるやもしれません。カタツムリは陸封された貝の仲間だと理解出来るのですが、何故か食べてみたいという気になりません。エスカルゴを食べるフランス人に脱帽です。
 先ほど「彼」と書きましたが、雌雄同体なのです。でも一個体では子孫を増やすことが出来ません。交尾して初めて子どもが出来ます。ここで休息中の個体は「彼女」なのかな。


「錦愁を 褥に散らし 夢心地」


[1756] 馬見丘陵公園 [PC]  2014/11/18 05:27:40    [削除]


   奈良のサークルから野鳥観察会で馬見丘陵公園に行って来ました。この辺りには古墳群があり、写真を写している場所も古墳の上からです。公園内には乙女山古墳・別所下古墳とナガレヤマ古墳の3つの前方後円墳が丘陵を作っています。ナガレヤマ古墳だけが円筒埴輪など配置して当時を復元しています。
 野鳥観察以外に五感を使って観察したのはドングリです。リーダーがマテバシイ・シリブカガシ・スダジイを炒って持って来てくれました。ちゃんと一人ずつ小袋に分けて。他にシャシャンボの実やエノキの実など小鳥に負けずに啄みました。好奇心旺盛なリーダーにならってメンバーも五感で観察するのに慣れてきたようで、何でも口に入れて確認する姿勢がすごいです。


「寒禽の 声に招かれ 右左」


[1757] 旧閑谷学校 [PC]  2014/11/19 20:11:38    [削除]


   サークルで備前の旧閑谷学校を訪れました。世界最古の庶民のための学校だったようです。1670年創建と云うから必見の価値があります。天下の三賢候の一人と呼ばれた岡山藩主池田光政が、重臣津田永忠命じて作らせたと紹介しています。周りを石塀で囲んでいますが、独特の工法で精巧さに驚きました。これは大陸の建築文化なのでしょうか。火除山と云う人工の山を作り防火に供えていたというのも驚きです。
 宿泊は岡山県備前市の日生(ひなせ)という湊です。海の幸尽くしで、牡蠣のシーズンには沢山の観光客が押し寄せるようです。民宿では海の幸をたっぷり頂いて来ました。定期船での諸島巡りも楽しんで来ました。極めつけは「かきおこ」牡蠣たっぷりのお好み焼きの事です。


「牡蠣料理 屋台の椅子が 味付けに」


[1758] 磯菊 [PC]  2014/11/20 06:52:15    [削除]


   最近よく見かけるイソギクです。葉の縁が白く彩られているのでよく目立ちます。名前の通り磯辺に生えるキク科植物です。公園などに植えられているので何度か写真に撮っていましたが、今回はまさに海辺の崖地に自生していました。薬用や食用にもなるらしいです。同行の仲間の庭にも植えられていると言っていました。
 砂地や崖地など乾燥しやすい処を生育地としています。キク科ですから集合花ですが筒状花のみで構成されています。その集合花が頂点をそろえて並んでいる様が何とも奇妙です。下からの花は茎が長くなり、高さを揃えています。大きな花の塊と見せる戦略なのでしょうか。


「海沿いに 旅情を醸す 磯菊の」


[1759] かきおこ [PC]  2014/11/21 06:51:32    [削除]


   近畿圏から日帰りで行ける牡蠣の本場が岡山県備前市の日生(ひなせ)だということぐらいの情報しか持ち合わせていなかった。と云うのも娘が日生に牡蠣を食べに行って、お土産に宅急便でどっさりと牡蠣を贈ってくれたからである。島巡り観光で頭島に付くと、ホタテ貝の貝殻が紐で結えて積まれてある。地元の方に教えを請うと、筏にホタテの殻をぶら下げておくと浮遊している牡蠣の種が殻に着いて、牡蠣がそこで成長するとのことだった。何でも8カ月で収獲出来るようだ。
 そうして獲れた牡蠣をふんだんに使ったお好み焼きの事を「かきおこ」と云い、こんなに牡蠣が入っていていいのと云うぐらい新鮮な牡蠣がトッピングされている。「かきおこ認定店」と云うのもあるから町あげての地域興しになっている。


「牡蠣を焼く 看板娘の にっこりと」


[1761] 山装う [PC]  2014/11/22 07:11:20    [削除]


   所属するグループから紅葉の名所箕面公園に行って来ました。目的はカエデ科植物とシダ植物の観察会でした。前もってボランティアガイドを頼んで頂きましたが、彼たちは観光協会に所属する方たちで、我々の観察会の目的にかけ離れた案内でした。辛うじてシニア自然大学で勉強した事のあるボランティアさんが、数種類のシダとカエデを教えてくれました。もちろん我々グループの方々は先刻知っている種類です。流石紅葉の名所箕面です。今年の紅葉は例年になく綺麗に色付いています。元気なシニアの姿に混じり、外国人観光客も沢山来ています。
 今日から3連休ですが、テレビでも紅葉情報を流しているのでごった返すことでしょう。庶民の生活とかけ離れたところで、先生方は上辺だけの笑顔を振り撒きに里帰りを始めています。消費税・脱原発・集団的自衛権・秘密保護法・TPPなどにNO!の審判を沖縄に続いて下したいものです。


「錦絵に 山装いて 時を待ち」 


[1762] コーラス
交流会 [PC]  2014/11/23 07:29:22    [削除]


   今年も文化祭に続き我が合唱団は、コーラス交流会でも発表の機会を与えて頂きました。今回は節目の30回目交流会だそうです。小学校6校、中学校2校のそれぞれのPTAの方々が1年間の練習の成果を発表し合います。指揮者の指導力や練習量などで実力に差はありますが、皆さん楽しんで歌っておられます。我が混声合唱団はゲスト出演と云う意味合いが強く、模範演技でなくてはならないので大変なプレッシャーです。はたしてそうなったのかどうか。
 来年も開催される予定ですが、再来年はすべての学校が廃校になり一ヶ所に小中1校に統合されてしまいます。と云う事は交流会もなくなる運命にあります。近隣の行政区でも珍しいコーラス交流会と云う文化の火が消えるのは忍びない思いです。


「歌声が 小春日和に こだまして」


 [1763] ボジョレ―ヌーボ [PC]  2014/11/24 06:57:38    [削除]


   毎年友達からボジョレ―ヌーボが赤白セットで送られてくる。今年も11月第3木曜日の解禁日に合わせて送られてきた。早速2014年の新酒を味わいたいところだが、それに合う料理にも拘りたい。基本的にはどんな料理でも良いはずなのだが、我が家の夕食に登るのは秋刀魚の塩焼きとか、おでんとか、湯豆腐などの鍋料理がこの時季の定番になっている。本来ならステーキとかチーズ料理などの洋風料理で味わいたいところだ。
 喉風邪も終息傾向にあり、2回のコーラス発表も終わり、ふれあい茶話会での工作提供も終えたので、ほっとしたところで久し振りの晩酌を嗜んだ。戴いたボジョレーの試飲をしたかったが、妻に伝えていなかったので夕飯はおでん。ちょっとワインには合わない。まだお預けを食らっている。


「友からの 新酒ワインに 待ての声」


 [1765] 玉水木 [PC]  2014/11/25 07:49:59    [削除]


   箕面の観察会で出合ったタマミズキです。高木なので実のなるこの時季しか見付けられません。タマミズキと云うからミズキ科の仲間かなと思いますが、こちらはモチノキ科の樹木です。愛用の山渓ハンディ図鑑によると、果実が美しく全体がミズキに似ているからと書かれていますが、ロク的には良く判りません。
 雌雄異株であまり見かける事の無い樹木ですから、わざわざタマミズキを求めて遠征したこともあります。近くのハイキング途中などで観た事もあるので、その場所をしっかり覚えておき、落葉した葉や強風の後に落ちた実などを観察してみたいものです。


「紅葉山 出番まだかと 玉水木」


[1766] ワイン解禁 [PC]  2014/11/26 06:29:05    [削除]


   50歩100歩の定例山歩きの日だったが、生憎朝からの雨で中止になってしまった。地元農家(猟師)の方から鹿肉の燻製を頼まれていたので、急遽予定変更して燻製作り。雨の日がご近所に気を遣わなくってもいい。洗濯物など干されていると、風向きによっては燻製の香り付けをしてしまう可能性がある。
 ヘルシーなジビエ料理が夕方には出来上がった。早速提供者にお届けして、お礼にお裾分けを頂いた。今夜はワインの解禁日。あっさりしたボジョレーヌーボの赤が鹿肉の燻製にぴったりだ。猪肉のロースや心臓なども一緒に燻製したのでジビエのアラカルトが食卓に上った。至福のひと時だった。


「奥山に 鳴く鹿も無く 哀しけれ」 


[1767] トトロの郷 [PC]  2014/11/27 05:47:13    [削除]


   先日の三世代交流ふれあい茶話会では、写真の様な鹿の折り紙を皆さんに折って頂いた。鹿と猪は害獣指定を受けている。農家にとっての鹿は厄介者で、可愛くもなんともないらしい。農作物を喰い荒らす憎まれ者になっている。因みに昨夜も知り合いの猟師から「大きな鹿が入った」と連絡があった。そんな鹿の折り紙は嫌がられるかと思いきや、可愛いねと皆さん真剣に折って頂いた。
 上手く折れた方には蘇鉄の実で作ったトトロを差し上げる、という作戦が功を奏したのか三世代、特におばあちゃんたちから、作り方の説明を何回も乞われた。毎年工作提供しているロクはおばあちゃんと子どもたちに覚えがいい。


「小春日に トトロの郷も 華やいで」


[1768] 紅葉狩り [PC]  2014/11/28 06:47:45    [削除]


   立て続けに紅葉狩りに出かけています。箕面を訪れた時は、まだ風邪も完全には治っていなかったので、紅葉を愛でる気持になっていませんでしたが、一昨日の川久保観察会では各種のカエデを観察でき、心まで紅色に染まりました。昨日は奈良奥山のハイキングコースを歩き、紅葉の名所「正暦寺」で“これで文句あるか”と云うほどの紅葉を堪能して来ました。
 コースは円照寺から始まり、山の辺の道をハイキングしながら正暦寺を目指し、後はバス移動も交えて帯解寺まで歩きました。ロクが脳梗塞で倒れて運び込まれた天理の病院の近くです。帯解寺は病院からの散歩コースに組み込んでいました。散歩にしては遠過ぎると看護師さんにお目玉を食らった懐かしいところです。


「打ち上げは 云わずと知れた 紅葉酒」


 [1769] 杉玉 [PC]  2014/11/29 07:08:02    [削除]


   造り酒屋の玄関に真新しい杉玉がぶら下がっていた。帯解寺の近くにある造り酒屋で「豊祝」と云う酒を作っている会社のお店だ。昨日アップの正暦寺は日本酒発祥の地と云うから、この辺りは良い酒が出来るようである。直売所を訪れて試飲させて頂き、無濾過で加熱処理をしていない「あらしぼり」の生酒を買って帰った。直ぐに召し上がって下さいというから早速頂いた。旨い酒だ。近鉄沿線には駅中居酒屋があり、そこで呑んだのが「豊祝」だった。
 緑の杉玉は新酒が出来て、絞り始めましたよ!と云う合図になっている。酒林とも云うらしい。緑の杉の葉がだんだん枯れて行き褐色になってくると、酒も熟成されて来た事を窺い知ることが出来る。もともと杉玉は酒の神様に感謝を捧げる習わしだったようである。


「杉玉の 造り酒屋に 聞く試飲」


[1770] 宿泊検診 [PC]  2014/11/30 13:09:03    [削除]


   毎年年末に泊りがけの検診を受けている。ミニドックと云ったらいいのかな。会社の保養施設での宿泊だから一般のホテルより安く泊まれて、料理もそれなりのものを提供してくれる。目の前に美味しそうな料理があるのに、もともと酒類が好きな我々に飲むな!と云うの酷な話である。始めにビールを頂くが、次から次へと出てくる洋風料理に、赤ワインが合うだろうとボトルをオーダーする。
 昨年は検査前に飲み過ぎたので、今年は控えめにしようと思っていてこの量だ。検診のために泊まっている客には、お酒などなくってもいいやと云うぐらいの料理にしてもらいたいものだ。とすぐに人のせいにしてしまうロクたちの悪い癖だ。何れ届けられる数値を観て、来年からは検査前には飲まないでおこうと云うだろうな(*^_^*)


