ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

素浄瑠璃

             親ツバメが餌を運んで来た


 知り合いの方が地元に溶け込んで、浄瑠璃の太夫になられて数年になる。道の駅に出演するから来て欲しいとのお誘いを受けた。もともと詩吟をされておられたので、浄瑠璃の語りも難なくこなされているようだ。年一度6月に人形浄瑠璃として専用シアターでの公演があるが、もともと能勢の浄瑠璃は太棹三味線と太夫の語りで物語が進行するという素浄瑠璃で座敷芸である。われわれ現代人には語りだけを聞いていてもなかなか理解できない。床本集を追いながら聴くと何とか理解出来る代物である。道の駅では浄瑠璃文化を知って頂こうと2ヶ月に一度上演会がある。次回は9月25日(水)午後2時から1時間上演される。浄瑠璃を聴いて野菜を購入すればささやかなお土産まで頂けるという美味しい話でもある。道の駅の代表者も「駅長」というのかな?
 以前にも紹介したことがあるが、能勢の浄るりは200年の歴史を持つ。語り手も約200人程いるらしく、竹本文太夫派・竹本井筒太夫派・竹本中美太夫派が江戸時代から芸を競い合ってきたが、2001年に入って竹本東寿太夫派が誕生して四派が伝統芸能を継承している。特異な“おやじ”制度というもので継承されている。おやじになると数人の弟子を育てなければならない。それがすそ野を広げるのに貢献してきた。昔はおやじになると田畑一枚は手離したと聞く。
 浄瑠璃とは何の脈絡もないが、六甲ケーブル山上駅のツバメの巣の下にはビニール傘が吊り下げられている。糞が地面に落ちないのと、雛が誤って落ちてしまうのを防ぐ一石二鳥を兼ねている。駅長のアイデアだろうか?粋な計らいである。


「昼寝する 隙を与えぬ 語り口」

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