ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

紫(ムラサキ)

            生き残っていてくれたムラサキ

             刈られる前に植木鉢に移植


 10年ほど前に摂南薬科大学で分けて頂いた環境省絶滅危惧種のムラサキを花壇で育てていた。ところが手入れしない花壇にはリュウキンカやフユシラズが我が物顔でのさばり、いつの間にか大切なムラサキが姿を消してしまった。国会で安倍とその一派がのさばり、大切な民主主義が脅かされている今日の状況とよく似ている。
 法面の下には雑草が繁茂し、時々田んぼの持ち主が定期的に刈ってくれる。ところが今年は田んぼを止めて畑にされたので、周りの草をあまり刈ってくれない。気になるので剪定ばさみなど用意して、少し綺麗にしようと降りて行った。そこにムラサキの生き残りを発見した。何時通りに刈られていたら見付けることが出来なかったが、放置されていたおかげであのムラサキに巡り合うことが出来たのだ。今度こそ大切に育ててやろうと植木鉢に移し替え管理することにした。他の草さえ生やさなければ生き残ってくれるだろう。
 「紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」(大海人皇子)と詠まれるなど万葉の時代から親しまれて来た植物で、推古天皇の頃、小野妹子が随使と持ち帰って伝えた高貴な雰囲気の紫根染が愛された。藍・茜などに続く草木染のルーツ的な植物でもある。江戸時代には「江戸紫」として人気があったが、陽にあたると脱色して行くので次第に廃れて行った。現在では薬草として植栽されているが、自生では観られなくなった幻の植物で、ロクの宝物でもある。


「紫の 花を咲かそう 梅雨明けに」

×

非ログインユーザーとして返信する