「明日よりも 今日を活きると 師走前」


 [1771] 軒忍 [PC]  2014/12/01 06:47:42    [削除]


   少し馴染みのあるノキシノブです。胞子の塊をソーラスと云うらしいですが、葉の先端部側の半分に着いているのがノキシノブの特徴です。軒下などに生えているので軒忍と呼ばれていますが、写真の様に傾斜が急なところに着生して育ちます。クスノキなどの高木にも着生します。古くは万葉集にも登場しますが、中国では七星草とか金星草などと呼ばれているらしいです。利尿剤やできもの、腫れものに薬効があるようです。
 実はシダ植物は別扱いになっていて、手持ちの植物図鑑には掲載されていません。シダ植物をまとめた図鑑がないとなかなか同定出来ません。図鑑類は高額なので購入するかどうか思案中です。と云うのもシダ植物まで勉強するか否かの迷いです。


「一雨が 冬の気配を 軒先に」 


 [1773] 冬芽 [PC]  2014/12/02 07:13:46    [削除]


   コブシかモクレンか確認出来ていないのですが、暖かそうな毛皮のコートにくるまれて来年の春まで過ごします。1ヶ月スパンで観察してみたいなと思っています。モクレン科の花は桜より少し早いので3月下旬ぐらいには開花してくれるでしょう。何時も通る散歩道ですが、忘れずに記録できるかそれがあやふやです。
 モクレン科の植物の多くは精油成分を含んでいるので、香りが高く庭木としても人気があります。中でも山に自生しているタムシバなどの香りは、ハイキングの疲れを取ってくれるほどの癒し系香りです。まだ硬い冬芽ですが気持ちは既に来年の春に向かっています。


「お出かけは コートがいるよと 妻の云い」


[1775] 東山歴史散策 [PC]  2014/12/03 07:45:32    [削除]


   所属するサークルの仲間が京都にお住まいなので、東山を案内してくれました。日本三不動と云われている青不動の御開帳に合わせて企画してくれました。花園天皇など皇室ゆかりの青蓮院門跡には青不動の復元模写が展示されており、国宝の青不動は将軍塚青龍殿で御開帳されています。因みに三不動とは三井寺の黄不動と高野山の赤不動と、今回文化庁が3年がかりで修理した青不動です。
 歴史音痴のロクも信号と同じ青・赤・黄のお不動さんがある事を初めて知り、興味を掻き立てられました。焼酎では黒霧島と赤霧島があり、スコッチウィスキーにもジョニー赤とジョニー黒があったなあと、つまらない事を連想しています。


「東山 落葉踏みしめ 古へ」


 [1776] 多羅葉 [PC]  2014/12/04 07:03:28    [削除]


   京都八坂神社にある老舗料亭「中村楼」の庭先に植わっているタラヨウの雌木です。流石老舗料亭だけあって綺麗に剪定されて紅い実が目立ちます。以前タラヨウの花をアップした時に名前の由来などは紹介しています。葉っぱに字が書けるという事で、この木にもお客が記念に書いたのか落書きが残っています。番頭さんがわざわざ教えてくれました。
 郵便局のシンボルツリーになったのはまだ新しい事です。別名「ハガキの木」と云われています。能勢には沢山のタラヨウが自生しているので、子ども相手のイベントなどの時には、度々調達係を引き受けています。


「紅き実の そこだけ温き 十二月」


[1777] 弟切草 [PC]  2014/12/05 06:57:59    [削除]


   兄が鷹匠で、鷹が傷ついた時に使う秘薬を、弟が他の鷹匠に洩らしてしまったので、怒った兄は弟を切ってしまいます。そして飛び散った血が葉に着き、オトギリソウの名前の由来になったというのは有名な話です。葉を透かして見ると細かい油点があります。明点と黒点がありますがそれの着き方で種類分けしています。
 何時もの定点観察で花の時季には確認するのですが、実が生っているのを観察したのは初めてです。秋から冬にかけては素通りしていました。果実は3室に分かれ中に細かい種が入っていました。昔から生薬として使われてきたようで、オトギリソウ酒にしても好いようです。昨日は今年初めての忘年会で、午前中はご近所の方の告別式もありました。


「年の瀬の 心曇らす 涙雨」


[1778] 鳳凰 [PC]  2014/12/06 07:40:01    [削除]


   シニア自然大学の活動日で、午前中は森海連環学を研究している京大の先生から、芦生演習林での鹿害についての講義を受け、午後からは尼崎の寺町を歴史散策して来ました。寺町には11か寺があり、それぞれに趣のある風情で過っての城下町を彷彿させてくれます。
 写真の鳳凰は甘露寺の本堂の屋根に設置されています。対でなく一体なので、正式には鳳と呼ぶらしいです。本堂は1991年に桃山時代の様式を採り入れて改築され、西方浄土極楽鳳停殿と呼ばれています。


「冬空に 金色鳳の 凛として」 


[1780] 黄実の千両 [PC]  2014/12/07 07:41:36    [削除]


   正月の縁起物として古くから鉢植えなどで育てられ、庭木にも好まれているセンリョウです。冬の間赤い実を付けるマンリョウと共に人々の目を楽しませてくれます。黄実の千両もあるのですね。千両・万両以外に、百両はカラタチバナの別名で、十両はヤブコウジです。因みに一両はアリドオシです。千両・万両とアリドウシを鉢植えにして「我が家には何時も財産が有り通し」と語呂合わせを楽しんでいる庶民の姿が目に浮かびます。
 センリョウはマンリョウと違って実が葉っぱの上に付いています。鳥に早く啄んでもらいたい作戦なのでしょうか?枝や葉は薬用に用いられるようですが、陰干しした種は胡麻のように炒って食べると香ばしい味がするようです。試してみたい(*^_^*)


「千両の 赤実と黄実の 成り比べ」


 [1781] 梔子 [PC]  2014/12/08 04:45:42    [削除]


   アカネ科クチナシの実です。以前この欄では花の時季にアップしています。この実の口(萼)が開かないことから「口無し」に転化したとの説が一般的ですが、牧野富太郎は別の説を採用しています。実には6~7の稜があり、碁盤の脚のデザインに使われています。碁の対局者以外は口を出してはダメと云う戒めだそうです。「岡目八目」も其処から生まれた言葉です。事の当事者より第三者の方が情勢や利害得失を正しく判断出来るという四字熟語です。
 クチナシは昔から染料などに使われてきました。布だけではなく、無毒なので栗きんとんやたくあんなどの食品にも使われています。サフランは高価なので代用としてクチナシを使って黄色いカラーライスを作ったりされるようです。変わったところではおにぎりの着色にも使われているようです。


「クチナシの 実には男の 匂いせり」


[1783] バリ観光 [PC]  2014/12/11 16:18:11    [削除]


   旅行社「友の会望年ツアー」でバリ島に行って来ました。出掛けた日がマイナス3℃で、バリの空港は湿度の高い30度!冬から夏への旅でした。センターツーリストと云う小さな旅行社ですが、友の会会員が旅行社を支えています。会員の要望から生まれる旅も沢山あります。双方向で良い旅作りをされています。その一つに格安望年ツアーも企画され、今回は数年振りの海外ツアーだそうです。ロクも友の会に永らく係わって来たので、久し振りに皆さんに会いに行きました。
 インドネシアのバリ島は常夏のリゾート地と思っていましたが、島中がヒンズー教の寺院かと見紛うほどの宗教色に満ちています。個人のお宅か寺院かの区別がつきません。まさに神々の宿る島と云う雰囲気です。写真は海辺の岩の上に建てられた寺院でタナロット寺院です。


「厚着捨て 椰子の茂れる 島に在り」


[1784] クタビーチ [PC]  2014/12/12 07:00:10    [削除]


   ホテルから数分の所に綺麗なビーチがあります。ビーチで寝ころんでいる外人観光客以外は、殆どがサーファーばかりです。一応水着を持って行きましたが、今回は観光予定が詰まっていたので泳ぎは断念しました。皆さんに披露するほどの肉体美でないというのが本心です。それと波乗りには適しているのが、荒い波は遊泳には向かないようです。
 この欄に載せるのも憚られるほどの大胆なポーズで、我々シニアの目を楽しませてくれた水着姿に後ろ髪を引かれながら、シニアにふさわしい寺院巡りに周りました。滞在型で来る機会があれば、日がな一日ビーチで寝そべっていたいロクです。


「常夏の 渚素足で 冬忘れ」


[1785] 花弁売り [PC]  2014/12/13 06:56:10    [削除]


   旅先の市場歩きが大好きです。そこには文化とか生活が凝縮されています。その国の経済まで分かるような気がします。バリ島の市場には沢山の種類の果物が並んでいます。日本にも東南アジアの果物が各種輸入されていますが、現地で食べれる新鮮な果物は旅行者だけの特権です。今回も果物の王様ドリアン、女王のマンゴースチンをはじめリュウガンや樹に生っている初めての果物なども食べてきました。
 色とりどりの花弁だけを扱っているお店もあります。ディスプレイ用やお供え用に皆さん買って帰られます。神棚に供えたり、玄関前の道に供えたりされています。道に供えるのは悪霊が家の中に入ってこないためだと説明を受けました。お供えは毎朝の習慣になっているようです。


「山茶花の ひらひらひらに 想い馳せ」


[1786] 十月桜 [PC]  2014/12/14 07:00:01    [削除]


   この時季目立つ桜は総じて冬桜と呼ばれていますが、厳密にはフユザクラは5弁の花で、八重で咲いているのはジュウガツザクラです。他に子福桜も秋から冬に咲きます。ジュウガツザクラは江戸時代後期に園芸品種として栽培されたとのことです。10月~1月までと3月~4月にかけて二度咲きします。春に咲く花が冬よりも大きくなるようです。
 近くに蓮華寺と云うお寺があり、そこに十月桜が植えられています。隠居した住職の話です。日蓮が生まれた秋に桜が咲いていたらしいですが、桜は春に咲くものと思っている檀家衆が「それはおかしい?」と云ったので、実際に冬に咲く桜を境内に植えたという話です。果してに日蓮の生まれた時の桜は何桜だったのでしょう?


「冬桜 姿健気に 今日も咲き」


[1787] 池田城址 [PC]  2014/12/15 06:58:58    [削除]


   土曜日は山友会の定例日で納山会(望年会)を池田の街歩きとセットで企画しました。まだ山に復帰できないというメンバーにも参加してもらいたいからです。大病を患われた方も参加して下さり、和やかでゆったりした時間を過ごせました。五月山の麓に池田城祉があり、今は天守も再建され過っての池田城を偲べます。織田信長に攻め入られた池田氏の無念、戦国時代にタイムスリップ。時あたかも政治決戦の日。今回の選挙結果をどう読むか?沖縄選挙が未来の姿を示唆しているようです。
 日曜日はひとくらクラブの恒例行事になっている注連縄作りで、今日は我がコーラス団の忘年会。年末の行事が目白押しです。年賀状を始め年内にやってしまわなければならない仕事が山積みです。知り合いからはまた鹿が獲れたとの連絡も入りました。多分、鹿の燻製を作ってもらいたいのでしょう。まさに師走!否、下僕(ロク)走るの昨今です。


「開票を 一喜一憂 望年会」 


[1789] 歌声望年会 [PC]  2014/12/16 07:08:01    [削除]


   コーラス団の忘年会を川西の「暮らしのスタジオ」と云う落ち着いた静かな場所で持ちました。料亭を買い取って地域のコミュニティーを図るスタジオとして提供されています。オナーの思いが伝わります。料理屋から取り寄せた料理に、持ち込みワインでの食事は至福の時間です。車での参加者が多いので赤白ワインはロクが責任を持ち平らげました。
 我が合唱団は午前中の練習を済ませ、場所を移動してコンサート形式の望年会を楽しみました。美味しい料理を頂きながら、ピアノの先生の演奏に耳を傾け、団員2人のハーモニカ伴奏で歌声を楽しみ、最後は全員でミニコンサートをし、合唱団らしい望年会でした。


「厳かに 聖歌を歌い 年忘れ」


[1790] 散歩道 [PC]  2014/12/17 06:46:04    [削除]


   北海道に大型の低気圧が居座り、日本列島をすっぽりと包み込む冬型気圧配置になっています。まだ真っ暗ですが外気温を確認に出てみました。勿論氷点下です。先日の寒波の時はマイナス3~4℃でしたが、今日はマイナス1℃です。でも風が強いので体感温度は下がると思います。
 土手道が通常の散歩コースになっていますがご覧の状態です。ポカポカ陽気なら写真でも撮りに出ようかという気持ちになりますが、霜の降りた土手道は寒くって…。昨日は終日雨で幽閉状態、今日こそは冬芽探しに出かけようと決意しているところです。


