ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

バードコール作り

 
 何時も観察会に担いで行くリュックにマスコットがぶら下がっている。その一つに手作りのバードコールがある。時々休憩中などに鳴らすと、皆さんが林の中をきょろきょろと見渡される。小鳥が近くにいると思われるのだ。そこで種明かしをする。自分で作ったバードコールですよと言うとびっくりされる。最後には物欲しそうな顔をされる。女性にはめちゃくちゃ甘いロクは「次回までに作ってあげる」と安易に口約束をしてしまう。梅雨で外出できない時やフリーの時間があれば、約束したバードコール作りを始める。今回は2人から欲しいと言われたので、少しだけ雰囲気を変えたものを作ってみる。世界に一つしかないバードコールが完成する。プレゼントする時に、使い方のルールだけはしっかり伝えなければならない。
 もともとバードコールは狩猟の道具として古来から使われてきた。世界的に野鳥保護が定着し出してからは、密猟を覗いては狩猟もされなくなってきた。当然バードコールも廃れて行ったが、50年程前からアメリカのナチュラリストたちの間で、再び野鳥との交信の道具として使われ出した。しかしバードコールで小鳥たちと友達になれる訳ではないのだ。鳥たちは自分のテリトリーに侵入者が来たと思い、様子を伺いに寄って来る。その段階でバードコールを鳴らすのを止めなければならない。
 更に絶対使ってはならない時期が、3月から5月までの恋の時期である。繁殖期や子育ての時期にバードコールを鳴らすと、大きなストレスを与え、ペアリングが出来なくなったり、子育てを放棄したりしてしまう。そんな生態系を熟知したうえでルールを守り、寄って来てくれた小鳥たちのさえずりを、静かに楽しんでもらいたい。


「鳴らそうか 鳴らすまいかと ほととぎす」

×

非ログインユーザーとして返信する