チヌ届く
50cmのチヌ
大雑把にさばいた刺身
アラ煮用
皮の湯引き
残りはヅケに
尾池先生
仮説「2038年」
昨日は地球環境「自然学」の講座日だった。講師の尾池和夫先生は京都大学総長を2003年から5年間務められ、現在は京都造形芸術大学の学長に着いておられる地震学の専門家でもある。日本のジオパーク普及にも取り組まれ、見る・食べる・学ぶの「る・る・ぶ」を提唱され、更に能動的にかかわるための「遊ぶ」も採り入れておられる。地震に関する著書をたくさん出版されているが、俳句にも造詣が深く句集も出版さる幅広いご仁である。豊富な調査資料から地震予知の可能性までの話に惹き付けられたが、極め付きは2038年に南海トラフ地震が起こるという仮説である。頂いた資料はプロローグの域を出ないので、彼のホームページから復習してみようと帰宅を急いだ。
ところが帰宅するとナマズではなく大きな黒鯛(チヌ)が届いている。黒鯛は夏場が旬である。チヌという名前は大阪湾(茅淳)から来たらしい。以前にもこのブログで紹介した事もある懇意にしている町職員の釣りキチが届けてくれた。最近は足手まといになるのか誘ってもくれない。多分釣り場から直接に届けてくれたのだろう。新聞半紙一杯のサイズだから50cm越えである。妻に「このサイズのチヌは魚拓ものですよ!」と言ったらしい。彼の得意げな顔が浮かぶ。
板長ロクの出番である。夕飯時間が迫っているので、取り敢えず刺身用に3枚におろす。時間があれば5枚におろし、4種類の刺身を作りたいのだが、急ぐので何の変哲もない刺身にした。二人で食べきれる量ではない。残ればヅケにしておくつもりだ。皮は湯引きをしておいた。アラは翌日使えるようにしておく。日本酒を用意していなかったのが心残りな夕餉だった。
「釣針を 残したチヌの 恨めし気」