「音連れて 明けゆく空に 来る寒さ」


[1791] 冬芽観察会 [PC]  2014/12/18 06:53:55    [削除]


   この冬一番の寒さと云うより、近年に経験したことがないぐらい寒い一日でした。武田尾の定点観察に行って来ましたが、日中の気温も上がらなかったので、昼食後、早めに観察を切り上げて退散する始末です。何時もはゆっくり観察する道も何故か急ぎ足になります。早く温かいものに有り付きたいとの気持ちが見え見えです。熱燗がほっこりさせてくれた事は言うまでも有りません。
 ムラサキシキブの実が残っていますが、来年の春に芽吹く冬芽が観察出来ます。紫陽花と同じような裸芽が枝先に付いています。この木は強靭なのでカマツカと同じように道具の柄などに使われるようです。杖としても使えるようなので、機会をみて採取したいものです。実を啄みに来るイカルなどの野鳥の姿も観れずじまいでした。


「逆境に 背筋伸ばして 立つ冬芽」


 [1792] 痰切豆 [PC]  2014/12/19 06:56:48    [削除]


   紅い莢が開いて中から黒い豆が2つ出ている。果してタンキリマメかトキリマメか悩むところである。観察会で何時も詳しい人に「どっちやったかな?」と聞いている。観たところ花も実も同じ様なので判り難いが、辛うじて葉に違いが有り、タンキリマメは葉の先のほうが幅広になっているのに対して、トキリマメは葉の基部側が幅広になっていて、先端部が尖っているのでそれを目安にしている。
 「山小屋のよっさん」が以前にタンキリマメをアップして下さっている。この豆を食べると痰が切れると云うので名前の由来になっているが、山渓ハンディ図鑑によると俗説らしい。我々は工作材料として採取させてもらっている。


「列島は 爆弾気圧 咳一つ」


[1793] 百合の木 [PC]  2014/12/20 07:31:42    [削除]


   葉を落としたユリノキの実が冬空に震えています。実はマツボックリを細くした感じの集合果で、翼の付いた種は中央からはがれて行き、外側だけを木に残しています。服部緑地の曽根側入り口に数本植わっています。原産は北アメリカで明治に渡来して来ました。「百合の木」は大正天皇が皇太子だった頃命名したと伝えられています。花の形から外国ではチューリップツリーと呼ばれています。北米インディアンがこの木を切り倒しカヌーに使っていたようです。
 葉の形から半纏木(ハンテンボク)とか軍配の木とか奴凧の木とか云われるぐらい特徴的な葉の形をしています。高木になるので花をつぶさに観察し難いですが、薄い黄緑色で基部にはオレンジ色の斑が入り、まさにチューリップの花のようです。モクレン科なので香りも高いことでしょう。


「枯木立 晴れと曇りで 姿変え」


 [1794] ファミリー自然教室 [PC]  2014/12/21 06:57:06    [削除]


   服部緑地公園で毎月最終土曜日にファミリー自然教室を開催している。年末は予定を繰り上げて開催しているが、12月の工作テーマはクリスマス飾りかお正月飾りに人気がある。今回はミニ門松を対で作って頂く段取りにした。土台は細めの孟宗竹、ソギは篠竹でそれの固定兼剣山用は笹を準備した。毎回100人分は材料を準備する。
 ところが生憎の雨。天気予報でも雨予報だったので公園に来る人は少ない。昼前には本降りになりすっかり人通りが途絶えた。長年やっているとこんなことも度々ある。結局来場されたのは予定していた4分の1。子ども対象のイベントとしては寂しい締めくくりだった。


「児らたちの 笑顔で締める 年の暮」


 [1795] 白膠木 [PC]  2014/12/22 07:50:29    [削除]


   漢字表記では難解ですがヌルデと読みます。虫こぶ(五倍子)で有名なウルシ科の植物です。辛うじて雌木には乾燥した実だけが垂れ下がっていました。虫こぶにはタンニンが沢山含まれているので、資源として活用されていたようです。お歯黒を塗っていた時代にはヌルデの虫こぶやキブシが使われていました。実は塩味がするので山間部では塩の代わりに使ったとのことです。乾燥させた実には下痢・咳・痰止めの薬効があります。
 観察会では何時もヌルデの実を摂って味見しています。其の味からシオノキ・シオカラノキ・ショッペノキなどと呼ばれています。今回も口に入れてみましたが、実は硬く乾燥してしまって塩味も少なくなっていました。どの小鳥たちに啄んでもらうのだろうか?


「塩の実を 凍てた道路に 飛ばす口」


 [1797] 装飾電車 [PC]  2014/12/23 06:43:42    [削除]


   たまたま乗り合わせた電車がクリスマスバージョンの装飾電車でした。昼間なので雰囲気は有りませんが、夜間の時間帯なら、ある区間だけ車内灯を消して沿線のイルミネーションを楽しませてくれる趣向になっているはずです。昨年もわざわざ乗り越してイルミネーションを観に行った事を思い出しました。今年はノーベル賞にあやかって青色バージョンかな?
 退職後続いている飲み会も最近は昼間に設定されることが多くなってきました。夜遊びまわるのがだんだん億劫になってきたからです。ただ昼間の会場探しが大変です。昨日も忘年会でしたが、ランチ形式だったのでラストオーダーを急かされ、飲み足りない分は2次会でと云う事になりました。


「段々に 聖夜の灯りも 離れ行き」


[1798] 今年の
出来栄え [PC]  2014/12/24 06:52:19    [削除]


   この欄を「注連縄」で検索してみると、昨年も同じ時季に注連縄作りをしました。今年は既に3回目の注連縄作りです。今回は知り合いの方からも作ってと依頼されたので2つ作りました。出来栄えは年々良くなっているようです。と云うより要領が判って来たので早く出来るようになりました。先生の予定を押えるために来年の日程まで決めてきました。
 玄関に飾るのは28日と決めています。ご近所を歩いてみて「我が家の分が一番立派だ!」何時も独りでほくそ笑んでいます。年中門松を飾っているお宅もあります。伺うと伊勢の風習らしいです。地方によっては鶴や亀などをデザインした注連縄もあり、伝統民芸品の藁細工の様な立派なものもあります。注連縄ウオッチングも楽しいかも(*^_^*)


「作品を 並べて自慢 年の瀬に」  


[1800] 今でしょう! [PC]  2014/12/25 07:20:55    [削除]


   冬咲き桜としては立派なヒマラヤザクラを観に行って来ました。今年初めて淀川流域観察会で探し当てた桜です。この欄で既に取り上げていますので説明は省きます。サクランボの出来具合はどうか?とか何回か訪れて定点観察して来ました。写真を撮っていると通りがかりの人が気付いて「ソメイヨシノが咲いている!」と云われたので「これはヒマラヤザクラと云うのですよ」と蘊蓄を垂れました。
 見頃は年末から1月一杯ぐらいでしょうか。今年の1月に咲いていましたから、かなり花期は長いと想像出来ます。阪急京都線の「相川」駅直ぐの安威川沿いの緑道入口に植わっています。ぜひ訪れて観察してみて下さい。見頃は何時?今でしょう!(今年の流行語について行けなくって、やっと昨年の分が役に立ちました。)


「冬咲きの 桜に明日を 託したき」

議会傍聴

 我が混声合唱団の10周年記念コンサートを来年春に予定していたが、今年の課題曲の仕上がりも出来ていない状態なので、少し開催時期を延ばすことになった。廃校小学校を借りて自主練習を続けて来たが、猛暑日が続いたのでエアコンが効かない教室での練習は大変だった。もう少し凌ぎやすくなってからと云う事で、予定していた自主練習が中止になり、すっぽり空白になってしまった。
 クロマグロは止まることを知らずにたえず回遊している。ロクもじっとしていることが出来ない性分で、それに準えて仲間から「ロクマグロ」と云われている。昨日はフリーになったので、急遽、能勢町の町議会を傍聴することにした。世間を騒がしているダイオキシン問題がどう審議され、町長が如何に対応するか?が気になっていたからである。しっかり準備された議員の質問には、行政も丁寧な答弁で対応している。議員のおざなりな質問には、木で花を括る答弁しか返ってこない。知り合いの議員が頼りになることが傍聴を通じて良く判った。


「役人の 作文披露 秋議会」

過去へのご招待15

 [1601] ブナ林 [PC]  2014/07/09 07:21:03    [削除]


   スイスの花も順次紹介したいのだが、この掲示板の欠点は写真が1枚しか掲載されないことだ。「ロクさんのアクティブライフ」と銘打っているので、旬の写真を掲載していかなければアクティブロクの毎日が報告出来ない。という事でスイスの花は後日に譲ることにする。
 旅から帰って来たのが5日で、翌日曜日には時差ボケの残っている体に鞭打って、原水爆禁止国民平和大行進に呼応して、地元の自動車パレード宣伝車の運転手を務めた。月曜日はコーラス練習日、そして昨日は花曜日のハイキングがあり、大阪府の天然記念物に指定されている妙見山のブナ林を訪ねた。


「全身で 山の霊気を 梅雨音も」 


[1602] 日本の美 [PC]  2014/07/10 06:50:49    [削除]


   スイスアルプスの雄姿は観光客を魅了してやまないが、四季のある日本にも捨て難い風情がある。俄か雨を凌ぐために立ち寄った東屋の丸窓からの人工的な景観ではあるが。雨をたっぷり吸いこんだ木々や苔生した庭には癒される。雫の落ちるのも気にせずに、大気を吸いに出てみたら日本の香りがした。
 外国旅行から帰って何時も思うのは、日本の再発見である。異国文化に触れて始めて、日本の良さ悪さを再認識させてくれる。スイスは永世中立国だが国民皆兵制を敷いている。永らく傭兵として敵味方になり戦った歴史が生み出した不戦の誓いだと理解する。日本も不戦の誓いを立てたはずだが、その誓いをかなぐり捨てて戦争への道を歩み出しはじめた。


「夕立ちの 去って緑に 靄の立ち」


[1604] ゲンチアナ [PC]  2014/07/11 07:01:33    [削除]


   リンドウ科のゲンチアナ・ヴェルナです。日本の類似種ではリシリリンドウが近いかなというところです。でもこれだけの青さを持つ花は日本では見かけたことがありません。25年前に始めてスイスを訪れた時に目に飛び込んで来ました。以来スイスに行く度に写真に収めて帰るぐらい好きな花になっています。それもそのはずアルプス三大名花の一つとしてスイスで愛されている花です。
 ゲンチアナというのは各種あり生薬として使われているのは、もう少し大型の植物で黄色い花を咲かせます。総じてリンドウ科植物は薬草になっているようです。ゲンチアナの根茎を使ったリキュール・スーズは食前酒としてフランスで飲まれ、かのピカソも愛飲していたとのことです。


「星の如 高嶺に咲きし 春竜胆」


[1605] 風船唐綿 [PC]  2014/07/12 07:47:07    [削除]


   定例の活動拠点である服部緑地に向かう途中で、ユニークな実と花を付けた植物が鉢植えでぶら下がっていました。ガガイモ科のフウセントウワタです。以前にもこの実を見たことがあるので名前を忘れずに覚えていました。多分この写真俳句でも取り上げたはずと検索しましたが思い違いでした。花も変わった形ですが、実には棘の様な毛が生えているのが何とも奇妙です。触ってみると痛くもない程度の棘です。花よりも実のユニークさが好まれ、生け花用にされているようです。
 実が終わると中から綿毛の付いた種が飛び出すので、ガガイモの「ケサラン・パサラン」のようです。ケサラン・パサランとはガガイモの綿毛の種のことで、捕まえて箪笥の中にしまっておくと幸せを招いてくれるらしいです。フウセントウワタの実も「いっぱいの夢」という花ことばを持っています。


「夏空へ 平和を託し 夢託し」


[1606] オアシス [PC]  2014/07/13 06:50:13    [削除]


   淀川流域観察会の範囲は際限がないほどだが、夏場の暑い時季は堪えるので身近な所で済ませている。大阪駅の「屋上農園」と中津の「大阪里山」がそれなりに観察場所として利用価値がある。どちらもビル群に創られた人工的な緑の空間だが、生物たちが棲み付いている。所謂ビオトープ的な役割を果たしている。大阪砂漠の小さな小さなオアシスになっており、都会人に束の間の安らぎを与えている。
 葡萄棚には青いブドウがたわわに垂れ下がっている。ワインでも作るのだろうか。お節介にも収穫した果実などの行方を心配している。ワインで思い出すのだが、観察後の反省会場が近くにある。地の利がロクを引きつけてやまない。


「熟れを待つ 葡萄の房に 薄日射し」


[1607] 茸観察会 [PC]  2014/07/14 07:30:26    [削除]


   今年から正式仲間に入れてもらっている「ひとくらクラブ」の活動日で、今月はキノコ観察会。生憎の雨だが雨後のタケノコのように、キノコも雨が大好きなようでにょきにょきと公園内に生えている。皆さんでキノコ採取に出発。昨年も9月にお邪魔したが、今年は7月のキノコ観察会、やはり時季が変わると種類も変わる。何人かの方は大型キノコを採取して得意げだ。
 集められたキノコに先生は名前を付けて行かれる。判らないキノコは図鑑で調べられるが、どうしても同定出来ないものもある。35種類ぐらいまでは名前を同定してもらった。我々もノートに記録していく。何種類か食べられるキノコも採取出来たので、機会があれば食用キノコ採取会もして欲しいものだ、と食いしん坊ロクの独り言。


「梅雨空に 傘を拡げて 胞子蒔き」


[1609] 三角蔓 [PC]  2014/07/15 06:40:56    [削除]


   一昨日は葡萄をアップしたが、野生のブドウ属も花が終わり、実が目立つようになってきた。写真はサンカクヅルだが他にヤマブドウやエビヅルなどの実が秋になると熟して食べられるようになる。いずれも美味しいと思うのはあまり数が採れないからかもしれない。生食の他にジャムにしたり、ジュースにしたり、果実酒にしたりする。ノブドウだけが食べられないがそれはそれで美しい実を付けるので楽しめる。
 サンカクヅルの事を別名で「行者の水」と呼ばれるらしいが、修行の行者が、喉の渇きをいやすためにサンカクズルの蔓を切って、その水分を吸ったという言い伝えから名付けられた。まだ確認していないが、次の観察会で出合ったら蔓を切って吸ってみたい。


「梅雨を溜め 誰に飲まそか 葡萄蔓」


[1610] 銀梅草 [PC]  2014/07/16 06:43:13    [削除]


   所属する自然のサークルから六甲へ行って来ました。「六甲レジャーきっぷ」というものを購入して、全て乗り物利用という便利で楽ちんな方法でした。六甲山などは歩いてしか登ったことのないロクとしては、駅前からバスに乗り、ケーブル利用で山頂駅まで登らせてもらい、さらに山頂周遊バスで目的地に向かうという贅沢な遊びでした。偶にはいいかなというぐらい貴族的な一日でした。
 オルゴールミュージアムでは30分毎に世界の歴史あるオルゴールを各種演奏してくれます。珍しいので3ステージまでも聴かせて頂きました。その後高山植物園に入り、珍しい植物たちに出合って来ました。写真は氷河時代からの遺存植物と云われているギンバイソウです。花の付き方も変わっていますが、葉が2裂しまるでハサミのようです。帝釈峡に行った時に葉だけ観察して、どんな花を咲かせるのだろうと興味を持っていた植物です。


「居ながらに 高嶺の花を 梅雨晴れ間」


[1611] 小判の木 [PC]  2014/07/17 07:24:46    [削除]


   川久保美女谷への定点観察会です。今回も沢山の植物観察が出来ました。特に目立ったのは実生の幼木です。梅雨の時季にたっぷりの水分を含んで芽を出すのでしょうね。フジの幼木とコバンノキの幼木が目立ちました。他にコクサギの幼木などがテカテカな葉を拡げていました。
 コバンノキは葉の形が小判に似ているという事で名付けられました。パッと見には複葉のように見えますが、小枝に互生で2列に並んだ一枚ずつの単葉です。新しい小枝が2本ずつ出て来るという特徴も持っています。


「梅雨明けの 便り間もなく 渓の道」


[1612] 白素麺茸 [PC]  2014/07/18 05:19:01    [削除]


   キノコ観察会に参加すると、しばらくの間はキノコに興味を持ち、マイ茸図鑑への収納数を増やす努力をする。川久保観察会で林内ににょきっとキノコが出ていたのを仲間が見付けたので「それはシラウオタケというキノコでしょう」と……。よく似た仲間のカレエダタケも先日観察したばかりだったので自信を持ち得意げに伝えた。
 帰ってから写真の整理中に図鑑で確認すると、どうやらシロソウメンタケのようだ。間違って教えたことになる。図鑑によると食可となっているが、食いしん坊ロクでもまだ食べたことの無いキノコだ。ところで夏場の観察会のお弁当に「冷やし素麺」を妻のアイデアで2日続けて持って行った。


「定番に したき弁当 冷素麺」


 [1613] 沼虎の尾 [PC]  2014/07/19 08:42:51    [削除]


   スイスに出かける日にサクラソウ科のオカトラノオをアップしました。今回は同じ仲間のヌマトラノオです。両者の違いは花穂の形状です。オカトラノオは花穂の上部が垂れ下がっています。一方ヌマトラノオは直立しているのが見分け方のポイントです。
 旅立ちの日にタイガースの不甲斐なさを嘆いていましたが、ここへきて調子が上がってきました。8連勝をするなど首位に肉薄して来ました。希望を持てせてくれそうに、虎の尾がピンと起ちあがっています。


「蘆原に 涼風の来て 暮れなずみ」


[1614] 浜香 [PC]  2014/07/20 07:31:12    [削除]


   日帰りで家島諸島の西島に海浜植物を訪ねた。能勢からだと片道5時間もかかる。グループで企画してくれないとなかなかそこまでは足を延ばせない。しんどかったがちょっとした小旅行の気分も味わえた。家島諸島には40ほどの島があるが、人が住んでいるのは家島と坊勢の2島だけで、後は無人島。西島は自然遊び体験や学習が出来るゾーンとして使われており、小学校から大学生までが訪れている。夏休みになるとキャンプやカヌー体験などで賑わっているようだ。
 ハマゴウがちょうど咲き始めたところで、渚に彩りを添えている。草本のように見えるがれっきとした落葉の小低木である。香が良いので浜香の漢字表記がふさわしい。秋に出来る実や葉・茎などに薬効があり、生薬の他に浴湯料としても使われているとのこと。


「艇庫には カヌーも待ちし 夏休み」


[1616] ふれ愛  コンサート [PC]  2014/07/21 07:17:32    [削除]


   毎年地元の施設へ出前コンサートを提供しています。昨日は始めての老人介護施設にお邪魔して、要介護の方たちといっしょに歌って来ました。コンサートも半ばになり、みんなで歌うコーナーになるとお年寄りたちの頬が紅潮して来ます。歌声はそれほどの力を持っているのです。かくゆう我が混声合唱団も結構シニアの構成比率が高いのです。
 施設訪問で何時も感じることは、ひと時の元気をお届けにあがるのですが、帰りにはこちらも元気と幸せを貰って帰れることです。今月はもう一ヶ所の施設訪問が残っています。もっとレベルの高いコーラスを提供
しなければと……。


「歌声も 響け届けよ 雲の峰」


 [1617] 藪萱草 [PC]  2014/07/22 06:50:14    [削除]


   ノカンゾウ・ニッコウキスゲなどと同じユリ科ワスレグサ属のヤブカンゾウです。もともとは中国原産と云いますが、日本には奈良時代以前に渡来してきたようです。「萱草(わすれぐさ)わが紐に付く香具山の故(ふ)りにし里を忘れむがため」万葉集・大伴旅人にも詠われています。古名の萱草(忘れ草)とは新芽や花の蕾を食べると憂い(心配)を忘れることが出来ると云い伝えられていました。
 散歩道に沢山咲いていて、八重のヤブカンゾウはあまり好きな花ではないので、もっぱら蕾だけを採取して甘酢などで戴いていました。昨日はキツネノカミソリを探しに行きましたが、まだ時季尚早で群生まではしていません。代わりにヤブカンゾウが「主役は私だ」とばかりに目立っていました。


「野原より 木蔭に似合う 忘草」


[1618] 大文字山 [PC]  2014/07/23 07:25:52    [削除]


   梅雨明けで暫くは天気も安定するとのことで、50歩100歩の会から花曜日ハイキングに行って来た。行き先は大文字山(465m)で山科から蹴上までのコースだ。夏場だから簡単な山というリーダーの配慮だが、山道に辿り着くまでのアプローチで既に汗びっしょり。持参した2本のペットボトルのお茶で足りるだろうかと心配になってくる。山道に入ると結構木蔭もあり、だんだんと調子が出てくる。脳が体に指令を出しているのかもしれない。尾根道に入り頂上まで辿り着くと、心地よい風が吹き抜ける。丸太のベンチも作られ昼食場所にうってつけ。汗を流したものしか味わえない山の涼風に、汗も疲れも吹き飛んでしまう。
 何時もなら蹴上に出て河原町まで歩くのだが、今回は何はともあれ打ち上げをと脳が言う事を聞かない。仕方なく地下鉄で四条まで出て居酒屋に飛び込んだ。喉を通る一瞬のビールの旨かったこと。


「涼風の 接待受けて 去り難し」


[1619] 臭木(蕾) [PC]  2014/07/24 07:04:08    [削除]


   秋になると瑠璃色の実(種)を付けるのでよく目立つようになります。小鳥に食べてもらうために独特の装いをしているのかもしてません。クサギの蕾は稜を持っています。間もなく開花です。開花直後の花はテイカカズラの様な形になります。色んな生長過程を見るのも植物観察の楽しさです。
 クサギ(臭木)と命名された頃は、馴染みの無い香りだったのでしょうね。ミズメがヨグソミネバリと呼ばれていたように。好き嫌いがありますが、バターピーナッツの様な香りだから苦になる臭さではありません。山菜としてもっと利用したい植物です。


「時季来たり 開こか蕾 大暑なり」


[1620] 芒蘭   (ノギラン) [PC]  2014/07/25 06:53:41    [削除]


   愛用の山渓ハンディ図鑑と山渓名前図鑑ではユリ科になっているが、他ではキンコウカ科ソクシンラン属になっている。多分近年になってユリ科から別れたのだろう。それにつけても蘭の雰囲気はない。ロゼット状の根性葉がランに似ているという事で名付けられた。花穂に沢山の花を付けるが、傍でじっくり見ると可愛い花である。
 この葉の形は春に咲くショウジョウバカマとそっくりだ。葉だけ見ていたのでは区別出来ない。違いはショウジョウバカマの花茎は中心から立ち上がるのに対し、ノギランの花茎は中心を外して横から立ち上がってくる。何となく控え目でおくゆかしさを感じる。


「緑陰に 隠れて咲きし 花もあり」


 [1621] 夏物語 [PC]  2014/07/26 07:45:13    [削除]


   能勢電鉄は季節ごとに装飾電車を走らせている。7月13日(日)から9月の初旬までらしい。今年は夏物語「風のおしゃべり」と名付けられた風鈴電車だ。小学校児童や一般募集で集められた俳句や川柳が風に揺れ、おしゃべりをしているようだ。昨年アップした夏バージョンは素朴な素焼きの手作り風鈴だった。能勢電の提供する四季折々の装飾電車が沿線の住民や鉄道フアンの期待を背負って今日も走っている。
 殆どのように毎日出歩き能勢電を利用しているが、9月までに「風のおしゃべり」号に何回乗れるのだろうか?吊り下げられた小学児童たちの俳句を見ていて、ロクの写真俳句はその域を超えていないなあ~と……。今日の俳句は超えたかな?


「風鈴の 連れ来る風に 本を閉じ」


[1622] 屁糞蔓 [PC]  2014/07/27 08:19:05    [削除]


   昨年の初夏に早乙女花としてアップしたヘクソカズラです。あまりにも不名誉な名前を頂いているので、名誉回復のために再度アップしました。別名のサオトメバナに名前を替えてもらうよう陳情したくなります。他に「灸花(ヤイトバナ)」とか「馬喰わず」などとも呼ばれています。実際に自分で葉を採って匂いを嗅いでみました。糞に屁まで付けるほどの悪臭ではありませんでした。
 秋に出来る実はリース飾りに重宝だし、そのまま実を絞ってしもやけ・ひび・あかぎれなどに使えます。アルコール漬けにして化粧水にもなります。お肌つるつるになるようです。まさに早乙女花がふさわしいと思います。屁糞の行き場がなくなるので安倍君や橋下君にその名前を進呈しましょう!


「朝曇り 着換えもせずに 蔓を刈り」


[1623] 茗荷収穫 [PC]  2014/07/28 06:46:55    [削除]


   我が家の放置花壇には茗荷の葉が茂り、他の植物が隠れてしまって手がつけられない。ただ一つの楽しみは茂った葉をかき分けて、根元に生えいるだろう蕾を探すことだ。今年は幸先良く茗荷の蕾から花が咲いている。秋まで何回咲いてくれるだろうか。花の開く前に採取したいのだが、なかなか見付けにくい。古語で生姜(せうが)の「せ」が男なので、女の「め」を充てて茗荷(めうが)にしたとも言われている。
 昨年アップした内容は古典落語で物忘れする話だったが、同じく別名で「鈍根草」と言われ、たくさん食べると愚鈍になったという昔話もあるらしい。しかし実際はそんなことはない。葉を乾燥させたものが浴湯料になり疲労回復などによいという事も知った。


「朝餉には 茗荷の香り 立ち上り」


[1624] 施設訪問 [PC]  2014/07/29 07:26:51    [削除]


   今月2度目の施設訪問だ。こちらは毎年訪問している施設だから馴染みがある。プログラムも先日のコンサートと同じだから気楽に歌えた。と言っても手抜きが出来たという意味ではなく、前回よりもしっかり歌う事が出来たということだ。入所者は音楽好きの方が多くって、身振り手振りでスイングしながら聴いて頂ける。
 4曲を皆さんと歌いアンコールでも2曲一緒に歌って頂いた。今年の難しい練習曲も含まれていたので、入所者の方には口ずさんで頂けなかったが、全曲一緒に歌いたいという雰囲気が伝わってくる。今回も皆さんと一緒に感動を共有できた。音楽って凄い!


「ホールには 暑気と熱気の 入り混じり」


[1626] パイオニア植物 [PC]  2014/07/30 06:56:43    [削除]


   カラスザンショです。まさに先駆植物です。近くの植林が伐採された後に沢山のカラスザンショが芽吹き出しました。同じようにタラノキの幼木も目立ちます。兎に角成長が早い。他の植物に負けてたまるかというぐらいの勢いで成長を続けています。太陽独り占め作戦です。二次林を形成する主役になっています。土に埋没していた種が太陽光を受ける環境になって一度に芽を出したのです。
 アゲハチョウ属の食草としても有名です。ナミアゲハの他にカラス・ミヤマ・モンキ・クロなどのアゲハチョウ幼虫の餌になっています。カラスなどと冠されて役立たないように思いますが、蜂蜜の蜜源植物であり、葉や実には薬効もあり、枝はすりこぎにも使われているようです。若芽・若葉は天ぷらにして食べられるようです。食いしん坊ロクは来年の春に試してみます。


「夏空へ 一等賞なり 先駆けの」


[1627] 稲の穂 [PC]  2014/07/31 07:10:44    [削除]


   イネ科の親分、田んぼの稲が花を付け結実して来ました。田植えから2カ月余りで稲穂が出来るまでに成長するのですね。何時も出歩いているロクは、まるで知り合いの子どもたちに会ったような感覚で「大きくなったなぁ~!」とつぶやきます。畦道の草刈り、田んぼの水管理、肥料の散布など手間暇かけて、やっとお米が出来ます。
 近くを歩くと稲と一緒に成長した蛙が、足音に驚き一斉に田んぼに逃げ込みます。またダイサギなどは忍び足で畦を歩き蛙や蝗などを獲っています。命の営みが田んぼを舞台に繰り広がっているのです。林からはヒグラシの音が聞こえてきます。スイス交換会帰り道でのひと時です。今日は敢えて季重ね俳句!


「遠雷と かなかな聴きし 稲の花」


[1629] 木槿 [PC]  2014/08/01 07:23:49    [削除]


   ムクゲは韓国の国花です。朝早く咲き夕方には萎んでしまうところから「槿花(きんか)一朝の夢」という表現もあり、泡沫の栄華を表す言葉として使われます。しかし、次から次に花を咲かすので繁栄の象徴として喜ばれてもいます。「道のべの 木槿は馬に 食はれけり」松尾芭蕉とか「それがしも 其の日暮しぞ 花木槿」小林一茶などの俳句に詠まれています。薬草としては白花を使われていますが、幹・根・種子など全株が薬草になる有用植物です。
 意外に知られていないのが、花が食べられるという事です。ヌルっとした食感は花オクラのようです。サラダや甘酢漬、ポン酢味などで試してください。以外と美味しいです。ロクは摘んだ花をその場で食べてしまいます。


「根元には 昨日の槿花 散り敷いて」


[1630] 複合養殖 [PC]  2014/08/02 07:49:41    [削除]


   昨日はシニア自然大学校の共通講座があり、興味ある内容で眼から鱗状態でした。瀬戸内海などでの海の汚れに対する研究で、湾岸埋め立てと養殖が海の汚れを加速し、自浄出来ない状態が漁獲量減少の大きな要因になっている話を、研究結果から理論的に僕たちシニアグループの枯渇した頭を目覚めさせてくれました。
 眼から鱗の話は、養殖魚への餌のやり過ぎで、食べ残し残餌が海底に溜まり、海域の貧酸素と赤潮発生の要因になり、漁獲量減少のみならず養殖魚まで死滅させてしまうメカニズムの解明。如何にそれを持続的な養殖に繋げるかの展望まで示して頂いた事です。題して『複合養殖』(食物連鎖を応用して)


「眼が覚めて 如何に生きるか 8月を」


[1632] 狐の剃刀 [PC]  2014/08/03 07:33:52    [削除]


   もう咲き出しているだろうとキツネノカミソリを訪ねました。どうした訳か最近めっきり少なくなってしまいました。地元ではあまり喜ばれていない花なのです。地獄花とか火事花と言って嫌われ者なのです。林内に咲く緋色の目立つ花を、狐の変幻に見立てて名付けられたようです。毒草なので誤食を避けるために近寄り難い名前で、注意を喚起した古人の知恵かもしれません。
 今回初めて知ったのですが、タヌキノカミソリと言う中国原産の園芸種があるようです。同じヒガンバナ科で色は薄い白からピンク系です。最近外来植物がたくさん入ってきていますので、いずれ籠抜けした狸が狐を駆逐するかもしれません。


「狐花 咲いて季節の 移りけり」


 [1633] 川の生き物観察会 [PC]  2014/08/04 07:41:51    [削除]


   ひとくらクラブ例会で今回は川の中の生物観察、いわゆる水棲生物獲りです。午後から先生を招いての水棲生物獲りと同定会が始まるので、午前中に“もんどり”を数ヶ所に仕掛けて準備万端。その間、網を持って川に入り小魚を追っ駆けますが、ハヤなど動きの俊敏な魚は獲れません。岩にはコケが生えているので滑り易く、我々は魚の動きに反比例しておっとり刀です。
 午後からは投網など駆使して、絶滅危惧種に指定されている珍しい魚なども沢山獲ることが出来ました。先生の同定に子どもたちに混じって我々も目を輝かせていました。勉強もしないで川や池に日参していたロクの子ども時代が甦る楽しい一日でした。


「児に混じり へっぴり腰で 水遊び」


[1634] オヤニラミ [PC]  2014/08/05 07:10:54    [削除]


   通常この欄には植物中心でアップしているが、昆虫や魚類もロクの興味を引く。今回の水棲生物観察会ではドキドキ感が違っていた。それはロクを子ども時代に引き戻してくれたからかもしれない。初めて接した魚類、ロク的には新種発見に似た感動がある。特に今回の初対面は準絶滅危惧種に登録されているオヤミラニだ。山渓カラー名鑑「日本の淡水魚」によると、雄の縄張りと卵を護る行動が他の魚より顕著だと記されている。他にズナガニゴイにも出会った。これなど天ぷらや唐揚げにすると美味いらしい。
 同じように感動された仲間から、メールで句(川柳)が届いたので紹介しておく。「追いかけて コケに躓く コキの夏」「貴重種を(親にらみ) 獲った獲ったと はしゃぐ妻」ご夫婦で活動に参加され、何時も楽しい雰囲気を提供して頂いている。今日はその返句!


「川遊び パンツ汚して 妻睨み」


[1635] 今夜は飲むか! [PC]  2014/08/06 06:52:25    [削除]


   夏になると腹が出て来て見苦しくなる。何とかスリムな体形維持で、足に負担なく山を歩きまわりたい。昨年発症した痛風がビールを控えろとささやく。加えて頻脈気味だからアルコールは極力控えたいと常々思っている。という事で最近は晩酌をしないようにしている。暑くってどうしょうもない時はノンアルコールのビール味で済ませている。
 とは言え、何ぼでも飲める体質のロクは、今夜は飲むか!と思う時もある。例えばいいニュースが届いたり、美味しいおかずに巡り合った時だ。最近はビールを控えてウイスキーの炭酸割りにしている。銘柄はこだわらない。昨夜はスコッチと国産ウイスキーを飲み比べてみた。今夜は晩酌・休肝どちらになるかな?


「夜中から 豪雨と地震 原爆忌」


[1637] 鬼百合 [PC]  2014/08/07 07:43:16    [削除]


   何時も散歩する土手道にオニユリが群生しています。形が立派で豪快なところから赤鬼を連想して鬼百合と名付けられました。今まで知らなかったのですがオニユリは3倍体で実(種)が出来ないらしいです。いわゆる百合根と称する鱗茎とムカゴで増えて行くことを知りました。よく似たコオニユリはちゃんと実が出来るようです。
 鱗茎は食用としても美味しいですが、色んな薬効があります。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿が百合の花』は美人の例えとして有名ですが、これらはすべて婦人病の薬草にもなっているようです。シャクヤ・ボタン・ユリの恩恵にあずかった美人に遇ってみたい!


「鬼百合の 水面にきらり 鮠掠め」


[1638] ワンワンワン [PC]  2014/08/08 07:14:51    [削除]


   散歩途中に何処からともなく犬の鳴き声がします。見渡せど見つかりません。畦に何かが設置されいるので近寄りました。ワンワンワンはそこから出ていたのです。謂わずとしれた鹿避け装置なのです。全国的に鹿が増えていますが、能勢は周りが山に囲まれているのでおびただしい数です。一番の原因はニホンオオカミの駆除からです。その他イノシシやアライグマ・ヌートリアなども農作物を食い荒らしています。
 鹿のつぶらな瞳は可愛いものです。しかしバンビだ!などと言っておれないぐらい鹿害は深刻です。農作物被害以外にも樹木への被害、さらに嵩じて落ち葉なども食べるので、保水力が低下し表土の流出まで引き起こします。マダニや山ビルの増加の原因にもなっています。因みに「鹿害」と書いて“ロクがい”と読みます。


「奥山に 鳴く鹿ならば 許せるに」


[1640] 百日紅 [PC]  2014/08/09 07:46:46    [削除]


   サルスベリが久し振りの青空を喜んでいるようです。7月から10月まで次から次へと咲き続けるとことから百日紅と名付けられました。幹がつるつるなので猿も滑りやすいという事で「猿滑り」とも書きます。中国原産で江戸時代に入ってきました。花期の永いところが好まれ、庭木や公園などに植栽されています。
 思い起こせば写真俳句を始めたばかりの2010年にサルスベリをアップしています。その時に仲間から「コチョコチョの木」と教えて頂きました。枝をこすって花が悶えるのを楽しんだ記憶が戻ってきました。
 皆さんお馴染みの俳人の句を紹介します。
「百日紅 ややちりがての 小野寺」与謝蕪村
「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」加賀千代女
「炎天の 地上花あり 百日紅」高浜虚子
「長崎の 平和の鐘に 百日紅」ジャニーズ系ロク


[1641] 栗結実 [PC]  2014/08/10 06:53:46    [削除]


   栽培している能勢の銀寄栗が大きくなってきました。これは野生の柴栗です。雌花が結実した様子が良く判ると思います。間もなく来るであろう台風が栗を落とさなければいいのですが。未熟な落栗を利用する方法がないものか?栗林を持っている農家の方は頭を痛めています。稲穂も稔ってきています。被害の少ない事を願うばかりです。
 それにつけてもこの10日間ほどは台風が連れ来る雨で、日本列島に甚大な被害を出しています。観測史上初めてという状況が続いています。大企業の営業マンかと見紛う海外への売り込みに余念の無い安倍首相、もう少し日本の安全に知恵を絞ったら如何かな!


「台風の 来つつあるを 待つ長さ」


[1642] 台風去って [PC]  2014/08/11 07:01:41    [削除]


   一昨日から台風の進路が気になり、ネットのニュースにかじりついたりして過ごしていました。全国的には雨台風としての被害が大きかったようです。家から見下ろす田んぼの井出(水路)が川状態になり、溢れ出すのではと見ていましたが大丈夫でした。
 午後からは風も収まって来たので、爪痕調査に出掛けました。調査などと言っていますがロクの野次馬根性です。散歩道を塞ぐように大きな桐の木が折れ下がっています。桐って成長が早い分、材としての密度が少ない事を知らされました。栗と稲は大丈夫でした。


「台風過 お国言葉で 電話受け」


[1643] 臭木の花 [PC]  2014/08/12 06:37:32    [削除]


   台風一過、秋晴れと言った状況ではありませんが、それでも薄日が射しているので秋探しの散歩に出掛けました。心地よい風も吹き3時間ほどの散歩は汗をかくほどではなく快適です。8月は遊んでくれる人があまりいないので、家での幽閉状態を余儀なくされており、ストレスが溜まるばかりでした。
 先日クサギの蕾をアップしました。台風後どうなっているかを観に行くと、風に吹き飛ばされずに綺麗な花を咲かせています。まだ開いたばかりなので花弁がねじれた形にはなっていません。花冠から飛び出した雄しべが目立ちます。クサギを漢字表記で常山木とも書きます。


「昨日は 揺れて揺られし 常山木花」


[1645] 奥の院 [PC]  2014/08/13 06:57:08    [削除]


   花曜日(50歩100歩)で中山最高峰に行って来た。駅で待ち合せしている時に知り合いの方にお会いし、渓筋は避けた方が良いよとのアドバイスを頂き、夏場はあまり通らない尾根コースを選ぶ。風もないので蒸し蒸しして暑かったこと。何時もなら爽やかな風にほっとする頂上でのお昼だが、時折微風が頬を掠めるだけで、汗を乾かすほどの爽快な気分にはなれなかった。
 大峰山への縦走コースを予定していたが、台風の傷跡が心配でコースを変更して清荒神へ降りる。奥の院へ寄り道したが立派に建て替えられて“奥の院”というイメージがなくなっている。あくまでも奥の院は鄙びた雰囲気であって欲しい。ツクツクボウシだけが雰囲気づくりに一役買ってくれた。


「近付けば しじまを作る 法師蝉」


[1647] 夏水仙 [PC]  2014/08/14 06:49:37    [削除]


   キツネノカミソリが自生している場所で自生のナツズイセンの蕾を見付けました。どちらもヒガンバナ科で有毒植物です。中国原産ですが日本には古くに入ってきたようです。別名のリコリスはギリシャ神話の海の女神「リコリス」に準えています。園芸種も出回っているようです。キツネノカミソリよりは茎も太く、開花してピンクの花を咲かせると、どっしりしたその姿は林内で目立ちます。
 毒草ですが、鱗茎をすり潰して患部に塗布すると腫れが引くとのことで、昔から利用されてきました。キツネノカミソリ・ヒガンバナ・ナツズイセンはどれもインパクトのある花で、自分を主張しているかのようなところがロクを招き寄せます。


「迎え火を 灯す如くに 咲きにけり」


[1649] 黒尽くし [PC]  2014/08/17 11:41:56    [削除]


   妻の古稀を祝って娘夫婦が鹿児島指宿旅行をプレゼントしてくれました。題して~元気な年寄りを応援する会~だって。長崎に赴任している息子も合流しての温泉とグルメの家族旅行でした。何はともあれと最初に立ち寄ったのが黒豚専門店。情報通の若者の間で人気があるのか待ち時間は2時間余り。豚カツの衣までが真っ黒な仕上げには恐れ入りました。もちろんビール以外に焼酎は欠かせません。ここは鹿児島でごあす。「飲み物は何をお持ちしましょう?」“芋でしょう!”「何時お持ちしましょうか?」“今でしょう!”
 鹿児島中央駅からローカル支線で約1時間かかって指宿に到着。チェックインを済ませ、早速念願の砂蒸し風呂に入りました。パックまでしてもらっての初体験です。約15分ほど我慢しましたが、砂の重さと蒸し暑さにギブアップして、2日目はロクだけ写真班に変更しました。


「盆休み グルメ尽くしで 二キロ肥え」


[1650] 知覧特攻 平和会館 [PC]  2014/08/18 06:57:52    [削除]


   指宿市内観光はレンタカーか貸自転車を予定していましたが、お盆と言う事もあり確保出来ません。仕方なくお決まりの観光地は貸切タクシーで回りました。あいにくの天気で池田湖からの開聞岳とか、桜島などは恥ずかしげに頭を隠していました。
 今回の観光のメインは知覧特攻平和会館です。同行の3人とも教職の身にあるので、子どもたちを決して戦場に送らないと言う思いは強く、儚く散った1036人の遺影と遺書や手紙など食い入るように見つめていました。同じ過ちを繰り返さない!家族5人の思いはそこで深くつながっています。


「終戦の 記念日誓い 新たなり」 


[1651] 知林ヶ島 [PC]  2014/08/19 07:36:59    [削除]


   薩摩半島錦江湾の先800mに知林ヶ島と言う無人島がある。周囲3キロ・標高90mのその島は、無霜地帯で農作物が一年中収穫出来ていたらしい。過っては「宝の島」といわれていた。今は観光用に整備され「縁結びの島」として売り出している。3月から10月までの大潮・中潮の時には半島と島を結ぶ砂の道(砂州)が出来る。潮の満ち引きで毎日変わるが、1時間から2時間余りは島に歩いて渡ることが出来る。まさにモーゼの世界を体験出来る。
 我々はお盆の最中15日に訪問したが、1時間だけ渡れる干満状態だった。16日には砂州が出来ないという事で本当に運が良かった。砂に足を取られるので片道30分かかり、島で少し時間を潰したので、満ちて来た砂州を足首を濡らしながら引き返した。


「足下を くすぐる如く 盆の波」


[1652] 燕塒入り [PC]  2014/08/20 07:47:08    [削除]


   自然の仲間たちと「ツバメのねぐら入り」観察会です。少し早めに集合して平城宮跡資料館と大極殿をボランティアガイドさんに案内してもらいました。自然愛好グループですが歴史に造詣の深い仲間もいて、2時間ほどの案内に質問なども飛び出し、有意義な時間を持つことが出来ました。夕方からは持参したシートを拡げて、団扇片手に夕涼みを兼ねながら、仲間からツバメのレクチャーを受けました。
 今年は例年の倍4万羽が平城宮跡のヨシ原に集まり、約30分のショーは素晴らしいものでした。観察していると前半のツバメは葦原に低空飛行しながら降りて行き、後半の日没寸前のツバメは高いところを旋回しながら「木の葉落とし」の如くに舞い降ります。日没と同時に1羽のツバメもいなくなり、アンコールもなくショーは幕を閉じます。この感動を知った人は来年も観に来ることでしょう。


「夕暮れに 燕の塒 犇めきて」


[1653] 萩 [PC]  2014/08/21 08:08:06    [削除]


   昨日の観察会で写してきた萩の名前を、朝から図鑑で調べましたが同定出来ません。ヤマハギかマルバハギだろうと思うのですが自信がありません。キハギではないことだけが判りました。という事でハギ属としてアップします。草冠に秋、まさに秋を代表する花です。もちろん秋の七種のひとつで、有名な俳人も題材にしています。万葉集にも沢山詠われています。
 木本と云う事ですが、一部枯れてしまって、後に出て来る新枝に花を付けます。蝶型花が対になって咲く様は、木本類の“二輪草”と云ってもいいでしょう。ループでじっくり鑑賞したい花です。


「濁流に 飲まれず残る 初萩の」


[1655] 一つ葉萩 [PC]  2014/08/22 07:22:01    [削除]


   昨日アップしたマメ科の萩とは縁もゆかりもない植物です。マメ科のハギは3出複葉ですが、ヒトツバハギはトウダイグサ科で単葉です。以前にも書きましたが漢字表記すると萩の仲間と錯覚します。そこで図鑑ではカタカナ表記と決められています。敢えて題名に漢字表記をしているのは、俳句と云う雰囲気を大切にしたいがためです。
 実の形でマメ科でないのが良く判ります。トウダイグサ科で同じ仲間のナンキンハゼやシラキの実とよく似た形をしています。基本的にはアルカイドを含む毒を持っていますが、強壮剤や小児麻痺の後遺症治療薬として使われていたようです。


「雨嵐 爪痕残す 八月に」


[1656] 懲りない面々 [PC]  2014/08/23 07:20:34    [削除]


   今年3回目のツバメ塒入り観察会です。出来るだけこの感動を分かち合いたい思いで提案していました。一昨日からテレビの天気予報に釘付けで、降水確率を見ていました。段々降水確率は上がる一方です。奈良北部は40%に達しています。招集をかける担当者はやきもきされていたことでしょう。大和西大寺駅に集合した頃にはポツリポツリと雨粒が……。
 平城宮跡で観察地点を陣取った頃には空も明るくなり、予定の植物観察も済ませ、ツバメのレクチャーを受けながら夕涼み出来ました。夕焼けの日はツバメの帰ってくる時間が少し遅くなるような感じを受けました。今回はアンコールにも応えてくれて、2~3度のカーテンコールをしてくれました。


「刻々と 画布塗り返す 秋没日」


[1657] 馬の鈴草 [PC]  2014/08/24 07:34:07    [削除]


   秋探しの散歩に出掛けました。散歩コース土手道のいたるところにウマノスズクサのツルが目立つのですが、周りは田んぼになっているために草刈り機で刈り取られます。そのせいで花を咲かせているのに巡り合うチャンスが少ないのです。この辺りでジャコウアゲハにも遇ったことがありません。2年前にアップしていますので、ジャコウアゲハとウマノスズクサの関係はご覧下さい。下の検索欄に「ウマノスズクサ」と入れると過去の分が出てきます。
 花姿がトランペット形になって基部に球形の子房があります。それが子宮を想わせるところから、学名はギリシャ語で「最良の出産」と名付けられたそうです。小鳥たちも敬遠する毒を持つようですが、解毒剤や鎮咳・去痰の薬効もあるようです。


「土手道に 鈴の音散らす 秋の風」


[1658] 標的の村 [PC]  2014/08/25 07:55:23    [削除]


   沖縄で「オスプレイ」ヘリパット建設に反した高江村の住民たちの闘いを、沖縄朝日がドキュメント映画として制作して、いま全国で上映会が開催されている。沖縄本島最北端の東村・高江村の住民が、事前の説明と合意もなしに抜き打ち的に工事を始めた事に座り込みで抗議した。それを国が「通行妨害」として裁判に訴えた。前代未聞の暴挙に沖縄県民の怒りは爆発した。普天間基地の全ゲートは住民の車で完全に封鎖された。権力の挑発に乗るなと腕を組み、歌と踊りで抗議行動は続けられた。しかし権力は数の力で住民たちを排除した。そして危険なオスプレイは岩国から沖縄の普天間基地に舞い降りた。
 第2部はジュゴン保護キャンペーンサンターからの現地レポートだ。辺野古沿岸への基地建設によって沖縄での死滅が危ぶまれている絶滅危惧種のジュゴンを護れと日米両政府に国際機関から勧告が出されている。心揺さぶられる一日だった。


「秋声に 熱き想いも 入り混じり」 


[1659] フライング [PC]  2014/08/26 07:35:20    [削除]


   秋のお彼岸になれば咲き揃うはずの彼岸花が、一人だけ時季を間違えて咲き出した。何時も季節を違わず咲き揃うヒガンバナには感心していた。ところが今年の夏は雨ばかりで日照時間も短く、多分そのせいで秋と間違えたのだろう。梅雨明け以後もからっと晴れる日が少なく、雨模様の日が多かった。農作物の育ちにも影響して高騰している。ゲリラ的集中豪雨で命を落とされた方に哀悼の気持ちで咲いてくれたのかな?
 消費税が上がり物価の高騰で、実質賃金はマイナスとの統計が発表されている。我々年金者も年々支給が減らされ、暮らしの先行き不安な状態が続いている。預金通帳の残高が減って行くのを見ながら、今日は飲むべきか飲まざるべきか、小さなことに汲々している小市民のロクのつぶやき!


「コーラスに 向う土手道 曼珠沙華」


[1660] 狐の嫁入り [PC]  2014/08/27 07:51:59    [削除]


   最近ではあまり言われなくなった「狐の嫁入り」いわゆる天気雨が降った。昭和中期までは狐の嫁入り行列などの異様な風習が各地に伝わっていた。黒澤映画にもなり強烈な印象が残っている。それに準えて天気の日に雨が降る状態を、山の上で狐が嫁入りするのを目立たないようにする目くらましで、天気雨を狐の嫁入りと呼ぶ由来の様である。夕餉前のひと時「日本昔話」の世界に……。
 狐の嫁入りを写すのに苦労したが、晴れ間と雨が判るだろうか?小鳥の餌台に生えているキノコはツノマタタケと云って、天気の日には乾燥しているが雨が降ると目立つようになる。因みに昨日アップのヒガンバナは狐花とも。


「秋の雨 壁に夕日を 映しつつ」


[1661] 野小豆 [PC]  2014/08/28 07:30:37    [削除]


   毎年このての花をアップしている。昨年はヤブツルアズキ、一昨年はノアズキだった。今年も近所の散歩道を秋探ししていると特徴ある花が咲いていた。今でも花だけでは同定出来ないくらいによく似ている。小豆の仲間は花の中央にある竜骨弁が捩れている。その様子を観て頂きたいと思いアップで撮った。
 今朝など随分と涼しく窓を閉めてパソコンに向かっている。昨年の夏は暑くって秋を待ちわびたが、今年は秋の訪れも早そうでほっとしている。と同時に愁思秋冷・センチメンタルな気持ちになり、ロクを一時ハイネにしてしまう。


「値の下がる 秋刀魚便りを 待ち詫びて」


[1662] 鏡蓋   (ガガブタ) [PC]  2014/08/29 07:39:56    [削除]


   池一面にもじゃもじゃの白い花が咲いている。アサザの花を白くした感じだ。ガガブタと云う変わった名前の由来は、睡蓮に似た葉を鏡の蓋に見立て「カガミブタ」から「ガガブタ」になったらしい。深く裂けた合弁花だが全体が白く、花冠の中心が黄色くなっているので、別名を金銀蓮花とも言われる。準絶滅危惧種に登録されている植物で、あまりお目にかかれない。池一面にと書いたのは、ここ西谷の森公園で大切に保護されているからである。
 昨日は来月の自然観察会の下見に仲間と兵庫県立「宝塚西谷の森公園」を訪ねた。先日の台風と豪雨で公園内の遊歩道が通れないという情報で、観察会に使えるかどうかの確認も必要だった。中央コースは通れないが、東西にある周遊コースは通れるので、本番の時にはボランティアガイドさんの案内も予約しておいた。


「金銀花 色なき風に そよぎ居り」


[1664] 犬じゃない! [PC]  2014/08/30 07:34:35    [削除]


   可愛い幼児がちょこちょこと右に左に歩きまわり、その度にお母さんに繋がれた紐で引き戻されているのを、複雑な気持ちで観ていました。まるで犬の散歩のようです。乳母車から一時解放されて、一緒に歩かせる方法としては好い事かも知れません。お母さんが乳母車を押しながら手をつないで歩くのは大変なのだから。
 でも幼児にしては“僕は犬じゃない!“と云っているようで何とも可笑しな光景でした。幼児虐待など心を痛める最近の異常な子育て……。無邪気な幼児とお母さんは太い愛の紐でつながれているんだと肯定的に見る事にしましょう!(*^_^*)


「母と子の 絆深めし 秋日和」


[1666] 水擬宝珠 [PC]  2014/08/31 07:33:44    [削除]


   ギボウシ属三兄弟の一つで湿地に生えるミズギボウシです。他にコバギボウシとオオバギボウシがあります。花はキキョウに似ますがユリ科です。ミズギボウシは西日本に分布する日本固有種です。8月から咲き出しますが秋の花のイメージがあり、涼しげな雰囲気を醸し出してくれます。
 擬宝珠三兄弟と云う事だからこれも食用に出来るのかな?他のギボウシと違って葉が細いので食べないのかもしれません。別名でナガバミズギボウシとも呼ばれています。もし食用になるのならバイケイソウと間違う事は避けられるはずと勝手に思っています。


「湿原に 蒲と擬宝珠の 咲き比べ」


[1667] 蔓竜胆 [PC]  2014/09/01 06:59:48    [削除]


   写真俳句も秋を感じさせてくれる花が増えてきました。ツルリンドウはあまり目立たないように、周りの植物に巻き付いたり、地を這ったりして咲いています。観察会で誰かが見つけると、間違いなく「ツルリンドウが咲いているよ」と声をかけてくれるという花です。それ位健気な雰囲気を持つ植物なのでしょう。一般的にリンドウの仲間は色と形が人を引き付けます。
 ヨーロッパのゲンチアナもリンドウの仲間ですが、こちらはアルプスを代表する三大名花の一つで、あの鮮やかなブルーは人々を魅了してやみません。ロクはどちらも好きな花です。またしばらく写真俳句をお休みして、新たな花々との出会いをしてきます。


「笹原に 隠れて咲きし 蔓竜胆」


[1668] 稔り [PC]  2014/09/02 07:28:13    [削除]


   天候不順で農作物に被害が出て季節の野菜など高騰していますが、稲の育ちは順当なようです。既に早生種では稲刈りの始まっている田も見掛けます。旅から帰ってくる頃にはこの広々とした田の稲も刈り取られていることでしょう。一昔前なら凶作と云うところですが、稲の品種改良で日照不足でもちゃんと育っています。
 西能勢に山田村と云う処があります。そこに自称多田御家人であるという侍道楽の源六を父に持つ、大助と云う男の生涯を描いた小説を読んでいます。「小説山田大助=天保能勢騒動=」土岐稔著です。大塩平八郎の乱に呼応した侠気の男の物語です。日本の農業もTTPなどアメリカ追従農政で前途多難です。その国へ見聞をひろめに旅立ちます。


「裏側へ 稲穂の国を 後にして」


[1675] ハーフドーム [PC]  2014/09/11 22:16:04    [削除]


   ちょこっとアメリカに行って来ました。前々から行きたかったヨセミテとグランドキャニオンです。かなり前に同じ職場に勤めていた同僚がアメリカ大陸を車で縦断しました。ご存知ルート66です。見せてもらった写真に「何時か俺も!」と思っていたのかもしれません。残念ながら車で「ルート66」を縦断するには歳を摂りすぎました。
 彼とは違った方法でヨセミテとグランドキャニオンを楽しみました。こちらは歩きです。前半はお馴染みヨセミテのハーフドームの周りを下から上から眺めるトレッキングです。先日訪れたスイスとは趣を異にした男性的な雰囲気のコースです。


「半分と 云うも気高し 秋の風」  


[1676] グランドキャニオン [PC]  2014/09/12 06:55:49    [削除]


   ヨセミテと並んで一度は訪れてみたかったグランドキャニオンのトレッキングコースです。まるで地球の肌の深い皺を見ているような錯覚を覚えます。インディアン語でカイバブと云うらしく、その意味は「逆さ山」とのことです。確かに高い処が起点で、渓に向かって降りて行きます。帰りは反対に登ってこなければなりません。“行きは良いよい帰りは怖い”そんなコースでした。
 旅の途中で73歳の誕生日を迎えました。海外へのトレッキングは70歳ぐらいまでかなと思っていましたが、まだまだグループメンバーの事を気遣う力が残っていました。次の目標は75歳にして、それ以降は観光コースにしようかななどと、少し弱気なロクになっています。


「天高く 地球の肌を 縫いながら」


[1677] コロラド川(馬蹄形に) [PC]  2014/09/13 07:04:33    [削除]


   グランドキャニオンのコロラド川上流部に自然が作り出した景勝地があります。ホースシューベントと呼ばれる馬蹄形の地形です。赤い川と呼ばれているコロラド川が、ここでは流れが緩やかになり、水分に含まれていた砂岩などが沈殿してグリーン色に変わります。浸食された川の両側はほぼ垂直の断崖絶壁です。
 絶壁から川を見下ろすと足がすくみます。多分ガイドが説明してくれたはずですが、底に小さく家が見えるだけで、高さが500mだったのか1000mだったのか覚えていません。大自然の景観を損ねないように柵もロープも設置されていません。自己責任のアメリカを垣間見ました。


「砂漠帯 ぞくっとさせる 冷まじさ」 


 [1679] アンテロープ・キャニオン [PC]  2014/09/14 06:56:42    [削除]


   アメリカ南西部で一押しの観光地アンテロープ・キャニオンです。日本のマスメディアでも何回も紹介され、写真家なら一度は訪れたいスポットです。軟らかい砂岩が鉄砲水で削られて出来た造形美を持つ渓谷です。モンスーンの度に少しずつ形を変えていきます。全長150m、高さ20mほどですが、狭い回廊に光の届かない場所もあり、幻想的な空間でした。
 帰国途中の情報では、我々が訪れた翌日にはスコールが降りアンテロープ・キャニオンは濁流で通行できなくなったらしいです。雨の全く降らないヨセミテもあり、鉄砲水で絶えず浸食される地域もあり、アメリカって広いなぁ~!を実感。


「台風過 大雨被害の テレビ見し」


 [1680] ラスベガス [PC]  2014/09/15 07:33:53    [削除]


   旅の中継地としてラスベガスに2度立ち寄り(3泊)ました。能勢の田舎者は砂漠の中に出来た町に降り立った瞬間、“あんれまぁ~”おったまげてしまいました。空港のウエルカムアーチは“ようこそカジノへ!”と云う雰囲気です。「24時間眠らない街」として電飾を各ホテルは競っています。一つのホテルには客室が2000~7000いうから想像を絶します。各ホテルはテーマを持ちそれを売り物にしています。我々の最初に泊ったホテルは24時間サーカスショーが繰り返されていました。二度目のホテルは庭にフラミンゴやペリカン、カモ類が飼育されていて、ちょっとした散歩が出来ます。ショッピングモールがホテル内にあり、ホテル内が一つの街を作っています。もちろん各ホテルにはカジノがあり、真夜中でも客が絶えません。
 もともとカジノを開いたのは映画でお馴染みのマフィアです。政府の規制が効かなくなり、税金を取って合法化してしまった経緯を持ちます。ギャンブル依存症の多い日本に、悪の環境を持ちこむ策動を、健全な市民の良識で許してはなりません!


「児らたちの 未来に怪し 秋の風」


 [1681] 稲刈り交流会 [PC]  2014/09/16 06:24:36    [削除]


   能勢で米産直組合が新婦人と共催で春の田植え交流会と、秋の稲刈り交流会を毎年開催しています。そこへ沢山の子どもたちも来るので、工作提供を頼まれます。シュロで編むバッタやブローチ類を提供して来ました。昨日は竹笛2種類です。ピーピーとなる呼子笛とブーブー笛です。ロクの作戦です。始めにあらかじめ作って置いた笛を幼児に渡しておきます。稲刈りから戻った子どもは笛の音に釣られて押すな押すなの大盛況です。50人ほどの子どもたちに一人で対応するのは大変なので、高学年の子どもに手ほどきして、先生になってもらいました。2人のジュニア先生は活き活きと先生役を務めてくれました。
 イベントは餅つきや、初物の栗と地元野菜の販売などもあり、子どもたちはバッタや蛙を捕まえたり、網で赤とんぼを追っかけたりして、里山の一日を楽しんでいました。都会から来た家族連れは連休最終日、秋を十分に満喫されたことでしょう。こんな環境を次代の子どもたちに残して行きたいものです。


「稲刈りで バトンリレーの 家族連れ」


[1682] 秋桐 [PC]  2014/09/17 06:21:42    [削除]


   観察会で葛城山に行って来ました。春はツツジで有名ですが、秋もススキを求めて沢山の観光客が来られるようです。我々は登山口から沢沿いの道を植物観察しながら頂上を目指しました。山は秋の花で彩られており、急な階段道も所々で撮影タイムを取らしてくれるので、時間がかかりましたが頂上まで楽しめました。
 今回の観察会で初めて出会ったのはアキギリです。シソ科の植物で春の若芽は山菜として利用出来るようです。唇弁花は桐に似ており、秋に花を咲かせるので秋桐と呼ばれる所以です。本州中部から近畿までの山地に自生します。


「秋桐に 救われ急登 喘ぎつつ」


[1683] 曙草 [PC]  2014/09/18 07:35:24    [削除]


   隔月に定点観察で訪れている川久保美女谷へ、アケボノソウ・オタカラコウ・ミカエリソウを訪ねました。先日の豪雨でこの谷も鉄砲水の被害に遭い、あれだけ群生していたオタカラコウは見事に流されてしまいました。渓筋を好むアケボノソウも例外ではありません。しかし彼女たちの二世が来年に花咲かそうとしっかり根付いています。ミカエリソウは山の斜面に群生していますので無事でした。
 何とか流されずに生き残ったアケボノソウです。越年草なので年を越した2年目に花を咲かせます。白い花弁を明け方の空に、斑点を夜明けの星に立てて名付けられました。花弁に二つある黄緑色の所は蜜腺です。


「秋草の 一つ二つに 安堵して」


[1685] 犬升麻 [PC]  2014/09/19 07:20:56    [削除]


   山の斜面と渓筋にたくさんのイヌショウマが咲き誇っています。湿り気のある場所を好む多年草です。遠くから見るとぼろのように見えますが、近寄ってみると本当に綺麗な花です。花が開くとガクと花弁は落ちてしまい雄しべと雌しべだけが残ります。まるで線香花火のようです。
 役に立たないとしてイヌを冠されている植物が沢山あります。例えばイヌザンショ・イヌブナ・イヌツゲ・イヌタデ・イヌセンブリなどです。犬ほど役立つ動物はいない!と犬の名誉回復を、愛用の山渓名前図鑑「野草の名前(秋冬)」で訴えています。犬ではなく否(擬)の意味だと其の図鑑は言っています。


「あの頃が 何処へ行ったか そぞろ寒」


[1686] 渡りの蝶 [PC]  2014/09/20 07:42:44    [削除]


   誰にも好かれる綺麗な蝶アサギマダラです。カシワバハグマの蜜を吸っていました。もうこの時期には暖かい南の国へ渡って行くはずですが、何故かこの個体はのんびりしています。アサギマダラは日本で唯一渡りをする蝶として脚光を浴びてます。日本列島を縦断し、遠く沖縄・台湾まで飛行します。翌年の春から初夏にかけて日本に舞い戻ってきます。食草はガガイモ科のキジョウランと知りました。
 アサギマダラの渡りは寅さんとダブります。もちろんふらっと旅立つ寅さんとは本質的に異なりますが、生きるために旅に出るという点で共通項を持ちます。旅に出るから寅さんも活き活きできるのです。年がら年中帝釈天で居座っていたら、寅さんは生きていけないのです。また旅に出たいと思っているロクもいます。


「秋蝶の 動きも鈍く 翅広げ」


[1687] 猫萩 [PC]  2014/09/21 07:38:45    [削除]


   宝塚「西谷の森公園」へグループで植物観察に行って来ました。西の谷コースと東の谷尾根コースに分かれての観察会です。萩の花など秋の七草などが秋の到来を告げています。尾根筋には萩が何種類もあり、同定する時間もなく、ひとまとめに「萩」、帰宅してから写真と図鑑を睨めっこです。
 地面を這うように小さな萩が咲いています。マメ科特有の蝶形花で中央の旗弁の付け根が赤紫になっています。葉や茎には短い毛でおおわれています。イヌハギに対してこちらはネコハギです。猫はよく寝るので「寝子」と名付けられたとか。地面に寝そべっている萩と云う事で、ネコハギになったと先日の図鑑で紹介しています。


「招きたる 小さき萩の 寝そべりて」 


[1689] 稻藁ロール [PC]  2014/09/22 06:56:14    [削除]


   待ちに待った新米が届いた。取り敢えず少しだけ精米して今年の味を見てみたい。丁度ボジョレーヌーボを早く試したいのと同じ感覚だ。ノンアルコールビールで副食は戴いてしまう。新米のご飯にはボリュームあるおかずは不要だ。ゴーヤの佃煮と奈良漬だけで新米ご飯を戴く。届けてくれた農家の人には申し訳ないが、どうもいつもの新米とは味が違うようだ。甘味が足りない。粘りを感じない。夏場の雨と日照不足が影響しているのだろうか。少し期待を裏切られた新米の味であった。
 家の周りの田んぼは殆ど刈り込まれて、稻藁がロールにまとめられている。多分、農家と牧場主が契約して、稲刈りと交換条件に稻藁を提供しているのだろう。あちらこちらで見かける光景だ。能勢は黒毛和牛の産地でもあるのだ。


「新米の 期待は淡く 湯気と消え」


[1690] 彼岸花 [PC]  2014/09/23 07:26:39    [削除]


   暑さ寒さも彼岸までと云われますが、今年は秋の訪れが早かったようです。お彼岸の中日には彼岸花アップと決めていましたが、少し早く咲いてしまったので、燃えるような赤が色褪せた感じになっています。仕方なく6日前のヒガンバナをアップします。別名の曼珠沙華は“天上の花”めでたい事が起こる兆しで、赤い花が天から降ってくるという仏教経典のありがた~い花です。
 稲作が中国から伝わりましたが、それと同時にヒガンバナも渡来してきたようです。アルカロイドのリコリンと云う毒性分を含んでいますが、鱗茎をすりつぶし打ち身やねん挫・あかぎれ・肩こりなどに薬効があるとのことです。デンプンを飢饉の際の食料にしていた事もあったようです。ノビルと間違った誤食したロクの苦い経験もあります。


「山里の 渓を鏡に 曼珠沙華」


[1692] 蔓穂 [PC]  2014/09/24 07:25:37    [削除]


   土手道にひっそりとツルボが咲いています。花穂が開く前はツクシのようです。下から順次咲いて行きますが、その形が宮中に参内する貴婦人の傘をたたんだ姿に似ているという事から「参内傘」と云う別名を持ちます。ツルボの名前は球根の外皮を取ると、つるつる坊主が出てくるのでツルボになったとか。
 稲作が持ち込まれる前、かなり昔から鱗茎を食べていたようです。米の普及で忘れ去られていましたが、その後秀吉の命で加藤清正が中国から「救荒本草」を持ち帰りました。その中にツルボが記述されていて、デンプンを多く含む救荒植物として再び脚光を浴びました。


「台風の 連れ来る雨に 思案傘」


[1693] 丸葉留紅草 [PC]  2014/09/25 07:13:41    [削除]


   道端や空き地などに星朝顔の様な5角形の可愛い橙色の花が咲いている。マルバルコウソウは最近入ってきた外来種と思っていたが、すでに江戸時代末期に観賞用として渡来してきた帰化植物だった。それよりも少し前に真紅のルコウソウが渡来してきた。魚の骨の様な細い羽状複葉で、それに対してマルバルコウソウは単葉で細くないところから丸葉を冠された。
 花色が紅いので留紅草と名付けられているが、何時も利用するバス停の周りには、白花のマルバルコウソウが茂っている。ヒルガオ科で一日花だから夕方には萎んでしまうが、毎朝新しい花を当分の間咲かせてくれるはずだ。白花大好きロクの楽しみがまた増えた。


「バス停の フェンスに絡み 夏惜しむ」


[1694] やり栗(*^_^*) [PC]  2014/09/26 06:45:29    [削除]


   例年より少し遅れて栗の最盛期が近づいて来ました。地元の知り合いから初物として届けられます。それが重なってしまい、昨日は栗の処分(やり繰り)に明け暮れました。戴く栗は何も処理していないので、直ぐに加熱などしてしまわないと痛みます。
 今回も妻の帰省に合わせて、実家へのお土産用に渋皮煮を作りました。これは結構手間暇かかるので、残りは茹でてスプーンで実をかき出し、これでもかと云うぐらいに甘く煮込みました。茶巾絞りを作る段取りまで済ませました。


「能勢栗を 車に積んで 出雲路へ」


[1696] 実像・虚像 [PC]  2014/09/29 14:34:05    [削除]


   妻の故郷出雲に行って来ました。毎年秋に帰っていますが、義母の“元気さ確認”と我々の“元気さ報告”のためです。妻方3兄妹が揃うので義母は満面笑みをたたえて嬉しそうに迎えてくれます。義理の妹夫婦と姪は自然派のロクを茸狩りや自然観察会のイベントなどに誘ってくれます。今回も茸狩りに出かけましたが、種類こそ多かったものの、メジャーな食べられるキノコには出会いませんでした。昨年ご馳走になったタマゴタケ(皇帝茸)には、残念ながら巡り合いませんでした。
 実家から歩いて行ける所に「出雲科学館」があります。夏休みの自由研究の発表資料の展示があり、科学の目で子どもたちが研究している内容に、拍手喝采を送りました。成長が止まってしまっているロクの子ども振りを紹介します。


「来年も 義母の脳裏に 秋夕べ」 


[1697] 朮(オケラ) [PC]  2014/09/30 07:06:10    [削除]


   「山で旨いものはオケラとトトキ(ツリガネニンジン)、里で旨いものは瓜・茄子・南瓜」と昔から歌われているオケラです。一度食べてみたいとずっと思っていましたが、美味しいのは春の若芽の頃だそうです。名前は知っていましたが、花を見るのは初めてです。出雲の「ふるさと森林公園」でキノコ探しをしている時に出合いました。
 昔から庶民に愛され、梅雨時にはオケラを燻してカビを発生させないようにしたり、邪気を払うという事で正月のお屠蘇に入れたり、漢方薬としても健胃・発汗・利尿など体内の水分代謝を正常にする働きがあるようです。また大晦日から元日にかけての「をけら詣り」の火種に使ったりされてきました。昔は茶花としても人気があったようです。


「林内に 忘れ去られし 花朮」


[1698] 雁金草 [PC]  2014/10/01 07:44:44    [削除]


   昨年は京都植物園で観察したカリガネソウをアップしましたが、今回は自生のものです。雁の首に準えた名前と云う事ですが、そんな感じには見えません。雄しべと雌しべが長く、釣り竿のようにしなっているのが何とも特徴的な花です。少しの風でも揺れるので上手く写真が撮らしてくれません。
 五感を使って観察すると教えられています。全草に臭気があるという事なので、葉を千切って揉んでみましたがあまり感じません。そこで四角い茎をもって揺らしてみました。確かに臭い!この観察でわかった事は臭気の確認と、シソ科でもないのに茎が四角だという事でした。因みにカリガネソウはクマツヅラ科です。


「秋風に 帆をかけ揺れる 釣り舟の」


[1699] 玉蜀黍 [PC]  2014/10/02 06:54:46    [削除]


   先日、所属するサークルで工作教室が開かれました。毎年この時期の定例行事になっています。何時もは翌年の干支工作を提供して頂けるので、帰ってから色んなところでアイデアを使わせて頂いていました。今回はガラッと変わってブローチ作りです。竹で作るフクロウと玉蜀黍で作る花のブローチです。彼の工作は凝っていてなかなか自分で準備するのは大変です。
 トウモロコシも色んな色合いのものが花屋さんなどに出ている事があるので、それを見付けたら手に入れておかなければなりません。たまたま我が家にも買込んだものがあったので、昨日はそれを探し出してブローチ用に準備しました。当分ブローチ作りが続きそうです。


「唐黍の もぎ立て甘き 郷愁が」

黄卵茸

 ひとくらクラブのキノコ観察会でキタマゴタケに出合いました。人気の皇帝キノコと呼ばれている赤いタマゴタケの黄色版です。以前は同種とされていましたが、最近のDNA鑑定で別種とされるようになりました。幼菌などの形は全く同じように見えます。タマゴタケが皇帝キノコなら、さしずめキタマゴタケは女王様と言えるぐらいの気品を持っています。味も美味しいらしいです。難儀な事にタマゴタケモドキと云う猛毒キノコが存在するのです。持ち帰り試食したかったのですが、先生も間違いやすいので食べないようにしていると伺い、仕方なく断念しました。
 局地的には秋雨前線と台風の影響でたくさんの雨を降らせましたが、ひとくら公園辺りにはあまり雨が降りませんでした。子どもたちもたくさん参加してくれましたが、採取出来たキノコの種類は10数種どまりでした。それでも自分で見付けたり、スコップで丁寧に採取したりして、日曜日のひと時をファミリーで楽しく過ごされたようです。


「植え込みの 根元黄色き 茸傘」